大人になってもずっと変わらない   作:抹茶ラテラーメン

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宵崎

朝比奈とカフェで話をしてから3日後。俺は少しショッピングモールの中にある家具屋さんに用事がある為、ショッピングモールに向かっている最中にある人と出会う

 

 

「……よ、宵崎?」

 

「………あ、雄磨。おはよう」

 

「お、おはよう。大丈夫か?」

 

「う、うん。ただ、ちょっと日差しが強くて……」

 

 

ある人とは宵崎奏。あまり家から出ないで有名な女の子だが、何故か外に出ている。まぁ、宵崎にだって外に出る理由くらいはあるか。しかし、暑いのだろう凄く汗をかいていた

 

 

「お前、どこに行くんだ?」

 

「ち、ちょっとショッピングモールに………家具を買いたいと思って」

 

「そうか。無事に行けそうか?」

 

「……む、無理」

 

「だろうな」

 

 

宵崎の格好は何故か知らないがジャージだった。こんなクソ暑い日でジャージを着てる人なんて馬鹿とダイエット目的の人しか居ないぞ。宵崎は痩せているのでダイエット目的では無いのは見て分かる。よって馬鹿確定だ

 

ショッピングモールまで少し距離があるので、俺は携帯でタクシーを呼んで、死にそうな宵崎をタクシーに入れ込んで俺もタクシーの中へ。タクシーは中は大分涼しかったので宵崎の表情は少し幸せそうだった

 

それから無事にショッピングモールに着いた俺達は中へと入りフロアマップを見ている

 

 

「雄磨、ごめん」

 

「ん?」

 

「タクシー代出してもらっちゃって」

 

「別にいいよ。どうせ趣味とか買いたい物とかもあまり無いからな。でも、今回はちょっと俺も家具屋に用事があったからさ」

 

「そうなの?」

 

「あぁ。ちなみに宵崎は何を買いに来たんだ?」

 

「えっと、いつも作業してる時に座ってる椅子が壊れそうだから新しいの買おうかなって思って」

 

「そうなんだな」

 

「雄磨は?」

 

「俺は金魚鉢を買いに来たんだ」

 

「金魚鉢?」

 

 

宵崎は俺の買いたい物に少し疑問を持っていた。もちろん俺も疑問を持っている。なぜ家具屋で金魚鉢を買うのか。そもそも売っているのか分からないが、絶対に買わないとこの後に待ち構えている行事で使う事になるから買わなければならない

 

とりあえず、俺達はフロアマップを見て家具屋が4階にある事を知ったので4階へ向かう事に。家具屋に着いた俺と宵崎は自分が買いたい物を買うべく別行動に

 

 

「さて、金魚鉢はあるかな」

 

 

宵崎と一時的に別れた俺は店内を見て回る。しかし、金魚鉢の姿は見当たらない。まぁ、金魚鉢って家具に分類されるか分からないからあるかどうか分からないのだが

 

しばらく店内を回っていくと店の端に金魚鉢を見つける。直ぐに俺は買う事にして定員さんを呼び、購入手続きへと入る。そして、金魚鉢は明日家に送って貰うようにしてから店を出る

 

すると、店の前のソファーに宵崎が座ってタピオカミルクティーを飲んでいる姿が見えたので近づいて隣に座る

 

 

「雄磨、終わった?」

 

「あぁ。ちゃんとあったから買ったよ。そっちは?」

 

「うん。私の方もあった。明日家に届く」

 

「それなら良かった」

 

 

横でちゅーとタピオカミルクティーを吸っている宵崎。その姿に少し違和感を覚えてしまう。なぜなら宵崎が女子っぽいものを飲んでいるからだ。まぁ、女子だから間違ってないけど

 

 

「美味しいか?」

 

「うん。初めて飲んだけど美味しいね」

 

「そうか」

 

「雄磨も飲む?」

 

 

宵崎はタピオカミルクティーを俺に差し出してくる。多分、これが男子高校生なら関節キスとかで内心盛り上がるのだろうが。俺はそんなんでは盛り上がる訳が無く

 

 

「ありがと」

 

「うん」

 

 

普通に飲んだ。別に俺達の仲だし、宵崎だって気にしてないと思う。現に無表情だからな。とりあえず、タピオカを全て食べてミルクティーだけ残った物を返した。すると、宵崎は怒ってはなかったがびっくりしていた

 

 

「雄磨、これじゃただのミルクティーなんだけど」

 

「大丈夫、タピオカの味はするはずだから」

 

「タピオカって味無いよ。それにどうやったらタピオカだけ綺麗に食べれるの」

 

「慣れれば行けるぞ」

 

「慣れればって…………あ、絵名が言ってたタピオカ事件ってこれの事」

 

 

前に東雲が飲んでたタピオカミルクティーを分けてもらう時があり、その時も今回と同様タピオカだけを食べたら東雲にガチギレされてしまった。あれも思い返せば良い思い出だ

 

 

「またいつか奢るから許してくれ」

 

「うん。別に怒ってないからいいんだけど、絵名にだけはやめてあげて」

 

「検討しておくわ」

 

 

俺がそう言うとタピオカミルクティー。いや、ミルクティーを飲む宵崎。まぁ、タピオカが入ってた時よりも飲みやすそうだし良かったわ。それから俺は宵崎がミルクティーを飲み終えるのを待つことにしたのだが、宵崎から話を振られる

 

 

「雄磨、1つお願いがあるんだけど」

 

「急だな。まぁ、話は聞くよ」

 

「ありがと。4日後に夏祭りがあるのは知ってる?」

 

「……」

 

「雄磨?」

 

 

宵崎のお願いが何となく分かってしまった俺は少し驚いてしまう。3日前にも朝比奈からこんな感じで話された記憶があるのだが

 

 

「あぁ」

 

「実は私、夏祭りに望月さんと一緒に行く事になってるんだけど。急にその日仕事が入っちゃって、望月さんに行けないことを言おうかなって思ってるんだけど。楽しみにしてるみたいだから」

 

「だから、俺がお前の代わりに行くって話か」

 

「うん。お願いできるかな?絵名達にも頼んだんだけど、3人とも仕事があるみたいで」

 

「そうなんだな」

 

 

朝比奈に関してはこの前聞いたのであれだが、鳳と望月って事は娘と母と行く事になるのか。まぁ、望月に鳳の手綱を握って貰えれれば何とか。とりあえず俺は宵崎のお願いを引き受ける事に

 

 

「ありがとう雄磨」

 

「別にいいよ。でも、夏祭り行けないってことは最後にある花火大会も今年はお前らで行けないんだな」

 

「あ、そうだね。でも、生中継で見れるし。それにまふゆが花火は生中継の方が楽って言ってた」

 

「朝比奈らしいわ」

 

 

花火大会は実際に見た方が良い人、生中継で見た方がいい人に別れると思う。俺はどっちかと言ったら後者の方だ。なぜなら暑いし人多いし、何より暑い。そんな俺が夏祭りに行く事になるなんて

 

ちなみに宵崎達から誘われても行かないつもりでいた。まぁ、無理にでも連れていかれると思うが。すると、宵崎はミルクティーに飽きたのか飲むのをやめていた

 

 

「感想とかまた教えて欲しい」

 

「連れ回された感想をか?」

 

「え?」

 

「いや、なんでもない」

 

 

そう言えば宵崎は鳳と接点があまり無いの忘れていた。鳳の本当の姿を見るのは仲良くなってしばらくの後に分かるからな。宵崎は…………あ、そもそも鳳がいる事すら言ってないわ

とりあえず、飲まなくなったミルクティーを宵崎から受け取り飲む。先程の会話の中で無言で渡されていたから貰うしか無かった

 

 

「とりあえず私の用事は終わったけど。雄磨はこれからどうするの?」

 

「俺は」

 

 

その時、携帯にメールが届く。宵崎に少し待ってくれと言ってからメールを確認した俺はこれからの予定が決まってしまう。それを宵崎に伝える

 

 

「ちょっとこれから暁山の所に行かなくちゃ行けなくなったから行くわ」

 

「何かあったの?」

 

「なんか店に強盗が来たらしい」

 

「え!?」

 

「嘘だ」

 

 

宵崎は俺の冗談に驚き、嘘だと答えると頬を膨らまして怒ってますよとアピールしてくる。さすがにこれに関しては騙される方が悪いと思うのだが

 

 

「雄磨」

 

「悪かったって。本当はなんか相談したい事があるからってさ」

 

「そうなんだ。頑張ってね」

 

「お、おう」

 

 

宵崎はソファーから立ち上がり俺に手を振ってから去っていく。その後ろ姿を見ながら無事に家に帰れるか心配になった俺は望月にメールで宵崎を頼むとショッピングモールの場所と一緒に送った

 

俺は俺で急いで暁山の運営しているお店へと向かう事に

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