大人になってもずっと変わらない   作:抹茶ラテラーメン

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話す時には目を見よう

「ごめん。ちょっと仕事が入っちゃって」

 

「大丈夫。ポテト食べる?」

 

「あ、うん」

 

 

宵崎は朝比奈の横に座り、ポテトを1つ貰って食べる。朝比奈は俺が仲間外れだと思ったのか俺にもポテトを1つ渡してくるが俺はそれを拒む。拒まれたポテトは朝比奈の口の中へと

 

 

「雄磨、久しぶり」

 

「久しぶりだな。1週間ぶりか?」

 

「そうだね。中々会う機会が無かったから」

 

「仕方ないよな。宵崎はプロですから」

 

「プロ………なのかな」

 

 

首を傾げる宵崎。このあまり自分を評価しすぎない所が人気の一つなのかもしれない。なんでも出来ます!って言ってるのに出来ないよりも、ちょっと出来ないですって言ってなんでも出来るのなら後者を選ぶから

 

 

「海行ったんだって?」

 

「あ、うん。まふゆ達と一緒に」

 

「雄磨も来ればよかった」

 

 

ポテトを食べていた朝比奈から言われる。海、俺は宵崎達から行かない?って言われた時即座に断った。なぜなら暑い日にわざわざ暑い所に行きたくなかったから

 

 

「残念ながら夏は動きたくないので」

 

「今ここに来てる」

 

「帰るぞ」

 

「冗談」

 

「でも、雄磨がこの集まりに参加するなんて珍しいね」

 

「東雲から来いって言われたからな」

 

「そっか」

 

「とりあえず、宵崎も何か注文したら?」

 

「うん。そうする」

 

 

宵崎は朝比奈からメニューを受け取り見ていく。朝比奈もポテト以外も注文するのか宵崎と一緒にメニューを見ていた。俺は俺で来た時に頼んでいたドリンクバーへと向かい飲み物を

 

そして、戻ってきた時には注文を終えたのか2人で話していた

 

「そう言えば、まふゆ今度の休みはいつ?」

 

「一応、土日は空けてる。でも、急に入る時があるから」

 

「分かった。じゃ、休みの時にでもいいから、この前まふゆが書いてくれた歌詞に曲付けてみたら聞いて欲しい」

 

「分かった。またナイトコードで送って」

 

「うん。あと、絵名がイラストを見て欲しいって言ってた」

 

「そう」

 

「多分だけど今日ナイトコードに送られてくるかも」

 

「確認しておく」

 

「お願い」

 

 

ちなみに2人が会話をしている内容を細かく説明すると、宵崎達は25時ナイトコードで。通称、ニーゴ。と言う音楽活動をしている。高校時代に作った物が、現在は有名なアーティストとして活躍している。宵崎が作曲、朝比奈が作詞、東雲がイラスト、暁山が動画担当

 

あと、なんかたまにこの4人の口からセカイと言う言葉を聞く事があるがそれに関しては何かわからない

 

「雄磨もお願い」

 

「はい?」

 

 

飲み物を飲みながら2人の会話を聞いていると、急に声をかけられる俺。何をお願いされるのだろうか

 

「曲が完成したら打ち上げするみたいだから」

 

「それは誰のアイディア?」

 

「絵名と瑞希」

 

「だろうな」

 

 

前の時も、曲が完成した時に店に急にやってきて打ち上げ!って言ってきたから。普通の店なら出禁対象だが、俺の店はそこまで忙しくない為その日は夕方から貸切に

 

 

「いつ頃完成するんだ?」

 

「1ヶ月くらいで。まふゆから歌詞は貰ってそれに曲を付けたから。あとは絵名のイラストと瑞希の動画で」

 

「でも、少し遅れるかもしれない。私が書いた歌詞、所々変かもしれないから。絵名のイラストを見てまた変えるかもしれないし」

 

「大変だな。仕事もしながら音楽活動をしてるなんて」

 

「別に慣れれば大丈夫」

 

「まふゆにはちょっと迷惑を掛けちゃってるけど」

 

「迷惑?」

 

「うん。だって、まふゆの仕事って看護師だから。精神的にも肉体的にも疲れてると思うし」

 

「それを言ったら奏だってそう。絵名達だって。だから、そんなのは気にしなくていい」

 

「まふゆ」

 

 

2人は本当に仲がいいんだなぁと思いながら飲み物を飲む。2人に限ってでは無い、4人は本当に仲がいい。さすが高校時代からの付き合いだ。ある意味高校時代に何かを克服したからこその今なんだろう

 

 

「雄磨もお疲れ」

 

「なに急に?」

 

「雄磨もお店頑張ってるって聞いた」

 

「誰から?」

 

「絵名達。それに鳳さん達からも聞いてるよ」

 

「あぁ、あいつらか」

 

「雄磨、鳳さんのこと知ってるの?」

 

「あぁ、この前朝比奈と一緒に来てさ」

 

「そうなんだ」

 

 

大学時代の時は宵崎達4人としかあまり関わりを持っていなかったが、大学を卒業して店をやっている内に関わりを持つ人が増えていっていた。時には有名バンドやアイドル、有名なストリートユニット、ショーユニット達などが来店してくる。アイドルが来た時は大騒ぎになったが、あれに関してはもう懲り懲りだ

 

 

「今度行っていい?」

 

「店にか?」

 

「うん。最近行けてないから」

 

「そうだな。まぁ、店を開けてる時にならいいぞ」

 

「う、うん?店の開けてる時?」

 

「お前の横に座ってる女、店開けるつもり無かったのに電話で今から行くから店開けてって言ってきた」

 

「え?そうなの?」

 

「知らない」

 

 

シラを切るなと言おうとした時に宵崎と朝比奈が注文していた品が運ばれてくる。サラダ、パスタ、ドリアがテーブルの上に。朝比奈がパスタとドリアを食べるのだろうと思っていたが、まさかの宵崎がパスタとドリアを食べようとしていた。朝比奈はサラダだ

 

 

「え?逆じゃない?」

 

「最近、サラダを食べれてなかったから」

 

「私も最近、サラダばっかりだったから」

 

 

2人は口を揃えて言ってくる。朝比奈に関してはサラダを食べれない理由が分からないし、宵崎に関しても確か家にご飯を作りに来てくれる女の子がいるはずだからサラダだけって言う理由が分からない

 

それから俺は2人が食べている姿を眺めながら携帯を取り出して暁山に電話をする事にした。食べている2人の前で電話をするのはあれなので店から出て行き、店の外で電話をかける

 

 

『あ、雄磨?』

 

 

職場でトラブルがあったって朝比奈が言ってたからそんなにすぐには出ないと思ってたが、まさかのワンコールで出てきた

 

 

「あ、今大丈夫か?」

 

『うん。どうしたの?あ!もしかして予約されてなかった!?』

 

「いや、予約はされてたから安心しろ」

 

『よ、良かったぁ。え?じゃ、なんで電話』

 

「いつ来るかなって思って電話しただけだ」

 

『そっか。うーんとね。今ちょっと渋滞に捕まっちゃってさ。少し掛かるかもしれないんだよねぇ』

 

「……お前、電話しながら運転したら捕まるぞ?」

 

『わかってるよ!ちゃんとハンズフリーで電話してるの!僕を何だと思ってるの!』

 

「少しからかっただけだ。で?いつ来るんだ?」

 

『話聞いてた?僕今捕まってるんだって』

 

「あぁ、警察な」

 

『雄磨ぁ!!』

 

 

急に電話を向こうで声を荒らげる暁山。咄嗟にスマホを耳から話して致命傷は免れたが少し耳が痛い。電話してる時に大声を出したら行けないって習わなかったのか

 

 

「とりあえず、早く来ないと先に来てる宵崎と朝比奈が飲み物しか飲めなくなるぞ」

 

『え?そんなに食べてるの?』

 

「宵崎はパスタとドリア、朝比奈はサラダとポテトだ」

 

『あぁ。それはちょっと。何とかして話をして時間潰してて!お願いね!』

 

 

そう言って電話を切られる。まぁ、いくらハンズフリーで電話してるとは言え運転中に電話してる事には代わりないから早く切った方がいいか。いや、渋滞中なら行けるのか?

 

 

 

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