ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100の事.Lycoris feat SLAYER   作:エム3

1 / 1
新小説投稿。気まぐれにやります。
他の小説も書いてかないとなぁ


START・オブ・ザ・デッド

 

えーっと、何?自己紹介・・・?あぁ・・・えっと、『谷村火取』・・・。こんな名前だけど、男だ。ちなみに、転生者です。元の名前はもう覚えてない。転生特典・・・?えっと、日本刀と、『鬼滅の刃』の呼吸法・・・かな。これが一つ目。もう一つは・・・俺の好きなキャラクター達と、同棲してる事、かな。転生先は・・・『ゾン100』って言う世界らしい。全然知らない世界だ。ちなみに同棲してるキャラ達は鬼滅関係ではないよ。全くの別作品。

 

 

で、今の俺は何をしてるのかと言うと・・・

 

「・・・ふぁ・・・あふ・・・ねみぃ。」

 

自室で休んでおりやす。ん?学校とか仕事はって?俺、社会人だよ。会社は今日休みだからのんびりしてますん。っと、思っていたのだが・・・

 

コンコンッと扉をノックされる・・・この時間ならあいつだろ。つーことは、休日なし・・・。仕事が入ったってわけね。はぁ・・・めんどくさ。

 

っと、やべ。返事しねぇと、あいつ怒るからな。さっさと入れないと。

 

「あいよー。」

 

「失礼します。火取さん。おはようございます」

 

入って来たのは、黒い制服の様な服を着た黒髪ロングの女の子だ。

 

「あーっす。いつものことながら、ぴったりの時間だな。そんなに時間に拘ってて、疲れねぇの?『たきな』」

 

「特には。火取さんが、気にしなさすぎなのでは?」

 

「相変わらずだな。まあ、そのバカ真面目な感じが、お前の良いところか。『千束』も少しは見習って欲しいもんだなぁ」

 

「・・・いいですから、早く起きてください。千束を起こしてくるので、下で待っていてください」

 

「あいよー。」

 

・・・見てくれてる人はもうわかるだろ?『リコリス・リコイル』から錦木千束と井ノ上たきな、この2人と同棲してんだよ。本来なら別々に住んだほうがいいだろうが、俺が出て行こうとすると、何が何でも止めてくるんだよ・・・何でだろうな?

 

「・・・っと、このままだとまた怒られるし、さっさと降りてますかね」

 

自室から、下のリビングへと降り、コーヒーを入れ、飲みながらカレンダーを確認する。今日の仕事はっと・・・・・・。えーっと・・・。

 

「警察官の教育・・?めんどくせぇ。んな、役に立つのか立たねえのかわかんねえ奴ら育てた所で、何も意味ねぇだろうに・・・」

 

・・・つーか、そろそろテレビいれとくか。占い見たいって、千束がうるせえからなぁ。そう思いつつ、俺はテレビの電源を入れる。

 

『これが今の東京新宿です!!街は化け物達で溢れ!今も人々を襲い・・・っ!!いやぁ!!こっちにこないでぇ!!』

 

「・・・・・・あ?」

 

・・・何だ?この時間、映画でもやってたか・・・?ゾンビが人を食ってる。俺、いつのまに映画のチャンネル入れた?寝る前にはニュースを見る様にしてたはずなんだが・・・。

 

そう思いつつ、チャンネルを変えても、入ってる内容は大体同じ。ゾンビが人を襲う映像ばかり・・・。何?ゾンビ特集かなんか?

 

「・・・なんか変だな?どの場所でも同じ番組・・・どうなってんだ?」

 

・・・つか、テレビ・・・LIVEって出てねぇか?は?これ中継?つーことは、これ現実で起きてんのか?

 

「いやいや、ありえねぇだろ?昨日の今日で、日本中でパンデミック?映画かアニメかよってんだ。」

 

つーか、リビングのカーテン閉まってんじゃん。たきなの奴、起きてすぐ俺の所にきたんだな?しゃーねぇ。開けといてやっか。

 

「そーーっらよっと!!」シャッ!!

 

カーテンを開けて、外の景色が現れる。そこには。

 

 

 

「あ゛あ゛・・・」

 

「・・・あ?」

 

目の前の道路に、先程までテレビに映っていたゾンビの集団が・・・こちらの音に反応したのか、こちらを白い目で見ていたのだ。そして。

 

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!」

 

 

こちらの姿を視認できてるのかはわからないが、目の前のゾンビ複数が窓に向かって突っ込んできた。その衝撃に耐えられずに窓ガラスは割れて、ゾンビがこちらへと進行してくる。

 

「うっそだろ!?おい!!」

 

俺は咄嗟に、リビングから出て、たきな達がいるはずの2階の部屋に行く。すると、騒音を聞いたのか、たきなが様子を確認しにきたのだ。

 

「火取さん!!さっきの音なんですか!?近所迷惑です!!」

 

「そうだろうなあ!!!なんせ、そのご近所さんが姿変えて!食い殺そうとしてきてっからなぁ!!」

 

「・・・?何を言って・・・・・・っ!?!?」

 

俺の後ろにいる人物達を見て、顔を青ざめながら、驚いている。そりゃ、いきなりこんなのが来たら、ビビるよなぁ!!!

 

「千束は起きてんのか!?」

 

「おー?千束を呼び・・・って、ちょちょちょちょ!?火取!?後ろのなになに!?」

 

「ンなこと今聞くか!?ひとまず逃げんぞ!!窓から出ろ!!」

 

俺は2人に窓から出る様に指示を出し、2人は窓から飛び出す。こう言うのには慣れてるのか、うまく着地し、素早く動いてるな。俺も後に続く様に、飛び出し、着地。うまく逃げたと思ったのだが。

 

「・・・えっと、火取・・・さん。」

 

「・・・これ・・・とんでも無いことになってない?」

 

「・・・マジで・・・どうなってんだ・・・?」

 

外の建物は何処も窓が割れ、血が付いており、車がそこら中に乗り捨てられており・・・先程の数とは比べ物にならないほどのゾンビが・・・溢れていたのだ。その全てが俺達に視線を向けている。

 

俺達は、顔を見合わせ頷き、ゾンビが居ない方へと全速力で走り出す。それが引き金になったのか、全てのゾンビ達が俺達の方へと向かってくる。

 

「あっはははは!!すっごーい!!本物の映画みたいだー!!」

 

「笑ってる場合ですか!!千束!!火取さん!これからどうします!?」

 

「取り敢えず!!今は逃げるぞ!!流石にこの数は無理!!しかも生きてる人間ならまだしも!!死体とか!!お前らの方が適任だろ!?何のための銃だ!?」

 

「弾薬に限りがあるんです!!それに!火取さんだって日本刀持ってるじゃ無いですか!!刃こぼれしない限りはそっちの方が長持ちするじゃ無いですか!!」

 

「ごもっとも!!つーか!こんな時の警察やら自衛隊だろ!!あいつら、何やってんだ!?」

 

「んー?多分だけど、出払ってるんじゃ無い?自衛隊だって無限ってわけじゃ無いだろうし?警察もだと思う。」

 

「そうかよ!!つーか、そんな事言ってる場合じゃねえな!!」

 

向こうは死体、こっちは生きてるし体力にだって限界がある。そろそろどうにかしねえとな・・・どうしたもんか・・・・・・ん?ありゃあ・・・・・・

 

「・・・はははっ!!俺らツイてるかもな!!2人ともこっち来い!!」

 

「え!?なになになになに!?」

 

「ちょ、火取さん!?千束!?何処行くんですか!?」

 

さっきチラッと見ただけだから、確証は得られなかった。近くまで寄れたから確信に変わった!あれは・・・・・・!

 

「あれ!借りるべ!!どうせ、持ち主はもうなってるだろうしな!!」

 

「おお!!サイドカーも付いてる!!3人乗れる!!」

 

「なら、千束はサイドに!!私が火取さんの後ろに乗ります!火取さん!運転できましたよね!?」

 

「誰に言ってんだっての!そもそも、お前ら乗せたこともあったろうが!!」ブオンッ!!

 

バイクだ。ご丁寧にサイドカーも付いており、ガソリンも充分に入ってる。俺が運転、千束がサイド、たきなが俺の後ろに乗る。キーを回し、エンジンを入れ、発進。なるべくスピードを出しながら、尚且つ安全に、奴らを振り切る。どれくらい走ったのかわからないが、一度、止まり後ろを見てみると奴らの姿はない。どうやら振り切れた様だ。

 

「何とか・・・なったみたいだな。バイクなかったら・・・考えたくもねえな。2人はどうだ?大丈夫か?」

 

「はい、平気です。けど・・・正直、まだ理解できてません。これ、本当に現実ですか?」

 

「なら、私がほっぺを引っ張ってあげよう!むにー!!」

 

「っ!?いひゃいでふ!!」ポコッ!

 

「あいたぁ!?」

 

「・・・元気だな。お前ら。」

 

こんな状況でも、変わらないなこの二人・・・。けど、なんか安心するな。俺はゆっくりとバイクを走らせる。奴らが音に反応して追いかけてくるが、流石に、歩きとバイクでは圧倒的な差があり、奴らも追いつけないだろう。

 

「取り敢えずは安全確保だろうな。住居とか・・・後、移動手段を安定させる為のガソリン・・・食料の確保・・・まあ、色々あるだろうな。」

 

「でもぉ!!やっぱり映画みたいで楽しい!!」

 

「・・・こんな時でも変わらないですね。千束」

 

「まあ、変わったら変わったらで、千束っぽくないしな。」

 

・・・に、してもだ。何があってこんな事になってんだ?昨日は変わらず平和だった・・・。それが何で急に・・・

 

(この規模のパンデミックなら何かしらの原因はあるはずだ・・・ウイルス・・・?それとも意図的に起きた事象か・・・?そうだとしたら、この現象は人為的に引き起こされた・・・?)

 

「・・・?火取さん。どうかしましたか?」

 

「・・・んにゃ。何でもねえよ。取り敢えず、新しい住処でも探しますか。ずっと、バイクに乗って移動してって訳にもいかねえし。ガソリンも無くなるしな。」

 

「賛成賛成!!ずっとバイクに乗ってたらお尻痛くなっちゃうよ!!」

 

「千束はまだ平気だと思うんですけど・・・。でも、確かに拠点の確保は最優先にすべきだと思います。」

 

「決まりだな。どっかいい所はないもんかね・・・・・・。」

 

・・・と言うか、俺達以外に誰か生き残ってる人・・・いるのかね?携帯もネットが混雑してるせいか、連絡も入れられないって、サイドの千束が試してたみたいだし・・・。

 

「あいつ、大丈夫なのかね・・・・・・」

 

この世界では、俺にも1人かけがえのない友人・・・、向こうはどう思ってるのかは知らないが、俺はそう思ってる人物がいる。身内がいない俺と、身内に縛られて生きてきた彼女。相反する俺達だったけども、彼女をどうにかして楽しませたくて、色々バカやって。少し笑ってくれた時は死ぬほど嬉しかったもんだ。

 

(こんな状況になっても、お前ならしぶとく生きて、『ゾンビにならない為にすべき100の事』とか作ってそうだな・・・。)

 

「・・・火取さん?」

 

「んお?悪い、話聞いてなかった。どした?」

 

「・・・・・・いえ、何でもありません。それより、拠点はどうします?やっぱり何処かの建物を・・・?」

 

「いや、それだと時間がかかる。それに、奴らが潜んでないとは限らねえ。俺はまだしも、そっちは銃、しかもサプレッサーもない。発砲音であいつらを呼び寄せちまう。」

 

「ならさぁ、私たちで拠点作ってみようよ!移動できる拠点!」

 

「・・・千束、真面目に考えてます?」

 

「なにおう!?私も真剣に考えてますー!!映画とかでよくあるじゃん!移動する拠点みたいなの!!非常用の拠点みたいなの!!ハ◯ルの動く◯みたいなの!!」

 

「あの作品、面白いですよね・・・って、そんなのがあったら、最初に言ってますよ・・・。大体、移動する拠点なんて聞いた事も・・・」

 

「・・・移動できる拠点・・・・・・か・・・・・」

 

・・・非常時にすぐ移動できて、尚且つ、食住を可能にする拠点・・・・・・そういや、確かこの近くに・・・・・・。周りにゾンビの姿なし。俺はスピードを緩めて、周囲を見渡す。そして、あるものを発見し、ブレーキをかけて、バイクを停止させる。

 

「火取、どうしたの?」

 

「・・・・・・あった。」

 

「え?何がです?」

 

「千束が言ってた移動する拠点。あれならいいんじゃね?」

 

俺がある方向に指を刺す。2人はそっちに目を向けると、そこには一台のある車があった。

 

「・・・もしかして、キャンピングカーですか?」

 

「ああ。バイクより安全だし、食料も溜め込める。風呂とかは・・・どうにもなんねえけども、最低限の生活ならできる。」

 

「あれなら、弾薬とか武器とかも調達できるかもね?」

 

「・・・確かにこの状況なら一番いいかもしれません。移動もできて、物資を置いていく必要性がない。拠点ごと食料調達にも行けます。」

 

「決まりだな。なら、行くか。」

 

「え?どこに?」

 

「確か近場に、キャンピングカーだけが集まるイベントがあったはずだ。そこの新車もらう。その後に、食料なり下着類なり集めるぞ。弾薬は・・・まあ、なる様になれ、ってやつで。」

 

「了解です・・・一応、すぐ撃てる様にしておきます。千束もですよ?」

 

「はいはーい。ゾンビに先生の弾って効くのかな?やっぱり実弾?」

 

「死んでも動いてるんですよ?なら実弾じゃないですか。頭を撃ち抜けばいいんですよ。バ◯オハザードだって、そうでしたし。」

 

「隠せてねえ。隠せてねえぞ?つーか、たきなもゲームやるんだな?あんまりやらねえのかと思ったわ。」

 

「千束に誘われるんです。」

 

「たきな、ゲームうまいんだよ!?私がクリアできてないの、クリアしたんだから!」

 

「マジか?そりゃすげえわ。俺も困ったら頼むわ。」

 

・・・この時は心のどこかで、こう思ってたんだろうと思う。

『何日かすれば、この現実から解放されるんだろう』と。二人はどうかは知らないが、俺は少なからずそう思っていた。

 

 

 

だけど、俺は気づいていたけれど、気づきたくなかったんだ。

 

『そんなの夢物語でしかないんだ』って。

 

 

 

 

そして、俺達はこれから出会っていくんだ。

 

「会社を辞めてから、俺は自分のやりたい事にブレーキはかけねえ!!ゾンビになる前に、100個!!やりたい事やりまくる!!」

 

「俺はお笑い芸人になるんだーー!!」

 

「・・・あんた達と一緒に行った方が、なるべくリスクがないってだけ。」

 

「日本の文化とても興味深いデース!」

 

 

 

この地獄の様な世界で、馬鹿みたいに騒ぎまくって、この世界の今を満喫している彼らに出会った時、この世界での『俺達』の物語は始まる。

 

 

 

『ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100の事 Lycoris.feat.SLAYER』

 

 

 

 

 




ご愛読ありがとうございます
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。