ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100の事.Lycoris feat SLAYER 作:エム3
他の小説も書いてかないとなぁ
えーっと、何?自己紹介・・・?あぁ・・・えっと、『谷村火取』・・・。こんな名前だけど、男だ。ちなみに、転生者です。元の名前はもう覚えてない。転生特典・・・?えっと、日本刀と、『鬼滅の刃』の呼吸法・・・かな。これが一つ目。もう一つは・・・俺の好きなキャラクター達と、同棲してる事、かな。転生先は・・・『ゾン100』って言う世界らしい。全然知らない世界だ。ちなみに同棲してるキャラ達は鬼滅関係ではないよ。全くの別作品。
で、今の俺は何をしてるのかと言うと・・・
「・・・ふぁ・・・あふ・・・ねみぃ。」
自室で休んでおりやす。ん?学校とか仕事はって?俺、社会人だよ。会社は今日休みだからのんびりしてますん。っと、思っていたのだが・・・
コンコンッと扉をノックされる・・・この時間ならあいつだろ。つーことは、休日なし・・・。仕事が入ったってわけね。はぁ・・・めんどくさ。
っと、やべ。返事しねぇと、あいつ怒るからな。さっさと入れないと。
「あいよー。」
「失礼します。火取さん。おはようございます」
入って来たのは、黒い制服の様な服を着た黒髪ロングの女の子だ。
「あーっす。いつものことながら、ぴったりの時間だな。そんなに時間に拘ってて、疲れねぇの?『たきな』」
「特には。火取さんが、気にしなさすぎなのでは?」
「相変わらずだな。まあ、そのバカ真面目な感じが、お前の良いところか。『千束』も少しは見習って欲しいもんだなぁ」
「・・・いいですから、早く起きてください。千束を起こしてくるので、下で待っていてください」
「あいよー。」
・・・見てくれてる人はもうわかるだろ?『リコリス・リコイル』から錦木千束と井ノ上たきな、この2人と同棲してんだよ。本来なら別々に住んだほうがいいだろうが、俺が出て行こうとすると、何が何でも止めてくるんだよ・・・何でだろうな?
「・・・っと、このままだとまた怒られるし、さっさと降りてますかね」
自室から、下のリビングへと降り、コーヒーを入れ、飲みながらカレンダーを確認する。今日の仕事はっと・・・・・・。えーっと・・・。
「警察官の教育・・?めんどくせぇ。んな、役に立つのか立たねえのかわかんねえ奴ら育てた所で、何も意味ねぇだろうに・・・」
・・・つーか、そろそろテレビいれとくか。占い見たいって、千束がうるせえからなぁ。そう思いつつ、俺はテレビの電源を入れる。
『これが今の東京新宿です!!街は化け物達で溢れ!今も人々を襲い・・・っ!!いやぁ!!こっちにこないでぇ!!』
「・・・・・・あ?」
・・・何だ?この時間、映画でもやってたか・・・?ゾンビが人を食ってる。俺、いつのまに映画のチャンネル入れた?寝る前にはニュースを見る様にしてたはずなんだが・・・。
そう思いつつ、チャンネルを変えても、入ってる内容は大体同じ。ゾンビが人を襲う映像ばかり・・・。何?ゾンビ特集かなんか?
「・・・なんか変だな?どの場所でも同じ番組・・・どうなってんだ?」
・・・つか、テレビ・・・LIVEって出てねぇか?は?これ中継?つーことは、これ現実で起きてんのか?
「いやいや、ありえねぇだろ?昨日の今日で、日本中でパンデミック?映画かアニメかよってんだ。」
つーか、リビングのカーテン閉まってんじゃん。たきなの奴、起きてすぐ俺の所にきたんだな?しゃーねぇ。開けといてやっか。
「そーーっらよっと!!」シャッ!!
カーテンを開けて、外の景色が現れる。そこには。
「あ゛あ゛・・・」
「・・・あ?」
目の前の道路に、先程までテレビに映っていたゾンビの集団が・・・こちらの音に反応したのか、こちらを白い目で見ていたのだ。そして。
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!」
こちらの姿を視認できてるのかはわからないが、目の前のゾンビ複数が窓に向かって突っ込んできた。その衝撃に耐えられずに窓ガラスは割れて、ゾンビがこちらへと進行してくる。
「うっそだろ!?おい!!」
俺は咄嗟に、リビングから出て、たきな達がいるはずの2階の部屋に行く。すると、騒音を聞いたのか、たきなが様子を確認しにきたのだ。
「火取さん!!さっきの音なんですか!?近所迷惑です!!」
「そうだろうなあ!!!なんせ、そのご近所さんが姿変えて!食い殺そうとしてきてっからなぁ!!」
「・・・?何を言って・・・・・・っ!?!?」
俺の後ろにいる人物達を見て、顔を青ざめながら、驚いている。そりゃ、いきなりこんなのが来たら、ビビるよなぁ!!!
「千束は起きてんのか!?」
「おー?千束を呼び・・・って、ちょちょちょちょ!?火取!?後ろのなになに!?」
「ンなこと今聞くか!?ひとまず逃げんぞ!!窓から出ろ!!」
俺は2人に窓から出る様に指示を出し、2人は窓から飛び出す。こう言うのには慣れてるのか、うまく着地し、素早く動いてるな。俺も後に続く様に、飛び出し、着地。うまく逃げたと思ったのだが。
「・・・えっと、火取・・・さん。」
「・・・これ・・・とんでも無いことになってない?」
「・・・マジで・・・どうなってんだ・・・?」
外の建物は何処も窓が割れ、血が付いており、車がそこら中に乗り捨てられており・・・先程の数とは比べ物にならないほどのゾンビが・・・溢れていたのだ。その全てが俺達に視線を向けている。
俺達は、顔を見合わせ頷き、ゾンビが居ない方へと全速力で走り出す。それが引き金になったのか、全てのゾンビ達が俺達の方へと向かってくる。
「あっはははは!!すっごーい!!本物の映画みたいだー!!」
「笑ってる場合ですか!!千束!!火取さん!これからどうします!?」
「取り敢えず!!今は逃げるぞ!!流石にこの数は無理!!しかも生きてる人間ならまだしも!!死体とか!!お前らの方が適任だろ!?何のための銃だ!?」
「弾薬に限りがあるんです!!それに!火取さんだって日本刀持ってるじゃ無いですか!!刃こぼれしない限りはそっちの方が長持ちするじゃ無いですか!!」
「ごもっとも!!つーか!こんな時の警察やら自衛隊だろ!!あいつら、何やってんだ!?」
「んー?多分だけど、出払ってるんじゃ無い?自衛隊だって無限ってわけじゃ無いだろうし?警察もだと思う。」
「そうかよ!!つーか、そんな事言ってる場合じゃねえな!!」
向こうは死体、こっちは生きてるし体力にだって限界がある。そろそろどうにかしねえとな・・・どうしたもんか・・・・・・ん?ありゃあ・・・・・・
「・・・はははっ!!俺らツイてるかもな!!2人ともこっち来い!!」
「え!?なになになになに!?」
「ちょ、火取さん!?千束!?何処行くんですか!?」
さっきチラッと見ただけだから、確証は得られなかった。近くまで寄れたから確信に変わった!あれは・・・・・・!
「あれ!借りるべ!!どうせ、持ち主はもうなってるだろうしな!!」
「おお!!サイドカーも付いてる!!3人乗れる!!」
「なら、千束はサイドに!!私が火取さんの後ろに乗ります!火取さん!運転できましたよね!?」
「誰に言ってんだっての!そもそも、お前ら乗せたこともあったろうが!!」ブオンッ!!
バイクだ。ご丁寧にサイドカーも付いており、ガソリンも充分に入ってる。俺が運転、千束がサイド、たきなが俺の後ろに乗る。キーを回し、エンジンを入れ、発進。なるべくスピードを出しながら、尚且つ安全に、奴らを振り切る。どれくらい走ったのかわからないが、一度、止まり後ろを見てみると奴らの姿はない。どうやら振り切れた様だ。
「何とか・・・なったみたいだな。バイクなかったら・・・考えたくもねえな。2人はどうだ?大丈夫か?」
「はい、平気です。けど・・・正直、まだ理解できてません。これ、本当に現実ですか?」
「なら、私がほっぺを引っ張ってあげよう!むにー!!」
「っ!?いひゃいでふ!!」ポコッ!
「あいたぁ!?」
「・・・元気だな。お前ら。」
こんな状況でも、変わらないなこの二人・・・。けど、なんか安心するな。俺はゆっくりとバイクを走らせる。奴らが音に反応して追いかけてくるが、流石に、歩きとバイクでは圧倒的な差があり、奴らも追いつけないだろう。
「取り敢えずは安全確保だろうな。住居とか・・・後、移動手段を安定させる為のガソリン・・・食料の確保・・・まあ、色々あるだろうな。」
「でもぉ!!やっぱり映画みたいで楽しい!!」
「・・・こんな時でも変わらないですね。千束」
「まあ、変わったら変わったらで、千束っぽくないしな。」
・・・に、してもだ。何があってこんな事になってんだ?昨日は変わらず平和だった・・・。それが何で急に・・・
(この規模のパンデミックなら何かしらの原因はあるはずだ・・・ウイルス・・・?それとも意図的に起きた事象か・・・?そうだとしたら、この現象は人為的に引き起こされた・・・?)
「・・・?火取さん。どうかしましたか?」
「・・・んにゃ。何でもねえよ。取り敢えず、新しい住処でも探しますか。ずっと、バイクに乗って移動してって訳にもいかねえし。ガソリンも無くなるしな。」
「賛成賛成!!ずっとバイクに乗ってたらお尻痛くなっちゃうよ!!」
「千束はまだ平気だと思うんですけど・・・。でも、確かに拠点の確保は最優先にすべきだと思います。」
「決まりだな。どっかいい所はないもんかね・・・・・・。」
・・・と言うか、俺達以外に誰か生き残ってる人・・・いるのかね?携帯もネットが混雑してるせいか、連絡も入れられないって、サイドの千束が試してたみたいだし・・・。
「あいつ、大丈夫なのかね・・・・・・」
この世界では、俺にも1人かけがえのない友人・・・、向こうはどう思ってるのかは知らないが、俺はそう思ってる人物がいる。身内がいない俺と、身内に縛られて生きてきた彼女。相反する俺達だったけども、彼女をどうにかして楽しませたくて、色々バカやって。少し笑ってくれた時は死ぬほど嬉しかったもんだ。
(こんな状況になっても、お前ならしぶとく生きて、『ゾンビにならない為にすべき100の事』とか作ってそうだな・・・。)
「・・・火取さん?」
「んお?悪い、話聞いてなかった。どした?」
「・・・・・・いえ、何でもありません。それより、拠点はどうします?やっぱり何処かの建物を・・・?」
「いや、それだと時間がかかる。それに、奴らが潜んでないとは限らねえ。俺はまだしも、そっちは銃、しかもサプレッサーもない。発砲音であいつらを呼び寄せちまう。」
「ならさぁ、私たちで拠点作ってみようよ!移動できる拠点!」
「・・・千束、真面目に考えてます?」
「なにおう!?私も真剣に考えてますー!!映画とかでよくあるじゃん!移動する拠点みたいなの!!非常用の拠点みたいなの!!ハ◯ルの動く◯みたいなの!!」
「あの作品、面白いですよね・・・って、そんなのがあったら、最初に言ってますよ・・・。大体、移動する拠点なんて聞いた事も・・・」
「・・・移動できる拠点・・・・・・か・・・・・」
・・・非常時にすぐ移動できて、尚且つ、食住を可能にする拠点・・・・・・そういや、確かこの近くに・・・・・・。周りにゾンビの姿なし。俺はスピードを緩めて、周囲を見渡す。そして、あるものを発見し、ブレーキをかけて、バイクを停止させる。
「火取、どうしたの?」
「・・・・・・あった。」
「え?何がです?」
「千束が言ってた移動する拠点。あれならいいんじゃね?」
俺がある方向に指を刺す。2人はそっちに目を向けると、そこには一台のある車があった。
「・・・もしかして、キャンピングカーですか?」
「ああ。バイクより安全だし、食料も溜め込める。風呂とかは・・・どうにもなんねえけども、最低限の生活ならできる。」
「あれなら、弾薬とか武器とかも調達できるかもね?」
「・・・確かにこの状況なら一番いいかもしれません。移動もできて、物資を置いていく必要性がない。拠点ごと食料調達にも行けます。」
「決まりだな。なら、行くか。」
「え?どこに?」
「確か近場に、キャンピングカーだけが集まるイベントがあったはずだ。そこの新車もらう。その後に、食料なり下着類なり集めるぞ。弾薬は・・・まあ、なる様になれ、ってやつで。」
「了解です・・・一応、すぐ撃てる様にしておきます。千束もですよ?」
「はいはーい。ゾンビに先生の弾って効くのかな?やっぱり実弾?」
「死んでも動いてるんですよ?なら実弾じゃないですか。頭を撃ち抜けばいいんですよ。バ◯オハザードだって、そうでしたし。」
「隠せてねえ。隠せてねえぞ?つーか、たきなもゲームやるんだな?あんまりやらねえのかと思ったわ。」
「千束に誘われるんです。」
「たきな、ゲームうまいんだよ!?私がクリアできてないの、クリアしたんだから!」
「マジか?そりゃすげえわ。俺も困ったら頼むわ。」
・・・この時は心のどこかで、こう思ってたんだろうと思う。
『何日かすれば、この現実から解放されるんだろう』と。二人はどうかは知らないが、俺は少なからずそう思っていた。
だけど、俺は気づいていたけれど、気づきたくなかったんだ。
『そんなの夢物語でしかないんだ』って。
そして、俺達はこれから出会っていくんだ。
「会社を辞めてから、俺は自分のやりたい事にブレーキはかけねえ!!ゾンビになる前に、100個!!やりたい事やりまくる!!」
「俺はお笑い芸人になるんだーー!!」
「・・・あんた達と一緒に行った方が、なるべくリスクがないってだけ。」
「日本の文化とても興味深いデース!」
この地獄の様な世界で、馬鹿みたいに騒ぎまくって、この世界の今を満喫している彼らに出会った時、この世界での『俺達』の物語は始まる。
『ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100の事 Lycoris.feat.SLAYER』
ご愛読ありがとうございます