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1991年9月1日。キングズ・クロスズ駅。
ダドリーを病院に送るついでにこの場所まで車で送ってもらったハリーは9番線と10番線の間で困惑を顕わにしていた。
目の前には9番線乗り場と10番線乗り場があるが9と3/4番線乗り場など、ハリーの目には見えない。バーノンたちもハリーを笑っていたのが納得である。
駅員にも聞いては見ようとしたがまさか9と3/4番線乗り場に行きたいなどとも言えず、駅員もハリーも困っていると背後から声をかけられた。
「やあ、ハリー。何かお困りごとかい?」
そこには水色の髪をしたオッドアイの少女が大きなトランクを二つ載せたカートに寄り掛かるようにして立っていた。
濛々と汽車の煙が立ち上る。
最初にあの少女に「柱に向かって走れ」などと言われたときにはやはり彼女はどこか気が狂っているのではないだろうかと思ったが、やはり9と4/3番線というのは名ばかりではなく、9番線と10番線の間の柱から繋がっていたらしい。柱にぶつかるであろう衝撃に目を閉じた次の瞬間には、ハリーは20世紀も終わるころには絵本の中でしか見ないような蒸気機関車が停車している駅にいた。
あちらこちらで自分と同じぐらいの年の子や、ずっと大きな人たちが家族に別れを告げて列車に乗っていく。
「お!その様子だと無事にこれたようだね。」
と、ハリーの後を追いかけてくるようにして先程の少女が現れる。
いかにも重そうなバックともう一つ、大きなトランクを軽々と持ち上げた彼女は電車の中へと入っていき…
「よければ一緒のコンパートメントに乗るかい?」
この少女は案外優しい子なのかもしれないとハリーは思った。
「へぇ。物心もつかない頃にトm…ヴォルデモートに親を殺され…そのヴォルデモートもどういう訳か消えてしまったと」
何ともまあ不思議なこともあるものだとセバスミスは考える。
彼女…もとい彼にとって、ヴォルデモートはダンブルドアと並んで彼が「天才と認める相手」である。
通常、魔法使いは年を重ねるごとにその内在たる魔力も増えるが彼は自分やダンブルドアの半分ほども生きていないのにも関わらず、その魔力は二人を上回っているだろう。
では彼がヴォルデモートに手も足も出ないのかといえばそんなこともない。
ヴォルデモートが戦闘力特化型ならば自分は手数重視型であると彼は考えている。勿論、ヴォルデモートは「闇の帝王」を自称するだけあって古今東西のありとあらゆる魔法に精通してはいるが、あくまで「西洋の」である。
一方で「彼」はといえば南にいけばアフリカをはじめとした国々の魔術。東の果てには「Japan」に古代から伝わる呪術など、純血主義の彼は手を伸ばさなかった多くの魔法を習得している。
更には彼のもっとも得意とする魔法は今となっては彼のみが知る「古代魔法」であり、ヴォルデモートもその存在こそは知っていたかもしれないが彼ほどこれをうまくは使えないだろう。
しかし彼のもっとも強いところは「逃げ」を恥だと思わないことである。
例え逃げざるを得ない状況にあったとしても、素直に逃げるということはなかなかに勇気のいる行動である。
「ねえ、ここ空いてるかな?」
赤毛の少年が入ってきた。
赤毛の少年、ロナルド・ビリウス・ウィーズリーは目の前の光景を信じられないといった様子で見ていた。
一人はかの有名な生き残った男の子「ハリーポッター」。もう一人は初対面の子であったが、自身が名乗れば「血を裏切るもの」という単語を持ち出し、首を傾げるハリーへの解説を始める。
「血を裏切るものというのは純血でありながらにしてマグル…魔法が使えない人々を受け入れ、擁護しようとする人たちのことさ。それにしても意外だね。君の代まで純血の家計として続いていたなんて。」
まるで昔を知っているかのような口ぶりにハリー達が彼を問い詰めようとすると、通路でガチャガチャと音がしてえくぼのおばさんがニコニコとした笑顔でドアを開けた。
「車内販売よ。何か要りませんか?」
ハリーが通路に出て少ししたのちに両腕いっぱいの買い物をしているのを見て、ロンとセバスミスは目を丸くした。
彼はよほどおなかがすいているらしかった。
百味ビーンズを片手にハリーとロンが談笑しているのを見ていたセバスミスはふと、誰かがドアを開けるのを見た。
栗色のふさふさとした髪の毛と大きな前歯が特徴的な女の子が、泣いている男の子を連れていた。
「ねぇ、誰かネビルのカエルを見なかった?」
どうやらセバスミスの出番のようである
「僕たちは見ていないけれど、良ければ探すのを手伝うよ。」
残りの百味ビーンズを口に流し込むと杖を片手に席を立ち、セバスミスは泣いている男の子と共にコンパートメントを出て通路を歩いて行った。
「うわぁ、あれ鼻くそ味にトロールとのディープキッス味だよ。良くあんなにおいしそうに食べられるなぁ。絶対舌がどうかしているよ。」
ドン引きするロンを入れ替わる形で残された女の子が窘めた。
泣いていた少年「ネビル・ロングボトム」と結局カエルを見つけることはできなかったセバスミスがコンパートメントに戻ってきた時にはハリー達は三人の男の子たちと話している様子であった。
意地の悪い様子でニタニタと笑っていた様子の青白い顔の少年は取り巻きらしい男の子につつかれてようやく彼女の存在に気づいたらしく、緊張しつつも馴れ馴れしい様子で話しかけてきた。
「あの店以来だね。僕はマルフォイ。ドラゴ・マルフォイだ。で、こっちがクラッブでこっちがゴイル。」
「ご紹介ありがとう。僕はセバスミス・レガシー。えっと…こっちの背が低いほうがゴイル、背の高いほうがクラッブだね?」
確認とばかりに尋ねれば肯定を示したマルフォイはセバスミスに忠告とばかりに告げた。
「君もあんな穢れた血や血を裏切るものとはかかわらないほうがいい。」
「純血主義なんてやめてくれ。昔のホグワーツ校長がそうだったからもううんざりなんだ。」
マルフォイが何かを続けて言う前に、セバスミスは割り込むようにそう告げてコンパートメントの中に入っていった。
「あと5分でホグワーツに到着いたします。荷物は別に学校に届けますので車内に置いて行ってください」
同時に車内に声が響いたので、セバスミスは杖を一振りして黒いローブに着替えると驚く3人を横目に「レデュシオ」でトランクを手のひらサイズに縮めるとローブのポケットに放り込んだ。
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レガ主の寮どこにする?
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グリフィンドォォォォォォォォォォル!!
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