女神の子   作:アキ1113

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 今回の話で、『女神の子』の本編は最終回となります。

 ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます。どうぞ最後までよろしくお願いします。

 それでは……ここからが、ハイライトです!


黎明編
黎明Ⅰ:最後のハイライト


 side:アクア

 

 「いただきます!」

 

 「いただきます」

 

 「はい!召し上がれ!」

 

 とある日の朝、俺はルビーや母さんと一緒に朝食を摂っていた。

 

 「あ、そういえばアクアって……今日は早いんだっけ?」

 

 「ん?あぁ、昼前には終わる予定。大体、ルビーと同じくらいかな……」

 

 「へぇ~、そうなんだ」

 

 「じゃあ……ここで待ち合わせして、みんなでお昼ご飯食べてから………あそこ(・・・)に行こっか?」

 

 母さんはスマホで地図を見せながら、そう言ってきたのだ。 

 

 「そうだな……ここ最近は忙しくて、行けてないもんな?」

 

 「うん!私もいいと思うよ?」

 

 「よし!じゃあ、決まりだね?」

 

 そうして朝食を食べ終わった後、俺は撮影現場へと向かうのだった……。

 

 

 

 

 

 side:あかね

 

 仕事も入っていない一日フリーのこの日……私はある場所へと出掛けようとしていた。

 

 「これもちゃんと持った………よし!お母さん、行ってきます!」

 

 「気を付けて行ってくるのよ?」

 

 「うん、分かってるよ」

 

 そう言って、私は家を出発していくのだった……。 

 

 

 

 

 

 

 side:???

 

 「へぇ……ここが……!」

 

 「いい場所だな……」

 

 とある二人の人物が、そう呟きながら石でできた階段を登っていた。そして、登り切った先でその内の一人………ジーンが、一枚のコインを取り出し……指で弾いた。 

 

 そのコインは回転しながら宙を舞い……落ちてきたタイミングで、ジーンはそれをキャッチした。

 

 「それ……もしかして……」

 

 ジーンの横にいたもう一人の人物………キューンは、ジーンにそのコインについて訊こうとした。

 

 「あぁ……これはあくまでレプリカだよ。本物は……もっと相応しい人が持ってる」

 

 「!なるほど……そういうことか……」

 

 キューンはジーンのその言葉の意味を理解した様子で頷いた。

 

 「……久し振り。会いに来たよ……ハクア」

 

 そして、ジーンはフォルスXが変身している時のドライバーが石になったような、九尾の狐の像を見ながらそう言ったのだ。

 

 すると…… 

 

 「いらしていたのですね……ジーン様、キューン様」

 

 「ツムリ、久し振りだね?」

 

 「調子はどうだい?」 

 

 そこに、バケツなどの掃除道具を持ったツムリが現れたのだ。

 

 「えぇ……お陰様で」

 

 「そうか……ありがとう。この場所を守ってくれて」

 

 「俺からも礼を言うよ。ルビーたちにとっても、大切な場所だからね」

 

 ジーンとキューンは、この場所を守り続けているツムリに対して礼を言った。

 

 「いえ……世界が、星野珀亜様を忘れてしまっても………私たち(・・・)だけは、覚えていたいですから……」

 

 「あぁ、俺たちは忘れない………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 フォルスと、その仲間たちの神話を

 

 

 

 

 

 

 

 

 side:あかね

 

 「あかね……愛してる―――」

 

 ハクア君は微笑みながら、そう言った後……

 

 「ハクア……君……?」

 

 「……」

 

 「ねぇ……ハクア君ってば!!」

 

 そのまま、ゆっくりと目を閉じてしまった………まるで、星が輝きを失って堕ちてしまったように……。

 

 「っ!……あああああああ!!

 

 私は、ハクア君が死んでしまったという事実を受け止め切れずに、彼の身体を抱きしめながら泣き叫んでしまう……。

 

 「……え………?」

 

 すると、目の前の光景にショックを受けているツムリさんの中から、霧のように黒ツムリが出てきて…… 

 

 「ど……どうして………」

 

 「あなたと私は一心同体………私の願いは、あなたの願い」

 

 「っ……そんな……私のせいで……!!」

 

 その言葉を聞いたツムリさんは、持っている血の付いたナイフを力なく落とした。

 

 「星野珀亜は、確実に生まれ変わるだろう……だが、その時にはこの世界は形を変えている………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 フォルスは、最早存在しない……!

 

 ハクア君は……転生する………けど……!!

 

 『っ!あああああ!!』

 

 スエルの右腕に電撃が走り、その動きを止めた。この光景を見た一部のオーディエンスたちが抵抗しているのだろう……。

 

 「っ……私に逆らうオーディエンスなど不要だ」

 

 だが、スエルは抵抗するオーディエンスたちを抑えつけた後、冷たくそう言った………そして、

 

 「さて……残るノイズを排除しなくてはな?」

 

 この場から黒ツムリと共に、去っていくのだった……。

 

 

 

 

 

 

 

 side:アクア

 

 「こっちだよ!」

 

 「さぁ、早く!」

 

 俺はルビーと合流して、他の場所で逃げ遅れた人たちの避難誘導をしていた………ここは、これで最後か……。

 

 『ここで、参加者の皆さんにお知らせです』

 

 「「っ!」」 

 

 そんなことを思っていると、モニターに黒ツムリが映し出された。そして……

 

 『先程、仮面ライダーフォルスこと……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 星野珀亜が死亡しました

 

 「「………は?」」

 

 ハクアが……死んだ……?

 

 「噓………だよね……?」

 

 「ルビー……?」

 

 「噓だよそんなの!!」 

 

 「……!」

 

 「だって……だって……!!」

 

 その言葉を受け止め切れずに、ルビーは混乱してしまう………俺だって、信じたくは……!

 

 『なお、ゲームの進行を妨げている他のノイズは、間もなく排除される予定です。皆さんは、安心してゲームに参加してください』

 

 そんなアナウンスがされた直後……

 

 「事実だ」

 

 「「っ!?」」

 

 俺たちの前に、変身したスエルらしきライダーが現れた。

 

 「星野珀亜は死んだ」

 

 「「っ……!!」」

 

 本当に……ハクアは………。

 

 「しかし……なかなかいいものが見れたぞ?」

 

 「……どういう意味だ」

 

 俺がそう訊くと、スエルは……

 

 「愛し合っていた二人は、死によって分かたれた……黒川あかねはもう、『星野珀亜』という存在と二度と会うことは叶わない……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 最大の不幸とは、まさにこういう事を言うのだろうな?

 

 俺たちに向かって、そう言い放ったのだ………こいつ……!!

 

 「お前……!!」

 

 「許さない……!!」

 

 READY

 

 MAGNUM INFINITY

 

 「「変身!!」」

 

 スエルはマグナムシューターを数十丁召喚して、攻撃を放ってきた。

 

 BLACK GENERAL 

 

 FANTASY

 

 BUJIN SWORD

 

 「「はあああああ!!」」

 

 「「READY FIGHT」」

 

 俺たちは、変身することでその攻撃を防御した後、スエルに向かって駆けていくのだった……。 

 

 

 

 

 

 

 

 side:アイ

 

 「やぁ!はぁ!」

 

 「「うわっ!?」」

 

 私は、社長たちが巻き込まれないように戦っていた………すると……

 

 『先程、仮面ライダーフォルスこと……星野珀亜が死亡しました』

 

 「え……?」

 

 ハクアが……そんなの……

 

 「噓だ……噓だ噓だ噓だ!!」

 

 そうだよ……何かの間違いだよ……!

 

 「おい!落ち着け!」

 

 社長が私に向かって何か声を掛けているが、私の耳にそれが届くことはないのだった……。

 

 

 

 

 

 

 

 side:あかね

 

 「あぁ……私……は……!」

 

 ツムリさんは、その場に膝をついて泣き崩れてしまった……

 

 「ごめんなさい……私………わたし……!!」

 

 私はその姿を見て、どうすればいいのか分からなくなってしまった……ツムリさんは操られてしまっただけ………けど……!

 

 『二人とも、そんなに泣かないで?』

 

 そんな声が聞こえて、私たちは顔を上げた。すると、周りの景色が変わっていて、目の前には……

 

 「え……?」

 

 「ハクア……様………?」

 

 な、何で……ハクア君が………?

 

 『ごめんね……あんな思いさせちゃって』

 

 「ハクア君……そんなことは――」

 

 「ごめんなさい……私のせいで………!」

 

 「ツムリさん………」

 

 ツムリさんは、目の前のハクア君に向かって謝っていた………けど、

 

 『ツムリさんのせいじゃないよ』

 

 「え?」

 

 『あれは、操られてただけでしょ?だったら、仕方ないよ』

 

 「で、でも……!」

 

 『それに……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 元から覚悟はしていたよ

 

 「覚悟……?」

 

 覚悟って………そんなことまでして、ハクア君は今まで……。

 

 ハクアの言葉を聞いて、私たちが言葉を失っていると……

 

 『大丈夫』

 

 「え……?」

 

 「ハクア君……?」

 

 『必ず、創ってみせるから』

 

 そう言いながら、ハクア君は立ち上がり………

 

 『さて……もう行かないとね』

 

 「行くって………ねぇ、待ってよ!」  

 

 私はハクア君の腕を掴もうとした……けど、

 

 「えっ?」

 

 その手はハクア君の身体をすり抜けていってしまう………そして……

 

 「っ!ハクア君!!」

 

 『……じゃあね』

 

 「あっ……!」

 

 そのまま、ハクア君は何処かへと消えてしまうのだった……。

 

 

 

 

 

 

 

 side:アクア

 

 「「ハァァァーー!!」」

 

 「フンッ!」

 

 「「っ!」」

 

 俺たちはスエルを倒そうと、攻撃を仕掛け続けていた……が、

 

 「ハァ!」 

 

 「「くっ!?」」

 

 その攻撃は全て受け流され、逆に攻撃を加えられてしまう。

 

 「だったら……お兄ちゃん!借りるよ!」

 

 そう言ってルビーは、俺からブーストバックルを取り……

 

 「SET」

 

 DUAL ON」

 

 FANTASY AND BOOST」

 

 READY FIGHT」

 

 ルビーはブーストを下半身へと装備し、スエルへと向かっていく。

 

 「やぁ!はぁ!」

 

 「っ……」

 

 そして、自分の身体を通り抜けさせる能力を使いながらフェイントなどを入れつつ、高速で周りを移動して加速させた蹴りを不規則な間隔でスエルへと食らわせようとする……が、

 

 「フンッ!」

 

 「っ!きゃあ!?」

 

 スエルはそれを見切って受け止め、そのままルビーを吹き飛ばした。

 

 「諦めろ……お前たちの願いが、叶うことはない」

 

 スエルはそう言ってきたが……

 

 「いや……諦めない限り……!」

 

 「世界は……変えられる!」

 

 「BOOST TIME」

 

 「「ハァ!」」

 

 BUJIN SWORD VICTORY

 

 FANTASY BOOST GRAND VICTORY」

 

 「「ハァァァーー!!」」

 

 俺たちはそう言った後、それぞれバックルを操作して飛び上がった。そして、そのままキックを食らわせようとし……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ACCELERATE

 

 「愚かな……」

 

 

 

 

 

 

 「なっ!?」

 

 「うわっ!?」

 

 何故か俺たちは、それぞれお互いを攻撃してしまっていた………一体、何が……?

 

 「私の時間だけを早めた」

 

 「「!?」」

 

 時間を……加速させたのか……?

 

 「人間の分際で、私に勝つことができるとでも?」

 

 スエルが俺たちに向かって、歩きながらそう言ってきた………その時…… 

 

 「ハァァァーー!!」

 

 近くの壁を突き破って、ジャマ神の姿の透さんがスエルへと攻撃を仕掛けたのだ。

 

 「やってみなくちゃ、分からないだろ!!」

 

 だが、ゾンビブレイカーの二刀流の攻撃を、スエルは後ろに下がりながらもいなしていた。 

 

 「ハァ!オラァ!」

 

 「どんな力を持っていたとしても……時の支配には抗えない……!」

 

 REVERSE

 

 そんな音が聞こえたかと思えば……

 

 「っ!?」

 

 「え!?」

 

 「ドライバーが……消えた……?」

 

 俺たち三人の変身が突然解除されてしまい、ドライバーが消えていたのだ。その出来事に驚いていると……

 

 「お前たちの時間を巻き戻した……特別な力を手に入れる前にな………ハァ!」

 

 「「ぐっ!?」」

 

 「うわぁ!?」

 

 俺たちは、スエルによって放たれた衝撃波で吹き飛ばされてしまう。

 

 「私を倒したかったようだが……残念だったな?」

 

 「ぐっ!」

 

 俺はスエルに首を掴まれてしまう。そして……

 

 「仮面ライダーになれなければ……願いなど、叶うはずもない……!」

 

 そのまま俺の顔面を殴ろうとした……が、

 

 「っ!?」

 

 「その手を……離して……!」

 

 ルビーがスエルの腕を下から掴んで、それを止めさせる。さらに……

 

 「このっ……!」 

 

 透さんもスエルの手から、俺を引き剝がそうとしていた。

 

 「っ……邪魔だ!」

 

 だがそれも、簡単に振り払われてしまう……。

 

 「お前たちなど、願いを夢想するだけの無力な存在に過ぎない……!」

 

 スエルは、俺たちに向かってそう言ったのだが……

 

 「お前……未来から来たくせに、何も分かってないんだな?」

 

 「なに……?」

 

 「願いがあるから……人は、強くなれる……!」

 

 「仮面ライダーになって、戦ってきて………俺たちは、それを知った……!」

 

 仮面ライダーにならなければ、知ることはなかったであろうことだ。大変なこともあったけど………なって良かったと、今では心の底から思う。

 

 「だからこそ………俺たちは願い続ける!」

 

 「だろう?ハクア君」

 

 「そうだよね?ハクア」

 

 「そうだろ?ハクア」

 

 俺たちがそう言った………その時……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『うん、もちろんだよ』

 

 「「「!?」」」

 

 この声は………ハクア……?

 

 「ぐあっ!?」

  

 「え!?」

 

 「くっ……ぐおっ!?」

 

 ハクアの声が聞こえてきたかと思えば、俺たちの横を赤いバイクが走り抜けていき、そのまま体当たりやタイヤでスエルに攻撃を加えたのだ。そして、その赤いバイク………ブーストライカーには……

 

 「BOOST & MAGNUM」

 

 「「っ……!」」

 

 「ハクア……!」

 

 「READY FIGHT

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 FOR DESIRE」

 

 変身したであろう、ハクアが乗っていたのだ。 

 

 「フォルス……何故ここに……?お前は死んだはず……私のこの目で、確かに……!」

 

 スエルが目の前にハクアがいることに戸惑っていると……

 

 「確かに……あの時、僕の肉体は滅んだ」

 

 「『肉体は』……だと?」

 

 「うん、今の僕は……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 神様だからね

 

 その言葉に、俺たちは顔を見合わせてからハクアの方を見て……

 

 「「「………神様!?」」」

 

 驚きの声を上げるのだった……。

 

 

 

 

 

 

 side:ルビー

 

 私は、ハクアの言葉の意味が理解できずにいた………今のハクアって、どういう存在なの……?

 

 「母さんと最後に会ったあの時、僕は覚悟を決めた。誰もが幸せになれる世界を創るために……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 僕は神になると

 

 ハクア………お母さんと再会した時から、そんなことを……。

 

 「っ!」

 

 EXPUNGE

 

 「ハァ!」 

 

 スエルは、ハクアに向かってビームを放ってきたが……

 

 「フッ!」

 

 ハクアはそれを、バイクを操縦しながら避けていき、スエルへと向かっていく………そして、バイクで飛び上がり……

 

 「ハァ!」

 

 「ぐあっ!?」

 

 マグナムシューターで攻撃を加えて着地した。その後、ハクアはバイクから降り……

 

 「フッ!ハァ!」

 

 「ぐっ!?」

 

 私たちでは歯が立たなかったスエルに、銃での攻撃と格闘術で次々とダメージを加えていく。さらに……

 

 「ハァ!」 

 

 「ぐあっ!?」

 

 回し蹴りでスエルを吹き飛ばしてしまったのだ。そんなハクアは私たちに……

 

 「さて………みんなの願いは……何?」

 

 そう訊いてきたのだ。

 

 「そんなこと……訊かなくても分かってるだろ?」

 

 「そんなの……決まってるよ……!」

 

 「ハクア……お前と一緒だ……!」

 

 私たちは、同じ気持ちでハクアに向かってそう言った。すると……

 

 「なら……叶えてあげるよ」

 

 ハクアは私たちに向かって手を掲げ……

 

 「バカな!?ドライバーだと……!?」

 

 私たちの腰にドライバーを装着させ、バックルまで創造してくれたのだ。そして……

 

 「さぁ……僕たちの願いを叶えよう……!」

 

 「SET」

 

 SET

 

 「SET」

 

 「……変身!」

 

 「……変身!」

 

 「……変身!」

 

 「GRAB CRUSH OUT ZOMBIE」

 

 BEAT

 

 「NINJYA」

 

 「「「READY FIGHT」」」

 

 「さぁ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 最後のハイライトだ!

 

 ハクアがそう言うのと同時に、私たちはスエルに向かって駆けていくのだった……。

 

 

 

 

 

 

 side:ハクア

 

 「っ……お前たちなど、存在してはならない!」

 

 EXPUNGE

 

 スエルは僕たちに向かって攻撃を放ってくるが……

 

 「MAGNUM TACTICAL BLAST」

 

 「ハァ!」

 

 それを僕は、マグナムシューターの攻撃で相殺した。そして、僕と入れ替わるように………

 

 「「「ハァァァーー!!」」」

 

 三人がスエルへと立ち向かっていく。

 

 「フッ!ハァ!」

 

 「はぁ!やぁ!」

 

 「ハァ!」

 

 三人はスエルを囲むようにして、攻撃を仕掛けていった………さらに、 

 

 「「「REVOLVE ON」」」

 

 装備を下半身に切り替え……

 

 「ZOMBIE」

 

 BEAT

 

 「NINJYA」

 

 「「「STRIKE」」」

 

 「「「ハァ!」」」

 

 「ぐっ!?」

 

 そのまま蹴りを食らわせていったのだ。

 

 「「ハァ!」」

 

 「やぁ!」

 

 続けてその装備のまま、蹴り主体で攻撃を仕掛けていく。

 

 「ハァ!」

 

 「くっ!」

 

 そんな中、上から蹴りを食らわせようとした兄さんが吹き飛ばされてしまうものの……

 

 「REVOLVE ON」

 

 空中で装備を上半身切り替えて着地し、再びスエルへと向かっていく。 

 

 「ハァ!オラァ!」 

 

 「フンッ!」

 

 「ぐっ……!」

 

 そのタイミングで、透さんがスエルに首と腕を掴まれて動きを封じられてしまう。その直後……

 

 「ハァ!」

 

 「POISON CHARGE」

 

 「!?」

 

 兄さんが飛び込んできて、ゾンビブレイカーのカバーを動かしたのだ。

 

 「ROUND1」

 

 兄さんは、地面でニンジャデュアラーの鍔の部分を回しながら、刃の部分をスエルの足に当てることで体制を崩させ……

 

 「TACTICAL BREAK」

 

 「TACTICAL SLASH」

 

 「「ハァ!」」

 

 「ぐおっ!?」

 

 透さんを解放しながら、スエルに同時攻撃を加えたのだ。

 

 「ありえない……何処からこんな力が……!」

 

 スエルは、自身が劣勢なことに驚いているが……

 

 「お前をぶっ潰して……!」

 

 「ぐっ!」

 

 「幸せな世界を創る……!」

 

 「ぐおっ!」

 

 「それが……俺たちの願いだ!」

 

 「ぐあっ!」 

 

 そして、三人連続で攻撃を加えた後……

 

 「ROCK FIRE」

 

 「いくよ!」

 

 「「っ!」」

 

 姉さんはそう言った後で、ビートアックスの炎を兄さんと透さんの武器にも移し……

 

 「TACTICAL FIRE」

 

 「「「ハァ!!」」」

 

 「ぐあっ!?」

 

 三人同時にスエルに向かって攻撃を飛ばし、それを命中させたのだ。

 

 「このままで……終わると思うな………!」

 

 REVERSE

 

 だが、スエルはドライバーの左側を操作して時間を巻き戻し……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ねぇ、知ってる?」

 

 「っ!?」

 

 「神様には時間なんて……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 関係ないんだよ!

 

 僕は周りの時間が巻き戻っていく中、炎の中を何事もないようにスエルに向かって歩いていた……そもそも今の僕に、時間の巻き戻しとかそんなものが通用するはずもなく……

 

 「フッ!」

 

 「ぐっ!?」

 

 「ハァ!」

 

 「ぐあっ!?」

 

 そのまま攻撃を加えることで、スエルを吹き飛ばしたのだ。

 

 RAILGUN

 

 「ハァ!」

 

 「ぐっ!?」

 

 そして、一発だけスエルに向けて撃った後に、フォルスクロスバスターを左側のホルダーへと仕舞い……

 

 DAYBREAK BOOST TIME

 

 Xブーストバックルのレバーを二回倒して飛び上がり……

 

 「くっ……!!」

 

 スエルもドライバーに二回カードをスラッシュさせてから構えた。そして……

 

 DESTROY

 

 X BOOST VICTORY

 

 「ハァァァーー!!」

 

 背中のマントを九尾の尻尾のように広げながら、キックを放った。

 

 「ハァ!!」

 

 スエルも右の拳を突き出しながら、僕のキックを打ち破ろうとしてきた。

 

 「「ハァァァーー!!」」

 

 そして、僕とスエルの技は互いに拮抗した後………

 

 

 

 

 

 

 

 side:アクア

 

 「「ハァァァーー!!」」

 

 ハクアとスエルの技は互いに技を放ってぶつかり合っていた………が、

 

 「「「っ!?」」」 

 

 しばらく拮抗した後、二人の間で爆発が起きてしまった。その後、段々と炎が晴れていくと…… 

 

 「………」 

 

 「っ!?」

 

 「噓……」

 

 そこにはスエルが立っていたのだ………そんな……ハクアが、負けた……?

 

 そう、思っていると……

 

 「っ!な、何っ……!?」

 

 「え?」

 

 「どうしたんだ?」

 

 「何か様子が……」

 

 何故だかスエルの動きが止まり………

 

 『お前はもう、破壊した』

 

 どこからか、ハクアの声が聞こえてきたのだ。すると……

 

 「っ!こんな……馬鹿な……!!」 

 

 スエルの仮面にひびが入っていき、そのまま割れてしまったのだ………そして、その中からは……

 

 「……」

 

 なんと、無傷のハクアが出てきたのだ………良かった……無事で……。

 

 そして……

 

 「さぁ、始めるよ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 誰もが幸せになれる世界を……!」 

 

 ハクアはスエルのつけていた赤い布を取りながら、創世の力を発動させたのだった……。

 

 

 

 

 

 

 

 side:ウィン

 

 「っ!これは……」

 

 鐘の音が鳴り響くと同時に、戦っていたゲームマスターたちは消滅していった。その様子に大智が疑問を覚えていると……

 

 「……ハクアだ」

 

 「!じゃあ……」

 

 「あぁ……あいつがやってくれたんだ……!」

 

 ウィンがそう言って、ハクアがスエルを倒したことを確信するのだった……。

 

 

 

 

 

 

 

 side:奏斗

 

 「っ!何だ……?」

 

 ダパーンに変身してライダーたちを抑えていた奏斗は、鐘の音が聞こえたことに驚いた様子を見せた。

 

 「はぁ……やったのか……」

 

 そして、ハクアが勝ったことを理解し、戦うのを止めてそう呟くのだった……。

 

 

 

 

 

 

 side:アイ

 

 「あっ……!」

 

 「おい……これは……」

 

 私の横で社長たちが、何が起きているか分からない様子で驚いていた。けど、私は……

 

 「そっか……良かったぁ……!」

 

 涙を流しながら、自分の子供が無事なことを喜んだ。すると……

 

 「え?あれ!?」

 

 「アイ……!?」

 

 突然、私は光に包まれて何処かに転送されてしまうのだった……。

 

 

 

 

 

 

 

 side:ギロリ

 

 ハクアによって、世界が創り変えられている中……

 

 「な、何でゲートが……こんなの……ありえない!!」

 

 四次元ゲートが閉じられる様子を見ながら、サマスはそう叫んだ。そして……

 

 「ね、ねぇ……何とかしなさいよ!!」

 

 最後の望みを懸けて、黒ツムリの肩を掴みながらそう言った……が、

 

 「言ったはずだ………お前たちの思い通りにはならないと」

 

 「っ……」

 

 「これが、オーディエンスの総意………我々の存在は消え去り……未来は、この時代の者たちに託された」

 

 ギロリがサマスに向かってそう言ったのだ。そして……

 

 「いや……いやよ……こんなの認めない……!!」

 

 「後は任せたぞ……仮面ライダーたちよ……」

 

 そのまま消えていくのだった……。

 

 

 

 

 

 

 side:あかね

 

 「え……?」

 

 突然、鐘の音が聞こえたかと思えば、私は辺り一面が世界が創り変えられる光に満ちている空間にいたのだ。

 

 「ここは……?」 

 

 「お義姉ちゃん!?」

 

 「え?」

 

 「母さんまで……!?」

 

 「あれ?私……」

 

 そこには、ルビーちゃんやアクア君、透さん……それに、私と同じような状況のアイさんもいたのだ。

 

 「ねぇ、何が起きているの?」

 

 「いや……ハクアがスエルを倒した後、私たちもここにいて―――」

 

 「「え……?」」

 

 ………ハクア君……? 

 

 「ハクア君が……スエルを……?」

 

 「え?う、うん「「ハクア(君)は生きてるの!?」」ちょ、お義姉ちゃんもママも落ち着いて……!」

 

 その言葉を聞いて、混乱している私に……

 

 「ハクアは、正真正銘の神様になったんだよ」

 

 アクア君がそう言ったのだ。

 

 「え?神…様……?」

 

 「噓だと思うだろうけど……本当なんだよ?」

 

 「……?」

 

 アクア君やルビーちゃんの言葉で、私とアイさんが混乱していると……

 

 『これで……僕たちの願いは叶う……』

 

 「「「っ!?」」」

 

 「「あ……!」」

 

 私たちの前に、ハクア君が現れたのだ………あぁ……本当に……!

 

 『世界は創り変えられる………幸せの総量も限界もない……みんなが願えば願うほど、幸せになれる世界に』

 

 やっと……叶うんだね………誰もが幸せになれる世界が……。

 

 『だからさ……みんなは、幸せになるんだよ?』

 

 「え……?」

 

 「『みんなは』って………ハクアは?」

 

 『……』 

 

 ルビーちゃんがそう訊くと、ハクア君は黙り込んでしまった……。

 

 「ハクア君……?」

 

 『僕はもう、神様なんだ………みんなと、一緒にはいられない』

 

 「「「「「っ……!?」」」」」

 

 その言葉を聞いたみんなは、思わず言葉を失ってしまう………そんな……そんなのって……! 

 

 「何を言ってるの!?ハクアも……ハクアも私たちと一緒に……!!」

 

 アイさんが、そう叫んだが……

 

 『ごめん……』

 

 ハクアは、そう言って謝ってきた……。

 

 『だからさ、僕のことは忘れ………』

 

 ハクアは多分、自分のことを忘れてほしい……と、言おうとしていたのだろう………けど、

 

 『忘れ……て………』 

 

 その目からは……涙が流れていて、それをこらえるように手が握られていた……。 

 

 「っ!」

 

 私はそれを見て、思わずハクア君へと駆け寄っていく………あぁ……本当は、ハクア君も……。

 

 『あ……』

 

 そして、駆け寄った勢いのまま、私はハクア君を抱きしめる………そして…… 

 

 『っ……ダメだね、僕は……覚悟は、していたのに……!』

 

 「そんなことないよ…………ねぇ?」

 

 『?……何?』 

 

 「本当は……どうしたいの?」

 

 私はハクア君に、本心を訊いたのだ。すると……

 

 『ずっと……一緒にいたい………』

 

 「……」

 

 『愛する人と……ずっと一緒にいたい……!』

 

 「それが……ハクア君の願い?」

 

 『……』

 

 ハクア君は、黙って頷いてくれたのだ………でも……

 

 『……そろそろ、時間だ……もうすぐ、世界が創り変えられる』

 

 もうすぐ、世界が創り変えられ終わるらしい………そして……

 

 「私……忘れないから……!」

 

 『!うん、僕も……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ずっと、傍にいるから……!

 

 「うん……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 私も……願ってるから……!」 

 

 そう言った後、抱きしめ合うのを止め、ゆっくりとお互いに離れていき……

 

 『……またね……!』

 

 「うん……またね……!」

 

 そのまま、私たちは光に包まれていったのだった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 こうして、世界は創り変えられた………誰もが幸せになれる世界に。そして……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ハクア君を忘れた世界に……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 side:ツムリ

 

 「本当に神様になっちゃうとはね……本当に凄いよ、ハクアは」

 

 「あぁ……こればかりは、流石といったところだね」

 

 「えぇ……」

 

 そんな話をしていると、ジーンが……

 

 「未来でさ……またデザイアグランプリを始めようって動きがあるんだ。幸せになりたい人の願いを、少しでも応援するために………もちろん、代償はなしで」

 

 「!……素敵ですね?」 

 

 「あぁ、その時には……また君にナビゲーターを頼みたいんだけど……いいかな?」 

 

 キューンがツムリにそう訊くと……

 

 「えぇ、もちろん……喜んで!」

 

 ツムリは当たり前のように、そう答えるのだった……。

 

 

 

 

 

 

 

 side:大智

 

 「優しい花ごころを、芽生えさせるんだよ?」

 

 大智は、座っている頭の上に花を生やしたジャマトに向かってそう言ったのだ。すると……

 

 『『ジャー!』』

 

 向こうから、手を振ってくるジャマトたちがいるのが見えたのだ。

 

 「……!」

 

 そして、大智も手を振り返して応えるのだった……。

 

 

 

 

 

 

 『人類とジャマトの共存 五十鈴大智』

 

 

 

 

 

 

 side:ウィン

 

 ウィンは、建物の屋上でギターを持ちながら座っていた。そして、立ち上がり……

 

 「よっしゃー!パンクに行くぜ~!」

 

 ギターを弾きながら、そう言うのだった……。

 

 

 

 

 

 

 『目指せパンクロッカー 晴家ウィン』

 

 

 

 

 

 

 side:奏斗

 

 「ふっ!」

 

 奏斗は、体育館で少しずつながらもバスケの練習を再開させていた。そして、さっきシュートしたボールは……

 

 「よし……!」

 

 綺麗にゴールへと入っていったのだ。

 

 「ふぅ……もう少しやるか……」

 

 その後も、奏斗はシュートなどを中心に練習していくのだった……。

 

 

 

 

 

 

 

 『プロのバスケットボール選手になる 墨田奏斗』

 

 

 

 

 

 

 

 side:道長

 

 「道長ってさ……本当に美味そうに食うよな?」

 

 職場の先輩に、そう声を掛けられた道長は……

 

 「はい!俺……牛なんで!」

 

 「ははっ……何だよそれ」

 

 笑顔でそう言ったのだ。そして……

 

 「どうだ?みんなで食うと美味いだろ?」

 

 「!……はい!」

 

 その言葉に、そう返事するのだった……。

 

 

 

 

 

 

 『美味い肉を食う 吾妻道長』

 

 

 

 

 

 

 

 side:透

 

 「お前ってさ、何でこの仕事やろうと思ったんだ?」

 

 「どうしたんですか?急に……?」

 

 「いや、そういや聞いたことなかったなって……」

 

 道長や職場の人達と肉を食べている中、隣にいた先輩がそう声を掛けてきた。

 

 「俺……夢があるんですよ」

 

 「夢?」 

 

 「はい……地元に、でっかいランドマークになるようなタワーを建てる。それで、恩返しをしたいんです」

 

 そんな俺の夢を聞いて、先輩は……

 

 「なるほどな……いい夢じゃん?」

 

 「……!」

 

 「頑張れよ!応援してるから」

 

 「はい!」

 

 そう言ってくれたのだった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 『地元にでかいランドマークタワーを建てる 神山透』

  

 

 

 

 

 

 

 side:アイ

 

 「あっ……!」

 

 私は、家を出る時間になるまで、ふと見たくなった子供たちのアルバムを見ていた。

 

 「わぁ……!これ懐かしいな~!」

 

 今までに……沢山のことがあった………特に、ここ最近は色々……。

 

 「元気に……してるかな……」

 

 見えないけど、きっと何処から見ているだろう……願うことなら……

 

 「ん……?あっ!もうこんな時間!」

 

 アルバムを見ているうちに、時間になったみたいだ。

 

 「じゃあ……行きますか!」

 

 そう言って、私は待ち合わせ場所に向かうのだった……。

 

 

 

 

 

 

 『みんなが健康で、幸せになれますように 星野アイ』 

 

 

 

 

 

 

 side:ルビー

 

 「あぁ、B小町のみんな。今日も良かったよ」

 

 「「「ありがとうございます!」」」

 

 収録を見ていたプロデューサーさんにそう言われ、私たちはそうお礼を言った。私たちは結成してから一年ちょっとで着実にファンを獲得していき、今では大人気のアイドルグループへと成長していた。それに、それぞれの得意分野での仕事もくるようになり、個人としての活動の幅を広げていた……でも、私の夢は……!

 

 さてと……今日の仕事も終わったことだし……!

 

 「じゃあ、二人ともお疲れ様!」

 

 私は先輩とMEMちょにそう言って、間に合うように待ち合わせ場所へと向かうのだった……。

 

 

 

 

 

 

 

 『アイを超えるアイドルになる! 星野ルビー』

 

 

 

 

 

 

 

 side:アクア

 

 「はい!今日の撮影は以上です!」

 

 「ふぅ……」

 

 今日の撮影が終わり、俺は急ぎ足で控室へと向かった。そして、準備を整えた後……

 

 「じゃあ、お疲れ様でした」

 

 そう言って、控室を出て行こうとし……

 

 「あれ?アクア、お前これからどっかいくのか?」

 

 前に舞台で共演した、姫川大輝にそう声を掛けられた。『東京ブレイド』の舞台の後も何度か共演しており、この撮影でも共演している。今では友人と言ってもいい仲だ。

 

 「あぁ、家族とな」

 

 「そうか……なら、遅れないようにしな」

 

 「あぁ」

 

 俺はそう言ってから、待ち合わせの場所へと向かうのだった……。

 

 

 

 

 

 

 

 『家族みんなの幸せ 星野アクア』

 

 

 

 

 

 

 

 side:ハクア

 

 『うん……みんな、いい願いだね』

 

 僕は、神社の絵馬に書かれたみんなの願いを見ていた。すると……

 

 『……!』

 

 ある一枚の絵馬が目に入った。その絵馬には……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 『愛する人に会いたい 黒川あかね』

 

 『あかね……』

 

 そう書かれているのだった。

 

 ………叶うと……いいな……。

 

 「まったく……愛されてるね?」 

 

 声がした方を見ると、そこには大分前に何かと忠告とかをしてきた女の子がいたのだ。

 

 『あれ?久し振りだね?……というか、何で僕のこと見えて……』

 

 「当たり前だろう?君は私たちと同じ……いや、それ以上の存在になったんだ……同じ系統の存在である私に、君が見えない道理はないよ」

 

 『へぇ……そういうことか……』

 

 どうやらこの子は、何かの神様的な存在らしい………だから毎回、あんなことを言っていたのか……。

 

 「まぁ、色々と言いたいこともあるけど………精々、頑張りなよ?」

 

 『うん、言われなくてもそうするよ』

 

 そして、その子はそう言って何処かに去ってしまった。それから少しして……

 

 「はぁ~!久し振りに来たね~!」

 

 「そうだね~!」

 

 「あ、また増えてるな」

 

 「本当だ……たくさんあるね」

 

 『……!』

 

 お母さん、姉さん、兄さん、あかねの四人が来てくれたのだ。

 

 「!皆さん……!」

 

 「あ!ツムリさん……!」

 

 その姿を見たツムリさんが、みんなへと駆け寄っていく。

 

 「最近、お忙しいと聞いていましたが……」

 

 「うん、今日は丁度予定が合ったからね」

 

 「なるほど……」

 

 そんな会話をしてから、お参りをした後で姉さんとお母さんが一つの絵馬に何かを書き始め……

 

 「何を書いているんですか?」

 

 「それはね―――」

 

 そんな中、あかねはというと……

 

 「……」

 

 「それ……いつも持ってくれてるんだな?」

 

 「うん……これは、彼にとって大切なものだから」

 

 「あぁ、そうだな……」

 

 僕の持っていたコインを見ながら、兄さんとそんな話をしていた。すると…… 

 

 「よし!出来た!」

 

 どうやら書けたみたいで、そう言った姉さんがその絵馬を絵馬掛所へと掛けたのだ……一体、何て書いたんだろう……?

 

 「じゃあ、また来るね?」

 

 「えぇ、いつでも待っていますね」

 

 あかねがツムリさんにそう言うと、みんなは階段を下っていってしまった。その後、僕は気になってさっきかけられた絵馬を見てみた。

 

 『……!』 

 

 そこに書かれていたのは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『愛する家族に会う 星野家』

 

 『みんな……ありがとう……』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 デザイアグランプリルール

 

 

 願った分だけ、

 

 人の幸せは存在する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ちょ、ちょっと待ってよ!」

 

 『うん?』

 

 川の近くを歩いていると、そんな声が聞こえてきて、僕は後ろを振り返った。そこには……

 

 『ホッパー!ホッパホッパー!』

 

 「何処に行くんだよ!ホッパー1!」

 

 飛び跳ねているカードと、それを追い掛ける僕と同い年くらいの高校生がいたのだ。

 

 「どうしたんだよもー……」

 

 『ホッパ!』

 

 「いてっ……」

 

 そんな光景を見て、僕は……

 

 『……幸せになるんだよ』

 

 聞こえてはいないだろうけど、そう言ったのだ。そして……

 

 『ホッパー!』

 

 「もう~!何処にいくんだよ~!」

 

 僕は、その人とは反対方向へと歩いていくのだった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 Hakua with us

 

 

 

 




 読んでくださりありがとうございます。

 冒頭にも言った通り、今回……ちょうど100話目で、本編は最終回となります。ここまで、読んでくださった皆さん……本当にありがとうございました!

 ですが、この小説自体はまだまだ続いていきますので、引き続き読んでくれると嬉しいです。もしかしたら間隔は空いてしまうかもしれませんが、ファイナルステージ、夏映画の話などを書いていく予定でいますので、そちらの方もどうぞよろしくお願いします。


 良ければ、感想や評価、あれば「ここすき」の投票の方をよろしくお願いします。

 それでは、次の話でお会いしましょう!
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