四人になってしまったハクアとライダーたちは、この窮地を乗り越えられるのか……?
それでは、どうぞご覧ください。
side:透
俺と道長、そしてハクア君はジャマト世界樹の方へと向かっていた………が、
『『『『ジャー!』』』』
「っ!フッ!ハァ!」
「オラァ!」
突然、襲い掛かってきたジャマトたちとの戦いを繰り広げていた。
「ハァ!ハァ!」
『ジャジャ!?』
「よしっ!」
『ジャー!』
「痛てっ!このっ!」
ハクア君も、生身でありながらも応戦していた。そして……
「ハァ!変身!」
「ちっ……!変身!」
「「SET」」
「「ZOMBIE」」
俺たちはジャマトたちに攻撃しながらバックルをセットし、仮面ライダーへと変身した。その一方で……
「うおおおおーー!!」
『『『ジャジャ!?』』』
ハクア君はジャマトたちと素手で戦っていた。だが、いつもの格闘術ではなく………完全に力任せに押していたのだ……。
「ハァ!」
『ジャ!?』
「おりゃあ!」
『ジャ!?』
「よいしょ!!」
『ジャジャ!?』
そんなハクア君は、ジャマトに馬乗りになって何回も殴りつけていた。
「ハァ!……おい!」
「ん?」
「何で変身しない!?」
その様子を見た道長が、ハクア君に向けてそう言ったのだ。
「………あ!そっか!」
そう言って、ハクア君は思い出したようにマグナムバックルを構えた。よし、一先ずはこれで……
「それ!」
『ジャー!?』
「当たりっ!」
「「……」」
………え?
『『『ジャー!』』』
「じゃあ……次は蹴ってみよう!それ!」
『『『ジャ……?』』』
「お~!飛ぶね~!」
「「……」」
ハクア君はバックルをドライバーにセットすることはせず、そのままジャマトへと投げつけたり、蹴って飛ばしたりしたのだ。そんな光景を見て、俺たちは言葉を失ってしまった……。
「こんなの……ハクア君じゃない………うおおおおおお!!」
「こんなの……フォルスじゃない………もおおおおおお!!」
そして、そう叫びながら走り出し……
「このっ!ハァ!オラァ!」
「えっと……あ!あった!」
道長はハクア君の周りのジャマトを倒していき、俺はマグナムバックルを拾って猛ダッシュでハクア君のところへと戻っていく。
「これで……あれ?入んねぇ……くそっ!」
「ハァ!噓だろおい……!」
道長がジャマトの数を減らした後、こちらに駆け寄ってきてハクア君のドライバーを抑えてくれた。そのおかげか……
「SET」
「よし!入った!」
ハクア君のドライバーにマグナムバックルをセットすることができた。
「それで……コン!コン!」
そして、ハクア君の右手を狐の形にさせ……
「はい!変身!」
「………変身!」
「MAGNUM」
「READY FIGHT」
無事に(?)変身させることができたのだった……。
side:ルビー
「噓でしょーー!?」
『『『『ジャー!』』』』
「どうしてこうなるのーーー!?」
私は変身して、街中をハクアが乗っている人力車を引いてジャマトたちから逃げ回っていた。
「次は……左」
「左っ……!」
「ここは右ね」
「右っ……!」
何故、ハクアが乗った人力車を引いているかというと………簡単に言えば、このハクアは頭はもの凄くいいけど、絶望的に体力がないし戦えない。だから……
「あ、止まって」
「え?急にどうし―――」
「ごめん、吐く……!」
「えぇ!?」
人力車でも酔ってしまうのだ……というか風呂敷の中身って、エチケット用の容器……だったんだ……。
「うぅ……」
「だ、大丈夫?」
私はハクアの背中をさすりながら、そう訊いたけど……
「うっ!?」
「あっ……」
また、吐いてしまった………そして……
「こんなの………ハクアじゃない……!」
私は思わず、そう言ってしまうのだった……。
side:アイ
『『ジャー!』』
「やぁ!はぁ!」
私は変身して、追いかけてくる海賊の格好や水着を着たジャマトたちから、ハクアとツムリちゃんの二人を守りながら逃げていた。けど……
「もうっ!多い!!」
その数の多さに、私は思わずそんな声を上げてしまう。
「うわっ!?」
「ハクア!?」
そんな中、ジャマトがハクアに襲い掛かってこようとした………けど、
『『ジャー!』』
「うおおおお!?」
『『ジャ!?』』
「うん?ラッキー!」
砂浜の小さい坂を登って逃げる時に、たまたまハクアが足で石を蹴落とし、それがジャマトたちに命中した。さらに……
『ジャ!?』
「お?ハッピー!」
坂を滑り落ちた先でも襲われそうになったけど、海藻でジャマトが足を滑らせて転んだり……
「このっ!やぁ!」
『ジャ!?』
「え?うわっ!?」
「あっ!」
ツムリちゃんが叩いたジャマトがハクアの前に倒れ、そのジャマトに足が引っ掛かってハクアは転んでしまうが……
「おぉ?あはは!ラッキー!」
ちょうど転んだところに浮き輪があって、それがクッションになってくれたのだ。そして、ツムリちゃんは……
「運だけで……凄いけど…………こんなのハクアじゃない!」
今のハクアを見て、そう言ったのだ。
それにしても………いちいちかわいいなぁ~もう~!………今すぐにでも写真や動画を撮りたいところだけど……
「はぁ!」
『『ジャ!?』』
今は、ジャマトたちを倒すのが……
「先っ!」
『『ジャー!?』』
すると……
『『ジャー!』』
「っ!?」
二体のジャマトがハクアとツムリちゃんに襲い掛かった………その時、
『ジャ!?』
「「「えっ?」」」
『ジャ……?ジャ!?』
突然、ジャマトの頭に矢が刺さったのだ。そして、矢が飛んできた方を向くと……
「ふぅ……間に合ったみたいね?」
「!我那覇凛様……!」
「凛ちゃん……!」
そこには、ゲパールに変身する凛ちゃんが弓矢を持って立っていたのだ。
「二人とも無事で良かった……ハクア君もね?」
凛ちゃんはハクアの方を向いて、そう声を掛けた。
「ラッキーハッピー!こんなところで会うとはね~?」
「……え?どう……したの?なんか変だよ?」
ハクアの様子を見て、凛ちゃんは弓矢に手をかけて少し距離をとりながらそう言ったのだ。
「んー?」
「い、一体何が……?」
「……それが―――」
そして、まだ事情を知らない凛ちゃんにツムリさんは、ハクアや世界のことについて説明するのだった……。
side:透
「ハァ!ヤァ!」
『『ジャー!?』』
俺たちによって、マグナムフォームへと変身させてもらったハクア君も、ジャマトたちと戦っていたのだが……
「それっ!」
『ジャ!?』
「やったぁ!さぁ、次いくよ!!」
マグナムシューターを鈍器のようにして、ジャマトたちに近接攻撃を加えたり、投擲したりして倒していたのだ。
「ハァ!ちょ、それ銃なんだけど!?」
「オラァ!おい!銃使えよ!!」
俺と道長がその様子を見て、ハクア君にそう言った……が、それを聞いている様子ではなさそうだ。そんなことを思っていると……
「お前らに言われても、説得力ないぞ?」
「「っ!」」
西部劇の保安官の格好をしたパンクジャックが、後ろから馬に乗ってもう一匹馬を連れてきながら、そう声を掛けてきたのだ。
「お前もこの世界にいたのか……」
「まぁな……結構、厄介なことになっているみたいだが」
そして、こちらまで来たハクア君に……
「ハクア!」
「ん?」
「乗れ!」
「………分かった!」
連れてきた方の馬に乗るように言った。だが……
「あれ?うわっ!?」
「「「……」」」
馬の後ろのところに後ろ向きに乗ってしまい、そのまま馬も逃げ、ハクア君は上から落とされてしまったのだ……。
「……大丈夫か?」
パンクジャックは地面に倒れているハクア君に呼び掛けた………すると……
「こうなったら……!」
「は?おい、何やって―――」
「え、ちょ、待って待って待って―――」
俺の脚の間に入って、肩車をしたのだ。そして……
「僕が馬だーーー!!」
「君は狐でしょうがーーー!?」
「「……」」
そのままジャマトたちの集団へと、突っ込んでいくのだった……。
side:アイ
「つまり………世界が四つに分かれたのと同時に、ハクア君も『力』、『知恵』、『運』の要素を持って分かれちゃった……と」
「はい……」
「なるほどね………だから、あのハクア君は運しか持ってない……」
ツムリちゃんの説明を聞いた凛ちゃんは、納得した様子でそう言った。
「それで………アイさんは何を……?」
「あー……あれは……」
「♪~」
「わぁ……!」
私は早速、ハクアのかわいい姿を写真や動画に収めていた。こんな姿のハクア………普段は見られないからね~!
「ああいうのを……『親バカ』って言うんでしょうね……」
「けれど……いい光景ですね?」
「うん、そうだね……あっ」
私がハクアをかわいがっている中でも、ツムリちゃんと凛ちゃんの会話は続いており……
「そういえばさ、世界は四つに分かれたんでしょ?そして、力と知恵と運のハクア君がいる………あと一人のハクア君って、一体どんな能力があるの?」
そう言えば………四人目のハクアって、どんな感じ何だろう……?
「あっ!十円見っけ!ハッピー!!」
「おぉ~!良かったね?」
「「………はぁ」」
side:アクア
「「……」」
「♪~♪~」
「能力は……オカリナ……?」
『『えぇ……?』』
「多分、違うと思うけど……」
俺たちは母さんやツムリさん、凛さんから電話でハクアの能力について訊かれたが、このくらいしか答えられることがなかったのだ………観察はしていたものの、何の能力があるのか検討がつかなかったのだ。そして、通話を切った後、あかねが……
「一見すると能力は分からない………けど…」
「けど?」
「もしかしたら……
他の三つとは違った方向性の能力かもしれないよ?」
そう言ってきたのだ………確かに、それもあるかもしれない……。
「違った方向性の能力……か」
俺はその言葉を聞いてから、今だにオカリナを吹いているハクアを見るのだった……。
side:ルビー
「……敵の狙いが分かった」
「え?どうしたの急に?」
急に何やら分かったようで、ハクアは立ち上がってこう続けた……
「何で、世界と僕を四つに分裂させたの……か………」
『……』
「……」
「『……』」
けど、ハクアの目の前に世界が四つに分かれる前に戦ったジャマトが現れたのだ。
「っ!?ハクア逃げて!!」
私は咄嗟にそう言った……けど、
「あっ」
ハクアは逃げようとし………躓いて転んでしまった。そして……
「っ……敵の狙いはレアキャラ。つまり……
僕だ」
「ハクア!?」
私はジャマトに捕まったハクアを助けようとしたけど……
『ジャー……!』
「っ!?」
その前に、ジャマトとハクアは光に包まれて消えてしまうのだった……。
side:透
「うおおおおお!!」
「おわああああ!?」
俺はハクア君に肩車されて、武器を振り回してジャマトたちを倒していた………その後ろからは、馬に乗ったパンクジャックと道長が、ジャマトたちを倒しながら追いかけてきていた。
「ハァ!ヤァ!!」
「うおっ!?」
「ハァァァーー!!」
「うわああああ!?」
ハクア君は、俺を振り回して回転しながら俺のゾンビブレイカーで周りのジャマトたちを倒していっていた。すると……
『ジャー……』
「っ!あいつは……!」
世界樹の方から、世界が四つに分かれる前に戦った一際強いジャマトがやって来ていたのだ。そのジャマトを見たハクア君は……
「透さん!いっくよー!」
「え?」
「ミサイル……発射!!」
「ちょっとおおおお!?」
そのまま俺を、ジャマトに向かって一直線に投げ飛ばしたのだった……。
side:ウィン
投げ飛ばされた透はジャマトの左横を通り過ぎていき、そのまま盛り土に激突していったのだ。
「透!?」
「まじかよ……」
道長とウィンはハクアが透を投げ飛ばした様子を見て、そんな反応をしたが……
「おい!お前何やって―――」
「じゃあ次だ!」
「は?ちょ、ま、待て待て待て待て!!」
ハクアに文句を言おうとした道長も、ハクアに肩車されてしまい……
「二発目……発射!!」
「はあああああ!?」
透と同じように投げ飛ばされ、ジャマトの右横を通り過ぎて盛り土に激突してしまった。
『ジャ……』
「ん?もしかして……力比べがしたいの?」
『ジャー!』
「よーし!負けないよー!!」
向かってきたジャマトに対してハクアはそう言い、互いの両手を掴み合って押し合いを始めたが……
「やっべー……あれは……」
『ジャー……!』
「……えっ?」
「っ!?ハクア!!」
そのまま光に包まれて消えてしまうのだった……。
side:アイ
私たちは、アクアとあかねちゃんとの通話を終えた後、獲った魚を焼いてご飯にしようとしていた。
「そろそろかな……?」
ハクアがそう言って、焼いた魚を取ろうとした………が、
「熱っ……あちち……」
『ジャ』
「………へ?」
その手をジャマトが掴んでいたのだ……。
「……」
『……』
「アンラッキー……?」
「「「……え?」」」
そして、ジャマトとハクアは光り始め……
「「「っ!?ハクア!!」」」
『ジャー……!』
何処かへと消えていくのだった……。
side:メラ
三人のハクアがオパビニアジャマトによって捕獲された後、メラとメロのいるところに光が集まっていき……
『ラッキーハッピー!』
メラの目の前にあるモニターに、三人のハクアの姿と『SSR Get!』という文字が映し出されていた。
「Yes!レアキャラ三体ゲットだ!」
そう言った後、メラが指を鳴らすと……
「わぁ……!メ~ラ~!凄ーい!」
三つの光がモニターから出てきて、それは再び集まり……Xブーストバックルによく似たバックルになったのだ。
「だろ?どんな神だろうと、分裂させればチョロいもんよ」
「ん?そういえばさ、
メロは残り一人のハクアを捕まえなくても良かったのかを訊いたが……
「あぁ、あれは何の能力か分かんねぇしな………まぁ、どうせ絞りカスだろ」
「そっかそっか~カスカス~♪」
メラは捕まえる必要もない絞りカスだと答え、メロもそれに納得した。
「さぁ!仕上げだ……世界を一つに戻すぜ……
最短記録で、クリアしてやるよ……!」
そして、メラはさっき手に入れたバックルを持ちながら、そう言うのだった……。
side:アクア
「っ!あれは……!」
「世界樹が……元に……!」
俺たちがハクアの様子を見ていると、急に分かれていた世界が元に戻ったのだ。
「えっと……ハクア……?」
「ハクア君……?」
「♪~♪~」
「「……」」
そんな時でも、ハクアはオカリナを吹き続けていた………そして、俺たちは思わず……
「「こんなの……ハクア(君)じゃない……!」」
そう言ったのだ……が、
『『『ジャジャ!』』』
『『『ジャー!』』』
「「!?」」
俺たちの前にジャマトたちが現れた。
「あかね、ハクアを頼む」
「うん、任せて」
あかねにハクアのことを任せ、俺はニンジャバックルの苦無の部分を中心に回転させ……
「SET」
「変身!」
「NINJYA」
「READY FIGHT」
変身して、ジャマトたちへと向かっていく。
「フッ!ハァ!」
『『ジャ!?』』
俺は次々とジャマトたちを倒していた。すると……
「っ……」
「え?ちょ、ハクア君!?」
『ジャ?』
「ハァ!」
ハクアが急にジャマトへと向かっていき、素手で攻撃をしたのだ………が、
『ジャ!』
「ぐっ……!」
「ハクア君!!」
そのパンチが効くことはなく、そのままジャマトに殴り飛ばされ、砂場に倒れてしまう……。
「……!」
だが、ハクアは傍にあったゾウの形のじょうろを取り……
「バン!バンバン!!」
「えっ?」
それをジャマトに銃のようにして向けたのだ。
『ジャ……?ジャー!』
「っ!?」
そして、ハクアはジャマトに滑り台のあるところまで吹き飛ばされ、そのまま滑ってきたのだ。
「……!」
『『ジャ!』』
「ぐっ!?」
『『ジャジャ!』』
「ぐあっ!?」
ハクアは落としたオカリナを拾おうとしたが、そこでジャマトの攻撃を受けてしまう。
「フッ!」
『ジャ!?』
「ハァ!」
『ジャー!?』
俺はすぐさま、ハクアを襲っているジャマトを倒し………
「よし……あかね!」
「うん!もう大丈夫だからね?」
ケガをしたハクアを連れて、あかねと共にサロンへと退いていくのだった……。
読んでくださりありがとうございます。
いつもと違うハクアたちに、みんな困惑していましたね………そして、三人のハクアは連れ去られていき、メラが新たなバックルを手にしました………果たして、そのバックルとは……?
良ければ、感想や評価、あれば「ここすき」への投票もよろしくお願いします。
それでは、次回もよろしくお願いします。