クロスフォルスやジャマトたちに苦戦するライダーたち………そこに……。
また、見た方はお気付きかもしれませんが、クロスフォルスの姿と変身音を大きく変更させていただきました。前回の感想を拝見させていただいた際に、やはりオリジナル要素を出した方がいいと思い、姿などを変えさせていただきました。前回までの話の展開に、特には影響などはありません。
それでは、どうぞご覧ください。
side:一徹
人々が逃げ惑う中、一徹はその流れに逆らってジャマトたちのところへと向かっていた。そして……
「SET」
「変…身!」
「ARMED PROPELLER」
「READY FIGHT」
「持ってくれよ……私の身体!」
そう言いながら、ライダーへと変身してジャマトたちに立ち向かっていく。
『『ジャー!』』
「やぁ!はぁ!」
『『ジャ!?』』
一徹は、プロペラでジャマトたちと戦っていくが……
『『ジャ!』』
「のわっ!?」
数が多いのか、段々と押されてしまう。
「ええい……ならば……!」
そう言って、プロペラバックルを操作し……
「PROPELLER STRIKE」
「やああああ!!」
『『『『ジャー!?』』』』
ジャマトたちに突っ込んで、何体かをプロペラに巻き込んで倒していった……が、
『『ジャー!』』
「くっ!?」
隙を狙われて、背後からの攻撃を食らってしまった……。
「あっ!?」
『『ジャ?』』
「いてて……腰が……」
すると、戦いの中で大きく動いたのが影響したのか、腰が痛んできてしまったのだ。だが……
「っ!まだまだ諦めんぞ……!」
そう言って、再び立ち上がろうとする。
『『ジャジャ!』』
「ぐっ……!?」
そんな一徹をジャマトたちは取り囲んで攻撃した………その時、
『ホッパー!』
『『ジャ!?』』
『ホパ!ホパ!』
『『ジャー!?』』
何かが一徹の周りを跳び回り、ジャマトたちに体当たりをして攻撃を加えたのだ。
「うん?なんだ……?」
『ホッパー!』
「バッタの……カード……?」
一徹の目の前には、バッタの絵が描かれたカードが浮かんでいた。それを不思議そうに見つめていると……
「ちょっと待ったーー!!」
倉庫の壁を突き破って、海賊船にタイヤが付いたようなものが突っ込んできたのだ。そして……
「マッドパイレーツ」
「ドーン!!」
『『ジャー!?』』
「うわっ!?」
付いていた大砲で、ジャマトたちと……何故か一徹も砲撃したのだ。
「捕まえたぞ!」
そのドライバーのようなものを付けた喋る海賊船は、手で一徹を捕まえてしまう。
「っ!誰か知らんが……年寄りは、労わるものじゃぞ!」
「え?けどお爺さん、悪い奴なんでしょ?」
一徹と喋る海賊船が、そんなやり取りをしていると……
『ジャ?ジャー!』
残ったジャマトのうちの一体が、一徹に攻撃しようとした。すると……
『ホッパー!』
『ジャー!?』
さっきのバッタのカードから、本物のバッタのような生物が出てきて、ジャマトに蹴りを食らわせたのだ。
「ホッパー1……この人のこと、助けたいの?」
『ホッパ!ホッパ!』
そのバッタの行動を見て……
「そっか……よーし!」
喋る海賊船は二枚のカードを取り出した。右のカードにはバッタが入っていき、もう一方のカードには蒸気機関車の絵が描かれていた。そして……
「HOPPER1」
「STEAMLINER」
前の部分に付いているドライバーに、二枚のカードを入れ……
「ガッチャンコ」
両側にあるレバーを引いた。すると、さっきのバッタと蒸気機関車がカードから出てきて、周りを走り回ったのだ。
「スチームホッパー」
すると、バッタと機関車は煙のようになり、煙の中にいるであろう人物の鎧となったのだ。その人物は、頭部にバッタのような形をし、ゴーグルをかけた仮面をしていたのだ。さらに、機関車を模した鎧を装備しており、それらは水色の宝石のように輝き、首元には白いマフラーが巻かれていた。
「き、君は一体……?」
一徹が思わずそう訊くと……
「俺?俺は、仮面ライダーガッチャード!」
「仮面ライダー……じゃと?」
「ドデカイ夢を追い求める、錬金術師さ!」
仮面ライダーガッチャードと名乗った人物は、そう答えたのだ。
『『『『ジャー!』』』』
その姿を見たジャマトたちは、一斉にガッチャードへと襲い掛かるが……
「っ!ハァ!」
『ジャ!?』
『『ジャー!?』』
ガッチャードはすぐさま地面に手を触れて、自身とジャマトたちの間の地面を液体のようにしたのだ。それによって、ジャマトの何体か地面へと沈んでしまう。
『『ジャー!』』
「よっ!ヤァ!ハァ!」
『『ジャー!?』』
その後も、ジャマトたちを倉庫の奥へと誘導するように戦っていき……
「万物はこれなる一者の改造として生まれうく」
ガッチャードはそう唱えて、近くにある柱に触れた。すると……
『ジャ!?』
柱は変形して、独りでにジャマトたちに向かって伸びていき……
『『ジャ!?』』
『『ジャジャ!?』』
ポーンジャマトたちを全て拘束したのだ。
「後は……」
『ジャー!』
そこにちょうど、ナイトジャマトが現れる。それを見たガッチャードはドライバーの両側のレバーを押し……
「トーン、トーン、トーン、トーン……」
そう言いながらその場で何度かジャンプしてから、片足立ちで構えをとった。そして……
「フッ!」
ドライバーのレバーを引き……
「スチームホッパー」
「フィーバー」
「ハァァァーー!!」
『ジャー!?』
そのままナイトジャマトに向かって直線に勢い良く跳び、そのスピードで威力を増したパンチを食らわせたのだ。その後、ナイトジャマトを撃破したのを確認したガッチャードは……
「さっきはごめ~ん!」
すぐに一徹に向けて謝罪をした。すると……
「本当にお爺さんが悪い人じゃなくて良かったぁ………あ!お詫びにこれ!あげるよ!」
そう言ってガッチャードは一徹に、何も絵が描かれていないカードを渡してきた。
「こ、これは……?」
「勝利をガッチャ!出来るといいね?」
「が、ガッチャ……?」
「じゃあ、俺はこれで」
「あっ……た、達者でな……」
そして、ガッチャードは一徹に背を向け、そのまま去っていくのだった……。
side:アクア
「フッ!ハァ!」
「ほらほら!」
メラと対峙している俺は、武器同士による打ち合いを続けていた。
「フッ!」
「っ!?」
俺は刀を逆手に持って、メラの剣を咄嗟に地面へと下げさせた……が、
「オラッ!」
「ぐっ!?」
無理やり剣を振るわれ、そのまま攻撃を受けて吹き飛ばされてしまう。それを見たメラは、俺を追撃しようとするが……
「ハァ!……あ?」
突如、メラの攻撃を遮るように大きなゾンビの手が現れる。さらに……
「お?」
メラの脚をゾンビの手が拘束したのだ。
「「っ……」」
おそらくは、透さんと道長さんの仕業だろう………けど、これで……!
「っ!」
俺は、バックルの刀を納刀し……
「フッ!」
「っ!?」
「ハァァァーー!!」
ゾンビの手の中から出て、すぐさまメラへ向けて刀を振り、そのまま押し込んでいき……
「BUJIN SWORD STRIKE」
「ハァ!!」
「うおっ!?」
一撃を食らわせたのだ。その攻撃で砂埃が舞う………少しはダメージを受けて―――
「ケホッ、ケホッ……やるなぁ、兄ちゃん?」
「っ!?」
「オラァ!」
「ぐっ!?」
俺の肩に手を置いてきたメラは無傷で、そのまま俺を攻撃して吹き飛ばしていく。
「っ……」
「さーて……こいつで……!」
そう言ってメラは、白いレイジングソードのような剣のボタンを操作し、二つの武器を構え……
「フッ!ハァ!」
「ぐあっ!?」
「ハイ!決まり!!」
俺に斬撃を食らわせて、吹き飛ばしたのだ。
「アクア君……!」
「シリウス……!」
「じゃあ、こっちも……!」
それに続いて、メラは再びボタンを操作し、倒れている透さんと道長さんに向かって斬撃を飛ばし……
「「ぐああああ!?」」
ダメージを与え、二人の変身を解除させたのだった……。
side:メラ
三人を戦闘不能にしたメラに、メロが近づいてきて……
「みんな~!世界滅亡の衝撃的瞬間!どうぞご覧あれ~♪」
「イエーイ!」
生配信のカメラを自分たちに向けながらそう言った。
「いや~この世界もあっけなかったな?最短記録更新だな!」
「うんうん!」
「ハハハハハ!」
そして、メラは思い出したように倒れ伏している三人を見ながら……
「あ、そうそう……
とどめ、いるかい?」
「「「っ!」」」
そう言い放った………その時、
「♪~♪~」
「あ?」
「ん?」
何処からか、オカリナの音色が聴こえてきたのだ。そして、音色の聴こえてきた方を見ると……
「!?何で……」
「「っ……!」」
「……」
この場にいる全員の前に、ハクアが現れたのだ。
「おや?どうしたの?絞りカス君?」
メラがそう訊くと、ハクアはオカリナを仕舞ってからドライバーを腰に付け……
「SET」
「変身」
「MAGNUM」
「READY FIGHT」
マグナムフォームへと変身したのだ。
「フッ!」
ハクアはメラへと近づき、マグナムシューターで攻撃するが……
「ハァ!」
「っ!?」
それが効くことはなく、容易く反撃を食らってしまう。
「やっぱり……出涸らしか」
「アハハ!カッスカスだ~!」
そう言って、メラとメロはハクアのことを馬鹿にする。
「っ……」
それでもなお、ハクアはメラに立ち向かっていくが……
「っ!鬱陶しいんだよ!」
「ぐっ!?」
剣によって斬られ……
「こいつで……!」
「ぐあっ!?」
加えて銃撃も食らってしまい、変身を解除して倒れてしまった……。
「ぐっ……!」
「……どうしてそこまでして戦う?力も知恵も運も……全部俺に奪われたってのに?」
メラが、倒れているハクアにそう訊くと……
「一番、大切なものは………ここに、あるからね……!」
ハクアは胸に手を置きながら、そう言うのだった……。
side:ルビー
『ジャ!』
「「きゃあ!?」」
「っ!ハァ!」
『ジャー!』
「うわっ!?」
私たちは必死に戦ったものの、三人とも倒されて変身が解除されてしまう………すると……
『諦めない限り……』
「「「っ!」」」
空中に浮かんでいるモニターから、ハクアの声が聞こえてきたのだ。
『自分の理想を忘れない限り……いつか、願いは叶う』
「!それって……!」
そうだ……この言葉は……
『……自分の理想だけは忘れないで』
『そうすれば……いつか叶う時がくる』
私とお兄ちゃんが最初に参加したデザグラの最終戦の後に、ハクアが私たちに向けて言った言葉だ……。
side:一徹
『死んでも悔いはない?そんなこと言うな!』
『必ず勝てると信じて!』
「必ず……勝てると信じる……!」
空中に浮かんだモニターを見ていた一徹は、デザイアグランプリで自分が助けられた時に言われた言葉を思い出していた……。
side:ウィン
『ジャ!』
「ぐあッ!?」
ウィンはルークジャマトの一撃を食らい、変身が解除されてしまう。そして、モニターに映るハクアを見て……
『じゃあ……あなたの願いは?』
『本当は、あなたにも叶えたい世界……あるんじゃないんですか?』
「っ!諦めるわけには……いかねぇよな……!」
そう言いながら、再び立ち上がろうとするのだった……。
side:アクア
「ハクア……!」
俺たちは、何度も立ち上がろうとするハクアを見て……
「敵を倒す力も……!」
「敵を化かす知恵も……!」
「勝利を引き寄せる……運もない……!」
「けど、あれは……俺たちの知る………
ハクアだ……!」
「あぁ……!」
「だな……!」
そう言いながら、何とか立ち上がっていくのだった……。
side:ジーン
「ハクア……」
オーディエンスルームで、立ち上がっていくライダーたちを観ていたジーンは……
「っ!みんなも心を一つに……俺たちの想いを、彼らのところに届けるんだ!」
オーディエンスたちに向かってそう言い、自身もライダーたちの勝利を願うのだった……。
side:あかね
「ハクア君……!」
「あかね……」
そうだ……まだ、諦めちゃダメだ……!
「お願い……どうか……!」
私はハクア君たちが映る様子を見ながら、勝利を信じて祈り続けるのだった……。
side:メラ
「……」
ボロボロになりながらも、ハクアはメラに向かっていくが……
「っ……No,no,no,no!」
「っ……!」
メラに突き飛ばされてしまう。そして……
「この世界とともに消えろ!」
「ERASER BOOST TIME」
バックルのレバーを二回倒し、メラは空中へと浮かび上がっていく。
「ゲームは終わりだ!」
そう言って、レバーをもう一度押した。すると、尻尾を模したマントに黒いオーラのようなものが纏わりつき、それがジャマト世界樹へと伸びていき……
「X FALSE VICTORY」
ジャマト世界樹を中心に、大爆発を引き起こしたのだ。
「っ!?」
その衝撃波は、ハクアたちのいる場所にまで届いており……
「ハクア!ぐっ……!」
アクアたちは、ハクアを守るようにして覆いかぶさった。その間にも、世界は破壊されていく。そんな中でも……
「最後に……!」
「勝つのは……!」
「「ハクアだよ!」」
「ハクア君しかいない!」
「ハクアだ!」
「ハクア!」
ライダーたちはハクアの勝利を信じ、そう言っていた。
「ハクア!お前だ!!」
「ハクア君!!」
アクアとあかねも、世界が滅びゆく中でハクアの名前を呼ぶ………そして……
「やったね!最短記録更新じゃ~ん!」
「さぁ、オーディエンス諸君!世界滅亡ゲームはどうだったかな~?」
『………』
「って、聞こえてるわけないか………だってオーディエンスのみんなも滅亡しちゃってるからね~!」
「「アハハハハハハハ!」」
side:あかね
「本当に………世界は……」
「っ………」
私とツムリさんは、全てが滅んだ後の地上にいた。どうやら私たちは、サロンの中にいたせいなのか無事だったみたい………けど……もう、世界は―――
「!あれは……?」
「えっ?」
すると、ツムリさんが何かに気が付いたように声を上げた。私もツムリさんの向いている方を向くと、そこには一枚のカードが落ちていた。さらに、その周りには色の違う八つの光が飛んでいて……
「「!?」」
その光は集まっていき、新しいバックルへと変化したのだ……。
私たちはバックルとカードを拾った後、ある人を探し歩いていた。そして……
「あっ!」
「っ!ハクア君!」
倒れているハクア君を見つけ、私たちは駆け寄っていく。
「ハクア君!!」
私は必死にハクア君に声を掛けた。それから少しして……
「ん……」
「!……気が付いた?」
「う、うん……」
ハクア君は目を覚ました。
「具合はどう?どこかケガしてない?」
私はハクア君にそう訊いた………けど……
「世界は……滅亡したの……?」
「「……!」」
「僕は……負けたの……?」
そう言って、悲しそうな目をして辺りを見回したのだ。そんなハクア君に対して……
「……ううん」
私は首を横に振った。
「みんなの想いが……ハクア君を守った」
「これは……!」
私の目線を追ってハクア君がドライバーに目をやると……ハクア君のIDコアが、虹色に変化していたのだ。
「みんなの……想いの形だよ?」
「!……みんなの……想い………」
「うん」
「……」
私の言葉を聞いて、ハクア君はIDコアをじっと見つめた。
「……あかね」
「うん……ハクア君………
君はまだ……仮面ライダーだよ?」
私はツムリさんから受け取った、フォルスのクレストが描かれたアイテムボックスを、ハクア君に見せるように開いた。
「……!」
そこには、さっき拾った一枚のカードと……八つの光が集まってできた、濃いオレンジ色の新しいバックルが入っていたのだ。
「みんなの想い……確かに受け取ったよ」
そう言って、ハクア君はバックルとカードを手に取り……
「じゃあ、行ってくるよ………
世界を救いにね」
「うん……行ってらっしゃい!」
「どうか……お気を付けて」
ジャマト世界樹の上の拠点にいるであろう、メラとメロのところへと向かうのだった……。
読んでくださりありがとうございます。
今回はここまでにして、次回でメラ&メロとの決着をつけさせます。果たして勝つのはフォルスか、それとも神殺しか……。
良ければ、感想や評価、あれば「ここすき」への投票もよろしくお願いします。
それでは、次回もよろしくお願いします。