女神の子   作:アキ1113

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 今回で、夏映画にあたる侵略編は最終回となります。

 果たして、ハクアは神殺しのメラに勝利し、世界を救えるのか……?

 それでは、どうぞご覧ください。


侵略F:願いの力

 side:メラ

 

 「さてと……次はどの神話を滅ぼそうか?」

 

 そう言って、メラは本を捲りながら次の世界滅亡ゲームで滅ぼす神話を考えていた。

 

 「あ!それならさ~前に言ってたところは?」

 

 「前……あぁ、あの『始まりの男』とかいう………」

 

 「そう!どうどう?」

 

 メラは少し考える素振りを見せた後……

 

 「いいね!今の俺なら余裕っしょ!」

 

 指を鳴らしながら、メロにそう返したのだ……その時、

 

 「滅ぶのは、お前たちの方だよ?」

 

 「あ……?」

 

 そんな声が何処からか聞こえてきたのだ。そして、二人が上の方を向くと……

 

 「……」

 

 そこには、メラとメロの中では世界滅亡と一緒に死んだはずのハクアが立っていたのだ。

 

 「……噓でしょ?」

 

 「何故……お前が生きている?」

 

 メラがハクアにそう訊くと……

 

 「力よりも、知恵よりも、運よりも、強いものが僕……いや、僕たちにはあるからだよ!」

 

 光を発しているIDコアに触れながら、そう答えたのだ。

 

 「…なんだと……?」

 

 「何よりも強いのは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 心だよ

 

 ハクアは胸に手を当てながら、そう言った。

 

 「心ぉ……?」

 

 そんなハクアの言葉に、メロが意味が分からないと言わんばかりにそう呟く。それに対し……

 

 「僕たちがバラバラに願うのなら、世界の滅亡は止められないかもしれない……けど、皆で一つになって願う心があれば、僕たち皆でなら叶えられる………僕たち皆で……理想の世界を……!!」

 

 ハクアは手に持つカードを見つめながら、そう言った。すると……

 

 「……!」

 

 何も描かれていなかったカードに、フォルスを含めたライダーたちの絵が浮かび上がったのだ。

 

 「なら……その心ごと……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ぶっ壊してやるよ……!

 

 X FALSE

 

 メラはそう言いながらソファーから立ち上がり、Xフォルスバックルを分離させ……

 

 WHITE OUT

 

 ドライバーへとセットした。

 

 「僕たちで創り変えよう……この世界を!」

 

ONENESS RAISE BACKLE

 

 そう言ってハクアは、ワンネスレイズバックルとXブーストバックルをそれぞれドライバーへとセットする。

 

 「変身!」

 

 メラは、ハクアを見据えながら両手で指を鳴らし……

 

 「変身!」

 

 ハクアは、カードを目の前に掲げてからワンネスバックルへと入れ、バックルのカードスロットを押し込んだ。

 

 「REVOLVE ON」

 

 一方でメラもドライバーを回転させて、バックルのレバーを倒す。

 

 ERASER BOOST

 

 すると、メラの横にいた白いキツネはハクアに向かって突撃するが……ハクアの周りに浮かんだライダーズクレストに阻まれる。

 

 X FALSE

 

 READY FIGHT

 

 そして、白いキツネは上半身の鎧となってメラへと装着され、メラはクロスフォルスへと変身した。

 

 ALL AS ONE

 

 それに対してハクアは、周りに浮かんだライダーズクレストが集まって形成されたアーマーを装着し……

 

 FALSE ONENESS

 

 仮面ライダーフォルスワンネスが誕生したのだ。

 

 下半身はブーストVer.Ⅲのアーマーであり、上半身はベースは黒色だが所々にシリウス・マーゴ・ラビ・トゲッチ・バッファ・パンクジャック・ゲパール・ケイロウのライダーズクレストが描かれている。

 

 さらに、カラフルなラインが配置され、それは胸の部分にあるワンネスカードへと集まっており、腹部にはフォルスXの時に付いているような『X』の造型が存在している。

 

 複眼は虹色に染まり、首元にはフォルスXと同じ濃い紫色のマフラーが、右腰からは青色の、左腰からは赤色の所々にハクアやアクア、ルビー、アイの瞳にある星の形が描かれたローブが身に付けられていた。そして、背中の九つに分かれているマントは、フォルスを含めたそれぞれのライダーのイメージカラーに染まっていたのだ。

 

 READY FIGHT

 

 「っ!ハァァァーー!!」

 

 「ぐっ!?」

 

 変身したハクアはすぐさまメラへと攻撃を仕掛け、床を突き破ってメラを下の階へと落とすのだった……。、

 

 

 

 

 

 

 

 side:心のハクア

 

 「ハァ!」

 

 「このっ!」

 

 「くっ!?」

 

 僕たちは下の階へと落ちていき、着地した後……

 

 「「ハァァァーー!!」」

 

 お互いに向かって駆け出し……

 

 「「ハァ!!」」

 

 それぞれの武器で攻撃を仕掛けていく。

 

 「フッ!ハァ!」

 

 「オラッ!ハァ!」

 

 僕はフォルスクロスバスターを手に攻撃していくが、メラはそれを武器の二刀流で捌き、逆に攻撃を仕掛けてきた。

 

 「ハァ!」

 

 「っ!」

 

 「オラァ!」

 

 その攻撃を受けて、僕は床を転がってしまうが、そこにメラが剣を振るってきたのだ。

 

 「くっ……!」

 

 それを僕は、起き上がりながらも咄嗟に受け止め……

 

 「「ハァァァーー!!」」

 

 そのまま鍔迫り合いになりながら、二人で壁へと激突していく。

 

 「ハァ!」

 

 「ぐっ……!?」

 

 僕は先に攻撃を食らって、地面を転がっていく。

 

 「オラッ!」

 

 「っ!ハァ!」

 

 僕たちは剣撃だけではなく、銃撃を交えてながら戦っていったが……

 

 「ハァ!」

 

 「っ!?」

 

 メラの蹴りによって吹き飛ばされてしまう。

 

 「ほらどうしたどうした~?絞りカスく~ん?」

 

 「っ……」

 

 「ハハハ!」

 

 そう言うメラに対して、フェイントをかけてみるが……

 

 「オラッ!ハァ!」

 

 「ぐっ!?」

 

 それも見切られ、攻撃を食らってしまう……。

 

 「すぐに終わらせてやる…よっ!」

 

 ………このままじゃ……けど……!

 

 「っ!フッ!ハァ!」

 

 「なっ!?」

 

 メラの二刀流での攻撃を、僕はそれぞれの脚で蹴り返し、フォルスクロスバスターで反撃を加えたのだ。

 

 「ハァ!」

 

 さらに、メラの攻撃が来るが……

 

 「っ!ハァ!」

 

 「ぐっ!?」

 

 一撃目を目の前で躱し、二撃目を脚で受け止めながらそのまま蹴り返したのだ。

 

 「ん……?」

 

 「くっ……オラッ!」

 

 すると、今度は近くにあった瓦礫を飛ばしてきた。

 

 「ハァ!」

 

 僕はすぐさまそれを斬ったが、その向こうからソファーも飛んできたのだ。

 

 「フッ!」

 

 それを僕は、右手で掴んでから一回転させ……

 

 「よっと……」

 

 床へと置いてから、そのまま脚を組んで座った。そして……

 

 「ハァァァーー!!」

 

 「フッ!ハァ!」

 

 「ぐおっ!?」

 

 座ったまま脚で攻撃を捌いてから、メラへと向かっていき……

 

 「オラッ!」

 

 「よっと!」

 

 「!?」

 

 「ハァ!」

 

 攻撃を避けて飛び上がり、そのままキックを食らわせたのだ。

 

 「くそっ!何で急に……!」

 

 メラがそう言うのを聞いて、僕は……

 

 「僕は……僕たちは………応援してくれる人の分だけ……一緒に戦う仲間の分だけ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 強くなれるからだよ!

 

 「ぐあっ!?」

 

 メラに近づきながらそう言うのと同時にパンチを繰り出し、それを食らったメラを吹き飛ばしたのだ。

 

 「こんな……バカなことが……!」

 

 メラが膝をつきながら、そんなことを言っていると……

 

 「………ダッッッッサ」

 

 上の方で僕たちの戦う様子を撮っていたメロが、僕たちにも聞こえるような声でそう言ったのだ。

 

 「えっ?」

 

 その言葉を聞いたメラは、間の抜けた声で驚いていた。

 

 「な~んか、メロが思ってたメラと違~う」

 

 そう言うとメロは……

 

 「ちょ、おい……何やってんだよ勝手に―――」

 

 何処からか取り出したコントローラーのボタンを操作し……

 

 「えいっ」

 

 「あっ……お?う、うおおおおおお!?

 

 「えぇ……」

 

 メラの大きさを何倍にも大きくしてしまったのだ………そして……

 

 「でっかくなれば、勝てるんじゃな~い?」

 

 「ちょ、お前……!」

 

 「じゃ、頑張ってね~?」

 

 「え?マジで?ちょ、ちょっと待っ、どこ行くの……?」

 

 そのままメロは、メラを置いてこの場から去ってしまったのだ。

 

 「どうやら、仲間に裏切られたみたいだね?」

 

 僕はそんなメラに向かって、そう声を掛けるのだった……。

 

 

 

 

 

 

 

 side:メロ

 

 メラを巨大化させたメロは、ジャマト世界樹の全体が見渡せる場所へと来ていた。

 

 「これからは私、『神殺し殺しのメロ』として生きていくことにしよう!」

 

 そう言いながら、メロは何かのスイッチを地面へと置き……

 

 「白いフォルスも~、黒いフォルスも~……Let's 爆破~♪」

 

 スイッチを押そうとした………その時、

 

 「そうはさせません!!」

 

 「させないよ!!」

 

 「えっ!?」  

 

 メロを見つけたツムリとあかねが、メロがスイッチを押すのを止めようと走り込んできた

 

 「やぁ!!」

 

 「うわぁ!?」

 

 「あっ……!」

 

 ツムリがメロに向かって飛び蹴りをするが、ギリギリのところで躱されてしまう………そして、メロは立ち上がってスイッチの前に行こうとするが……

 

 「これで………あっ……」

 

 「……」

 

 メロの目の前には、笑顔の………但し、目は笑っていないあかねが立っていたのだ。 

 

 「……」

 

 「……」

 

 「え、えっとぉ……」

 

 「はぁ!!」

 

 「うぐっ!?」

 

 あかねは、そのままメロに回し蹴りを食らわせたのだ。 

 

 「う、うぅ……」

 

 「ふぅ……」

 

 「やりましたね、あかね」

 

 「うん!」

 

 「けど……いつの間にそんなこと……?」

 

 あかねの回し蹴りを見たツムリは、思わずそう訊いた。

 

 「えっとね……私も、こういう時に足手纏いにはなりたくないから………ハクア君に少しだけ……」

 

 「あぁ……なるほど……」

 

 そう……あかねはハクアに少しだけだが格闘術を教わっており、今回それが活きたというわけだ……。

 

 「でも、とりあえず……」

 

 「そうだね……」

 

 そう言って二人は手を上げ……

 

 「「イェイ!」」

 

 ハイタッチをするのだった……。

 

 

 

 

 

 

 

 side:心のハクア

 

 「っ!?」

 

 メロに裏切られたメラだが、すぐさま僕に向かって攻撃を仕掛けてきた。

 

 「オラッ!」

 

 「くっ……フッ!」

 

 僕はメラの身体を登って攻撃を仕掛け、鍔迫り合いになるが……

 

 「ハァ!」

 

 「ぐっ!?」

 

 その一撃が重く、僕は推し負けてちょうど同じ高さにあった回廊へと吹き飛ばされてしまう。

 

 「オラァ!」

 

 メラはそんな僕に向かって、剣で追撃を加えようと突き刺してきたのだ。

 

 「ハァァァーー!!」

 

 直撃を避けた僕は、そのまま剣の上を走っていく。

 

 「このっ!」

 

 「っ!」

 

 メラはすぐさま剣を振って、僕を落とそうとしてきた。僕は何とか落ちないようにこらえるが……

 

 「ハァ!」

 

 「ぐあっ!?」

 

 銃撃を食らって、下へと落とされてしまった。それを見たメラは、バックルのレバーを一回倒し……

 

 X FALSE STRIKE

 

 「フッ!ハァ!オラァ!!」

 

 「ぐあっ!?」 

 

 メラはコサックダンスのような動きで、僕に蹴りを食らわせたのだ。それによって僕は壁へと向かって吹き飛ばされてしまい、辺りに煙が舞う。

 

 「ハハハ!」

 

 メラはそれを見て、僕に大ダメージを与えたと思っているのか笑い声を上げた……が、

 

 「これで…………あ?」

 

 煙が晴れて、メラの目に入ってきたのは………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「「「ハクア!!」」」

 

 「っ!みんな……!」

 

 「何っ!?」

 

 僕の後ろに立つ、八人の仮面ライダーたちだったのだ。

 

 「大丈夫か?」 

 

 「立てそう?」

 

 「間に合って良かったぁ……!」

 

 兄さんと姉さん、お母さんがそう言って吹き飛ばされてきた僕を支える。そして……

 

 「諦めなければ、いつか勝てるんだろ?」

 

 「だったら、勝つしかないじゃん?」

 

 兄さんと姉さんの言ったその言葉にみんなが頷き……

 

 「!……うん、そうだね」

 

 僕もそう言いながら、立ち上がるのだった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 side:ジーン

 

 「さぁ!みんなも応援するんだ!」

 

 その様子を見たジーンは……

 

 「しっかり想いを込めて……!」

 

 ハクアのドライバーについているものと同じIDコアを持ちながら、オーディエンスたちに向かってそう言うのだった……。

 

 

 

 

 

 

 

 side:心のハクア

 

 僕は立ち上がり、メラを見据えていた。すると……

 

 「ハクア君」

 

 「フォルス」

 

 両隣から透さんと道長さんが肩に手を置きながら、声をかけてきて……

 

 「「さっきのお返しだ!」」

  

 ………え?お返し……?

 

 「うわっ!?」

 

 僕は左右を透さんと道長さん、正面を兄さんに持ち上げられたのだ。後ろでは、姉さんとお母さんを中心に、その様子を見守っていて……

 

 「え?ちょ、何して―――」

 

 『ミサイル~……!』

 

 「はい?ミサイル?」

 

 『発射~!!』

 

 「うわああああ!?」

 

 僕はそのままメラに向かって投げ飛ばされてしまう。

 

 「ぐっ!?」

 

 ミサイルと化した僕は壁を蹴って方向を変えながら、メラに何度も突撃していった。

 

 「戦いは奇を以て勝つ!」

 

 「だな」

 

 「うん!」

 

 僕の攻撃を受けながら、メラは次第にその場でよろけ……

 

 「あら?あらららら!?」

 

 ちょうど足元に落ちていたバナナの皮を踏んで足を滑らせたのだ。

 

 「「お?ラッキー!」」

 

 それを見て、お母さんと凛さんが口を揃えてそう言う。それによって、壁を背にして倒れてしまったメラに……

 

 「ハァ!」

 

 「うわあああああ!?」

 

 僕は突撃して、そのまま外へと突き落としたのだ。そして……

 

 「なっ!?」

 

 「みんなで願う限り……世界は変えられる!!」

 

 僕は、落下しているメラの上に立ちながらそう言い……

 

 「フッ!」

 

 ONENESS VICTORY

 

 バックルのカードスロットを押込みながら飛び上がったのだ。すると、僕とメラの間に皆のライダーズクレストが出現し……

 

 「ハァァァーー!!」

 

 僕はそれを通り抜けて、メラに向けてキックを食らわせる。

 

 「ぐおおおおお!?」

 

 「ハァァァーー………ハァ!!」

 

 「ぐあああああ!?」

 

 さらに、そのキックを食らわせて地面へと着地をした後、僕に向かってメラが落ちてきてので………

 

 「っ!ハァ!!」

 

 「ぐおっ!?」

 

 そのまま回し蹴りをして、ジャマト世界樹の方に蹴り飛ばした。

 

 「うわあああああ!?」

 

 そして、メラは世界樹に激突し、一緒に爆発して撃破することができたのだった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 side:ハクア

 

 メラを撃破した僕は、みんなの下へと戻り……

 

 「……ただいま」

 

 そう声を掛けたのだ。すると……

 

 『……!』

 

 「うん!お帰りなさい!」

 

 それを聞いたみんなは安堵したような表情になり、あかねは駆け寄ってきて、僕を抱きしめてきたのだ。それに応えて、僕もあかねを優しく抱きしめ返す。それから何秒かして……

 

 「それで……あの二人は?」

 

 兄さんがツムリさんに向かって、そう訊いたのだ。

 

 「はい、神殺しのメラとメロは……未来へと強制送還されました」

 

 「ふぅ……これで一安心だね?」 

 

 ツムリさんの言葉を聞いて、姉さんが安心したようにそう言った。

 

 「さて……後は、世界を元に戻せばOKだよ」

 

 僕は、みんなに向かってそう言うと……

 

 「君がいる限り……この世界は、安泰じゃな!」

 

 「!うん……頑張るよ」 

 

 一徹さんがそう言ってきたくれたのだ………その言葉に、応えられるようにしないと……。

 

 「それにしても……一時はどうなることかと思ったよな?」

 

 「本当に……元に戻って良かったよ」

 

 そう……メラを撃破したことによって、創世の力も僕自身も元に戻っていた。すると……

 

 「確かに……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 オカリナ吹いてたし

 

 「えっ?」

 

 「『ラッキー!』とか……」

 

 「『ハッピー!』とかね?」

 

 「えぇ、言ってましたね」

 

 「ちょ……」

 

 皆が何やら好き勝手に、四人に分かれていた時の僕のことについて言い始めたのだ。

 

 「車酔いはするし……すぐに転んでたしね?」 

 

 「アホの子みたいだったし」

 

 「知性の欠片も無かった……なぁ?」

 

 「あぁ」

 

 「待っ……」 

 

 ………というか、本当に好き勝手に……。

 

 「それに……馬から落馬

 

 「いや!それは……」

 

 「はっはっはっ!私も若いころは―――」

 

 そうして、皆に色々言われていると……

 

 「だ、大丈夫だよ!オカリナ上手だったし、それに……そういうところも含めて好きだから……ね?」 

 

 「あかね……!」

 

 あかねがそう言って、慰めてくれた。

 

 「大丈夫大丈夫!」

 

 「お、お母さん……!」 

 

 お母さんも、何か慰めの言葉を言ってくれ―――

 

 「可愛かったし……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ちゃんと残してあるから!

 

 「へ……?」 

 

 の、残し…………え?

 

 「え?何々?私もそれ見たい!」

 

 「いつの間に撮ってたんだ、それ……」

 

 姉さんと兄さんは、そう言いながらお母さんの持っているスマホを覗き込んだ……。

 

 「ま、まさか……それ………」

 

 「さぁ!帰ったら早速見てみよー!」

 

 「おー!」

 

 「じゃない!!」

 

 僕はそう叫んで、お母さんのスマホを取ろうとするが……

 

 「おっと……」

 

 それをお母さんは軽々と避けていく……。

 

 「お母さん……マジで、それだけは止めて」

 

 「えー……」

 

 「いや、『えー……』じゃなくて……」

 

 すると……

 

 「まぁまぁ、いいじゃないか?思い出は、残しておくものだよ?」 

 

 「流石に黒歴史は残したくありませんよ?」

 

 僕に一徹さんがそう言ってくるが、今の僕にその言葉に納得している余裕はなかった。そんなやり取りをしているうちに……

 

 「逃げろ~!」

 

 いつの間にか、スマホを持ったお母さんや兄さんと姉さんが逃げていたのだ。

 

 「あっ!ちょ、待って!!」

 

 それを見た僕は、お母さんたちを追いかけていく。そして……

 

 「あ!ちょっと!」

 

 「お前が待てよー!」

 

 「逃げるなー!」

 

 世界が元に戻っていく中、あかねを先頭にして、皆で僕を追いかけてくるのだった。  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………なお、僕はお母さんたちを捕まえることができず、黒歴史がしっかりと残されてしまったのは、また別の話……。

 

 

 

 

 

 

 

 side:ジーン

 

 ハクアによって、無事に世界が元に戻っていく様子を見て……

 

 「ハクアたちの戦いは、まだまだ終わらない……けど、きっと幸せな世界を守ってくれることだろう」

 

 ジーンはそう言ったのだ。

 

 「あ、そうだ!君の推しは、もう決まった?」

 

 すると、オーディエンスたちにそんなことを訊いてきたのだ。

 

 「俺はもちろん、フォルスだけど……」

 

 ジーンは今まで通り、ハクア……フォルスが推しのようだが……

 

 「他のライダーたちも、みんな好きだ…これからは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 仮面ライダー箱推し……だね?

 

 『箱推し!!』と書かれたうちわを持ちながら、笑顔でそう言うのだった……。 

 

 

 

 

 

 

 

 side:ルビー

 

 あの戦いから数日後、私はとあるカフェで友達と待ち合わせをしていた。その友達を待っている間に、私はとある雑誌を読んでいた………その中には……

 

 「!わ~凄い……!」

 

 凛さんの特集が組まれていたのだ。すると……

 

 「あっ!こっちこっち~!」

 

 「!ルビーちゃん……!」

 

 ちょうど、凛さんがカフェに入ってくるのが見え、私は軽く手を振った。そして、手を振り返しながらこっちにやって来た凛さんが向かいの席に座ると…… 

 

 「そうだ……優勝おめでとう!これ!私たちから」

 

 「わぁ……!ありがとう!」

 

 早速、家族で選んだ優勝祝いのプレゼントを渡した。

 

 「開けても……いい?」

 

 「もちろん!」

 

 「じゃあ、早速………わぁ……!」

 

 どうやら、喜んでくれたみたいだ。

 

 「よし!行こっか?」

 

 「うん!」

 

 そうして私たちは、街に繰り出して行くのだった……。

 

 

 

 

 

 

 side:ウィン

 

 ウィンは街中で、路上ライブを開いていた………すると……

 

 「おぉー!」 

 

 「お?」

 

 通り掛かった一徹が、ウィンのライブを見ていたのだ。それを見たウィンは……

 

 「いいね~!」

 

 さらに演奏に力を入れていくのだった……。

 

 

 

 

 

 

 

 side:アクア

 

 「あんまりはしゃぎすぎるなよー?」

 

 「分かってるよー!」 

 

 俺は母さんに連れられて、ショッピングへと来ていた。

 

 「ふふふっ」

 

 「どうしたんだ?やけにご機嫌だけど?」

 

 母さんがいつにも増してご機嫌なので、俺は思わずそう訊いてみた。すると……

 

 「この間まで世界滅亡の危機だったけど………こうして過ごせて嬉しいんだよ」

 

 そう言う母さんに対して……

 

 「!……そうだな」

 

 俺もそう返すのだった……。

 

 

 

 

 

 

 

 side:透

 

 「……相変わらず仲が良さそうだな」

 

 「ホントにな」

 

 休みの日、道長と一緒に出掛けていたところ、アクア君とアイさんがいるところに遭遇した。

 

 「じゃあ、次はアクアのやつ買おっか?」

 

 「いや、それは―――」

 

 「大丈夫だよ?アクアは何着ても似合うし!」

 

 「そうじゃなくて、いつも俺のこと着せ替え人形みたいに―――」

 

 「ほらほら!行くよ!」

 

 「聞いてないし……」

 

 文句を言いながらも、アクア君はアイさんのところへと向かって行った。

 

 「苦労してんだな……」

 

 「まぁでも、いいじゃんか」

 

 「……そうだな」

 

 その様子を見ながら、俺たちは笑みを浮かべるのだった……。

 

 

 

 

 

 

 

 side:ハクア

 

 「うん、今日も平和だ」

 

 僕は高い建物の屋上から、みんなの様子を眺めていた。そして、その場を去ろうとしたが……

 

 「!オーディエンスの皆、一緒に願おう……誰もが幸せになれる世界を」

 

 オーディエンスの皆が見ているのに気付いて、そう言ったのだ。すると、僕の両隣からあかねとツムリさんが出てきて……

 

 「おめでとうございます!」

 

 「今日から貴方は……」

 

 「「仮面ライダーです!」」

 

 それぞれドライバーを持ったアイテムボックスを開けながら、そう言うのだった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 デザイアグランプリルール

 

 

 仮面ライダーは我々の世界を守っている。

 

 

 

 

 




 読んでくださりありがとうございます。

 今回で侵略編は最終回となりましたが、いかがだったでしょうか?

 フォルスワンネスの見た目としては、基本的にはギーツワンネスの白い部分が黒に染まっているイメージですが、ライダーズクレストの数が増えていたり、両腰の青と赤のローブの追加の造型や、背中の九つに分かれたマントの色のなどの違いがあります。両腰のローブは、ギーツワンネスでいう英寿のスカーフの代わりとなるものとなっています。

 そして次回からは、以前からリクエストのあったシノビ編を書いていきたいと思います。アクアが主役の話となりますので、どうぞお楽しみに。後、少し時間をいただくかもしれませんので、その辺りはご了承ください。


 良ければ、感想や評価、あれば「ここすき」への投票もよろしくお願いします。

 それでは、次回の話もどうぞよろしくお願いします。
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