遂にルビーと合流したアクアと蓮太郎……しかし、四郎が操っている忍者ライダーたちに苦戦してしまう。その時、アクアたちの前に現れたのは……?
それでは、どうぞご覧ください。
side:アクア
「待て」
俺たちの背後からそんな声が聞こえ、振り返って見てみると……
「これ以上、好きにはさせん」
そこには、俺たちよりも遥かに年上であろう男が立っていたのだ。そして、その腰には……
「ベルト……?」
何かのベルトが装着されていたのだ。
「誰だ……?どうやら君には、我の呪術が効かないようだが……っ!そうか……君が、村雨良か……!」
四郎がその人……村雨さんを見て、そう言うと……
「サイボーグの俺の身体には、貴様の呪術など効かん」
村雨さんはそう返したのだ……というか、サイボーグって……?
「いくぞ!」
そんなことを考えていると……
「変……身!」
村雨さんは、そう言いながらポーズを取った。
「「「!?」」」
「えぇ!?」
「あの人も……仮面ライダー……!」
すると、村雨さんのベルトの横の部分からエネルギーが放出され、赤い仮面に銀色のアーマーを装備した忍者のような仮面ライダーへと変身したのだ。
「……行け」
「「っ!」」
四郎がそう言うと、二人のライダーは村雨さんに襲い掛かるが……
「「ハァ!」」
「フン!ハァ!」
「「くっ……!」」
「ハァ!」
「「ぐっ!?」」
俺たちやルビーが苦戦していた相手の攻撃を容易く受け止め、戦いを優勢に進めていたのだった……。
side:ルビー
「!今のうちに……」
突然現れた村雨さんという人が、仮面ライダーに変身して戦っている間に、私は変身を一旦解除してから四郎の近くまで近づき……
「……?」
「♪~♪~」
私は四郎の目の前で『サインはB』を歌い、踊ってみせたのだ。
「……?」
そんな私を見て、四郎はわけが分からないといった顔をしていた。そして、私に釘付けになっている隙を見て……
「っ!はぁ!!」
「なっ!?」
四郎の手のひらの上にある水晶を蹴り落としたのだ。その水晶は下に落ちていき……
「あぁ!?」
そのまま割れてしまったのだ。これで……!
「っ……あれ?」
「紅芭ちゃん!大丈夫?」
「ルビーちゃん……?そう言えば、私……って、あれ?お兄ちゃん!?」
「紅芭……戻ったのか?」
さらに……
「っ……俺は何を……?」
「ここ、何処なんだ……?」
さっきまで操られていた仮面ライダーたちも、元に戻っており……
「君たちは……あいつに操られていたんだ」
「何っ?」
「はぁ?マジ無いわ……!」
村雨さんから、今まで操られていたことを聞かされて、そんな反応をしていたのだ。
「くっ……!」
「あ、逃げた!」
一気に不利になった四郎は、この場から走り去っていく。
「さぁ、行け……ここは俺たちに任せろ!」
「紅芭ちゃんは私が守るから!」
「分かった!」
「行くぞ!」
「「あぁ!」」
村雨さんは、二人の仮面ライダーと共に襲い掛かってくる黒い忍者たちに向かっていった。
「やっとか……」
「そうだね……」
そして、お兄ちゃんと蓮太郎さんは台座の上にあるドライバーと瓢箪を取りに行く。
「?何でシノビ様のをお兄ちゃんが―――」
途中で、蓮太郎さんが紅芭ちゃんにそう訊かれてしまうが……
『『ハァ!』』
「「っ!はぁ!」」
『『ぐあっ!?』』
それを言い切る前に、黒い忍者たちが襲い掛かってきたので、私と紅芭ちゃんはそれぞれ蹴りを入れて倒していき……
「SET」
「変身!」
「BEAT」
「READY FIGHT」
「やぁ!はぁ!」
『『ぐあっ!?』』
迫りくる忍者たちを、私は変身して倒していく。すると……
「ルビーちゃんすごい!」
正気に戻った状態で、私の変身した姿を見た紅芭ちゃんがそう言ってきたのだ。
「それは紅芭ちゃんもだよ?」
「ホント?ありがとう!」
そして……
「さぁ、行っくよー!」
「うん!」
私と紅芭ちゃんは、忍者たちと戦っていくのだった……。
side:良
アクアたちから離れた良たちは、次々と迫りくる忍者集団相手に戦いを繰り広げていた。
「フッ!ハァ!」
『『ぐっ!?』』
遠くの相手に対しては……
「マイクロチェーン!フッ!」
『ぐあっ!?』
『うおっ!?』
かぎ爪のついた鎖を投げて転ばせ……
「十字手裏剣!ハァ!」
『ぐっ!?』
『うわっ!?』
両肘にある手裏剣を投げて攻撃をしていたのだ。さらに、接近してきた相手には……
「衝撃集中爆弾!」
『『っ!?』』
その身体に爆弾を貼り付け……
「ハァ!!」
『『『『ぐああああ!?』』』』
纏めて爆弾を爆発させ、倒していくのだった……。
side:影成
仮面ライダー風魔に変身している南雲影成も、良たちと共に黒い忍者集団と戦っていた。
「フッ!ハァ!」
『『ぐっ!?』』
影成は二本の刀や体術を使い……
「ヤァ!フッ!ハァ!」
『『『ぐあっ!?』』』
次々と忍者集団を倒していく。そして……
「ガッシュ―ン!」
ドライバーから、ゲームのカセットのようなアイテムであるガシャットを抜き……
「ガッシャット!」
「キメワザ!」
ドライバーの横にあるスロットホルダーにガシャットを差してから、ボタンを押し……
「ハリケーンクリティカルストライク!」
「ハァ!!」
『『『『ぐあああああ!?』』』』
二本の刀を回転させて竜巻を起こし、忍者集団を一掃したのだった……。
side:蓮
「ハァ!オラッ!」
『『ぐっ!?』』
仮面ライダー剣斬こと緋道蓮もアクアたちと別れた後、忍者集団と交戦していた。
「フッ!ハァ!」
『『ぐっ!?』』
「ハァ!」
『『ぐあっ!・』』
「数が多い……だったら!」
「猿飛忍者伝」
蓮は、聖剣である風双剣翠風を手裏剣の形に変形させ、猿飛忍者伝のワンダーライドブックを側面の部分の読み込ませた。そして……
「ハァ!!」
「翠風速読撃!ニンニン!」
『なっ!?』
『『ぐっ!?』』
『『『ぐあああああ!?』』』
それを相手に向かって飛ばして、一気に倒していったのだった……。
side:アクア
俺と蓮太郎さんは逃げていく四郎を追っていき、遂に追いついたのだが……
「フッ!ハァ!」
「っ!ハァ!」
「「っ!?」」
四郎も刀を抜き、俺たちに向かって攻撃を仕掛けてくる。
「……本番はこれからだよ」
四郎がそう言うと、その背後から一人の男がこちらに向かって歩いてきていたのだ。
「……」
「誰だ……?」
「!……イッチ……?」
「!?でも、イッチさんって……」
そう、ここに来る前に聞いた話の中では、蓮太郎さんの親友であるイッチさんは既に亡くなっているはず……
「寂しいと思ってね……蘇らせておいたんだよ」
「「!?」」
俺たちがそのことに驚いていると……
「四郎様に刃向かう奴は……
俺が消す」
イッチさんはそう言って、橙色の手裏剣のついた瓢箪のふたを開ける。そして……
「……変身」
イッチさんの身体の周りに、橙色の液体のようなものが浮かんで回っており……
「ああああああ!!」
それが鎧へと変化して、イッチさんは変身したのだった。
「お前を超える0.5秒で倒す。ハッタリじゃない……ガチでな?」
イッチさんはそう言って、蓮太郎さんへと攻撃を仕掛けたのだ。
「っ!やめろイッチ……お前とは戦いたくない!」
「ハァ!」
「ぐっ!?」
蓮太郎さんの言葉は届かず、イッチさんは次々と攻撃を加えていく。
「……そろそろ、本気でいくとしましょうか……!」
その様子を見ていた四郎がそう言うと、炎と桜吹雪に包まれて
「!変身した……」
四郎は人間の姿の時に着ていた服装と、似たような色合いの鎧を全身に装備した姿に変身したのだ。
「SET」
「変身!」
「NINJYA」
「ハァァァーー!!」
「READY FIGHT」
それを見た俺は、すぐさま変身して四郎へと向かっていく……が、
「フッ!ハァ!」
「フンッ!」
「っ!?」
「ハァ!」
「ぐあっ!?」
俺の攻撃は軽くいなされ、そのまま四郎の攻撃を受けて吹き飛ばされてしまう。
「やめろ……!」
「フッ!」
「ぐっ!?」
「ハァ!」
「ぐあっ!?」
蓮太郎さんも、親友相手に思うように戦うことが出来ずに、攻撃を食らってしまう。
「っ……仕方ない」
蓮太郎さんはそう言って、瓢箪のふたを開けて変身しようとした……だが、
「っ……!?」
「ハハハ……変身できないお前に、何ができる!」
中からは何も出てこず、変身することが出来なかったのだ。そして……
「闇忍法……虹桜!」
「っ!ぐああああ!?」
俺は四郎の攻撃を近くで食らい、変身解除まで追い込まれてしまう。それを観た四郎は、蓮太郎さんを仕留めようと歩いていくが……
「っ!やめろ!」
「っ……君も諦めが悪いね……!」
「ぐっ!?……ここで諦めて……たまるか……!」
俺は四郎に殴りや蹴りを入れられながらも、蓮太郎さんのところに行かないように足止めをした。
「何故そこまでして戦う?君たちの負けは決まっているというのに!」
そんな中で、四郎にそう言われるが……
「俺はまだ、諦めていない……!」
「何っ?」
「諦めない限り……俺たちに負けはない!」
四郎に掴み掛かりながらもそう言い……
「俺が仮面ライダーとして戦うのは、みんなの幸せを守るのと………そして……
叶えたい願いがあるからだ!」
さらにそう言い放ったのだ。
「!……そうだ……俺もシノビになった時に誓った……何があろうとも不屈の精神で立ち向かい、影からみんなを守ると………
この命、尽きるまでだ!」
すると、蓮太郎さんの腰に銀色のドライバーが装着され、左手には紫の手裏剣が出現した。
「バカな!?枯渇していた忍者ライダーのエネルギーが復活しただと!?」
「っ!ハァ!」
「ぐっ!?」
驚いている四郎に向かって蹴りを入れ、俺は蓮太郎さんの下に向かう。
「やったな?」
「あぁ!」
すると……
「えっ!?」
「これは……!」
「SHINOBI BUCKLE」
俺の持つニンジャバックルが紫の光に包まれ、新たなバックルに変化したのだ。そのバックルはニンジャバックルと形は変わらないが色は紫に、模様もニンジャバックルとは異なるものへと変化していたのだ。そして……
「アクア!」
「……あぁ!」
俺は新たなバックルであるシノビバックルを構え……
「SHINOBI SET」
ドライバーにセットした。
「「変身!」」
「誰じゃ?俺じゃ?忍者!」
「UNDERCOVER ACTION」
「シノビ!見参!」
「SHINOBI」
そして、蓮太郎さんは仮面ライダーシノビに、俺は両肩や胸の部分に紫の手裏剣を模した鎧に、蓮太郎さんやハクアと同じような紫色のマフラーを装備した、仮面ライダーシリウスシノビフォームへと変身したのだ。
「READY FIGHT」
「おぉ!」
「お揃いみたいだな?」
「よしっ!……忍と書いて、刃の心……仮面ライダーシノビ!」
変身した蓮太郎さんは、そう名乗りを上げる……
「……あれ?」
「ん?俺もやるのか……?」
俺はそう言うのないんだけど………仕方ないか……。
「じゃあ……仮面ライダーシリウス」
俺は、手に持った苦無を軽く構えながら、蓮太郎さんと同じくそう名乗った………何だか変な気分だが……。
そんなことを思っていると……
「さぁ、纏めて退場してもらおうか……!」
「ハァ!」
そう言って、四郎たちが俺たちに攻撃を仕掛けてきた。それに対し……
「「ハァァァーー!」」
俺は四郎に、蓮太郎さんはイッチさんの方に向かっていく。
「フッ!ハァ!」
「っ!ハァ!」
蓮太郎さんとイッチさんは、互いに体術や刀を駆使しながら戦いを繰り広げていく。
「忍法・火遁の術!」
「フレミング忍法!」
蓮太郎さんは忍術で炎の生み出して、それをイッチさんに向けて放つが……
「フンッ!」
イッチさんも、二本の刀を薙刀のようにして回転させて、それを防いだのだ。
「ハァ!」
「っ!」
俺の方も、四郎の攻撃を躱し……
「フッ!」
「くっ!」
「ハァ!」
「ぐっ!?」
二本の苦無で次々と攻撃を加えていく。それから俺は、バックルの苦無の部分を一回引き……
「忍法・分身の術!」
「SHINOBI STRIKE」
「フッ!ヤァ!ハァ!」
「ぐっ!?」
分身を生み出して、攻撃を食らわせていくが……
「ハァ!」
「ぐあっ!?」
途中で反撃を食らってしまい、俺は吹き飛ばされてしまう。
「っ!合わせろ!アクア!」
「あ、あぁ!」
そして、俺たちは互いの武器を打ち付け……
「「フッ!ヤァ!ハァ!」」
「ぐっ!?」
「ぐあっ!?」
紫色と青色の斬撃を生み出し、それを四郎たちに向かって飛ばしたのだ。
「まさか……聖忍術を使えるというのか……!」
「これが伝説の力……聖忍術……!」
「聖忍術……今のが……?」
どうやら、俺たちがさっき放った攻撃は聖忍術というものみたいだ……そのせいか……
「っ……蓮太郎……」
イッチさんの変身も解除され、その場に倒れたのだ。
「そうか……聖忍術なら、闇の忍術も封じ込める!」
「っ!分かった!」
それを聞いた俺は、蓮太郎さんと共に再び四郎へと攻撃を仕掛けていく。
「させるか!」
「ぐっ……!?」
蓮太郎さんは、四郎の攻撃を正面から食らい倒れてしまった……が、
「っ!?」
「ハァァァーー!!」
身代わりの術を使い、四郎が身代わりに気を取られている隙に蓮太郎さんは、背後から攻撃を仕掛けた。その攻撃は読まれ、四郎は後ろを振り向きながら反撃するが……
「フッ!」
「ハァ!」
その攻撃を蓮太郎さんは、飛び上がりながら避けていく。
「ハァ!」
「くっ……ハァ!」
俺も攻撃を仕掛け、途中で反撃を食らいそうになるが……
「フッ!」
「っ!?」
それを蓮太郎さんと同じく、飛び上がって避けたのだ。
「「ハァァァーー!!」」
それから俺たちは同時に崖を蹴り、再び四郎に攻撃を仕掛ける。
「フンッ!」
「「っ!」」
だが、俺たちの攻撃は受け止められ……
「光あるところに闇はある……光が強いほど、闇も強くなる!ハァ!!」
「「ぐあっ!?」」
そのまま吹き飛ばされてしまう。
「大丈夫か?」
そこに、他の場所で戦っていた村雨さんたちがやってきた。
「あ、あぁ……!」
「まだ行ける……!」
俺と蓮太郎さんのその言葉を聞いた村雨さんは……
「今こそ、忍者ライダーの力を一つに!」
俺たち皆にそう言ったのだ。
「「あぁ!」」
「「はい!」」
そして、俺たちは……
「仮面ライダーZX!」
「仮面ライダー風魔」
「仮面ライダー剣斬!」
「仮面ライダーシリウス」
「仮面ライダーシノビ!」
「闇をも照らす、聖なる光!」
「「「「「我ら!忍者ライダー!」」」」」
そう名乗りを上げるのだった。
「っ……おのれ!」
四郎は俺たちに向かい、斬撃を飛ばしてくる。
「聖忍術!」
俺たちは、それを躱して一斉に飛び上がり……
「っ!?」
「電撃!ZXキック!!」
「「イナズマ!ライダーキック!!」」
「「烈風!ライダーキック!!」」
それぞれキックを四郎に向かって放つ。
「ぐあああああ!?」
そのキックを連続で食らった四郎は吹き飛ばされていき……
「っ!あああああああ!!」
爆発し、倒すことができたのだった……。
side:ルビー
「イッチ……良かったあああーー!!」
「ちょ、蓮太郎……」
親友のイッチさんの無事を確認した蓮太郎さんは、そのままイッチさんに抱き着いたのだ。
「良かったね?」
「そうだな……」
「お兄ちゃん!」
そんな蓮太郎さんに、紅芭ちゃんがそう声を掛けた……すると……
「っ!紅芭さん!!」
「えっ?うおっ!?」
イッチさんは蓮太郎さんを突き飛ばして、紅芭ちゃんの手を握り……
「無事で良かった!」
「あ、はい……」
「虹蛇に攫われた時は、もう心配で心配で……」
紅芭ちゃんの無事を確認して安心していたが……
「っ!?」
突然、イッチさんの様子がおかしくなったのだ。
「あ、ああああああ……!」
「おい!どうしたイッチ!」
混乱しているイッチさんをお兄ちゃんと蓮太郎さんの二人で支えた。
「そうだ……俺は死んだはず……!」
どうやら、イッチさんは自分が一度死んだことを思い出したようだ……。
「ああっ!!」
「イッチ!?」
そして、イッチさんはお兄ちゃんと蓮太郎さんの二人を押しのけ、歪んだ橙色の忍者のような姿へと変身してしまった。さらに……
「はぁ……はぁ……!」
「なっ!?」
「君はまだ、使い道がありそうだ……!」
「倒し切れてなかったのか……!」
お兄ちゃんたちが倒したはずの四郎が、ふらつきながらもそう言ってイッチさんの肩を掴んでいたのだ。その後、四郎は私たちがこの世界に来た時と同じ紫の渦を出し……
「ハハハハハ……!」
「あっ……!」
「イッチ!!」
そのまま逃げてしまったのだった……。
side:アクア
「また会おう、同志たちよ」
「「……はい!」」
「では、さらばだ」
「またね~!」
「じゃあな」
そう言って、三人は元の世界に帰っていったのだ。それを見送った後……
「……アクア」
「ん?」
「本当に、ありがとう」
「え?」
突然、蓮太郎さんが俺に礼を言ってきたのだ。
「君の強さに、俺は救われた」
「!……良かった」
「……?」
「今の蓮太郎さんなら、もう心配なさそうだ」
「!……あぁ!」
そう言って、俺たちはハイタッチを交わした。
「よし……そろそろ行くぞ」
「うん!」
「またな、二人共気を付けて!」
「あぁ」
「紅芭ちゃん元気でね!蓮太郎さんも!」
「そっちもな!」
「ルビーちゃんもまたね~!」
そうして俺たちは手を振りながら、元の世界に帰って行くのだった……。
side:蓮太郎
「……行っちゃったな」
アクアたちを見送った後、蓮太郎がそう言うと……
「そうだね……あれ?」
「?どうした?」
紅芭が蓮太郎の持つ瓢箪を見ながら……
「何でお兄ちゃんがシノビ様の瓢箪を持ってるの?」
「!?」
そう訊いてきたのだ。
「あ、あー……えっと………あ、そうそう!これを紅芭に渡しておくように頼まれたんだよ!」
「え?うちは継承しないって、何度も言ってるでしょ?」
なんとか蓮太郎は、自身がシノビであることを誤魔化すことが出来たようだ。
「あのシノビ様こそ、本物だよ」
「……!」
「だからイッチのことも、絶対に救ってくれる」
「……そうだな」
そんな紅芭の言葉を聞き……
(イッチは必ず、俺が救ってみせる……!)
蓮太郎は、心の中でそう決意を固めるのだった……。
読んでくださりありがとうございます。
今回でシノビ編は最終回となりましたが、いかがでしたでしょうか。次回の話までには、少し間が空くと思いますが、次はガッチャードとの冬映画か、何かしらの短い話(番外編)になるかと思いますが、気長に待っていただけると幸いです。
良ければ、感想や評価、あれば「ここすき」への投票もよろしくお願いします。
それでは、次回の話もよろしくお願いします。