女神の子   作:アキ1113

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 今回から番外編……というよりもオリジナルの話を書いていきたいと思います。

 どんな話かは、読んで見てのお楽しみです。
 
 それでは、どうぞご覧ください。


戦記編
戦記Ⅰ:鎧武者たちとの邂逅


 side:ハクア

 

 これは、兄さんと姉さんが異世界に連れて行かれている時にあった出来事の話……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 未来からの侵略者であるメラとメロを倒してから少しして、僕は今日も世界を見守っていた。

 

 「さてと……そろそろ行こうかな」

 

 創世の神になってからは、デザイアグランプリの神殿やサロン、家族のところやあかねに会う時以外はあまり人前に姿を現さないが、時々こうして姿を現しては、パトロールをしているのだ。

 

 前ならば、街中を歩いた時には高い確率で声を掛けられていたが、僕が創世の神になったことにより、僕が人間としてこの世界に存在していた事実は忘れられている。その為、こうして普通に歩いていても何もな―――

 

 「ねぇねぇ?あの人」

 

 「え?わぁ……!」

 

 「綺麗……」

 

 「芸能人かな?」

 

 「モデルの人じゃない?」

 

 「なんにせよ超可愛い……!」

 

 「というか、あの顔何処かで……?」 

 

 …………周りの人たちがこうやって話すことは多々あるのだけれど……そんなことを思いながら歩いていると……

 

 「おっ?」 

 

 街中にあるモニターに、兄さんと姉さんの姿が映し出されたのだ。二人とも最近は忙しいらしく、今度兄さんと姉さんは映画で共演するのだそう………今映し出されているのは、その映画の宣伝みたいだ。

 

 その次には、あかねが主演のドラマの映像が映し出されている。あかねも今や大人気の女優になっている。忙しいのにもかかわらず、デザイアグランプリの方もサポートしてもらっていることには、僕自身とても感謝している………今度、何かプレゼントしよう。

 

 お母さんに関しては言うまでもなく、テレビで見ない日はない程の大人気ぶりである………僕が創世の神になり、もう共演出来ないと知った時に一番残念がっていたのがお母さんだ。だからなのかは分からないが、僕が姿を見せると毎回写真を撮っている………撮ってもらう分には構わないのだけれど、例の黒歴史のようなものを残すのは本当に止めてほしい……。

 

 他の人たちも、見た限りは変わりなく平和に過ごしているようだ。このまま何も起きないといいけど―――

 

 「ねぇねぇ?」

 

 「ん……?」

 

 「君可愛いね~!」

 

 「え?」

 

 「暇なら俺たちと一緒に遊ばない?」

 

 「……」

 

 ……まさか僕の身に起きるとは………声を掛けられて振り返ると、そこには三人の男の人が立っていたのだ。というか、この人たち完全に僕のこと……いるんだよな~こういう人たち………はぁ……。 

 

 「あー……すみません、僕は―――」

 

 「そんなこと言わずにさ~!きっと楽しいから!ね?」

 

 「っ……」

 

 そう言って、三人組の内の一人が僕の腕を掴んできたのだ………こういうことは今までに何度もあったから、僕にとっては今さらという感じだけど……この場に兄さんや姉さん、お母さんやあかねがいなくて良かったのかもしれない………もしいたら……この人たちは今頃………

 

 「それにしても、超美人じゃん?」

 

 「俺たち運がいいな!」

 

 けど、流石にしつこいな………少し強引になってしまうけど、やるしかな―――

 

 「え?何、あれ……?」

 

 「チャック……?」

 

 そんなことを思っていると、周りの人たちがそんなことを言い出し始めたのだ。その人たちが見ている方を見てみると、空中にいくつかのチャックのようなものが開いていた。そして……

 

 『『『『ギィ!』』』』

 

 その中から、虫の卵や幼虫のような怪人が大量に現れたのだ。

 

 『『『『ギィ!』』』』

 

 「きゃあああああ!!」

 

 「っ!」

 

 「「「!?」」」

 

 怪人たちは人々に襲い掛かり、辺りからは悲鳴が聞こえていたのだ。

 

 「ジャマトじゃない……よね……?」

 

 その怪人たちの外見はずんぐりむっくりしており、明らかにジャマトとは別物だったのだ。中には、カミキリムシやライオンなどの姿を模した怪人もいた。

 

 『『ギィ!』』

 

 「な、なんだよあれ……!!」

 

 「に、逃げろ!!」

 

 僕に絡んできていたうちの二人は、謎の怪人たちを見て、すぐさま逃げ出していく。

 

 「さて……」

 

 「え、ちょっと君!?」

 

 「やるしかないか……」

 

 僕はそう呟きながら、前へと出ていく。 

 

 「早く逃げて」

 

 「えっ?」

 

 「いいから!」

 

 「は、はい!」

 

 そして、最後の一人を逃がした後……

 

 「SET」 「SET」

 

 「変身!」

 

 「DUAL ON」

 

 「GET READY FOR BOOST & MAGNUM」

 

 「READY FIGHT」

 

 僕は変身しながら、怪人たちに向かって走っていく。

 

 「ハァ!」 

 

 『『ギ!?』』

 

 「フッ!ハァ!」

 

 『『『『ギィ!?』』』』

 

 ブーストで動き回りながらマグナムシューターで攻撃し、僕は謎の怪人たちを次々と倒していった………が、

 

 『『『ギィー!』』』

 

 『『『ギィ!』』』

 

 「数多過ぎでしょ……ハァ!」

 

 倒しても倒しても、際限なく湧いてくるのだ。

 

 「BULLET CHARGE」

 

 「ハァ!」

 

 『『『『『ギィ!?』』』』』

 

 囲まれながらも、僕は怪人たちを倒していっていたが、それでも怪人たちは空中の穴から湧き出てくる。

 

 「ハァ!……キリがない……」

 

 そんなことを呟いていると……

 

 『ギィ……?』

 

 「ん……?」

 

 突然、上から何かが飛んでくる音がしたのだ。その音に釣られて上を見てみると、輝いている金色の林檎のようなものが、猛スピードで降ってきていて……

 

 「ハァ!!」

 

 『『『ギィィィーー!?』』』

 

 「っ!?」

 

 そのまま落ちてきて、怪人たちを吹き飛ばしたのだ。一体、何が……? 

 

 「大丈夫か?」

 

 「えっ?」

 

 煙が晴れると、そこには小さい刀のようなものと、ライダーの顔のような絵が付いたドライバーを腰につけている黒髪の人物がいたのだ。  

 

 「えっと……?」

 

 「俺も加勢する……悪いけど、話は後でな!」 

 

 そう言うと、その人は橙色の錠前のようなものを構え……

 

 「変身!」

 

 「オレンジ!」

 

 錠前のロックを解除した。すると……

 

 「っ!あれは……」

 

 その人の頭上に怪人たちが出てきていたチャックと同じものが出現し、それが円形に開いたかと思えば、その中からオレンジ(?)が出てきたのだ。

 

 「フッ!オラッ!」

 

 「ロックオン!」

 

 そして、ドライバーに錠前をセットして、横の部分に付いている刀を振り下ろし……

 

 「ソイヤッ!」

 

 「オレンジアームズ!花道オンステージ!!」

 

 浮いていたオレンジはその人に降りてきて、そのまま展開して鎧となり仮面ライダーへと変身したのだ。

 

 「俺はアーマードライダー鎧武」

 

 「アーマードライダー……鎧武……?」

 

 「さぁ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ここからは俺のステージだ!!」

 

 そのアーマードライダー……鎧武は二つの武器を構えてそう言うと、怪人たちへと向かっていくのだった……。

 

 

 

 

 

 

 side:鎧武

 

 「フッ!ハァ!オラッ!」

 

 『『『ギィ!?』』』

 

 鎧武は橙橙丸と無双セイバーでインベスたちを次々と倒していく。

 

 「何でこんなにインベスが……それに……」

 

 「フッ!ハァ!」

 

 『『ギィ!?』』

 

 「やるな……ハァ!」

 

 鎧武はインベスたちを次々と倒していくハクアを見て、そう呟いたのだ。

 

 「俺も負けてられないな!」

 

 そして、橙橙丸と無双セイバーを連結させて薙刀モードにし……

 

 「ロックオフ」

 

 「ロックオン!」

 

 ドライバーにセットしていた錠前……ロックシードを薙刀にセットし直す。

 

 「一・十・百・千・万!」

 

 「っ!」

 

 「オレンジチャージ!」

 

 「ハァ!!」

 

 『『『『ギィーー!?』』』』

 

 それから薙刀を振るい、一気にインベスたちを倒していく。

 

 「さて……あっちは……」

 

 「BOOST TIME」

 

 「フッ!」

 

 ハクアは、フォルスモードに変形したブーストライカーと共に空中へと飛び上がり……

 

 「MAGNUM BOOST GRAND VICTORY」

 

 「ハァァァーー!!」

 

 『『『『ギィーー!?』』』』

 

 空中からキックを放ち、インベスたちを一掃したのだ。それと同時に……

 

 「っ!閉じた……?」

 

 インベスたちが出てきていたクラックが、全て閉じたのだ。

 

 「あれは一体……?」

 

 「取り敢えずは片付いたな……念の為に来て正解だったよ」

 

 「!加勢してくれてありがとうございます………それで……あなたは……?」

 

 ハクアが鎧武にそう訊くと……

 

 「おっと、そうだったな」

 

 鎧武はロックシードを閉じてドライバーから外し……

 

 「俺は葛葉紘汰だ、よろしくな?」

 

 ハクアに向かって、そう名乗るのだった……。

 

 

 

 

 

 

 

 side:ハクア

 

 「……僕は星野珀亜、仮面ライダーフォルスです」

 

 変身を解除した紘汰さんに続いて、僕もバックルをドライバーから取り、自己紹介をした。

 

 「若いな……今いくつなんだ?」

 

 「……取り敢えずは、17ということにしておいてください」

 

 「!……何かわけがありそうだな……よし」

 

 紘汰さんは僕の言葉を聞いて、何やら考える素振りを見せると…… 

 

 「ここじゃあれだし、場所を変えよう。今の状況について話しておきたいし……あ、ハクアのことも色々聞きたいしな?」

 

 そう言って歩き出す紘太さんに、僕もついていく。 

 

 「もちろんいいですけど……何処に行くんですか?」

 

 「あぁ、それは―――」 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そうして歩いて辿り着いたのが……

 

 「ここって……?」

 

 「俺が元々入ってたダンスチームのガレージ。今も皆で使ってると思うけど……」  

 

 「へぇ……ダンスチームの……」

 

 二階建てのガレージの前だったのだ。

 

 「急に来ちゃったけど、大丈夫かな……」

 

 紘汰さんがそんなことを呟きながら、ガレージへと歩いて行こうとすると……

 

 「紘汰さん!」

 

 「ん……?」

 

 「おっ!」

 

 僕たちの後ろからそんな声が聞こえてきた。

 

 「久しぶりだな、ミッチ」

 

 「やっぱり、こっちに来てたんですね」

 

 その方向に振り返ると、紘汰さんの知り合いらしき男の人がいたのだ。

 

 「あれ?紘汰さん、その人は……?」

 

 「あぁ、紹介するよ。こいつはハクア、俺と一緒にインベスたちと戦ってくれた……仮面ライダーだ」

 

 紘汰さんは、ミッチと呼んだ人に僕の肩に手を置きながら紹介してくれた。

 

 「そうなんですね……あっ!僕は呉島光実、よろしくねハクア君」

 

 「こちらこそよろしくお願いします、光実さん」 

 

 自己紹介をしてくれた光実さんに、僕も挨拶を返した。

 

 「それにしても……インベスがまた現れるなんて……」 

 

 「あぁ、あれで終わったわけじゃなさそうだしな……何とかしないと……」

 

 「あの……」

 

 「ん?」

 

 「そのインベスって……何なんですか?」

 

 僕は、話に出てきているインベスのことについて二人に聞いた。

 

 「!そっか……ハクア君は知らないよね」

 

 「それも含めて話す……取り敢えず中に入ろうか」

 

 紘太さんにそう言われ、僕たちは中に入っていくのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「へぇ……ここが……」

 

 「あぁ、好きなところに座ってくれよ」 

 

 紘汰さんにそう言われた僕は、近くにあった椅子に座る。

 

 「誰からだったんだ?」

 

 「シャルモンの二人です。二人もこっちに来るって」

 

 「じゃあ、話はそれからだな」

 

 外で電話をしていた光実さんは、戻ってきたのと同時に紘汰さんとそんな会話をした。

 

 「誰か来るんですか?」

 

 「あぁ」

 

 「あとは……ここには来れないけど、僕の兄さんも」

 

 「へぇ……光実さんにもお兄さんが」

 

 「『も』ってことは……ハクア君にも?」

 

 「はい、兄と姉が一人ずつ」

 

 「じゃあ、俺たち三人とも下の兄弟ってことか……」

 

 そんな話をしていると……

 

 「あんたたち、待たせたわね!」

 

 「おっ!二人とも久し振りだな!」

 

 そう言って、さっき話していたであろう二人がやってきたのだ。そして……

 

 「……!!」

 

 「あら?そちらの可愛い子は?」

 

 二人のうちの一人は僕を見て何故か固まっていて、もう一人は僕のことを紘汰さんと光実さんに聞いていた。 

 

 「こいつはハクア、俺と一緒に戦ってくれた仮面ライダーだ」

 

 「!そう……アタシは鳳蓮・ピエール・アルフォンゾよ!よろしくね?」

 

 「はい、よろしくお願いします」

 

 「まぁ~!いい子じゃな~い!」

 

 鳳蓮さんはそう言って、僕と握手をしてくれた。

 

 「ほら、あんたも挨拶なさい!」

 

 その後、鳳蓮さんは固まっているもう一人に声を掛けたのだが……

 

 「……」

 

 「あれ……ちょっと?」

 

 「おい?どうした……?」

 

 「……?」

 

 何故か動かないままでいたのだ……が、

 

 「初めまして、俺は城乃内秀保」

 

 突然、目の前に来て……

 

 「あ、どうも……」

 

 「会えて嬉しいよ……お嬢さん?」

 

 「は、はぁ……」 

 

 僕の右手を両手で握りながらそう言ってきたのだ…………これって完全に……

 

 「このおバカ!」

 

 「うっ……!?」

 

 「「「!?」」」

 

 僕が困っていると、鳳蓮さんが城乃内さんの頭に強めのげんこつを食らわせた。それを食らって、城乃内さんは床に倒れてしまう。

 

 「……アタシの弟子が失礼したわね?」

 

 「いえ……こういうことは、今までにもありましたから……というか、大丈夫なんですか……?」

 

 さっきのげんこつを食らって倒れている城乃内さんに目を向けて、僕がそう言うと……

 

 「心配ご無用、この子も柔じゃないわ」

 

 鳳蓮さんがそう言うと……

 

 「……はっ!」

 

 「ほらね?」

 

 城乃内さんは、直ぐに目を開けて立ち上がり……

 

 「俺は城乃内秀保、よろしくな。それと、さっきはいきなりごめん……!」

 

 僕に謝ってきたのだ。

 

 「僕は気にしてないですから……まぁ、これからは他の人にこういうことをしないことと、僕の性別を間違えてくれなければそれでいいです」

 

 「あぁ、分かったよ……ん?てことは………男!?」

 

 「母親似なもので……よく言われます」

 

 「な、なるほど……」

 

 僕が男だということに、城乃内さんは驚いた表情をする………まぁ、初対面の人は口に出さない人が多いものの、大抵はこういう反応をする。

 

 「あの……そろそろ始めません?」

 

 「おっと……そうね、情報交換といきましょうか」

 

 光実さんと鳳蓮さんの言葉に、僕たちは頷くのだった……。

 

 

 

 

 

 

 

 




 読んでくださりありがとうございます。

 今回から、『神』繋がりで仮面ライダー鎧武とのオリジナルストーリーを始めていきます。時系列としては、書いてある通り異界編と同時期になります。そのため、アクアとルビーは出てきません。

 良ければ、感想や評価、あれば「ここすき」への投票もよろしくお願いします。

 それでは、次回もよろしくお願いします。
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