女神の子   作:アキ1113

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 今回で、この戦記編は最終回となります。

 ハクアと紘汰たちは、シルフィーたちに対してどのような戦いを見せるのか……。

 それでは、どうぞご覧ください。


戦記F:戦の終わり

 side:ハクア

 

 『っ……ハァ!!』

 

 僕たちがそう言った直後、シルフィーは僕たちに向かってフルーツを模した光弾のようなものを無数に放ってきたが……

 

 「「ハァ!!」」

 

 『っ!?』

 

 僕の創世の力と紘汰さんの力で衝撃波を放ち、それらを全て消滅させたのだ。そして……

 

 「大橙丸!」

 

 「ハクア!」

 

 「っ!」

 

 僕は紘汰さんが召喚した武器を左手で受け取り、右手にフォルスクロスバスターを持ち……

 

 「「ハァァァーー!!」」

 

 共にシルフィーに向かって駆けて行くのだった……。

 

 

 

 

 

 

 side:光実

 

 『ハァ!』

 

 「「っ!」」

 

 光実と貴虎は、強化されたオーバーロードに苦戦していたが……

 

 「だったら……!」 

 

 光実はドライバーのフェイスプレートを外し、ゲネシスコアをセットした。

 

 「ドラゴンフルーツエナジー!」

 

 その後、ドラゴンフルーツエナジーロックシードの鍵を開け……

 

 「ロックオン!」

 

 「ロックオン!」

 

 ドライバーに付けたゲネシスコアへとセットした。そして、ブレードを下ろし……

 

 「ハイー!」

 

 「ミックス!」

 

 「ブドウアームズ!龍・砲・ハッ・ハッ・ハッ!!」

 

 「ジンバードラゴンフルーツ!ハハーッ!」

 

 光実は、仮面ライダー龍玄ジンバードラゴンフルーツアームズへと姿を変えたのだ。それに続くように、貴虎も……

 

 「カチドキ!!オー!!」

 

 シン・カチドキロックシードを開け……

 

 「ロックオン!」

 

 ドライバーにセットし、ブレードを下ろす。

 

 「ソイヤッ!」

 

 「カチドキアームズ!いざ出陣!エイエイオー!!」

 

 仮面ライダー斬月カチドキアームズへと姿を変えた。

 

 『っ!姿が変わった程度で……フンッ!』

 

 オーバーロードは、二人に向かって斬撃を放つが……

 

 「フッ!」

 

 貴虎がメロンディフェンダーで攻撃を防ぎ……

 

 「ハァ!」

 

 『ぐっ!?』

 

 光実がソニックアローで撃ち抜いたのだ。

 

 『っ……!』

 

 「ハァ!」

 

 『っ!?』

 

 その後、光実は接近してソニックアローでオーバーロードにダメージを与えていく。さらに……

 

 「フッ!」

 

 『ぐっ!……ハァ!』

 

 「っ!」

 

 『何っ!?』

 

 「ハァ!」

 

 『ぐあっ!?』

 

 貴虎も続けて、火縄甜瓜DJ銃を無双セイバーと合体させた大剣モードを片手で持って攻撃を加えたのだ。

 

 『くっ……!』

 

 「兄さん!」

 

 「あぁ!」

 

 オーバーロードが吹き飛んだのを見て……

 

 「ロックオン!」

 

 光実はソニックアローにロックシードをセットし、ドライバーのブレードを三回下ろした。

 

 「ロックオン!」

 

 貴虎も火縄甜瓜DJ銃にロックシードをセットする。

 

 「一!十!百!千!万!億!兆!無料大数!!」

 

 「「ハァァァーー………!」」

 

 光実はソニックアローを引き、貴虎は火縄甜瓜DJ銃をオーバーロードに向かって構える。そして……

 

 「ブドウスパーキング!」

 

 「ドラゴンフルーツエナジー!」

 

 「ハァ!!」

 

 『ぐあっ!?』

 

 光実はソニックアローから二本の矢と、紫と赤の龍のようなものをオーバーロードに向かって放ち……

 

 「カチドキチャージ!」

 

 「フッ!」

 

 『ぐっ!?』

 

 「ハァ!!」

 

 貴虎は火縄甜瓜DJ銃を振るい、とどめの攻撃を加え……

 

 『ぐああああああ!!』

 

 孔雀のオーバーロードを撃破したのだった……。

 

 

 

 

 

 

 

 side:鳳蓮

 

 『ハァ!』

 

 「うおっ!?」

 

 「くっ!?」

 

 鳳蓮と城乃内の二人も、強化された亀のオーバーロードと戦っていたが、苦戦を強いられていた。

 

 「っ……まだいけるわね?」

 

 「!……はい!」

 

 そう言って、二人は立ち上がり……

 

 ライチ!

 

 キングドリアン!

 

 城乃内はライチロックシード、鳳蓮はキングドリアンロックシードを開き……

 

 ロックオン!

 

 ロックオン!

 

 ドライバーにセットして、ブレードを下ろした。

 

 カモン!

 

 ライチアームズ!

 

 キングドリアンアームズ!

 

 ユア・ザ・ヒーロー!

 

 ミスターバイオレンス!

 

 すると、城乃内はグリドンライチアームズに、鳳蓮はブラーボキングドリアンアームズへとパワーアップしたのだ。

 

 『っ!ハァ!』

 

 オーバーロードは斧を振り、衝撃波を二人に向かって食らわせようとしたが……

 

 「「っ!」」

 

 二人はそれを避け……

 

 「フッ!ハァ!」

 

 『ぐっ!?』

 

 「フンッ!」

 

 『ぐあっ!?』

 

 それぞれシャインライチソードとギガドリノコを振るい、息の合った攻撃を加えていった。

 

 『くっ……!』

 

 そして、二人はドライバーのブレードを三回下ろし……

 

 「オリャ!」

 

 『ぐっ!?』

 

 城乃内はシャインライチソードをオーバーロードに向かって投げ飛ばした。それは見事、オーバーロードに突き刺さり……

 

 「「フッ!」」

 

 『っ!?』

 

 それと同時に、二人は駆け出していき……

 

 ライチスパーキング!

 

 キングドリアンスパーキング!

 

 「「ハァァァーー!!」」

 

 シャインドンカチとギガドリノコで突き刺した剣に向かって攻撃し、急所を貫いたのだ。

 

 『ぐおおおおおお!!』

 

 「やりましたね……!」

 

 「えぇ……さて、本当はアタシがとどめを刺したいところだけど……」

 

 オーバーロードを撃破した後、鳳蓮はハクアと紘汰のいる場所の方を向き……

 

 「後は任せたわよ……二人とも」 

 

 そう言うのだった……。

 

 

 

 

 

 

 side:ハクア

 

 「「ハァァァーー!!」」 

 

 『っ!おのれ……!』

 

 僕と紘汰さんは、放たれる攻撃を避けながらシルフィーへと近づいていき……

 

 「フッ!ハァ!」

 

 「ハァ!オラァ!」

 

 『ぐっ!?』

 

 それぞれの武器を振って、攻撃を仕掛けていく。

 

 『ハァ!』

 

 シルフィーはさらに光弾を放ってくるが……

 

 ウォーターメロンガトリング!

 

 それを紘汰さんは、ガトリング銃と盾が一つになったような武器で防ぎ……

 

 「ブドウ龍砲!」

 

 「「フッ!」」

 

 『っ!?』 

 

 僕はブドウを模した銃とフォルスクロスバスターを、紘汰さんはガトリングを撃った。

 

 『ぐあっ!?』

 

 「まだまだ!」

 

 キウイ撃輪!

 

 「ドンカチ!」

 

 「ドリノコ!」

 

 シャインライチソード!

 

 シャインドンカチ!

 

 キガドリノコ!

 

 紘汰さんは、様々な武器を召喚し……

 

 「フッ!」

 

 『!?』

 

 僕がそれを創世の力で、数を何倍にも増やしていく。それを……

 

 「ハァ!」 

 

 紘汰さんがシルフィーに向かって飛ばしたのだ。

 

 『っ!ハァ!』

 

 シルフィーは飛んでくる武器を、槍やツタを密集させることで防いでいたが……

 

 「ぐあっ!?」

 

 防ぎ切れずに、徐々にダメージを受けていた。

 

 「影松!」

 

 影松・真!

 

 そんなシルフィーに、僕たちはそれぞれ槍を持って接近し……

 

 「フッ!」

 

 「ハァ!」

 

 『ぐっ!?』

 

 攻撃を加えて吹き飛ばした。

 

 「バナスピアー!」

 

 「マンゴーパニッシャー!」

 

 「ハクア!」

 

 「はい!」

 

 僕は続けて召喚されたバナナのような武器を持って、一気にシルフィーに向かっていき……

 

 「フッ!」

 

 『っ!?』

 

 「ヤァ!」

 

 『くっ!?』

 

 「ハァ!」

 

 『ぐっ!?』

 

 直線的に加速しながら、三度攻撃を加えていき……

 

 「オラッ!」

 

 『ぐあっ!?』

 

 続けて紘汰さんが、マンゴーを模したハンマーでシルフィーに重い一撃を食らわせていく。さらに……

 

 「ソニックアロー!」

 

 「セイヴァーアロー!」

 

 僕は黒と赤の弓を、紘汰さんは赤と水色の弓を引き…… 

 

 「「ハァ!」」 

 

 『ぐあっ!?』

 

 追撃を加えていったのだ。そして……

 

 「火縄大橙DJ銃!」

 

 「火縄甜瓜DJ銃!」

 

 「「無双セイバー!」」

 

 同じ形をした火縄銃のような武器が召喚され、僕は黄緑色の方を手に取り、それと一緒に召喚された剣と合体させて大剣の形にした。

 

 「「フッ!ハァ!」」

 

 『ぐあっ!?』 

 

 それから、吹き飛ばされたシルフィーに向かって、僕たちはすぐさま接近して攻撃を仕掛け……

 

 「「ハァ!!」」

 

 『ああああああ!?』

 

 二人同時に大剣を振り下ろし、ダメージを与えたのだ。

 

 『ぐっ……まさか、ここまでとはね……けど!!』

 

 僕たちの攻撃を食らったシルフィーは、何とか立ち上がってドライバーのブレードを三回下ろし、武器である槍にエネルギーを溜め始めた。それに対し……

 

 「さぁ……これで幕引きだ!」

 

 「あぁ!」

 

 DAYBREAK BOOST TIME

 

 僕はXブーストバックルのレバーを二回倒し、紘汰さんはドライバーのブレードを三回下ろし……

 

 「「フッ!」」

 

 二人同時に飛び上がった。シルフィーもエネルギーを溜め終わった槍で…… 

 

 ヘルススパーキング!

 

 『ハァ!!』

 

 僕たちに向かって技を放った。

 

 「極!」

 

 X BOOST VICTORY

 

 「「ハァ!!」」

 

 僕たちもシルフィーに向かってキックを放ち……互いの技がぶつかり合う。

 

 『ハァァァーー!!』

 

 「「ハァァァーー……!」」

 

 『っ……!?』

 

 そして……

 

 「「ハァ!!」」

 

 僕たちのキックが押し勝ち……

 

 『こんな……ところで……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ああああああああ!!

 

 シルフィーを完全に撃破することができたのだった……。

 

 

 

 

 

 

 

 side:紘汰

 

 シルフィーを撃破したことにより、こちらの世界に出現していたインベスたちは全て消滅し、クラックも閉じていった。そんな様子を見て、二人は変身を解除し……

 

 「やったな?」

 

 「!……はい」

 

 そう言いながら、拳を合わせた。すると……

 

 「あれ?紘汰さん、その姿……」

 

 ハクアは紘汰を見ながらそう言った。そう、紘汰の姿は始まりの男としての姿へと変化していたのだ。その一方で……

 

 「ん?あぁ……力を使ったからな………って、それを言うならハクアも……」

 

 「え?……あっ」 

 

 ハクアの方も、今世の父親との戦いの後に見せた白髪の……言うなれば、創世の神としての姿になっていたのだ。

 

 「ハクアの場合だと、そんな風になるんだな……」 

 

 「というか、戻した方がいいですよね……」

 

 「そうだな……」

 

 そう言って二人は、人間としての姿に戻った………その直後……

 

 「紘汰さん!ハクア君!」

 

 「「!」」

 

 二人の下に、オーバーロードたちを撃破した光実たちが、変身を解除して集まってきたのだ。

 

 「どうやら、やったみたいだな……開いていたクラックも全て閉じたようだ」 

 

 「二人とも流石の強さね?」

 

 「なんとかなったな」

 

 「とにかく、人々に被害が出なくて良かったよ」

 

 貴虎、鳳蓮、城之内、光実はそう言って、今回の出来事が収まったことに一先ず安堵していた。

 

 「これもお前のおかげだな?」

 

 「……!」

 

 紘汰はそう言いながら、ハクアの肩に手を置き……

 

 「一緒に戦ってくれて助かったよ」

 

 「私からも、礼を言う」

 

 「今度、シャルモンにいらっしゃい?この子と一緒に、もてなさせてもらうわ」

 

 「あ、もちろん誰かと一緒でも歓迎するぞ?」 

 

 他の四人もそれぞれハクアに礼を言ったのだ。 

 

 「!……こちらこそ、ありがとうございます」

 

 「俺もずっと見守ってはいくけど……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この世界を頼んだぞ!

 

 「はい、もちろん!」

 

 そんなやり取りをしていると……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「やはり、勝者はお前たちだったか……」

 

 「「「「「「!」」」」」」

 

 ゆっくりと拍手をしながら、サガラが現れた。そして……

 

 「一つ、お前に訊いておこう…………創世の神よ……お前は、この世界をどうするつもりだ?」 

 

 ハクアにそう訊いたのだ。それに対し、ハクアは……

 

 「……どうもしないよ」

 

 「何っ?」

 

 そう答えたのだ。

 

 「お前には、黄金の果実と同等の力がある……その力があれば、望むような世界に創り変えられるだろう?」 

 

 その言葉に、サガラは驚いたようにそう言ったが……

 

 「この力は、世界を守るための力だよ。それに、これからこの世界を創っていくのは神じゃない………この世界に生きる人々だ

 

 ハクアははっきりと、そう言い放つ。

 

 「つまり、人間を信じ続けるわけか………だが、人はいつか間違えるぞ。かつての世界のように……その時はどうする?お前が罰を下すのか?」

 

 サガラは再び、そう問い掛けるが……

 

 「それでも人は……皆で間違いを正して、理想の世界に向かって進んでいける……だから、僕が罰や審判を下すとか、そんなことはしない」

 

 迷わずそう口にしたのだ。そんなハクアの言葉を聞いた紘汰は……

 

 

 

 

 

 

 

 『どう?戒斗。みんな過去を乗り越えて、前に進もうとしている。人類にはまだまだ未来があるよ』 

 

 『だが、いつかまた間違える……再び争い、傷つけ合う……』

 

 『そうだね……そしてその度にやり直す。間違いを正しながら、少しずつ歩いていく……』

 

 『やはり……お前は強いな……』

 

 

 

 

 

 

 「……!」

 

 (ハクア……あの時の舞と、同じようなことを……)

 

 昔にあったある光景を思い出しながら、そう思うのだった……。

 

 

 

 

 

 

 

 side:ハクア

 

 「……そうかい。ならば、お前の信じる人間たちと共に創り上げてみせろ………その理想の世界というやつをな」

 

 そう言い残して、サガラは僕たちの前から姿を消していったのだ。

  

 「創り上げるよ……皆で、何があろうとも」

 

 僕がそう呟いていると……

 

 「さて……俺もそろそろ行くよ」

 

 「え?もうですか?」

 

 「あぁ……舞も待たせてるしな」

 

 紘汰さんはそう言いながら、光実さんたちと話をしていた。

 

 「そうですか……じゃあ、舞さんに僕たちは元気だと言っておいて下さい」

 

 「勿論、そのつもりだ……あ、俺からも姉ちゃんによろしく言っておいてくれ」

 

 「偶にでいいから、こっちに顔見せに来いよ?」

 

 「分かってるよ……ハクア」

 

 「?」

 

 「お前と俺たちは、いつまでも仲間だからな?」

 

 「!……はい、僕もそう思ってますよ」

 

 そして……

 

 「じゃあ皆、元気でな」

 

 紘汰さんはそう言って始まりの男としての姿に変わり、別の星へと帰っていったのだった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 side:???

 

 「……」

 

 そんなハクアたちを、物陰から見ている人物がいた。その人物は黒いスーツとローブのようなものを着ており、右手の人差し指に銀色に赤い矢印の形をした宝石が埋め込まれた指輪をしていたのだ。

 

 「見つけたぞ……星野ハクア」

 

 そして、身に付けている指輪を磨きながらハクアを見て……

 

 「あの雪辱を……必ず……!」

 

 そう呟いた。すると……

 

 「ねぇねぇ?あの子とも遊べるの?」

 

 「あぁ、もちろんだとも」

 

 「ウィ~ッヒッヒッヒッ!楽しみだなぁ!」

 

 その人物の隣にいた魔法使いのような格好の何者かが笑いながらそう言い、もう一人と共にその場を去っていくのだった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 side:ハクア

 

 紘汰さんたちと協力して、シルフィーやインベスたちを倒してから少しして……

 

 「ねぇ、連れて行きたいところってどこなの?」

 

 「それは……着いてからのお楽しみだよ?」

 

 僕はあかねと一緒に、ある場所に向かっていた。

 

 「はい、ここだよ」

 

 「!ここって……」

 

 その場所というのが……

 

 「いらっしゃいま……あら~!待ってわよ!」

 

 「どうも、鳳蓮さん」 

 

 そう、鳳蓮さんと城乃内さんの店であるシャルモンだったのだ。

 

 「さぁ、席はこっちよ」

 

 鳳蓮さんに案内されて、僕たちは席に座った。すると……

 

 「それで……その娘は……?」 

 

 そう言って、鳳蓮さんはあかねの方を見る。そう言えば、まだ紹介していなかったな……。

 

 「あっ、初めまして。ハクア君とお付き合いさせていただいている、黒川あかねです」 

 

 あかねはそう言って、被っていた帽子を脱ぐ。因みに、ここは仕切りのようなものがある席のため、周りがパニックになる可能性も低い……が、

 

 「あら、これはどうも………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 sérieusement!?(マジで!?)

 

 あかねを見た鳳蓮さんは、思わずフランス語で驚きの声を上げてしまう。

 

 「ちょ、声が大きいです!」

 

 「!……これは失礼……」 

 

 僕がそう言うと、鳳蓮さんは落ち着いてくれたみたいで……

 

 「さて……あかねは何食べたい?今日は好きなだけ頼んでいいからね?」

 

 「え?けど……」

 

 「日頃のお礼がしたいんだ……だから、遠慮しなくていいよ?」

 

 「!……うん、ありがとう……じゃあ―――」

 

 僕の言葉を聞いたあかねは、次々と注文していき…… 

 

 「では、少々お待ちください」

 

 鳳蓮さんは厨房へと去っていった。

 

 「ねぇ」

 

 「ん?」

 

 「あの人とは知り合いなの?」

 

 「うん、前に少し一緒に戦ってね」

 

 「へぇ………ん?戦ったって、もしかしてあの人も?」

 

 「あかねの思っている通りだよ」

 

 二人になった後、僕たちはそんな会話を楽しんだ………それから少しして……

 

 「お待たせ致しました」

 

 「!ありがとうございます、城乃内さん」

 

 「来てくれたんだな?けど、まさかフィアンセと一緒とは………」

 

 「フィ、フィアンセ……」

 

 スイーツを持って来た城乃内さんは、僕たちを見ながらそう言った。その言葉に、あかねの顔が少し赤くなる。

 

 「!おっと……では、私はこれで」

 

 その様子を見て、城乃内さんは直ぐに厨房へと戻って行った。

 

 「さぁ、食べようか?」

 

 「う、うん、そうだね」

 

 「「いただきます」」

 

 それから、僕たちは運ばれてきたスイーツを楽しく会話をしながら食べていく……すると……

 

 「お味の方はいかがでしょうか?」

 

 鳳蓮さんがやってきて、そう訊いてきたのだ。

 

 「はい!凄く美味しいです!」

 

 「!それは何より……」

 

 あかねは笑顔でそう答えた………今日は連れて来て良かった……そんなことを思っていると……

 

 「では、結婚式のウエディングケーキも是非……」

 

 「「!?」」

 

 僕たちだけに聞こえる声で、急にそう言ってきたのだ。

 

 「ちょ、鳳蓮さん……!?」 

 

 「前向きに検討してくれると嬉しいわ?……それでは、ごゆっくりどうぞ」

  

 僕の言葉を聞くことなく、鳳蓮さんはこの場から去っていってしまった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「今日はありがとうございました」

 

 「また来ますね!」

 

 「えぇ、またのご来店を」

 

 僕たちはシャルモンのスイーツを堪能し、鳳蓮さんたちに挨拶してから帰っていく。

 

 「はぁ~美味しかった~」

 

 「良かった……喜んでくれて何よりだよ」

 

 「うん!ハクア君もありがとう!」

 

 「どういたしまして」

 

 そんなやり取りをしながら歩いていると……

 

 「一体、どこに……」

 

 『反応はこの辺りのようだが……』

 

 「!なぁなぁ、あそこやない?」

 

 「!……よーし!ガッチャするぞー!」

 

 「ちょ、一ノ瀬!?」

 

 すれ違った人たち……多分、僕たちと同じ年齢の人たちから、そんな会話が聞こえてきたのだ。

 

 「……平和だね?」 

 

 「うん、平和だ……これが、いつまでも続くようにしないとね」

 

 その光景を見ながら、僕とあかねは互いの手をより一層、強く繋ぎ合うのだった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 読んでくださりありがとうございます。

 鎧武とのコラボの章である戦記編は、今回で最終回となります。そして、次回からはいよいよガッチャードとの話に入っていきますので、どうぞお楽しみに……。

 良ければ、感想や評価、あれば「ここすき」への投票もよろしくお願いします。

 それでは、次回もよろしくお願いします。
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