女神の子   作:アキ1113

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 今回は、前回の夢の世界の続きから書いていきます。

 クロスウィザードによって、夢の世界に閉じ込められてしまった宝太郎たち……果たして、この世界から抜け出せるのか……?

 それでは、どうぞご覧ください。


錬成Ⅴ:夢のおわりと黒幕

 side:宝太郎

 

 「夢の……世界……?」

 

 「そうだよ!この世界じゃ、みんなのどんな願いでも叶うんだよ!」

 

 ここは、クロスウィザードが魔法で作り出した世界………ここでは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「………はいカット!」

 

 「お疲れ様!アクア!」

 

 アクアは母であるアイと一緒に、撮影に臨んでいた。ただ、いつもと違うのが……

 

 「そっちもお疲れ………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 母さん

 

 周りに人がいるのにもかかわらず、アイのことを「母さん」と呼んでいることだろう。 

 

 「アクア君……お母さんの前だとあんな表情するんだ……!」

 

 「本当に仲がいいな」

 

 だが、周りのスタッフたちや監督も驚くことなく、その様子を見ていたのだ。そんな周りの人たちを余所に……

 

 「さぁ!今から行けば間に合うかもよ!」

 

 「わ、分かったから……!」

 

 二人は急いで、スタジオからとある場所へと向かっていくのだった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「やっとだ……ようやく………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 建ったぞーー!!

 

 「「「「「うおおおおおお!!」」」」」

 

 透はというと、地元にランドマークとなるタワーを建てており、そのお祝いをしていたのだ………が、

 

 「な、なんかすげぇ光ってますけど!?」

 

 そのタワーには、何故か様々なライトや電飾などがふんだんに付けられていて、豪華な仕様になっていたのだ。 

 

 「あぁ!これが俺の理想だ!!」

 

 透はそう言って、仲間たちと喜びを分かち合うのだった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「みんなーー!!」

 

 「「「「「わあああああ!」」」」」

 

 「盛り上がってるーー?」

 

 「「「「「わあああああ!」」」」」

 

 「じゃあ次の曲、いっくよーー!!」

 

 ルビーは、夢であったトップアイドルとして、ドームでライブをしていたのだ………もちろん、その会場には……

 

 「ルビーー!!」

 

 「やっぱり凄いな、ルビーは」

 

 スタジオから急いで会場にきた、変装をしたアイとアクアもいたのだ。

 

 「もっちろん!私の子ですから!」

 

 「それに、有馬とメムもな?」

 

 「うんうん!三人とも可愛いよーー!!」 

 

 アイは思い切り歓声を送り、アクアもルビーやかな、メムの姿を目に焼き付けているのだった……。

 

   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして、りんねの住む家では……

 

 「ただいま……」

 

 りんねは学校から帰ってきて、とある部屋の扉を開けた。そこには……

 

 「おぉ、りんね」

 

 「お父さん……」

 

 冥刻の三姉妹に殺されたはずのりんねの父、九堂風雅が錬金術の研究をしていたのだ。これも夢の世界の影響……りんねの願いなのだろう。

 

 「お帰りなさい……学校はどうだった?」

 

 「!うん、今日は―――」

 

 りんねはどこか嬉しそうに、今日の出来事を風雅に話し始めるのだった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「それでは、ライブの大成功を祝いまして………乾杯!!

 

 『乾杯!!』

 

 ルビーたちのライブが終わった後、とある店では関係者も含めた打ち上げが行われていた。 

 

 「凄く良かったぞ、ルビー」

 

 「流石、私の子だね!」

 

 「お兄ちゃん!ママ!ありがとう!」

 

 今日のライブの出来を二人に褒められ、ルビーは笑顔でお礼を言った………が、

 

 「あれ?そういえば………」

 

 この光景に、どこか違和感を感じたのか、二人に何かを訊こうとしていた。

 

 「?どうした?」

 

 「……」

 

 「ルビー……?」

 

 「!ううん、何でもないよ」

 

 「ならいいが……」

 

 すると……

 

 「ルビー!あんたもこっち来なさい!」

 

 「ほら!早く早く!」

 

 「うん!分かった!」

 

 かなとMEMちょに呼ばれたため、ルビーは二人のもとに歩いていくのだった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「魔法で僕が作ってあげたんだ……みんなの理想が叶う夢の世界を……!」

 

 クロスウィザードは、宝太郎に向かって自慢げにそう言ったのだ。

 

 「夢の中で、みんな幸せだ……これって、最高なことだろう?」 

 

 「けど……俺は……!」

 

 何かを言おうとした宝太郎だったが……

 

 「コーン!」

 

 突然、フォルスケミーが出口に向かって駆け出したのだ。

 

 「あっ!俺も――」

 

 これがチャンスとばかりに、ついて行こうとする宝太郎であったが……

 

 『一緒にいようぜ~、宝太郎~!』

 

 「……!」

 

 ホッパー1にそう言われ、思わず足を止めてしまう。それに続いて……

 

 『お前……ケミーと一緒に生きていきたいんだろう?』

 

 「ここなら永遠に、理想が叶う!」

 

 「どんな願いも、思うがまま!」

 

 「お前が望んだ世界だ!宝太郎!」

 

 「宝太郎、ここにいましょう?」

 

 「みんな……」

 

 ホッパー1たちに囲まれ、この夢の世界にとどまるように迫られてしまう………が、宝太郎は……

 

 「俺がいるべきなのは………こんなところじゃないんだーー!!」

 

 「「「「『宝太郎!?』」」」」

 

 「えぇ!?」

 

 急いで扉を開き、外へと出た………が、 

 

 「えっ!?ど、どうなっているんだ……!?」

 

 そこには、白に虹色が混ざった何もない空間が広がっていたのだ。そして、宝太郎は……

 

 「けど………行くしかない!」

 

 そのまま外に向かって、飛び出していったのだ。

 

 「うわあああああ!?」

 

 宝太郎は、重力に従って落ちていってしまう………すると……

 

 「宝太郎!」

 

 「え!?ハクア!?」

 

 そこに、白い髪に変化しているハクアが現れたのだ。

 

 「うん、化けて出てきてあげたよ」

 

 ハクアは右手でキツネの形を作りながら、そう答える。

 

 「どうして?どうしてこの世界から出て行こうとするの?」

 

 クロスウィザードも宝太郎の後を追ってきており、追いつくと同時にそう問い掛けた。

 

 「!クロスウィザード……なんでこんなことをするんだ?何か、理由があるのか?」

 

 宝太郎もクロスウィザードに、この夢の世界を作った理由を訊く。

 

 「!……僕は……僕は……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 side:クロスウィザード

 

 『僕は昔から、人間と遊ぶのが好きだった』

 

 昔からクロスウィザードは、人間の子供たちと様々な遊びでよく遊んでいた。だが……

 

 『だるまさんがころんだ!………あれ?』

 

 子供たちがクロスウィザードと遊んだ記憶は、ケミーの掟に従いその時代の錬金術師たちによって消され…… 

 

 『僕は……ずっと一人ぼっちだった……』

 

 そのまま、クロスウィザードは一人になってしまったのだ……。

 

 「一人はいやだよ……みんなと、ずっと一緒にいたい!」

 

 「「……」」

 

 その言葉を、二人は静かに聞いていた。

 

 「宝太郎……君は、戻りたいの?あの世界に……」

 

 そんなクロスウィザードの言葉に……

 

 「まだ、ムカついているけど………俺も、言い過ぎたから!帰って……本物の母さんに謝らなきゃ!だから、ここにはいられないよ」

 

 「……」

 

 宝太郎は、自分の母親の姿を思い出しながら、元の世界に戻らなければいけないことをクロスウィザードに言った。

 

 「それに……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 言いたいことを言えないまま、後悔はしたくはないから

 

 「宝太郎……」 

 

 「そうだよね?ハクア!」

 

 「!……うん、そうだね」

 

 そして……

 

 「なら……元の世界に帰ろう」

 

 「あぁ!」

 

 ハクアはそう言ってから………

 

 「さぁ……ハイライトだ!」

 

 指を鳴らしてから創世の力を使い、元の世界にみんなと一緒に帰っていくのだった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 side:あかね

 

 「アクア様!ルビー様!透様!目を覚ましてください!!」

 

 「何で、みんな眠って……?」

 

 ツムリさんと私は、ゲームが終わってから何故か眠ってしまったみんなを何とか起こそうとしていた。そして……

 

 「おい一ノ瀬!九堂!みんな起きろ!」

 

 この状況を見ていたという、錬金アカデミーの教師をしているというミナトさんも駆けつけ、自身の生徒たちを起こそうとしていた。そんな中……

 

 「……ところで、何であかねはハクアを膝枕しているのです?」

 

 「え?」

 

 「いや、そんな『何を当たり前のことを』みたいな顔をされましても……」

 

 私は、眠ってしまっているハクア君を膝枕………していたものの、途中から抱きしめていたのだ。

 

 「この方が、ハクア君の身体に負担が掛からないかと………」

 

 「建前はそのくらいにして、本音は?」

 

 「別にハクア君がりんねちゃんをお姫様抱っこしていたのを見て何か思うところがあったとか――あっ、もちろんハクア君が善意でやったことも浮気なんてしないことは分かってるし、ハクア君を取られたように感じたとか、私もそういうことされたいなーとかそういうんじゃないからね?」

 

 「………そういうことにしておきましょうか。ちなみに、ハクアをそそのかす人がいたら?」

 

 「え?その娘には、相応の目にあってもらうけど?」

 

 「……」

 

 (私は一言も女性とは言っていませんが………それと絶対にただじゃ済まなそうですね……)

 

 そんなやり取りをしていると……

 

 「……あかね?」

 

 「あっ」

 

 「えっ?」

 

 目を覚ましたハクア君が、私の名前を呼び………

 

 「えっと………してあげよっか?」

 

 「な、何を……?」

 

 「……お姫様抱っこ」

 

 「!?」

 

 もの凄く近くで、そう言ってきたのだ……。

 

 「い、いつから起きて……!?」

 

 「……『別にハクア君が~』のところから………」

 

 ハクア君は、顔を赤くして目を逸らしながら正直に言ってくれた。

 

 「よりにもよってそこで……!」

 

 「ご、ごめん………あと……」

 

 「?」

 

 「あー……やり過ぎないように……ね?」

 

 「!わ、分かってるよ?」

 

 「ならいいけど……」

 

 「……」

 

 すると……

 

 「寝ていたのか……?」

 

 「そうみたいだな……」

 

 「おはよー……」

 

 続々と、みんな起き上がってきたのだ………今のやり取り、ツムリさん以外に見られてないよね……?

 

 「ウィ……」

 

 そこに、どこか落ち込んだ様子のクロスウィザードがやってきたのだ。一体、何が……?

 

 「……クロスウィザード!」

 

 「ウィ……?」

 

 「俺はさ、全てのケミーと仲間になって……一緒に自由に生きられる未来を作る………そんなガッチャが、俺の目標なんだ」

 

 宝太郎君は、クロスウィザードに向かって自分の目標……夢を話し始めた。

 

 「だから………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺と一緒に、ガッチャ目指そうよ!

 

 それを聞いたクロスウィザードは……

 

 「君って、変な人間だね?」

 

 「えぇ……?」

 

 「でも……なんかそれ、楽しそうだね!」

 

 「……!」

 

 そう言いながらも、笑っていたのだ………良かった……これでやっと解決し―――

 

 「惑わされてはダメだ」

 

 「えっ?」

 

 『!?』

 

 そんな声が聞こえ、私たちがその方向を向くと……

 

 「釘宮調査官……!?」

 

 ミナトさんにそう呼ばれた人が、私たちの前に立っていたのだった……。

 

 

 

 

 

 

 

 side:ハクア

 

 「何で、リヒトさんがここに……?」

 

 宝太郎たちは、釘宮と呼ばれた人がこの場にいることに驚いていたが……

 

 「やっぱり、黒幕がいたんだね」

 

 僕はそう言いながら、数歩前へと出た。

 

 「釘宮さん……僕、間違ってたよ」

 

 クロスウィザードは、

 

 「いいや……間違っちゃいないさ」

 

 「えっ?」

 

 「お前は十分、私の目的を果たしてくれた」

 

 「目的だと……?」

 

 「ウィ……?」

 

 「ハハハハハ………遂に会えたな……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 星野ハクア

 

 『!?』

 

 「僕……?」

 

 僕が、目的……?

 

 「クロスウィザードを利用して、お前をおびき出すことができた」

 

 「じゃあ……僕を騙してたの!?」

 

 騙されたことに怒ったクロスウィザードがそう言うが……

 

 「ケミー如きが何を言う?」

 

 「ウィ……?」

 

 「むしろ、私の役に立てたことを光栄に思うがいい」

 

 リヒトは、それが当たり前かのように言った。そして、指輪を磨いていたブラシを折ってから捨て……

 

 「暗黒に染まれ………クロスウィザード!」

 

 「!?」

 

 クロスウィザードに右手を向けて、そう言ったのだ。すると、リヒトから禍々しいオーラのようなものが出て、クロスウィザードを吸収しようとしていたのだ。

 

 「ウィ!?ウィーー!!」

 

 クロスウィザードは、必死に抵抗したが………

 

 「だめ!!」

 

 「ウィーー!!」

 

 そのままリヒトに取り込まれ……

 

 『ハァ!!』

 

 人間と融合した怪人となってしまったのだ。

 

 「クロスウィザードが……マルガムに……!?」

 

 『感じるぞ……無限の魔力を……!』

 

 「っ……」

 

 『さぁ、始めよう……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 悪夢ゲームの開幕だ!

 

 そう言って、リヒト………ウィザードマルガムは、何かを空に向けて打ち上げた。それは、ウィザードマルガムの顔の形をしており……

 

 「な、何だあれは……!?」

 

 「う、うわああああ!?」

 

 「た、助けて……」

 

 「く、苦しいよ……」

 

 そこから人々に向かって何かが放たれ、それに憑りつかれた人たちはその場に倒れてしまう……。

 

 「悪夢ゲーム……?」

 

 「っ……何をしたんだ!」

 

 『私を止めなければ、人々は永遠の悪夢を彷徨い続け………やがて死に至る』

 

 「!?お前……!」 

 

 『さぁ、どうする星野ハクア……このゲーム、攻略できるかな?』

 

 「……」

 

 リヒトにそう言われた僕は……

 

 「なら……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 不敗神話、観せてあげるよ

 

 X BOOST

 

 Xブーストバックルを構え、分離させる。そして、宝太郎も……

 

 「お前は……俺たちが止める!」

 

 ウィザードマルガムを見据えながら、カードを構える。

 

 「HOPPER1!」

 

 SET IGNITE

 

 「STEAMLINER!」

 

 「「変身!」」

 

 「REVOLVE ON」

 

 「ガッチャンコ!」

 

 DAYBREAK BOOST

 

 FALSE X

 

 「スチームホッパー!」

 

 さらに……

 

 「SET」

 

 「ガキン!」

 

 「MADWHEEL!」

 

 「ゴキン!」

 

 「変身!」

 

 「鉄鋼!」

 

 「GRAB CRUSH OUT ZOMBIE」

 

 「ヴァルバラッシュ!」

 

 「TUNE UP!」

 

 「MADWHEEL!」

 

 透さんとスパナさんも、僕たちの後ろで変身した。

 

 「「READY FIGHT」」

 

 それを見たウィザードマルガムは、ジャマトやジャマトライダーたちを召喚し……

 

 『行け!』

 

 『『『『ジャー!』』』』

 

 僕たちに向けて、襲い掛からせてきたのだ。

 

 「ヤァ!ハァ!」

 

 『『ジャー!?』』

 

 「フッ!」

 

 「ハァ!」 

 

 『『ジャジャ!?』』

 

 RAILGUN

 

 「フッ!」

 

 『ジャ!?』

 

 そんなジャマトたちを僕、宝太郎、透さん、スパナさんが前に出て応戦していく。

 

 『『『ジャー!』』』

 

 それでも食い止められないジャマトたちが、後ろの方に行ってしまうものの…… 

 

 「SET」

 

 SET

 

 「「変身!」」

 

 「NINJYA」

 

 BEAT

 

 「「READY FIGHT」」

 

 それに対して、兄さんと姉さんも変身し……

 

 「「ハァ!」」

 

 『『『『ジャー!?』』』』

 

 ジャマトたちに攻撃を食らわせていく。一方で……

 

 『ジャー……』

 

 「っ……」

 

 りんねさんのところにジャマトライダーが迫ってきていた……

 

 『ジャー!』

 

 「っ!?」

 

 が、そこに……

 

 「変身!」

 

 BEAT

 

 「えっ!?」

 

 『ジャ!?』

 

 READY FIGHT

 

 一人のライダーが現れ……

 

 「ROCK FIRE」

 

 「TACTICAL FIRE」

 

 「はぁ!!」

 

 『『『ジャー!?』』』

 

 りんねさんを襲おうとしていたジャマトライダーをその周りにいたジャマトたちと合わせて一掃したのだ。そのライダーというのが……

 

 「大丈夫?けがはない?」

 

 「あなたは……?」

 

 ここにいるはずのない、仮面ライダーラビこと星野アイ………僕たちのお母さんだったのだ。

 

 「えぇ!?」

 

 「何でここに……!?」

 

 何故かお母さんがここにいることに、姉さんと兄さんは驚きながらそう訊いた。

 

 「ツムリちゃんに、ゲームがそろそろ終わりそうだって言われてね………せっかくだから迎えに来たんだけど……」

 

 「で、来てみたらこうなってた……と」

 

 「ツムリさん、いつの間にアイさんに連絡を……」

 

 どうやら、僕たちを迎えに来たが、着いた時にはこの状況だったみたいだ………そして…… 

 

 「まぁまぁ、細かいことは後にして……今は……」

 

 『『『ジャー!』』』

 

 『『『ジャー!』』』

 

 「……そうだな」

 

 「よーし!久しぶりに張り切っちゃうぞー!」

 

 お母さんも加えて、三人はジャマトたちに立ち向かっていく。

 

 「SINGLE BLADE」

 

 「これで……!」

 

 「ROUND1」

 

 「TACTICAL SLASH」

 

 「ハァ!!」

 

 『『『ジャー!?』』』

 

 兄さんはニンジャデュアラーで、風の斬撃を起こし……

 

 「「METAL THUNDER」」

 

 「「TACTICAL THUNDER」」

 

 「「はぁ!!」」

 

 『『『ジャジャ!?』』』

 

 姉さんとお母さんは雷を起こし、ジャマトたちに食らわせることで、それぞれ数を減らしていくものの……

 

 『『『『ジャー!』』』』

 

 『『『『ジャー!』』』』

 

 「っ……数が多いな……一旦退くぞ!」

 

 流石に数で押されていたのか、ミナトさんの指示で後ろで戦っていたみんなは、一度退いていったのだ。

 

 「フッ!ハァ!」

 

 『『ジャー!?』』

 

 僕たちも、周りのジャマトたちの数を減らしていると……

 

 『ハァァァーー!!』

 

 「っ!」

 

 ウィザードマルガムが僕を狙って攻撃を仕掛けてきた………というか、さっきから僕に集中して、攻撃を仕掛けてきている気がする……。

 

 『ハァ!』

 

 「フッ!」

 

 その攻撃を飛び上がって避けた僕は、ウィザードマルガムの後ろに足場を作って回り込んだ。

 

 「っ!」

 

 『何っ!?』

 

 さらに、創世の力でさっき破壊された柱を元に戻し……

 

 「ハァ!」

 

 『ぐあっ!?』

 

 その柱にウィザードマルガムをぶつけ、ダメージを与えていく。

 

 『ぐっ……!』

 

 「ハァァァーー!!」

 

 僕の攻撃で吹き飛ばされたウィザードマルガムに、宝太郎が攻撃を加えようとするが……

 

 『フンッ!』

 

 「っ!?」

 

 赤い魔法陣で攻撃を防ぎ……

 

 『ハァ!』

 

 「ぐっ!?」

 

 そこから炎を出して、宝太郎を吹き飛ばした。それと同時に……

 

 「っ!?あれは……!」

 

 禍々しい剣を召喚したのだ。そして……

 

 『食らえ……!』

 

 「うわっ!?」

 

 「っ!?」

 

 何本もの光線を放ち、僕たちを攻撃してくるのだった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 side:アクア

 

 「何か、私たちに出来ることはないの……」

 

 一時的に撤退した俺たちは、錬金アカデミーの教室だという場所へと来ていた。ハクアたちは、未だにウィザードマルガムと戦っている。

 

 「あの……弱点とかって、あったり……?」

 

 あかねがミナトさんにそう訊くと……

 

 「……これだ」

 

 「?」

 

 ミナトさんが、二枚のカードを俺たちに見せてきたのだ。

 

 「太陽と……ユニコーン……?」

 

 そのカードには、それぞれ太陽とユニコーンのケミーらしきものがいた。

 

 「それは……?」

 

 「コズミック属性のケミー、ザ・サンと……」

 

 『サ―ン!』

 

 「ファンタスティック属性のケミー、ユニコンだ」

 

 『ユニコン!』

 

 「まだそんなケミーがいたんやな……」

 

 「初めて見た……」

 

 そのケミーたちを見て、蓮華さんたちが驚いたような反応をしていた。

 

 「ザ・サンの無尽蔵のエネルギーと、ユニコンの浄化作用を組み合わせれば……」

 

 「あの魔法を、何とかできるのですか?」

 

 ツムリさんが、ミナトさんにそう訊いたが……

 

 「だが、コズミックケミーとファンタスティックケミーは未知の力を秘めている。その力は、上級錬金術師しか扱うことができないとされている………そう簡単に、その力を扱えるものではない」

 

 「一ノ瀬でも……ですか?」

 

 「………おそらくはな」

 

 『……』

 

 その言葉に、その場の全員が黙り込んでしまう……が、

 

 「先生」

 

 「……九堂?」

 

 りんねさんがミナトさんの前に出て………って、まさか……!

 

 「それ、私がやります」

 

 『!?』

 

 何かを決意をした目で、そう言うのだった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 読んでくださりありがとうございます。

 夢の世界から、無事に元の世界に戻れましたが……遂に黒幕のリヒトが現れ、クロスウィザードを取り込み、ウィザードマルガムへと変貌してしまいました。ウィザードマルガムを倒すためには、二体のケミーが鍵になってくるようですが……?

 良ければ、感想や評価、あれば「ここすき」への投票もよろしくお願いします。

 それでは、次回もよろしくお願いします。
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