プロージョンレイジへと変身した透は、ドゥームズフォルスとの戦闘に入っていきますが、果たして……?
この章の話には、『仮面ライダーギーツ ジャマト・アウェイキング』のネタバレが含まれます。それでもいい方は、どうぞご覧ください。
side:透
「フッ!」
「ハァ!」
俺は、銀色のフォルスへと駆け出し、攻撃を加えていく。
「ハァ!」
「っ!オラッ!」
「フッ!」
あちらが銃剣で連続攻撃を食らわせてくるのに対し、俺は盾で防ぎつつ先についたチェーンソーのような爪で反撃を仕掛ける。そして……
「「ハァ!!」」
互いに拳を繰り出し、どちらともにダメージを与える。
「くっ!?」
「っ……」
その後、互いに距離を取って、それぞれのバックルを操作し……
「DOOMS FALSE STRIKE」
「っ!」
「PLOSION RAGE STRIKE」
「「ハァ!!」」
互いに武器で攻撃を仕掛けていく。
「フッ!」
銀色のフォルスは背中のマントを操った攻撃も仕掛けてきたが……
「っ!ハァ!」
「っ!?」
それを避け、五本の爪の部分で武器での攻撃を弾き返していく。
「フッ!ハァ!」
「ハァ!オラァ!」
その後、互いに攻撃をぶつけ合い……
「ハァ!」
「っ……ハァ!」
俺は吹き飛ばされそうになるが、爪を地面に刺してその場で回転しながらも着地をし、すぐさま駆け出して攻撃を仕掛けていく。
「っ!フッ!ハァ!」
「くっ!?」
だが、それは避けられ、逆に斬撃と蹴りを食らって近くの壁まで吹き飛ばされてしまう。その隙を突いて、銀色のフォルスが追撃しようと迫ってきていたが……
「っ!」
俺は、チェーンソーとなっている爪を後ろの壁に刺し、刃を回転させるのを利用して、上へと攻撃を避け……
「POISON CHARGE」
「!?」
「TACTICAL BREAK」
「オラァ!!」
「ぐっ!?」
右手にゾンビブレイカーを持ち、それを銀色のフォルスに向かって振り下ろす。
「っ!」
「フッ!ハァ!」
それに対し、俺に向かって武器を振るって反撃を加えようとする。
「ハァ!」
「っ!?」
「オラッ!」
「ぐっ!?」
銀色のフォルスは、俺の攻撃を食らって後ろによろけるが……
「っ……フッ!」
体制を立て直し、すぐさま俺に向かって駆け出してくるが……
「っ!」
俺はバックルの鍵を二回捻り……
「PLOSION RAGE VICTORY」
「ハァァァーー!!」
武器を構えて、きりもみ回転をしながら突撃していき……
「ぐっ……!?」
「ハァ!!」
「ぐあっ!?」
そのまま、銀色のフォルスを吹き飛ばしたのだった……。
side:ハクア
「っ!ハァァァーー!!」
四次元ゲートの中で拘束されている僕は、全身に力を入れ……
「ハァ!!」
創世の呪縛を無理やり解いたのだ。そして……
「っ!」
創世の力で出口を創り、透さんが戦っている場所まで向かっていくのだった……。
side:アクア
『『ジャー!』』
「っ!フッ!ハァ!」
『『ジャ!?』』
突然襲い掛かってきたジャマトに対し、俺たちはそれぞれが生身で戦っていた。
「っ!」
『『ジャ!?』』
ルビーは近くに置いてあるロッカーなどを使いながら、ジャマトたちの攻撃を防ぎながら立ち回っていた。さらに……
『ジャー!』
「っ!ふっ!」
『ジャ!?』
「はぁ!」
『ジャー!?』
ハクアから教わっていた合気道も使いながら、ジャマトたちを倒していく。
「フッ!」
『『『ジャー!?』』』
ジーンはレーザーレイズライザーの射撃で、正確にジャマトたちを撃ち抜いていき……
『『ジャー!』』
「っ!フッ!」
『ジャ!?』
「ハァ!」
『ジャー!?』
接近してくるジャマトの攻撃も避け、蹴りを入れたり、零距離で銃撃を放って倒していく。
「ハァ!」
『ジャー!?』
俺も、前にハクアに教わった格闘術でジャマトたちと戦っていた。
『『ジャ!』』
「っ!?」
ジャマトたちは武器で攻撃を仕掛けてきて、俺はそれをうまく避けて近くにあった机の上に乗る。
『ジャー!』
そして、近くにいたジャマトが攻撃しようとしてくるが……
「っ!」
『ジャ!?』
「ハァ!」
『ジャー!?』
その攻撃を避けた後、すぐさま蹴りを入れて、ジャマトたちが固まっているところまで吹き飛ばしていく。そして、俺はドライバーを腰につけ……
「SET AVENGE」
「変身!」
「BLACK GENERAL」
「BUJIN SWORD」
「フッ!ハァ!」
『『『『ジャー!?』』』』
「READY FIGHT」
ブジンソードへと変身し、刀で周りのジャマトたちを一気に倒していく。
「やぁ!はぁ!」
『『ジャー!?』』
ルビーもジャマトを投げ飛ばした後、ドライバーを装着し……
「SET」
「変身!」
「FANTASY」
「はぁ!」
『ジャ!?』
「READY FIGHT」
ファンタジーフォームへと変身し、ジャマトの攻撃をすり抜けさせて、反撃を加えながら倒していった。
「ハァ!」
『ジャー!?』
「……俺も負けてられないな」
「ZIIN SET」
「変身!」
「LASER ON」
「ZIIN LOADING」
「フッ!」
『『『ジャ!?』』』
「ハァ!」
『『『ジャー!?』』』
「READY FIGHT」
ジーンも変身し、重力操作の能力でジャマトたちを上方向に浮かせて次々と撃ち抜いていく。
「っ!ハァ!」
『『ジャ!?』』
「やぁ!」
『『ジャー!』』
「はぁ!」
『『ジャー!?』』
「フッ!ハァ!」
『『ジャジャ!?』』
そうして俺たちは、数を減らしていき、ポーンジャマトたちを一ヶ所に集め……
「BUJIN SWORD STRIKE」
「FANTASY STRIKE」
「FINISH MODE」
「LASER VICTORY」
「「「ハァ!!」」」
『『『『『『ジャー!?』』』』』』
それを一気に倒し、蒼斗と葉月さんのいる場所へと急ぐのだった……。
side:透
「ハァ!」
「ぐっ!?ハァ!」
俺たちは、互いに攻撃を加えた後、武器を構えながら向かい合った………そこに……
「……」
「「っ!」」
あの時以来、姿を見せていなかったハクア君が現れたのだ。
「ハクア君……!」
「!……呪縛を解いたのか」
そして……
「そんなことはさせない」
銀色のフォルスの方を見ながら、バックルを取り出す。
「X BOOST」
「SET IGNITE」
「変身!」
「REVOLVE ON」
「っ!」
変身したハクア君を見た銀色のフォルスは、すぐさま近くのダムを崩して攻撃しようとしたが……
「DAYBREAK BOOST」
「フッ!」
「ハァ!」
「FALSE X」
「READY FIGHT」
ハクア君はそれを創世の力で戻し、銀色のフォルスの攻撃を防ぐ。
「ハァ!」
「っ!フッ!」
ハクア君は続けて攻撃を加えようとしたが、銀色のフォルスはそれを飛び上がって避け……
「ハァァァーー……!」
「っ!」
「ハァ!!」
上の方から、武器に銀色のオーラを纏わせた攻撃を放った。だが……
「フッ!」
それを後ろに飛び上がって避けたハクア君も……
「ハァ!!」
武器に青白いオーラを纏わせ、攻撃を放つ。
「くっ!?」
それは銀色のフォルスに命中したが、受け止められ、逸らされてしまう。その後……
「透さん、先に行って」
「!」
「後は任せたよ?」
「!……あぁ、任された」
近くにまで来たハクア君にそう言われ、俺は先を急ぐのだった……。
side:ハクア
創世の呪縛から抜け出した僕は、未来の僕との戦闘に突入した後、透さんを先に行かせた。すると……
「っ!待て!」
「させないよ」
未来の僕が透さんを追いかけようとしていたが、その前に立ちふさがる。
「っ……ハァ!」
そんな僕に向かい、未来の僕は創世の力で創り出した銀色の光弾を連続で放ってくるが……
「フッ!」
僕は空中を歩きながら、円を描くようにして次々とその攻撃を避けていき、地面へと着地する。
「っ……フッ!」
「っ!ハァ!」
その後、僕たちは互いに飛び上がり……
「「ハァ!!」」
互いの武器で攻撃を仕掛けるが、空中で鍔迫り合いになってしまう。
「っ……この世界を創り変えないと、人類は救えない」
「人間を信じるんだ!今までそうしてきたんじゃないのか!!」
「………この1000年、ずっと人間を信じてきた」
「!なら――」
「でも、変えられないことも存在する………だから、創世の神である僕のこの手で、神罰を下すしかないんだ!!」
「っ!?」
その言葉と共に、互いの武器をぶつけ合い距離を取ると、その衝撃波で再びダムが崩れてしまう。
「っ!フッ!」
僕はすぐさまそれを創世の力で元に戻し、地面へと着地する。
「みんなが守った世界を守るためなら………僕はどんなことでも背負う」
「っ!」
「それが……僕が創世の神として、すべきことだ」
「PUNISHMENT BOOST TIME」
未来の僕はそう言い、バックルのレバーを二回倒してから空中に浮かび上がる。
「っ……」
「DAYBREAK BOOST TIME」
その姿を見て、僕も武器を腰のホルダーに仕舞ってから、バックルのレバーを二回倒して構えを取る。
「「っ!」」
そして、互いにレバーを再び倒し……
「DOOMS FALSE VICTORY」
「ハァァァーー!!」
「X BOOST VICTORY」
「ハァァァーー!!」
未来の僕は上から、僕は地面から飛び上がり、互いにキックを放った。
「「っ……!」」
それは互いに拮抗し、周りには僕たちを中心に衝撃波が起こる………そして……
「「ハァ!!」」
僕たちの間で爆発が起こり、互いに何とか地面へと着地する。
「くっ……」
「はぁ……はぁ……」
そして、再び向かって行こうとした……その時、
「「!?」」
突然、透さんが向かった方から爆発音が聞こえてくるのだった……。
side:ルビー
『ああああああ!』
『フッ!ハァ!』
葉月さんはクイーンジャマトとなって、蒼斗が変化したジャマト………キングジャマトと戦っていた。
『はぁ!!』
葉月さんは触手を無数に伸ばし、キングジャマトにダメージを与えようとする……だが、
『フッ!』
『っ!?』
キングジャマトはそれを容易く弾き返し……
『ハァ!!』
『あぁ!?』
ツタを伸ばして葉月を拘束し、そのまま投げ飛ばしていく。
「っ!はぁぁぁーー!!」
「ハァァァーー!!」
「ハァ!!」
それを見て、私とお兄ちゃんはキングジャマトの背後から、ジーンは私たちの背後からの射撃で攻撃を仕掛けていく。
『っ!』
「くっ……」
「っ……」
私たちの同時攻撃は、当たったもののダメージをあまり与えられた様子はない……。
『フンッ!』
「「っ!?」」
それどころか、衝撃波を食らい……
『ハァ!!』
「「ぐあっ!?」」
「うわぁ!?」
光弾を放たれ、それによって起きた爆発で吹き飛ばされてしまう。
「アクア!ルビー!」
『『『『ジャー!』』』』
「っ!」
ジーンは吹き飛ばされた私たちのところに向かおうとしていたが、何処からか現れたポーンジャマトたちに妨害されてしまう。
『はぁ!!』
『ハァ!』
『ああああああ!?』
その間にも、葉月さんはキングジャマトによって攻撃を受けてしまっていた。そして……
『その奇跡の力は……俺のものだ!!』
『っ!?』
無数の光弾が葉月さんに迫っていく………その時、
「FEVER ZOMBIE」
「ハァ!!」
「「っ!?」」
「あれは……!?」
誰かが葉月さんの前に来て、光弾を後ろへと弾いたのだ。そこにいたのは……
「はぁ……はぁ……っ!」
『何っ!?』
『えっ……?』
ゾンビブレイカーを二本持ち、ジャマ神の姿で立っている道長さんがいたのだ。さらに……
「お母さん!」
『春樹!?』
葉月さんの息子である春樹君がいたのだ。
『生きていたのか……おのれ!!』
春樹君の姿を見たキングジャマトは驚きを隠せずにいて、すぐさま葉月さんや道長さんごと春樹君を殺そうと、再び光弾を放とうとするが……
「BUJIN SWORD STRIKE」
「FANTASY STRIKE」
「「ハァ!!」」
私たちはそうさせまいと、キングジャマトへと攻撃を仕掛ける。
「今のうちに行け」
「うん!お母さん、こっちだよ」
その隙に、道長さんは二人をこの場から逃がしていく。
『ぐっ!?邪魔を……するな!!』
「ぐあっ!?」
「うっ!?」
私たちの攻撃はキングジャマトに防がれ、そのまま吹き飛ばされる。
「「POISON CHARGE」」
「ハァ!」
『っ!?』
「GOLDEN FEVER VICTORY」
「「TACTICAL BREAK」」
「ハァァァーー!!」
道長さんも二本のゾンビブレイカーを振り下ろし、キングジャマトを攻撃するが……
『フンッ!!』
「ぐあっ!?」
「!バッファ!?」
ジーンのいるところまで吹き飛ばされてしまう……けど、二人がこの場を離れる時間は稼げたみたいだ……そして、キングジャマトは私たちに狙いを定める………そこに……
「ハァァァーー!!」
「「透さん!?」」
見たことのない姿に変身している透さんが駆けつけて来て、キングジャマトに向かって駆け出していくのだった……。
side:透
「「透さん!?」」
「ハァァァーー!!」
俺がここに来ていることや、新たな姿になっていることに驚いている二人を余所に……
『ハァ!』
「っ!フッ!ハァ!」
俺は右手に持ったゾンビブレイカーや左腕の武器で、目の前のジャマト……キングジャマトへと攻撃を加えていく。
『フッ!』
「っ!?」
『ハァ!』
「ぐっ!?」
その途中で、ゾンビブレイカーを地面に落とされてしまい、ツタで右腕を絡めとられるが……
「ハァ!」
『っ!?』
「フッ!ハァ!」
『ぐっ!?』
「オラァ!」
『ぐあっ!?』
爪でツタを斬ってから、接近して頭突きを食らわせ、キングジャマトを吹き飛ばしていく。
「誰かを傷つけようとする限り……人間が、ジャマトが幸せになれる世界はやってこない!」
『っ!黙れ!!』
ギングジャマトはそう叫びながら、俺に向かって光弾何発も放ってくるが……
「ハァ!」
左腕の武器で後ろへと弾き、そのままキングジャマトに向かって駆けていく。
『ハァ!』
「っ!フッ!」
さらに放たれた攻撃を、上に跳ぶことで避け……
「っ!」
「PLOSION RAGE STRIKE」
「ハァ!」
『フンッ!』
「オラァ!」
『ぐっ!?』
バックルの鍵を捻り、光弾を避けつつ五本の爪でダメージを与えていく。さらに……
「PLOSION RAGE STRIKE」
「ハァ!!」
『っ!ぐあああああ!?』
地面に爪を突き刺し、キングジャマトの足元に爆発を起こしてダメージを与えていく。
『ぐっ……!?』
すると、俺の両隣にアクア君とルビーちゃんが来る。
「二人共……行くぞ!」
「あぁ!」
「うん!」
そして、俺たちはそれぞれのバックルを操作し……
「「「ハァァァーー……!」」」
『っ……!?』
「FANTASY STRIKE」
「はぁ!」
「BUJIN SWORD VICTORY」
「フッ!」
「PLOSION RAGE VICTORY」
「ハァ!」
キングジャマトに向かってキックを放ち……
「はぁ!!」
『っ!?』
「ハァ!!」
『ぐっ!?』
「ハァァァーー!!」
『ぐあああああ!?』
それを食らわせて、着地したのと同時にバックルを外して変身を解除する。そして……
『ぐっ……ああああああ!!』
キングジャマトを撃破することに成功したのだった……。
side:ハクア
「!あれは……」
「っ……」
僕は未来の僕と共に、透さんが向かった場所へと到着した。そこでは、既に黒幕は透さん、兄さん、姉さんによって撃破されているようで……
「はぁ……はぁ……」
「やったな……」
「う、うん……」
三人とも満身創痍な様子で、その場に膝をついてしまう……。
「お母さん、大丈夫?」
「えぇ……それよりも、あなたが無事でよかったわ」
葉月さんは怪我をしているものの無事で、春樹君もここに来るまで道長さんが守ってくれていたようで、怪我一つないみたいだ。
「バッファ」
「?」
「流石の強さだったよ?」
「……そうか」
ジーンと道長さんも、無事にジャマトたちを倒してくれたようだ。
「……」
未来の僕は、静かに春樹君や兄さんたちの様子を見ていたが、ゆっくりと歩き出していこうとした……が、
「っ!」
「……何するの?」
僕はそれを、片手で肩を掴んで止める。
「ここでやらなきゃ世界が滅ぶ………だから僕が――」
「それは……本心なの?」
「……」
「……もう分かってるんでしょ?」
「っ……」
僕がそう言うと、未来の僕は黙り込んでしまう。一方で、みんなの方では……
「でも、またこんなことになったら……」
「春樹……」
春樹君が、この先もこのようなことが起きないか不安そうにそう言っていたが……
「大丈夫だ」
「えっ?」
「君は幸せになればいい……そんなことは、俺たちがさせないから……な?」
透さんは春樹君の頭を撫でながらそう言った。それに続いて……
「言われるまでもない」
「あぁ」
「だね」
道長さん、兄さん、姉さんがそう口にする。
「……」
その様子を見つめていた未来の僕に対し……
「僕ら神は驕ることなく、人間が未来を……世界を創っていくのを見守る。僕たちが罰を下すことはせず、人間を信じ続ける……それが、一番大事なことだ」
「……!」
「君もこの時代で、そう決意したはずだよ」
「……」
僕の言葉を聞いた未来の僕は、何か思うことがあったのだろう……少しの間黙り込んでから口を開いた。
「ははは……まさか、過去の自分自身に言われて思い出すとはね……
人から信じられる神じゃなく、人を信じる神というものを……」
そして……
「……この時代は任せるよ。未来がどう転ぶかは……これから次第だ」
未来の僕は、四次元ゲートを開いてからそう言い、未来へと帰っていくのだった……。
side:あかね
私やアイさん、ツムリさん、大智さんは、みんなが無事に帰ってくるのを待っていた。すると……
「おーい!」
「「「「!」」」」
向こうから、ルビーちゃんが手を振っているのが見え、アクア君、透さん、道長さん、ジーン君、葉月さんやその息子の春樹君を含めた全員が無事に帰ってきていたのだ。
「!良かったぁ……!!」
自分の子供たちの元気そうな様子を見て、アイさんは安心したようにそう呟く。私や大智さん、ツムリさんも、こちらに歩いてくるみんなに向かって手を振る。そして……
「お帰りなさい!」
「ただいま、母さん」
「ただいま!ママ!」
アイさんはアクア君とルビーちゃんを抱きしめ……
「二人とも無事でよかったよ」
「この人たちのお陰です」
「お兄ちゃんたちが助けてくれたんだ」
大智さんは葉月さんと春樹君の無事に安堵していた。
「一時はどうなることかと思いましたが……」
「うん、本当に良かったよ」
「流石は、俺の推したちだよ」
そして、ここにいるみんなで一緒に帰っていくのだった……。
side:ハクア
未来の僕がこの時代へと来たり、キングジャマトを透さんたちが倒してから数日が経った……葉月さんと春樹君は大智さんの所で過ごすことになったが、透さんや道長さんがよく訪ねているみたいで、春樹君もあの二人のことは特に信用しているようだ。
……未来の僕は、千年後から来たと言っていたけど………どんな思いをして、過ごしてきたんだろう……それに、僕も―――
「どうしたの?」
「!あかね……」
そんなことをサロンで考えていると、あかねが僕の隣に座ってきたのだ。
「それで……何か考え事?」
「!それは……」
あかねは僕の顔を覗き込んで、そう訊いてくる……。
「……」
「今更って思うかもしれないけど……少し怖くなったんだ」
「怖く……?」
未来の僕と会って、一つ感じたことがある………それは、寂しさだ。この先僕は、みんなを……家族や仲間たち看取ってから、ずっと一人で世界を守ることになる……そして、地球が突然変異の植物に侵食される瞬間も、見ることにもなるだろう……。
「僕はこの先、永遠に世界を見守り続けることになる………けど、その先の未来には―――」
『みんなはいない』…………そう言おうとしたが、
「私はいなくならないよ」
「えっ?」
あかねはそう口にしたのだ。
「私の今の願いはね……
『最愛の人とずっと一緒にいたい』なんだよ?」
「!」
「それはね、文字通りの意味なんだよ?」
「あかね……」
そう言うあかねは、噓のない真剣な目をしていたのだ。そして……
「絶対に叶えてみせる……だから、いつまでも一緒にいようね?」
「!……うん……ありがとう」
あかねは僕を抱きしめ、そう言ってくれた―――
「うん……今日も平和だね」
「そうだね……」
「?何か考え事?」
「いや………ありがとう」
「えっ?」
「僕と一緒にいてくれて」
「言ったでしょ?『いつまでも一緒にいよう』って」
「それでも、だよ」
「!……うん、どういたしまして」
『コン!コン!』
「!分かってるよ……君もありがとう」
『コン!』
世界を見守る創世の神の隣には、常にある人物と黒い狐がいたみたいだが………それはまた未来の話……なのかもしれない……。
読んでくださりありがとうございます。
今回でジャマト・アウェイキング編が終わり、この「女神の子」の物語としても一区切りがつきました。まずは、ここまで読んでくれた方、本当にありがとうございます。ですが、まだ話としては考えているものはいくつかありますので、どうぞお楽しみに……。
ここで、三つ程お知らせがあります。まずは、7月の後半から8月の始めにかけての投稿頻度が、もしかしたら落ちるかもしれませんので、そのあたりはご了承してくださると幸いです。
二つ目は、推しの子の第2期が先日から放送が開始されていますが、この小説の東京ブレイド編にあたる演舞編の話の修正を順次行っていきます。アニメでの場面も所々に入れ、少しでも良い話にしていきたいと思っております。
最後ですが、7月中か8月にこの小説とは別の新しい小説を書き始めようと考えています。まだしっかりとした設定は考えている最中ですが、投稿されたら読んでいただけると嬉しいです。その小説が投稿されたら、あちらをメインに、こちらをサブにして投稿しようと考えています。新しい小説を投稿する時になったら、活動報告などでお知らせすると思います。
良ければ、感想や評価、あれば「ここすき」への投票もよろしくお願いします。
それでは、次回の話からもどうぞよろしくお願いします。