今回は、アクアとルビーの初めてのデザイアグランプリです。
果たして、アクアとルビーは勝ち残ることができるのか……
そして、この先ギーツ本編とは参加する人などが異なるかもしれません。
それではどうぞご覧ください。
side:ハクア
ツムリさんからドライバーとIDコアを受け取った僕は、その後帰宅した。
兄さんと姉さんに、一応ドライバーを受け取ったのかを確認したかったが、二人が何処にもいなかったので、それは叶わなかった。
ちなみに、お母さんは仕事だ。
玄関に二人の靴があったので、帰ってきてはいるのだろうが……。
あの可能性が頭をよぎるが、考えていても仕方がない。
「……そろそろ行こうかな」
そのことは、一旦置いておいて僕はドライバーを腰に付ける。
「DESIRE DRIVER」
そして、デザイア神殿と呼ばれる場所へと転送される。
周りを見渡してみると、多くの人が既に集まっていた。その中には、前回二位の透さんもいた。
透さんも僕に気付いたようで、こっちへと向かってくる。
「今回も選ばれましたね、透さん」
「あぁ、今回こそは俺が優勝を貰う」
「いえ、最後に勝つのは僕です」
そんな会話をしていると……
「ねぇ、あれ」
「え!?本物の星野ハクア!?」
「マジで!?超可愛い……」
「生はやっぱ違うわ」
「有名人がなんで!?」
「……相変わらずの人気だな」
「ハハハ……」
……やっぱりこうなったか。まあ、予想はしてたけど。
ちょっとした騒ぎが起きていると
「あ!?」
?この声は……
「やっぱりいた!」
「ハクアも来ていたのか」
……っ、こうなっちゃったかぁ……
side:アクア
あの出来事を思い出してから少し経ち、動揺も収まった頃……
「ねぇ、これってここに嵌めるのかな?」
ルビーがそう言って丸いものを黒色の機械の窪みに嵌めると
「ENTRY」
「お!嵌った!」
なるほど、そうやってやるのか
「ENTRY」
そして、何故か自然に二人共それを腰に当てた。
「「DESIRE DRIVER」」
「うわっ!」
「!」
すると、突然腰に巻きついた。そして、先程嵌めたものが光出し……
「「!」」
次に目に飛び込んできた光景が
「何処ここ!?」
「浮いている……のか?」
そこは、周り一面が空に囲まれており、俺たちが立っている場所は空に浮かんでいた。そして、俺たちの他にも多くの人がいた。
「意外と沢山いるね」
「あぁ、思ったよりも多いな」
そして、しばらく待っていると
「ねぇ、あれ」
「え!?本物の星野ハクア!?」
「マジで!?超可愛い……」
「生はやっぱ違うわ」
「有名人がなんで!?」
そんな声がしたので、その人たちの目線を追ってみると
そこには、ある男性と話すハクアがいたのだった。
「あ!やっぱりいた!」
ルビーがそっちに行ってしまったので俺もそちらへと行く。
「ハクアも来ていたのか」
「うん……まあ、前回も優勝してるし……」
「へぇ……とりあえず…おめでとう?」
今、そんなことを言う状況じゃないと思うのだが。
すると、突然
「皆さん、こんにちは!私はゲームナビゲーターのツムリと申します。ようこそ…デザイアグランプリへ!」
真ん中の台の上にいたのは、俺たちにドライバー?というものを渡してきたツムリという女性だった。
「今、私たちの世界はジャマトの脅威にさらされています」
ツムリさんはこのデザイアグランプリの説明をし始めた。
「ジャマトとは正体不明でどこからともなく現れる敵。その目的は分からず、人々を襲い続けている状況です。参加者の方々にはこのデザイアグランプリでジャマトを倒してもらいます。」
「どういうことなの、お兄ちゃん?」
「つまりは、そのジャマトとかいう化け物を倒すために作られたのが、このデザイアグランプリなんだろう」
「そして、ジャマトを倒して世界を救い、最後まで生き残った方には……理想の世界を叶える権利が与えられます!」
……なるほど…つまりは戦ってこの世界を救い、最後まで生き残った人に対価として理想の世界を叶えさせるということか。
「それでは皆さん、お手元のデザイアカードに、叶えたい願いをご記入ください」
いつの間にか手元にきていたカードとペンで、参加者たちそれぞれの願いを書いていく。
俺は……どうしようか…よし、これにしておこう。
「お兄ちゃんは何書いたの?」
「そういうお前は?」
「え~…内緒!」
「じゃあ、俺も見せられないな」
そんな会話をしていたが、ふと気になってハクアの方を向いてみると
「透さんはどんな願いを?」
「俺は変わらずこれだよ」
「……っ、そう…なんですね」
「……あれは君のせいじゃない」
「……!でも…」
「悪いのはあいつらだ。そもそもあの時君は俺を助けてくれた」
「!」
「だから、あいつや俺みたいな人を生まないようにしたいんだ」
「……そうですね」
……何か二人にしか分からない会話をしているが、あまり聞いていい話ではないだろう。
「そう言うハクア君は?」
「それは……叶えてからのお楽しみですよ」
「
「そうなるように戦いますよ。最後に勝つのは……僕ですから」
「!そうか」
そして、会話が終わったタイミングでカードが回収され、俺たちはどこかへ転送されたのであった。
side:ハクア
『それでは、デザイアグランプリ第一回戦を開始します。記念すべき初戦、最初のミッションは宝探しゲーム!ジャマトに奪われた宝箱を取り返し、アイテムをゲットしてください!』
へぇ……いきなり宝探しか。初心者にはキツイのがきたな。
僕が転送された場所は僕一人だった。そして、服装もデザグラの衣装に変わっていた。
『ジャ』
『ジャ』
『ジャ』
「お、早速か。じゃあ遠慮なく…」
直ぐ近くにジャマトが現れ、僕はそこに向かって走り出す。
「ハァ!!」
『ジャ!?』
『『ジャジャ!?』』
そして、ジャマトの一体に向けて素早く蹴りを入れて、他の二体にも殴りを入れた。
『『『ジャ~』』』
すると、三つアイテムボックスがドロップした。そして、アイテムボックスを開けてみると
「これは……蛇口?と盾か」
アイテムの内二つは蛇口と盾を模した小型のバックルだった。これらは普通はハズレと呼ばれているが使い様によっては強力となるものばかりだ。
そして、三つ目が……
「これって……」
それは、今まで
「また懐かしいものが出てきたなぁ…というか、普通に手に入ってるし……」
『ジャ』
『ジャ』
丁度、ジャマトがこちらに来ていたのでひとまず肩慣らしをすることにした。
「まずはこれかな」
「SET」
そして、顔の横に右手を持ってきて狐の形にし、指を鳴らした。
「変身!」
ドライバーにセットしたバックルを操作し
「ARMED WATER」
「READY FIGHT」
僕は仮面ライダーフォルス、アームドウォーターに変身する。
「お、これかな」
武器のトリガーを引き、水を出したのだが……
「うん?あれ!?」
『『ジャ?ジャー!』』
「っ、水圧……が!」
『ジャ!?』
「ハァ!!」
『ジャー!?』
どうやら、水場がないと水圧が出ないようだ。なので、ほとんど鈍器のような扱いになっている。けど……
「……これはこれで使えるかな」
あと、三つ目のバックルの存在はしばらく隠しておくとしよう……
「………いいのか、あの使い方……?」
そう呟きながら、ジャマトと戦う透さんに僕は、気付くことはなかった。
side:アクア
俺は、ルビーと一緒に転送されたようだ。そして、ゲームの内容は宝探しでジャマトが持っているアイテムを取り戻せばいいようだ。そして、時間内にアイテムをゲット出来なければ、脱落というルールだそうだ。
「ねぇ、どうしよう…」
「とりあえずは二人で協力して…あとは、ハクアと合流できたら一番いい」
「うん!そうだね!」
とりあえず俺たちはそこにあった石を持って、そこにいたジャマトに投げてみる。
『『ジャ?ジャー!』』
「うわっ!こっち来た!」
だが、中々効かずに追いかけられてしまう。その時
「君たち、こっちだ!」
と声が聞こえたので、二人で咄嗟にそちらに行く。すると、網の罠が発動してジャマトがかかった。
「よし!今だ!」
そして、ジャマトを近くにあった棒で叩くと、怯んで逃げてしまった。その時にそこにいた人数分のアイテムを落としていった。
ふぅ……とりあえず脱落しないで済んだな……。
「やった!これで……」
「あの、ありがとうございます」
「私からも…ありがとうございます」
「いや、こういう時だから助けあった方がいい」
その人は、40代くらいの人で優しそうな人だった。そして、アイテムボックスを開けると
「!これは……」
それは、ハクアが以前使っていた赤いアイテムだった。ちなみにルビーはピンクのハンマー、平さん……さっき俺たちを助けてくれた人は、弓の形をしたアイテムだった。
アイテムをゲットした場所から少し離れた小川で、俺たちは話をしていた。
「平さんは、何でこれに参加しよう?」
すると、平さんは一枚の写真を取り出した。そこには…平さん自身とその奥さんらしき人、そして真ん中には二人の子供らしき子が笑顔で写っていた。
「これって……」
「あぁ、私の妻と息子だよ。実は……息子が難病でね……」
「「!」」
その言葉に、俺たちは思わず黙り込んでしまう。
「手術するには、大金が必要でね……中々集まらないんだよ」
「「……」」
「そんな時に、これに選ばれてね……だから、私は…勝たなきゃいけないんだ!」
「そう……なんですね……」
「君たちが気にすることはない。君たちは君たちの願いを叶えなさい」
「「……はい」」
俺の頭の中には、あの日の光景が浮かんでいた。医者でありながら、何もできずに白愛君とさりなちゃんを亡くしてしまった日を……。
「……せんせ」
もし、「雨宮吾郎」がデザイアグランプリに選ばれていれば……もしかしたら……
「アイテムゲット、おめでとうございます」
「「「!」」」
そんなことを考えていると、俺たちの背後から声がした。そして、振り返ると
「皆様は初めましてですね。私、デザイアグランプリのコンシェルジュのギロリと申します」
白い執事風の服に身を包んだ、ギロリという男性がそこに立っていた。
「アイテムを獲得された方はサロンにご案内いたします。どうぞこちらへ」
「「「……」」」
戸惑いながらも、俺たちはギロリさんの案内でサロンという場所へと向かうのであった。
side:ルビー
アイテムをゲットした私たちは、ギロリさんにサロンという場所に案内されていた。平さんの話のあと、お兄ちゃんの様子がおかしかった。
「どうしたの、お兄ちゃん?」
「いや…なんでもない「噓」!」
私たちは家族なんだから、このくらいは分かる。
「……もし…雨宮吾郎の時に、デザイアグランプリに参加できていたら…そしたら…」
……なるほどなぁ…これに参加して私……いや、私とハクをあの時生き返らせることが出来たら……とか考えてそう。
私はそんなお兄ちゃんの手を握り
「!ルビー……?」
「ねぇ、せんせ?」
「……さりなちゃん?」
「私は……ううん、私たちはね…今が幸せなんだよ?」
「……」
「きっとハクも一緒だと思うけど…確かに、あの時は死んじゃったけど…でも、今はこうして生まれ変わって生きているよ!……だからさ、せんせも今の自分や私たちのことを考えて……ね?」
この言葉は本心だ。今世で生まれ変わって、前世で家族のように思っていた二人と最推しのアイと家族になることができたのだ。それに、結構昔だがハクアが「前世は前世、今は今」って言ってた。だから、今が本当に幸せなのだ。
「……あぁ、ありがとう」
「どういたしまして!」
そして、私たちはサロンに着くまで一緒に手をつないで、ギロリさんについていくのであった。
読んで下さりありがとうございました。
書いてみたら4000字以上になってしまいました。書きたいことが多い……!
次回こそは、初戦を終わらせたいと思います。
良ければ、感想や評価などをよろしくお願いいたします。
それでは、次回もよろしくお願いします。