そして、今回いよいよアクアとルビーの変身するライダーの名前を公開します。
それでは、どうぞご覧ください。
side:アクア
俺たちは、コンシェルジュのギロリさんに案内され、休憩場であるサロンに到着した。
「こちらがサロンとなります。基本的に自由ですが、サロン内での争いは御法度となります」
なるほど、この中では争うのは禁止と……
「何かあればお申し付けください。それでは、私は他の参加者の方を連れて参りますので……」
そう言って、ギロリさんはまたどこかへ行ってしまった。
「へぇ~、結構広いね」
辺りを見回すと、真ん中あたりにソファーがいくつかあり、端の方にはカウンター席があった。そして、俺たちの他にも参加者が何人かおり、その中には
「君たちもアイテムをゲットできたんだな」
「えっと……確か…透さん?」
「覚えていたくれたのか。まあ、始まる前にハクア君と話してたしね」
「あぁ……」
前に俺たちが巻き込まれた時にいた、ハリネズミの仮面ライダーの人がいた。
「えっと……俺たちは「アクア君とルビーちゃん…でしょ」!」
「え!?何で私たちの名前を!?」
「ハクア君から聞いていたからね。自慢の家族だって」
………そうか、ハクアのやつそんなことを……。
「へぇ~♪」
ルビーはその言葉を聞いて、とても嬉しそうにしている。すると、透さんはおもむろに参加者に配られる携帯のようなものを取り出し
「アクア君がシリウス、ルビーちゃんがマーゴか…」
「へぇ~、私のはマーゴって言うんだ」
「俺のはシリウスって言うのか」
「そして、俺が仮面ライダートゲッチ」
どうやら、俺たちはそういう名前のライダーらしい。
「あれ?そういえばハクアは?」
ルビーのいう通り、ここに来てからハクアの姿を見ていない。……まさか
「あぁ、ハクア君なら「僕がどうかしましたか?」!」
すると、突然ハクアが出てきて俺たちに話し掛けてきたのだった。
「……お前、今までどこに」
「ちょっと肩慣らしをね」
「ちなみに、ハクア君のアイテムは?」
「あぁ、はい。
「なるほど、二つはハズレか……」
……?ハズレとは?
「二人とも、ハズレっていうのはこの小型のバックルのこと。まあ、使い様によっては化けるけど、基本的にはそう呼ばれてる」
「逆に、俺の持っている大型は当たりとか言われてる」
「え?私のハズレじゃん……」
あぁ……そういう
「ちなみに、ハクア君が欲しそうなバックルはあの人が持ってるよ」
そう視線を向けた先には、俺たちと変わらない歳のやつがいた。……何かを抱えているような気がするが。
「よぉ青年、良かったら俺のとそれを交換しないかい?」
「はぁ?誰が?」
中年の男性が、自分のもの交換してもらおうと交渉するが、即答で断られてしまう。
「大型同士とか小型同士なら、トレードが成立すんだけどね……」
「多分あのおじさんがメリーこと小金屋森魚、高校生くらいのほうがダパーンこと墨田奏斗か…」
そんな話をしていると、唐突にサロン内の電話が鳴った。そして、ギロリさんから
「……皆様、緊急事態です」
俺たちは現在、最初にいたデザイア神殿へと移動してきていた。
「先程、盗賊ジャマトの親分が現れました。よって、宝探しゲームを終了、アイテムをゲット出来なかった方はリタイヤとなります。」
そうして移された画面を見ると、参加者の名前が書かれたパネルが暗くなり、残された参加者の人数はここにいる7人となった。
「……すごい…減ったね」
「あぁ…ここまでとはな……」
予想よりも人数が減ったことに驚いている俺たちとは対称に、ハクア君は落ち着いていた。
「手に入れたアイテムを駆使し、ジャマトを全て倒してください。生き残った方は一回戦突破です!」
?生き残った方……?
「え?生き残った方……って?」
「あ、うん。そもそもこれは命を賭けたゲームだからね」
「「……え?」」
ハクアはそれが当たり前のことのように言う。
「おい!どういうことだ!聞いてないぞそれ!?」
と、森魚さんがそのことを聞いて驚いていた。
……それにしても、このデザイアグランプリでのハクアはどこか様子がおかしいように感じる。
「それでは皆さん、ミッションスタートです!」
そして、ツムリさんは何かのポーズを取り始め
「変身!」
「「「「「?」」」」」
「ENTRY」
「「「「!」」」」
すると、俺たち全員のドライバーの真ん中が光出して、次々と姿を変えていく。
『メリー、マーゴ、シリウス』
『トゲッチ、ダパーン』
『フォルス、ギンペン』
姿が変わった俺たちは、互いに顔を見合わせて
「え!?変わっちゃった!」
「ルビーは…猫か?」
「お兄ちゃんは……狼?」
「俺、狼なのか…?」
各々、自分の姿に反応していると
『ジャ』
『『『ジャ!』』』
多くのジャマトが現れ、親分であるジャマトが何やら指示を出しているようだ。
「……行きますか」
「あぁ」
その直後、ハクアと透さんはジャマトに向かって行ってしまった。
「……ふん」
それに続いて墨田もどこかに行ってしまう。
「お兄ちゃん……」
「……やるしかない。行けそうか?」
「うん。それに…ハクアも戦っているんだし、私たちがやらないでどうするの!」
「!あぁ、そうだな」
そして、この人にも声をかけておく
「なぁ…あんたも一緒にどうだ?三人の方が何かといいと思うし……」
「!あぁ、そうしようか!頼りにしてくれよ!」
「SET」
「SET」
「SET」
俺たちは、それぞれのアイテムをドライバーにセットする。それぞれの操作を行い、俺はハンドルを捻る。
「ARMED HAMMER」
「ARMED SHIELD」
「BOOST」
「READY FIGHT」
俺たちの上半身に装備が装着され、俺たちはジャマトに向かっていった。
俺たちがジャマトの群れに向かいしばらく経ったと思うが、中々数は減らない。
「やぁ!………もう!数多い!」
「くそ!何で俺がこんな……」
ルビーと森魚さんが文句を言いながらも戦っていると、親分のジャマトと戦っている平さんが目に入ってきた。だが、見るからに苦戦しているようだ。
「ぐあっ!?」
すると、平さんの変身するギンペンがジャマトの攻撃で吹き飛ばされてしまった。
「!平さん!?」
「!お兄ちゃん!?」
「え、ちょっとどこに…うおっ!」
俺とルビーは、思わず平さんの元へ向かう。平さんが吹き飛ばされた場所に落ちていた、あの写真を拾って。
「……こんな所で…脱落する訳には…行かないのに……」
「平さん!」
「しっかり!」
そんな俺たちの言葉とは裏腹に、ドライバーのIDコアに亀裂が入ってしまっている。
「ここまでのようだ……病気の息子を残していくなんて…愚かな父親だな…」
「戦うしか…なかったんですか!」
ここで、戦う以外にも方法はあったのかもしれない……いや、その方法がないからこれに縋るしかなかったんだろう。俺にも……その気持ちが分かってしまう。
「息子を…救いたいんだ…!」
「「……っ!」」
ルビーは思わず涙を流しながら、俺も必死に声をかけようとしたが……
「MISSION FAILED」
無情にも、IDコアが砕け散り、平さんは消えてしまった……。
「「……」」
そして、その場には弓を模したアイテムだけが残っていた。
「戦わないと、世界は変えられないよ……」
そこに、変身を解いたハクアがやってくる。その手は爪が食い込み、今にも血が出そうになっていた。そんなハクアに俺は問い掛ける。
「お前は…何のために戦っているんだ……?」
「……」
「……ハクア?」
「……もう一度、出会うため」
「…え?」
「ごめんね、今はそれだけしか言えない」
出会うため?……恩人か誰かだろうか。
「そのためには……戦って、勝ち続けるしかないよ」
そう言うハクアは、どこか悲しそうで……苦しそうに見えた……。
『ジャ……ジャ!』
親分のジャマトは、周りのジャマトに指示を出しながら、こちらに近づいてくる。
「世界を変えたいと思うなら、戦う以外に道はないよ」
ハクアはジャマトたちを迎撃するために、俺たちの前に立つ。
「これが…僕の戦い」
「SET」
「変身!」
「ARMED WATER」
「READY FIGHT」
「ハァ!!」
『ジャ!?』
そして、ハクアはジャマトへと向かっていった……。
side:ハクア
「ハァ!!」
『『ジャ!?』』
僕は、頭領ジャマトを討伐するために変身して戦っていた。
「よっと、あとは……お前だけだ!」
周りの雑魚ジャマトを倒し終わり、僕は頭領ジャマトへと向かっていく。
「っ!流石にきついか……」
どうにかして、戦っているが小型のバックルでは限界があるか……。
……仕方がない。隠しておく予定だったけど、
そう考え、あのバックルを取り出そうとしたその時
「ハクア!これを!」
「…!ハァッ!!」
『ジャ!?』
何と兄さんが、自分のブーストバックルを投げ渡してきた。僕はジャマトの隙を突きカウンターを入れ、それを受け取る。
「それを使え!」
「なんで!?」
「今、お前が使った方が一番生き残れる!」
「頑張って!ハクア!」
「……本当に使うけど、いい?」
「あぁ!」 「うん!」
どんなつもりかは分からないが、今は……
「SET」
「行くよ!」
そして、ウォーターとブーストのバックルをそれぞれ操作し
「DUAL ON」
「BOOST ARMED WATER」
「READY FIGHT」
仮面ライダーフォルス、ウォーターブーストフォームへと姿を変える。
「ここからが…ハイライトだ!」
『ジャジャ!』
「よっ、ハァ!!」
ブーストの加速が加わった足技で、頭領ジャマトへ攻撃叩きこんでいく。さらに
「よっと」
『ジャ!?』
僕は、ウォーターの装備を向かいの木へと投げて、刺した。
『ジャー!』
「危なッ!」
ジャマトが斧を横なぎに振ってくるが、それをスライディングで回避し
「ハァッ!!」
『ジャー!?』
さっき、刺した装備のトリガーを思いっきり蹴り、最大の水圧で頭領ジャマトを吹き飛ばした。
『ジャ……ジャー』
「さてと……」
「REVOLVE ON」
ドライバーのロックを外して回転させて上下の武装を入れ替え、ブーストウォーターフォームへとチェンジする。
「さぁ、これで幕引きだ!」
そして、ウォーターとブーストのバックルをそれぞれの操作し
「BOOST TIME」
「ハァァァ……!」
どこからともなく、ブーストライカーがコンちゃんになって現れ、僕が蹴り上げた水を飲み込んでいく。僕はもう一度、ブーストバックルを捻り
「ハァッ!!」
「BOOST WATER GRAND VICTORY」
コンちゃんの尻尾を模した部分から水が放出され、その勢いのまま頭領ジャマトへと突っ込み、パンチを叩き込む。
『ジャー!?』
「MISSION CLEAR」
「ふぅ……」
こうして、僕が頭領ジャマトを倒したことにより、一回戦が終了したのであった……一人の犠牲を出して……。
side:ルビー
第一回戦が終わり、結果的に私たちは生き残った。だが、目の前で平さんが消えてしまうところをみてしまった……。
「一回戦終了~!勝ち残った6人の皆さん、お疲れ様でした!再びジャマトが現れたら、デザイアグランプリにを再開します。それまでごきげんよう」
とりあえずは、終わったが……平さんのことが頭をよぎる。……もし、前世があんな親だったら……そんなことをつい考えてしまう。
すると、お兄ちゃんが
「ツムリさん……」
「なんでしょう?」
「どんな願いでも叶うのなら……人を蘇らせることは、出来ますか?」
「……それがあなたの望みなら」
そう言って、ツムリさんは去っていった。お兄ちゃんはあの時、ああ言ったけど……やっぱり、完全に割り切ることはできないのだろう。私もそうだ。
「二人とも……大丈夫?」
私たち三人以外の参加者が、帰った後を見計らってハクアが声を掛けてきた。
「え?あぁ、なんとかな」
「私も…同じ感じだよ」
「……」
私たちがそういうとハクアは黙り込んでとても心配そうな表情をする。
「あぁ、そんな顔しないで?少し疲れただけだよ!」
私たちはそういうが、ハクアの表情が変わることはない。すると
「……ここでは、こういうことが起きてしまう。命の危険が身近にある。慣れろとは言わない。そうなったら、後戻りできない気がするから……」
「「……」」
「でも、願いを叶えたいなら戦うしかない。本気で叶えたいなら…戦って勝つしかない」
私たちは、その言葉を黙って聞いていた……
「この世に絶対はない……けど、一つだけ約束して」
「……何?」
「……絶対に…死なないで」
「「!」」
そういうハクアは、今にも泣きそうな……とても悲しそうな顔をしていた。……こんなに心配させるつもりはなかったんだけどなぁ…。
「これから…何度戦ったとしても……絶対に、お母さんのところに帰ること、いい?」
……ここに来てからハクアは、少し性格が変わっていたように見えたけど、根は変わっていなかった。
お兄ちゃんも同じことを思ったのか、二人して安心していた。そして、私たちも同じ気持ちだということを示すように
「あぁ!」 「うん!約束ね!」
と応えたのであった。
今日はショックなことが多くあった。けど、私たちはまだ夢も理想の世界も叶えていない。こんなところで、死ぬ訳には行かない……!
そして、私たちは三人で仲良く家に帰るのであった。
ちなみに、家に帰って……というか元の場所に戻った時、ママが帰ってくる直前でひやひやしたのはまた別の話……。
ついでに、三人とも様子がおかしいことをママに気付かれ、一緒に抱きしめられたのもまた別の話だ。
これからも、私たち家族はみんな一緒だ!
数ヶ月後……それは簡単に崩れてしまうことを、私たちはまだ知らない……
デザイアグランプリルール
ゲーム内で退場した者は
この世界からも永遠に退場する
読んで下さりありがとうございました。今回で第一回戦を終えることができました。
終わらせようとしたら、5000字超えてしまいました…書きたいことが多過ぎる……。
次回は、また推しの子の話をやりたいと思います。そして、近々ライダーの設定集を出します。オリジナルのライダーを中心にまとめたいと思っております。
少しだけ、今回初登場のライダーの設定を載せておきます。詳しくはまた設定集で。
仮面ライダーシリウス
・見た目は、ロポと同じだが全体的に青色が少し濃くなっている
・パーソナルアクセサリーはタイクーンと同じく右脚についているが、色はアクアの瞳と同じ色となっている
・由来は、シリウスというおおいぬ座にある一等星
仮面ライダーマーゴ
・見た目はナーゴと一緒だが、金色の部分が少し明るくなっている
・パーソナルアクセサリーはナーゴと同じだが、色はルビーの瞳の色と同じになっている
・由来は、中国語で猫を表す「マオ」と「ナーゴ」を合わせた感じになっている
こんな感じですが、いかがでしょうか。
次回もよろしくお願いします。