果たして、この小説での神経衰弱ゲームはどうなるのでしょうか。
それでは、どうぞご覧ください。
side:ハクア
「大丈夫だったか?」
「えぇ、まぁ……大丈夫です」
透さんと会って、一言目にかけられた言葉がそれだった。知ってたんだ……。
「大丈夫ならいいが……」
そんな会話をしていると……
「これより、神経衰弱ゲームを始めます!」
「神経……衰弱?」
ツムリさんがやってきて、今回のゲームについて説明する。デザイアグランプリ第三回戦、今回のゲームは「神経衰弱ゲーム」らしい。
「今回は、デュオを組んで競っていただきます」
「つまりは、タッグ戦ということか」
「その通りです。と、いうわけで!」
そういうとツムリさんは、一つの箱を取り出した。
「まずは、現在トップの星野珀亜様からくじを引いていただきます」
「じゃあ…遠慮なく」
そうして、箱からくじを引く。そして、そこに描かれていたのは……
「!これは……」
マーゴのクレストだった。ということは……
「一組目は…フォルス&マーゴデュオ!」
「やったぁ!」
「よろしくね」
「うん!」
こうして僕は姉さんと組むことになった。
「では、現在二位の神山透様」
「あぁ」
そして、次に透さんがくじを引いた。そこに描かれていたのは……
「お、アクア君か」
シリウスのクレストだった。
「二組目は…トゲッチ&シリウスデュオ!」
「よろしくな」
「こちらこそ」
こうして二組目も決まったのだが……
「あのぉ…俺の相方がいないんですが……」
そう……メリーのペアとなるライダーがいないのだ。
「そのまま一人なんじゃない?」
「えぇ……」
なんか、姉さんがメリーに対して冷たい気がするけど……まぁ、前回のあれがあったもんね……無理もない。
「ご安心ください。こうなることは想定済みです」
「え?」
「残った一名は、こちらから出すスタッフのライダーが助っ人として加わります」
「助っ人?」
そして、別の箱から一枚くじを引いた。
「参戦するのは……仮面ライダーパンクジャックです!」
パンクジャック……?いままでに、このようなパターンは何回かあったが、このライダーの名前は聞いたことがない。すると
「ENTRY」
「うおっ!」
突然、メリーの隣にダパーンをオレンジ色にしたライダーが出現した。
「なお、デザイアグランプリのスタッフですので、声出しはNGとさせていただきます。ご理解ください」
「へぇ~……」
こうして、全部のデュオが決まったのだった。
「それでは…ミッションスタートです!」
side:アクア
俺は、トゲッチこと透さんと組むことになった。正直、心強い。
『なお、一組に一つアイテムを支給します』
そのアナウンスと共に目の前に、アイテムボックスが落ちてきた。そして、中身を見てみると……
「お、これか」
「よく引くね……それ」
中身はブーストバックルだった。透さんのいう通り、よく引いているなぁ……俺。
「あー…でもしっかり使ったのは最初だけなんですよね」
「あ…そう……(運がいいのか、悪いのか……)」
そんな会話をしていると……
『『ジャ』』
『『ジャ』』
そこには、トランプがついているジャマトがいた。
「じゃあ、行こうか」
「SET」
「変身!」
「え、ちょ、ま」
「SET」 「SET」
「変身!」
「MAGNUM」
「BOOST ARMED ARROW」
「「READY FIGHT」」
俺たちは変身して、ジャマトたちに向かっていく。透さんさんは、マグナムフォームの武器で戦っているのだが……
「ハァ!」
『ジャ!?』
「オラァ!」
『ジャジャ!?』
……うん、それって銃だよな……なんかほぼ鈍器になってるんだが……。
『ジャー!』
「ハァ!」
『ジャー!?』
俺もアローの武器と、下半身のブーストでジャマトと戦っていく。
『ジャ!ジャー!』
透さんの方は一体のジャマトを壁まで追い詰めたようだ。そして……
「RIFLE」
「MAGNUM」
「まずは、一匹……」
「MAGNUM TACTICAL BLAST」
武器にバックルを嵌めて引き金を引いた。
『ジャー!?』
……戦い方はともかく、さすがだ。こっちも、一体倒したのだが……
『ジャー?』
「何っ!」
さっき、倒したはずのジャマトが復活したのだった。
「なんで……!」
『ジャー?』
「こっちもかよ……」
これは一体……うん?
倒したジャマトが復活する時に、トランプの柄が浮かび上がっているのが見えたのだ。
神経衰弱って…そういう……?
side:ハクア
ゲームが始まって、僕たちはトランプジャマトと戦っていた。ちなみに、姉さんは支給されたアイテムであるクローバックルを使っている。
「やぁ!」
『ジャー!?』
「フッ!」
『ジャー!?』
そうして、僕たちはそれぞれジャマトを倒したのだが……
『『ジャー?』』
「え!?なんで!?」
「……」
復活したジャマトたちはその場を去ってしまった。でも……
「……あぁ、なんだ簡単じゃん」
「ハクア?」
「え、何?」
「何か分かったの?」
「まぁね」
「ホントに?」
「うん、それは――」
姉さんに、ひとまず攻略法を教えておき、僕たちはジャマトが現れるまでサロンへ戻ることにした。
side:アクア
俺たちは、ジャマトが現れるまでサロンで休憩をとることになった。そこで全部のデュオのスコアが表示されていたが、未だにスコアが入ったところはないようだ……ハクアは攻略法分かってそうだが……。
「うーん……」
「どうしました?」
「いや……やっぱりゾンビの方が使いやすいな……と」
「へぇ……」
そんな言葉をこぼしていた。すると
「うーん……」
「どうかしたの?」
「いや……これも使いやすいけど……」
「けど?」
「やっぱり、相性のいいマグナム使いたいなぁ……って」
「あぁ……」
そんな会話が聞こえてきた……というか相性?
「っていうか相性とかあるんだ」
「うん、僕のフォルスならマグナム、トゲッチならゾンビっていうようにね」
「へぇ~」
ライダーとバックルには相性があったのか……俺たちにもそんなバックルがあるのだろうか……?すると
「「よし!」」
「「?」」
「「交換しよう!……あ」」
……こうして、ハクアと透さんで交換が成立したのだった。
side:ルビー
ジャマトが出るまでの間、私たちはある作戦のため、訓練所で仮想のジャマトを相手に練習をしていた。そして休憩しているとき、私はハクアに例のことを聞いてみることにした。
「ねぇ、ハクア?」
「何?」
「……あかねちゃんのこと…どう思ってるの?」
これは、お兄ちゃんから聞いたことだが…どうやらハクアは、あかねちゃんのことを「大切だ」と言ったらしいのだ……。すると……
「っ……!」
何故か驚いた表情をしていた……。
今まではこの手の話題を振ってみても、特にこんな反応をすることは無かったのだけれど……。
「……ハクア?」
「え、えっと……うん。先輩を見ていると、大切だって気持ちが大きくなるっていうか……なんていうか……」
本人は気付いてないだろうけど、顔を赤くしながらそう言った。
こ、これは……お兄ちゃんにいい報告ができそうかも……!
「へぇ~そうなんだ~へぇ~」
「どうしたの、姉さん……?すごい、二やついてるけど……?」
side:ハクア
しばらくして、再びトランプジャマトが出現したので、姉さんと共にその場へ向かう。
『ジャ、ジャ』
『ジャ、ジャ』
『『ジャ、ジャ』』
「あ!いた!」
「……やるべき事は、ただ一つ」
「うん…同じ柄のジャマトを……同時に倒すこと!」
そして、僕たちはそれぞれバックルを取り出し
「SET」
「SET」
ドライバーにセットし、ポーズをとり……
「「変身!」」
「MAGNUM」
「ARMED CLAW」
「「READY FIGHT」」
マグナムフォームとアームドクローへと、変身する。
「姉さん、お願い」
「うん!ではでは~ミュージックスタート!」
『♪~』
トランプジャマトの攻略法は、同じトランプの柄のジャマトを同時に撃破することだ。それは二人のタイミングが重要となる。そこで、僕たちが考えた作戦が……
『音楽?』
『そう!リズムに乗ればタイミングが合うかなぁって』
『それは確かにいいかもしれないけど…曲は?』
『それは、もちろん――』
『なるほどね……』
そして、選ばれた曲というのが……
「ハクアー!行けー!」
「これ使うとは思わなかったなぁ…」
そう、お母さんのB小町時代の曲の「サインはB」であった。
僕は、両腕のアーマードガンを展開して、四体のジャマトにダメージを与えていく。さらに、マグナムシューターを回転させながら、ジャマトに向かって撃っていく……もちろん、リズムに乗りながら。
『『『『ジャー!?』』』』
そして、ジャマトたちから柄が浮かび上がり……
「よし、見切った。ハァ!」
僕は、脚力を利用して跳び上がり、復活したジャマトたちの周りを何度も跳んでを攪乱させ、同じ柄が浮かんだやつらにペイント弾を付けていく。
これで、間違えることはないだろう。
「姉さん!色付けたやつがペアだよ!」
「オッケー!」
そして、それぞれ色の付いているジャマトへと攻撃を仕掛けていく。
「やぁ!」
「ハァ!」
姉さんは武器である爪を、僕は自分自身の身体能力とマグナムシューターを駆使して、ジャマトを追い詰めていく。
「さぁ!最後まで、ノっていくよー!」
「RIFLE」
「MAGNUM」
僕は、マグナムシューターをライフルモードに変形させてバックルをセットし、姉さんはクローバックルを操作する。
そして、サビのリズムに合わせて……
「MAGNUM TACTICAL BLAST」
「CLAW STRIKE」
「ハァ!!」
「やぁ!!」
『『ジャー!?』』
ジャマトを同時に倒したのか、トランプが舞い
「SCORE UP」
僕らにスコアが入ったのであった。
「やったぁ!」
「最速スコアアップだね」
「うん!」
僕たちは、それぞれの武器を打ち付けて互いの健闘を称え合うのであった……。
side:アクア
「!……やるな…」
俺はスパイダーフォンの画面を見つつ、そう呟く。
「やっぱり強いな、ハクア君は…」
「透さん、俺たちも」
「あぁ!」
俺はここに来る前に、透さんに俺が予想したこのゲームの攻略法を共有していた。
『なるほど……名前の通りというわけだ。しかも、同時とは……』
『はい、とにかく柄が分からないことには……』
『あぁ、そうだね』
そして、見つけては倒しているわけだが……
「ハァ!……中々ないですね」
「オラァ!あぁ、それに同時というのも……」
同じ柄を見つけることができずにいた。見つけたとしても同時に倒すことができずにいた。そして、ジャマトたちが去っていったタイミングで……
『皆さん、一度デザイア神殿の方へお戻りください』
「……?何だ?」
「さぁ……?」
「デュオ交代のお知らせです」
「「「「!」」」」
そう、つまり誰かが一回限りのデュオ交代券を使ったということだ。このゲームのルールとして、一人一回だけ使えるデュオ交代券というものがあり、くじを引き直してデュオを交代することができるのだ。
そして、今使って最もメリットのある人物といえば……
「小金屋森魚様が交代券を使用された結果……トゲッチ&メリーデュオ!シリウス&パンクジャックデュオ!と、いうようになりました!」
「よりにもよってそこ!?」
「えぇ……」
ルビーとハクアがこのような反応をする中
「へへへ~、よろしくな!」
「……あぁ」
透さんに対して馴れ馴れしく接する小金屋と、微妙な反応をする透さん。
さて……どうするか………
デザイアグランプリルール
ライダーとバックルには
それぞれ相性がある。
読んで下さりありがとうございました。
メリーにより、パンクジャックと組まされてしまったアクア。果たしてどうなるのか……。
アクアは景和とは違い、ブーストとかも特性を理解した上で積極的に使っています。
次回で神経衰弱ゲームは決着です。
良ければ、感想や評価の方をよろしくお願いします。
それでは、次回もよろしくお願いします。