アクアはこの状況でどうするのでしょうか……。
それでは、どうぞご覧ください。
side:ハクア
メリーがデュオ交代券を使い、透さんとペアとなった。そして、兄さんがパンクジャックとペアとなってしまった。
メリーの様子を見るに、パンクジャックとは連携は望めないだろう……。
「大丈夫?お兄ちゃん?」
「あ、あぁ……大丈夫だ……」
口では大丈夫だと言っているが、動揺はしているようだ。その一方で
「いやぁ~これで勝てるぞ~!」
「……」
メリーが勝ちを確信したように喜び、透さんは呆れたようにその様子を見ていた。勝負は最後まで分からないというのに……。
……ていうか、メリー…いや、小金屋森魚って……。そう思い調べてみると……これは!
「あ、ていうかさ…貴方って何してる人なの?」
そう姉さんが聞いたので
「え、いやぁ……それは…」
「小金屋森魚。闇カジノのディーラー……いや、元かな?」
そう、スマホの画面を見せて言う。
「なっ!」
「え!?闇カジノ!?」
「何したかは知らないけど、現在行方不明……もとい逃亡中かな?」
「あぁ…だから金、金、金って……」
姉さんが納得したようにいうと
「そ、そうだよ!金が必要なんだよ!そのためなら何だって……!」
なるほどね……中々にヤバいことに巻き込まれているらしい。すると
「お兄ちゃん、とりあえず連携とか練習してみたら?」
「…あぁ、そうするよ」
「あ、僕も行くよ」
そうして、兄さんとパンクジャックとの連携の練習を見ることにしたのだった。
side:ルビー
お兄ちゃんとハクア、そしてパンクジャックさんと一緒に仮想ジャマトのシミュレーションルームに来ていた。
「さてと……じゃあ、行くよ」
「あぁ、頼む」
お兄ちゃんの合図でハクアが、仮想ジャマトを出現させる。
「SET」
そして、お兄ちゃんが変身しようとしたけれど……
「「あ」」
「は?」
なんとパンクジャックさんが先に仮想ジャマトに向かって行ったのだ。
「…変身」
「ARMED ARROW」
「READY FIGHT」
あっけに取られながらも、お兄ちゃんも変身して向かって行く。でも……
「あれは……」
「うん……」
「こいつ……!」
パンクジャックさんは全く連携を取ろうともしない。そして、パンクジャックさんが一人で倒してしまった。
「はぁ……」
「前途多難だね」
「そう……だな」
……あれ?そういえば……?
「ねぇ?お兄ちゃん、ブーストバックルは?」
「……あ」
え……まさか……
そして、サロンへと戻って行くと
「……やっぱり無い」
ブーストバックルが無くなっていた。すると
「まぁ……仕方がないよな!うん、しょうがないよ!」
そう、わざとらしくメリーおじさんがそう言う。……この人なんか怪しいんだよなぁ……。
すると、ギロリさんが
「皆さん……ジャマトが見つかりました」
side:アクア
俺たちは、ギロリさんに言われてトランプジャマトが現れた場所に向かっていた。ちなみに、ツムリさんから……
『皆さん、これがラストチャンスとなります』
と、言われたのでスコアが取れていないデュオは必死だ。俺たちもそうだが……。
向こうでは、透さんとメリーのデュオがジャマトとの戦闘をしていた。ただ、透さんが動いていないようだが……。
side:透
俺がデザイアグランプリに参加したのは、親友を失うところを見たことがきっかけだった……デザイアグランプリで……。
それに、その親友はジャマトにやられたわけではない……同じゲームに参加していたライダーたちに嵌められてやられたのだ。
『悪い……透……』
『おい!しっかりしろ!』
「MISSION FAILED」
『おい……!』
親友はそのまま消えてしまった……。そして、俺もジャマトに襲われそうになったのだが……
『『ジャー!?』』
『フッ!ハァ!』
『!』
そのとき、助けてくれたのが仮面ライダーフォルス……星野珀亜君だった。最初は彼も同じだと……卑怯なやつだと思っていたが……
『……ごめん』
『……え?』
その手は強く握られており、その言葉が本気であることがよく分かった。
そして、俺はデザイアグランプリに参加した。そこで彼にも再会した。
その時の彼はまだ中学生だということ……さらに、あの時のことを謝ってきたのにも心底驚いた。とても、思い詰めていた。あれは、彼のせいではないというのに……。
ちなみに、ハクア君から聞いた話だが、あのライダーたちはあの後すぐに退場したという。
それと同時に、こう思ってしまった……あんな奴らがいなければ、あいつが死ぬことも無く、ハクア君のような子供もこんな思いをしなくても済んだのではないか……と。
だから……俺はデザイアグランプリで
『俺が、最強の仮面ライダーになっている世界』を叶えるために、戦うことを決めたのだった。
俺は、とにかく力が欲しい。今のような力ではなく、もっと大きな力が。そうすれば……きっと……。
これは復讐なのか、偽善なのか、自己満足なのかも分からない……。だが、これだけは分かる……
俺やあいつのような存在を生み出してはいけない……と。だから、俺は戦い続ける。例え最強のデザ神が相手だろうと……ライダーたちが相手でも……俺は俺の理想のために戦うだけだ!
「…い……おい!」
「!」
「どうしたんだよ!?お前もやれよ!それがあれば勝てるんだから!」
「……あぁ」
そして、向こうで戦っているアクア君を見つつ……
「SET」
メリーがアクア君がいない隙に盗んだというブーストバックルをセットした。そして……
「DUAL ON」
「ZOMBIE AND BOOST」
「ハァァァーーー!」
『ジャーー!?』
「READY FIGHT」
「お、おい!それは俺の獲物だ!!」
……うるさいな…こいつ。そのメリーの言葉に耳を貸すことなく、ジャマトを左手の爪で引きずっていく。
『ジャ…!』
「REVOLVE ON」
俺はドライバーのロックを外し、上下の武装を入れ替える。同時……だったな。
「BOOST TIME」
ブーストバックルのハンドルを捻ると、ブーストライカ―が変形しながら来ていたため、その上に乗りもう一度ハンドルを捻る。そして、跳び上がりジャマトに向かい急降下していく。
「ZOMBIE BOOST GRAND VICTORY」
それと同時に……
「ARROW STRIKE」
「「ハァ!!」」
矢がもう一体のジャマトを貫いた。俺が倒したジャマトと同時に、矢に貫かれたジャマトの柄は……同じダイヤの柄だった……。
side:アクア
「「ハァ!!」」
俺と透さんが同時に倒したジャマトの柄は……同じダイヤの柄だった。
「SCORE UP」
「え……な、なんで……」
まぁ、困惑するのは無理もない……。すると、ツムリさんがやって来て……
「デュオ交代のお知らせです」
「なっ……」
「神山透様がデュオ交代券を使用した結果……トゲッチ&シリウスデュオ!メリー&パンクジャックデュオ!と、なりました!」
そう、実はここへくる前……
『『……あ』』
デュオ交代券を使おうとしていたところに、同じように交代券を使おうと……いや、もう使い終わったのだろう透さんとばったり会ったのだった。
『アクア君もそれを使いに?』
『はい……でも、透さんはなんで……?』
透さんはそれ使わなくても、勝てるだろう……と思うのだが……
『いやぁ……あいつはここで落としておくべきだと思ってね』
『それって……』
『あぁ、個人的に嫌いなんだよ、あいつ』
そう、笑って言ったのだった。
『それに、ああいう人間は後に残しておくと厄介だからね』
『なるほど……』
透さんも色々考えて行動しているみたいだ。さぁ……ここからが重要だ……。
『で、結果は……?』
『あぁ、もちろん君だよ』
……よし!そう心の中で、ガッツポーズをする。
『意外に簡単だったよ、あれ』
『……あれって?』
『あぁ、メリーの奴が――』
そして、話してくれたのが小金屋が闇カジノでもやっていたであろう方法であった。カードの感触でどのライダーかを判断していたみたいだ。なるほど……どうりで。
『で、俺のブーストバックルはあなたが?』
『え……なんで分かって……』
そう、これは前ハクアから教わったことだが……
『真っ直ぐな人っていうのはね、口で何も言わなくても、結局見捨てられないものなんだよ……』
ということらしい……なので、透さんが交代券を使い俺を当てる可能性に賭けたのだ。ただ、小金屋にばれるわけにもいかないので、
透さんの性格を利用してこの状況を作り出したが……透さんが交代券を使うこと、そこで俺を当てることなどのいくつかのことが、確実に起こること前提の賭けだった。それを聞いた本人は
『え、じゃあ最初から……演技だったってこと!?』
『はい、人読みをして利用させていただきました』
『マジか……』
『これでも役者なんで』
『……』
『ちなみに、ハクアには言ってませんけど気付いているかと……人読みも大体はハクアから』
『そっちもかよ……』
透さんから呆れたような顔をされたが、気にしないでおいた。
「お、お前!裏切ったな!!」
「は?そうだが?ここは、デザイアグランプリだぞ……裏切るのも、信じるのも自由だ。それに……俺はお前のような奴が嫌いだからな」
「……ふ、ふざけるなーー!!」
そう言って、透さんに攻撃しようとする小金屋であったが……
「あ」
「え、うわっ!」
透さんのドライバーから飛び出したブーストバックルが、近くにいた小金屋に当たりどこかに飛んでいったのだ。
「ふぅ~」
「いってえ……!」
こうして、俺と透さんはスコアをゲットすることができたのだった……
side:ハクア
やっぱり……兄さんが演技をしていたのは分かっていたが……やってくれたようだ。僕の教えたことをここで使うとはね……それに……
「透さんもやるね……これは、厄介な人たちが残った……なぁ!」
『『ジャー!?』』
「え?あれどういうこと!?」
「説明は後でするから……こっちも決めるよ!」
「う、うん!」
姉さんへの説明は後回しにして、今は残りのジャマトを倒すことに集中する。
「と、いうわけで」
「?」
「それ、貸して」
そう言って、指を指したのは姉さんが使っているハンマーバックルだ。
「え、うん……はい」
「ありがとう」
「SET」
そして、姉さんから受け取ったハンマーバックルを左側にセットし
「REVOLVE ON」
「……?あ!そういうことね!」
僕は武装を入れ替えてから、バックルを操作する。
「MAGNUM ARMED HAMMER」
「READY FIGHT」
「さぁ、ここからが…ハイライトだ!」
僕と姉さんはそれぞれ、バックルを操作し
「MAGNUM HAMMER VICTORY」
「CLAW STRIKE」
「姉さん!」
「よっと」
ハンマーで姉さんを空中に打ち上げ、ベルトのホルダーにセットしてあるマグナムシューターをライフルモードに変形させる。
「RIFLE」
「はぁぁぁーー!!」
『『『『ジャ!?』』』』
そして、姉さんがジャマトに斬撃を食らわせたタイミングで……
「ハァ!!」
先頭にいるジャマトに蹴りを食らわせて、そのままマグナムシューターから出たビームを食らわせ
『『『『ジャー!?』』』』
「SCORE UP」
残りのジャマトを倒し、スコアを獲得したのだった。
side:アクア
「皆さん、お疲れ様でした」
ゲームが終了し、ツムリさんから結果が発表される。
「それでは……結果はこのようになりました!」
そして、空中にホログラムが映し出され
1st フォルス&マーゴ 600pt
2nd トゲッチ&シリウス 200pt
3rd メリー&パンクジャック 0pt
というような結果となっていた。
「ゲームの結果、最下位の小金屋森魚様はここで脱落となります」
結果、小金屋が脱落することになったのだが……
「くそっ!許さんぞ……!このまま、終わると思うなぁぁぁーー!」
「こ、怖いよぉ……」
急にキレ出したので、ルビーがハクアを連れて俺の背に隠れた。その直後
「うわぁぁぁー……!」
「RETIRE」
小金屋の体は消えてしまった。
「小金屋森魚様は…仮面ライダー失格となりました……」
また失格……か。
「失格になったら、その人はどう……なりますか?」
俺はそう訊いてみた。
「失格となった方は……記憶が消され、もとの生活に戻されます」
「へぇ……」
俺もルビーも拍子の抜けたような表情をする。もっと、酷いものを想像していたから……が、
「まぁ、いい人なら……ね」
「そうだな」
「……?」
「……」
その二人の言葉に首をかしげるルビーだが、俺はその意味を理解したのだった……。
「それでは、解散とします。また次回、お会いしましょう!」
そして、俺たちは次のデザイアグランプリまで日常を送ることになるのであった……。
ちなみに、俺の作戦を分かっていなかったルビーには、ハクアと二人でしっかりと説明しておいた。
side:???
「ゲームマスター」
「あぁ、今回もご苦労だったな、ツムリ」
参加者達が解散した後、ナビゲーターであるツムリはデザイアグランプリのゲームマスターと通信をしていた。
「それで……話というのは?」
「……ラスボスジャマトの存在が確認された」
「!」
「それだけではない…」
「と、言いますと?」
「……例のジャマトが、今回のラスボスだ」
「そ、それは……!」
ゲームマスターが言った「例のジャマト」とは、かつてのデザイアグランプリで参加者全員を退場させたジャマトのことであった。
「今回の最終戦は厳しいものになるだろう……」
そう言い、ゲームマスターは残ったライダーの戦闘の映像を見つめる。
「果たして、世界を救えるか………仮面ライダー」
デザイアグランプリルール
脱落となった参加者は、
デザイアグランプリに関する全ての記憶を消され、
もとの生活に戻される。
読んで下さりありがとうございました。
アクアはこういうことをするかなと思い、このような展開にしました。そして、しれっと透視点も書いてみました。
次回からまた、今ガチ編に戻ります。
良ければ、感想や評価の方をよろしくお願いします。
それでは、次回もよろしくお願いいたします。