最終戦、一体どうなるのか……。
それでは、どうぞご覧ください。
side:アクア
ジャマトが、ハクアの飛ばした缶を掴み取り他の場所へと移動してしまった。そして、次にジャマトが姿を現すまで俺たちはサロンで休憩していた。
「っ……」
ハクアは、言葉にはしないものの悔しそうにしていた……。
「ねぇ?なんで、あんなにあのジャマトを倒すことにこだわるの?」
「ごめん……それは言えない」
ルビーが、あのジャマトにこだわる理由を訊こうとするが、ハクアは話してくれない。
「どうしても……なのか?」
「うん…どうしても……だよ」
ダメか……俺が訊いても話してくれない。すると……
「皆様、ジャマトが現れ「っ!」……」
「おい、ハクア!」
ハクアは、ギロリさんの言葉を待たずして飛び出して行った。
「ハクア……なんで……」
「ハクア君……」
そして、俺たちもハクアの後を追っていくのであった……。
side:ルビー
「はぁ…はぁ……あ!いた!」
飛び出して行ったハクアを追いかけて、ようやく見つけることができた。
「ハァ!」
「TACTICAL SLASH」
『ジャ!?』
そこでは、ハクアが既にジャマトと戦っていた。早く缶を蹴らないと勝つことができない……けど!
「SET」
「変身!」
「ARMED CLAW」
まずは、ハクアの方が先だ……!
「READY FIGHT」
私は、変身してハクアのもとに行こうとするが……
『『ジャ』』
『『ジャ』』
「あぁ、もう!邪魔!」
普通のジャマトたちが、行く手を阻んでいた。
「こいつらがいたか……」
「やるしかない……!」
「SET」
「SET」 「SET」
「「変身!」」
「GRAB CRUSH OUT ZOMBIE」
「BOOST ARMED ARROW」
「「READY FIGHT」」
『『『『ジャー!』』』』
「「ハァ!」」
お兄ちゃんたちも到着して、戦い始めたようだ。でも……
「クソッ!」
「これじゃキリがない……」
ジャマトの数が多く苦戦しているようだ。
「POISON CHARGE」
「これで……!」
「TACTICAL BREAK」
「ハァ!」
『『『『ジャー!?』』』』
「開けた……!」
ジャマトの大群を透さんの活躍で倒すことができた……けど、
『ジャッジャ~~~』
ラスボスジャマトは、またもや消えてしまった……。
「また……!」
side:アクア
「あれじゃ、どうしようもないぞ……」
「さすがにキツイな……」
またもや、ジャマトに逃げられてしまい俺たちはサロンへと戻ってきていた。
「……」
相変わらず、ハクアの表情はあの時から変わらない。それどころか、一段と辛そうにしているように見える。
「ハクア……」
「大丈夫だよ。次は仕留めるから……」
「そうじゃなくて……」
「なぁ…本当にどうしたんだ?最終戦になってから様子がおかしいぞ、お前」
「そう……見えちゃうか……」
自覚はあったのか……そして俺は、今までハクアに訊けなかったことを訊いた。
「なぁ、お前は一体何を願ったんだ?そもそも、今までも何を……?」
俺はずっと聞きたかったのだ……ハクアが何度もデザイアグランプリで戦う理由を。いつもこんなに必死になっているのか……と。
「……少なくとも言えることは……姉さんや透さん、そして……兄さんの願いとは絶対に違うってことだよ」
俺たちの誰とも違う願い……か……。
「でも、その願いは何度でも命を懸ける価値がある……その先に、死が待っていたとしても……それだけは断言できるよ」
何度も命を懸けられる願い……?そんなことを思っていると……
「……よ」
「姉さん?」
「やだよ!それで死んじゃったらどうするの!?」
ルビーが我慢の限界だったのか、ハクアに向かってそう言ったのだ。だが……
「……その時はその時だよ」
ハクアは自分の命を軽く言うようなことを言う。
前から……前世から思っていたが、ハクアは自分の命を軽く見すぎている。自分の余命が分かっても、俺やさりなちゃんが心配していても……ハクアはいつも通りすぎたのだ。
「その時はその時って……」
「姉さんだって、自分の願いを叶えたいからデザグラ続けてるんでしょ?」
「それは……」
「だったら、やることは一つ……戦うしかない」
「「……!」」
「己の理想を……叶えるために。
「「「……」」」
その言葉に、俺も、ルビーも、透さんまでもが……黙り込んでしまった。
「大丈夫。死ぬつもりは毛頭ないし……それに……」
「それに……?」
「ジャマトに捕らわれた人々は、僕が全員助ける」
「一人じゃ無茶だよ!」
「無茶でもやるよ……自分たちだけが幸せでも、他人を犠牲にして勝ち取ったものに……意味はないよ」
「「「……!」」」
「あと……最後に勝つのは、僕だから」
ハクア……だったら、俺も……!
「皆様、ジャマトが現れました」
そして、ジャマトがまた現れるのだった。
side:ハクア
ジャマーエリアが展開され、それぞれが異なる位置に転送される。
「負けられるか……!」
そして、僕だけではなく兄さんたちも……
「俺だって……!」
「絶対に……負けない!」
「デザ神になるのは……俺だ!」
全員、やる気のようだ。
「じゃあ、行くか」
「SET」
「SET」
「SET」 「SET」
「SET」
それぞれのドライバーのバックルをセットし……
「「「「変身!」」」」
バックルを操作する。
「MAGNUM」
「GRAB CRUSH OUT ZOMBIE」
「BOOST ARMED ARROW」
「ARMED CLAW」
「「「「READY FIGHT」」」」
『『ジャ』』
『ジャ』
「……来たか」
『『『ジャー!』』』
「BULLET CHARGE」
「ハァ!」
『『『ジャー!?』』』
僕たちは変身し、周りのジャマトたちを倒していく。
『『『『ジャー!』』』』
「フッ!ハァ!」
『『ジャ!?』』
「ハァ!」
『『ジャー!?』』
ジャマトたちを倒しながら、ラスボスの元へと進んでいくが数が多い……早く攻略しないと、また……!
「こうなったら、一気に……」
そう思い、ニンジャバックルを使おうとした……その時、
「!?」
突如として、ニンジャバックルが光り出し、そして……
「あっ……」
勝手に飛んで行ってしまったのだ。これって……まさか……!
side:アクア
俺は、ジャマトたちを倒しながら、ラスボスに向かって接近していた。ラスボスジャマトの方を見ると、大きな植物に多くの人々が捕らわれているのが見えた。
『ジャ?ジャーー!』
「っ!気付かれたか……!」
俺は、下半身のブーストの加速を利用して、迫りくる無数の針を避けていく……が、
「お兄ちゃん!」
「っ!ぐっ……!」
さすがに多かったのか、攻撃が当たってしまう。さらに……
『ジャー……』
「!」
ジャマトが、エネルギーを針状にして撃とうとしていた。……当たったらまずいな、これ。
すごいな……ハクアはこんな思いを何回もしてきているんだ。そして、その度に勝って世界を守ってきた。みんなを……守ってきた……。
なら、ハクアは誰が守るんだ……?仮にハクアに助けが必要だとして、その時に助けてくれる奴はいるのか……?もしかしたら、強いやつが命を懸けるのは当然と思われ、周りは助けようとも思わないかもしれない……。
そうなったら……ハクアは……。
……いや、そうじゃない!そうはさせない!俺は、あいつの兄だろう!
俺はハクアに比べたら弱い……けど!ハクアの抱えているものを少しでも……肩代わりすることくらいはしてみせる!
『ジャーー!!』
ラスボスジャマトが攻撃をしてくる……その時……
「っ!これは!」
俺のドライバーに、ハクアの持っていたはずのニンジャバックルが嵌る。そして……
「NINJYA」
バックルに意志があるかのように、勝手に操作され装備が上半身に装着された。
「READY FIGHT」
「ハァ!」
俺はすぐさま身代わりを使い姿を消し、攻撃を避けた。
『ジャ!?』
突然消えた俺に驚いたジャマトは、一瞬隙を見せた。その隙に……
「TACTICAL SLASH」
「ハァ!」
『ジャーー!?』
真上に出現して、武器で攻撃を浴びせる。
「よっと……」
そして、俺は建物の上に着地したのだった……。
side:ハクア
「今のは一体……」
ニンジャバックルが飛んでいった光景を見て、透さんがそう呟く。
「……ニンジャバックルが共鳴した」
「え?共鳴……?」
そう、これは推測だがバックルに合った言動などを示すと、力を貸してくれるらしいが……原理はさっぱりだ。
「にしても……兄さんの方に飛んでいきましたね」
「アクア君に?」
「はい……」
そして、僕らは残ったジャマトを倒していくのだった……。
「頑張れ……兄さん……」
side:アクア
『ジャー……ジャー!!』
「!」
ラスボスジャマトがまた、針を飛ばしてきたので、屋上を走り回りながら躱していた。
「ハァ!」
そして、別の建物の窓に向かって跳び、勢いで窓を割って教室に入った。
「っ!来るか…」
だが、執拗に俺を追って攻撃してきたため、ニンジャバックルの能力を使い教室から教室へと移動しながら、攻撃を避けていた。
「っ……こうなったら」
「SET」
俺はブーストをセットし、ニンジャバックルとブーストバックルをそれぞれ操作した。
「NINJYA AND BOOST」
ブーストの装備を装着する勢いを利用して、上に跳びあがる。
「READY FIGHT」
「……行くぞ!」
俺は、ジャマトが叩き付けた手を避けてそれに乗り、奴の上を目指す。途中で針が大量にある所も腕についている手裏剣の装備を飛ばし、飛んでくる針も武器を振ることで弾き落として、進んでいく。
「フッ!ハァ!」
「SINGLE BLADE」
武器を二つにしていたのを、合体させて一つにする。さらに、ブーストバックルのハンドルを捻り……
「BOOST TIME」
武器がラスボスジャマトの体に沿って回転していくのを利用して、俺はそこに乗り上へと上がっていく。その勢いを利用して跳びあがる。ハクアが助けようとしている人たちは……俺が!
「NINJYA BOOST GRAND VICTORY」
「ハァ!!」
そして、俺は巨大な植物へと蹴りを叩き込んだ。
「よっと…」
そして、俺は難無く着地し、捕らわれていた人々は解放されていったのだった……。
side:ルビー
「やった!」
お兄ちゃんが、ラスボスジャマトにダメージを与えて、捕らわれた人々も助け出した。でも、まだ勝負は終わっていない!
「さぁ……これで……」
「ハァァァーー!」
「幕引きだ!」
ハクアが透さんよりも、一足早く缶を蹴った。でも……
「よっと、ハァ!」
私は、ラスボスジャマトの体を登って、蹴られた缶の所に向かう。もう少しで届く……
「フッ!よっと…ハァ!」
え!?ハクア!?早すぎる……けど!
「「勝つのは……」」
「「私/僕だ!!」」
そして、ほぼ同時に缶を蹴り飛ばし……エリア外まで飛んでいった。
『ジャ!?ジャジャ~~~……』
そして、ラスボスジャマトは消えていったのだった……。
side:ハクア
「どう……なったの?」
「さぁ……ていうか、ゲーム終了のアナウンスがない……」
「え!?」
おかしい……確かに缶はエリア外まで……。すると……
「ラスボス……しぶとすぎだろ……」
兄さんがラスボスに呆れた様子で、戻ってきた。
「あ、兄さん……お疲れ様」
「あぁ……お前もな」
「良かったぁ……無事で!」
「あれほどの動きを見せるとはね……」
うん?ニンジャバックルって……もしかして……。
「ハクア」
「え?何?」
「これ……助かった」
そう言って、兄さんがニンジャバックルを渡してきた。
「お前のおかげだ」
「……いや、僕じゃないよ」
「?」
「兄さんが、自分で引き寄せたんだよ」
そう、僕は兄さんに渡したつもりはない。兄さん自身で引き寄せたものだ。だから、僕にお礼をいう必要はないのだ。だが……
「とにかく……ありがとう」
兄さんは、僕にニンジャバックルを渡そうとしてくる。
「……いいの?」
「いいって?」
「それ多分、シリウスと相性いいやつだよ?」
そう、ニンジャバックルは今の戦いを見る限り、シリウスと相性のいいバックルなのだろう。
「……でも、最初から持っていたのはハクアだ。それに……」
「……それに?」
「デザ神の座くらい、自分の力で勝ち取るさ」
「私もね!」
「!」
……まったく、兄さんも姉さんもデザグラに参加してから変わったなぁ……もちろん、いい方向にね。
「……分かったよ」
そして、ニンジャバックルを兄さんから受け取る。……次こそは……必ず……あいつを!
「皆さん、一度神殿へとお集まりください」
ツムリさんがきて、そう参加者たちに呼びかけた。
「こんな世界は……早く終わらせる……」
僕は、そう呟くのであった……
デザイアグランプリルール
ライダーの変身者とレイズバックルは
共鳴することがある。
読んで下さりありがとうございました。
ギーツ本編とは違い、負傷もしていないため景和ポジのアクアが脱落することはありません。ちゃんと、最後まで戦います。
次回で、始動編ラストになるかと思います。
良ければ、感想や評価の方をよろしくお願いします。
それでは、次回もよろしくお願いします。