女神の子   作:アキ1113

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 今回で、タイトルの通り、始動編ラストになります。

 デザ神の座を手に入れ、理想の願いを叶えるのはどのライターなのか……。
 
 それでは、どうぞご覧ください。


始動F:世界を変えるモンスター

 side:アクア

 

 「えぇ……?」

 

 ルビーがモニターに映し出された光景を見て、そんな声を出す。

 

 そこには、消えたラスボスジャマトがハクアかルビーが蹴り飛ばした缶を体内に飲み込む様子が映し出されていた……。どんだけしぶといんだよ……。

 

 「このように、ジャマトが缶を飲み込んでしまいました」

 

 「いや、見たんで分かってます……」

 

 「どうするの……あれ……?」

 

 「缶蹴りが不可能になったってことは……」

 

 「うん……直接やるしかない……!」

 

 缶蹴りジャマトなのに、缶を飲み込むなよ……。そう心の中で思うが、ラスボスジャマトに聞こえているはずもない……すると……。

 

 『緊急事態のようだな』

 

 「「「!?」」」

 

 「……」

 

 突然、後ろに白い仮面を付けた人物が現れた。……誰だ?

 

 「ゲームマスター……」

 

 「GM自ら……何の用向きで?」

 

 「「「……!」」」

 

 ゲームマスター!?こいつが……?

 

 『君たちには、これから緊急ミッションに挑んでもらう』

 

 その言葉とともに、目の前に出てきたのは……卵?それも人数分だ。

 

 「え……卵?」

 

 『そうだ。その卵を孵化させるんだ』

 

 「なんでだ?」

 

 『その卵からは、ラスボス攻略の鍵となるものが生まれる』

 

 「え、この卵から?」

 

 『そうだ』

 

 卵から、攻略の鍵となるものが……?

 

 「これが最終戦にやることかよ……」

 

 「……どちらにしろ、やらなきゃ話は進まない」

 

 そう言い、ハクアが一つ卵を選んだ。

 

 「それに……これから生まれるもので、あいつを仕留められるなら……僕はやる」

 

 「……今はやるしかないか」

 

 「そうだね……よし!これにしよう!」

 

 ハクアのいう通り、やるしかないか……。

 

 「じゃあ、俺はこれだな」

 

 そして、全員が卵を選び……

 

 『では、ライダー諸君……頼んだぞ』

 

 ゲームマスターはこの場を去って行ったのだった……そして……

 

 「皆さん、ジャマトが現れました」

 

 

 

 

 side:ハクア

 

 僕たちは、現れたジャマトのもとに来ていた……卵を持って。

 

 「SET」

 

 「SET」

 

 「SET」

 

 「SET」

 

 「「「「変身!」」」」

 

 「NINJYA」

 

 「GRAB CRUSH OUT ZOMBIE」

 

 「ARMED ARROW」

 

 「ARMED CLAW」

 

 「「「「READY FIGHT」」」」

 

 僕たちは、それぞれ変身した……さて、どう育てようかな……。

 

 「フッ!ハァ!」

 

 『『ジャ!?』』

 

 僕は、ジャマトと戦いつつみんなの様子を見ておく。

 

 姉さんは……抱っこひもか。あ、ジャマトに卵取られた……。

 

 透さんは……あぁ、取り敢えず危険から遠ざけているのか……。

 

 「ハァ!オラァ!」

 

 ……勝手に育つと考えているだけかもしれないけど。

 

 そして、兄さんは……布に包んで置いてある。取り敢えずあっためておいているのだろうか……?というより、兄さん……いや、吾郎先生はこの手の知識はあるだろう。……卵に通用するかは不明だが。

 

 そして、僕はというと……

 

 「ほら、あれを見て。あれが君が倒すべき相手だよ。そして、世界を救うんだ」

 

 という具合に英才教育っぽいことをしていた。おそらく、卵の中身はアイテムだろう。それが、育て方で強さが変わってくるなら、色々教えておいた方がいいと考えたのだ。

 

 「え!?英才教育!?」

 

 「そう来たか……」

 

 「あれで、孵るのか……?」

 

 三人が思い思いの反応をしている間に……

 

 「NINJYA STRIKE」

 

 「フッ!」

 

 「よっ!」

 

 「ほっ!」

 

 「ハァ!」

 

 僕はバックルを操作し、分身でジャマトを攪乱しておく。その隙にジャマトに飛び乗り……

 

 「よっと……なるほど、ここか」

 

 体内にある缶の場所を見つけたのだった。

 

 「SECRET MISSION CLEAR」

 

 「うん?」

 

 すると、スパイダーフォンから音が鳴り、スパイダーモードとなってアイテムボックスを持ってきた。

 

 「ありがとう」

 

 『♪~』

 

 携帯に戻っていたので、画面を見ると……、

 

 『ジャマトの中にある缶の位置を見つける』

 

 これも、隠しミッションなのか……。

 

 「中身は……お?」

 

 ブーストバックルだった。そしてジャマトの方を向いたが……

 

 「っ!逃げたか……」

 

 また、逃げられてしまった……。 

 

 

 

 

 

 

 side:ルビー

 

 私たちは、サロンへと戻ってきて思い思いの方法で卵を孵そうとしていた。

 

 「よしよ~し」

 

 私は卵を肌身離さず持っておき、温めていた。

 

 「まだなのか……」

 

 「まぁ、そう簡単にはいきませんよ。……まさか、割ろうとしてませんよね?」

 

 「い、いやそれはないよ……」

 

 あ、割ろうとしていたなこれ。すると……

 

 「あ、透さん」

 

 「え?」

 

 「卵にひびが」

 

 透さんの卵にひびが入って、今にも割れそうになっていた。そして……

 

 「……?これは……」

 

 卵が割れ、中から出てきたのは……小さい方のバックルだった。

 

 「ドリルか?」

 

 それは、ドリルのような形をしたものが付いていた。さらに……

 

 「あ!?」

 

 「俺もか」

 

 私とお兄ちゃんの卵にもひびが入り……

 

 「これは……剣が二つ……?」

 

 「こっちは……プロペラ?」

 

 出てきたのは、お兄ちゃんが二つの剣が付いているバックルで、私がプロペラみたいなバックルだった。

 

 「これで攻略しろってこと?」

 

 「そうらしいな」

 

 よーし……これで、私が……!あ、そう言えば……

 

 「ハクア!そっちはどう?」

 

 「あー……こっちは…まだみたい……」

 

 あとは、ハクアだけみたいだ。でも……

 

 「中々、生まれないね~」

 

 「そうだね……」

 

 だいぶ待ったと思うけど……ハクアの卵は、うんともすんとも言わない。ハクアはとっても優しい子なのに……。

 

 「ジャマトの出現まで、だいぶ時間があると予想されます。一度、ご帰宅されては?」

 

 そうギロリさんは言うので、私たちはアイテムと卵を持って帰ることにしたのだった……。

 

 

 

 

 

 

 

 side:ハクア

 

 「フッ!ハァ!」

 

 卵を手に入れた翌日の早朝、僕はいつもより早起きをして日課を行っていた。日課というのは、格闘術の型の確認と練習……あとは軽い筋トレなどである。

 

 「……おーい、もう朝だよ」

 

 そう、卵に声を掛けるが……。

 

 「まぁ、返ってくるわけないか……」

 

 ……早くあいつを倒さないといけないのに。

 

 「さっさと起きなよ……寝坊助……」

 

 

 

 

 

 

 side:ルビー

 

 『『『ジャー』』』

 

 『『『ジャー』』』

 

 「きたね……」

 

 「あぁ……」

 

 私たちは、ラスボスジャマトが現れたという連絡を受けて、その場所にきていた……けど、

 

 「あれ?ハクア君は……?」

 

 「いや……朝から姿を見かけてなくて……」

 

 そう、ハクアが朝からいないのだ……いつもなら、朝ご飯の時間には戻ってくるけど……

 

 

 

 『あぁ……ハクアなら、いつもより長く出てくるってさ』

 

 

 

 って、ママが言っていたのだ。

 

 「……まだ卵が孵ってないとか?」

 

 「どうだろう……?」

 

 『『『ジャー』』』

 

 「「「!」」」

 

 そんな話をしていると、ジャマトたちが迫ってきていた。

 

 「やるしかないか……」

 

 「そうだね」

 

 「あぁ」

 

 そして、私たちは手に入れたバックルをセットする。

 

 「SET」

 

 「SET」

 

 「SET」 「SET」

 

 「「「変身!」」」

 

 「ARMED PROPELLER」

 

 「ARMED TWIN DAGGER」

 

 「DUAL ON」

 

 「GRAB CRUSH OUT ZOMBIE ARMED DRILL」

 

 「「「READY FIGHT」」」

 

 そして、私たちはそれぞれの装備を付けて変身した。

 

 『『『『ジャー!』』』』

 

 それと同時に、ジャマトたちが一気に押し寄せてくる……これで最後……絶対に私が!

 

 「「「ハァァァーー!!」」」

 

 私たちは、それぞれの武器を手に最後の戦いに挑むのであった……。

 

 

 

 side:ハクア

 

 「……!始まったか…」

 

 僕はブーストフォームへと変身してブーストライカーに乗り、ジャマトが現れた場所へと来ていた。卵はまだ孵っていない……。

 

 ジャマトたちがいる場所に視線を向けると、兄さんたちが手に入れたアイテムで上手く戦っていた。

 

 「ハァ!……これで……!」

 

 「やぁ!……私も!」

 

 「俺だって……!」

 

 そして、ジャマトたちを倒し終わったのかラスボスジャマトへと向かっていく。

 

 「ZOMBIE DRILL VICTORY」

 

 「PROPELLER STRIKE」

 

 「TWIN DAGGER STRIKE」

 

 それぞれがバックルを操作して、ラスボスジャマトを倒そうとする……

 

 「デザ神になるのは……」

 

 「「「俺(私)だ!」」」

 

 だが、三人の攻撃を受けてもダメージがそんなに入った様子もなく……

 

 『ジャーー!』

 

 「「ぐあっ!」」

 

 「きゃあ!」

 

 逆にジャマトに手で攻撃され、地面に落下してしまった。

 

 「……!くそっ!」

 

 「REVOLVE ON」

 

 「SET」

 

 「DUAL ON」

 

 僕はすぐさま、みんなのもとへと向かう。

 

 『ジャーー!!』

 

 「「「……!」」」

 

 ジャマトが動けない三人に攻撃しようとしていたが……

 

 「TACTICAL SLASH」

 

 「ハァ!」

 

 『ジャジャ!?』

 

 「NINJYA AND BOOST」

 

 「READY FIGHT」

 

 僕はニンジャブーストフォームとなって加速し、ジャマトに攻撃を加えた。

 

 「ぐっ……間に合ったかな?」

 

 「「……ハクア」」

 

 「ハクア君……」

 

 まずいな……みんな今ので相当なダメージを負ったようだ。

 

 「あとは僕が……下がってて」

 

 そして、ラスボスジャマトへと向かおうとしてが……

 

 「ぐっ……待てよ……」

 

 透さんがそれを呼び止める。

 

 「……取られて…たまるか!」

 

 「REVOLVE ON」

 

 「はぁ…はぁ…俺が……勝つんだ……」

 

 「待って、そのダメージじゃ「関係……ない……」……!」

 

 「俺は……戦い続けるだけだ……死んでも勝つんだ!……そして……願いを……叶えるんだ!」

 

 そうか……そうだ!……どんな状況でも戦うんだ!……自分の理想を、叶えるために……!

 

 『ジャーー!!』

 

 「っ!」

 

 ラスボスジャマトが、透さんにとどめを刺そうとする……が、

 

 「ハァ!」

 

 「「!?」」

 

 「なっ……」

 

 僕が卵を盾にして、ジャマトの剣を受け止める。

 

 「いい加減に……起きろ!寝坊助!

 

 『ジャ!?』

 

 そして、卵が光輝き……

 

 「あっ……」

 

 「それは……」

 

 中から、何かの生き物の顔をかたどったバックルが出てきた。これなら……!

 

 僕は、ニンジャバックルを外して新しいバックルをセットする。

 

 SET

 

 「さぁ……ここからが、ハイライトだ!」

 

 MONSTER AND BOOST」

 

 そして、上半身にナックルのようなものが付いた装備が装着される。

 

 READY FIGHT」

 

 『ジャーーー!!』

 

 ジャマトが怒り攻撃しようとしてくる。それに、対して……僕はモンスターバックルを操作し、ブーストバックルを2回捻る。

 

 「BOOST TIME」

 

 すると、ナックルに炎がつき火力を増していき……そして、もう一度ハンドルを捻る。

 

 「これで……」

 

 MONSTER BOOST GRAND VICTORY」

 

 「終わりだ!!」

 

 『ジャーー!!』

 

 「ハァァァーー!!」

 

 僕の突き出した拳は、ジャマトの剣を折り……

 

 『ジャーー!?』

 

 ジャマトの体を体内の缶ごと貫いたのだった……。

 

 『ミッションコンプリート………デザ神、降臨です!』

 

 「MISSION CLEAR」

 

 「これで……いいよね?……母上……」

 

 そして、今回も優勝することができ……敵を取ることもできたのだった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「あ……お前もありがとう」

 

 モンスターバックルにそう声を掛けると、目を閉じて寝てしまった。すると……

 

 「なぁ……」

 

 「はい?」

 

 透さんが、話し掛けてくる。何か聞きたいことでもあるのだろうか……?

 

 「何で、俺を助けることを……?」

 

 あぁ、それか……

 

 「こいつを起こすためには、足りないものあったんです」

 

 「足りないもの……?」

 

 「はい……諦めない心です」

 

 「……え?」

 

 「それは、僕からは教えられないものでした。だから、利用させて貰いました」

 

 そう、申し訳ないが透さんのあの状況を利用させてもらったのだ……そのおかげで、こいつを起こすことが出来たんだけど。

 

 「そう……か」

 

 「ごめんなさい……利用してしまって「いいよ」……え?」

 

 「俺は勝負に負けた……それだけだから……」

 

 「………透さん」

 

 「?」

 

 これは、お節介かもしれない。どう思われるかは分からない………けど、

 

 「死ななければ、負けじゃない」

 

 「……!」

 

 「生きてさえいれば……必ず、勝てる時がくる」

 

 僕は、透さんにそう言ったのだった。

 

 「ハハッ……相変わらずだな、君は……」

 

 「RETIRE」

 

 その直後、透さんは脱落していった……。

 

 「ハクア……」

 

 「あ、兄さん、姉さん」

 

 すると、兄さんと姉さんがこちらにやってきた。

 

 「おめでとう……強いね~やっぱり……」

 

 「あぁ……完敗だな……」

 

 二人がそう言ってくるが、その顔はどこか悔しそうだ……。

 

 「……自分の理想だけは忘れないで」

 

 「「……!」」

 

 「そうすれば……いつか叶う時がくる」

 

 僕は、兄さんと姉さんにそう言ったのだった。この言葉も、さっき透さんに言ったことも、ただのエゴかもしれない……でも、言わないよりはいい……そう、思ったのだ。

 

 「あぁ……そうだな」

 

 「……うん!」

 

 そして……

 

 「「RETIRE」」

 

 二人もドライバーを残して消えてしまったのだった……。

 

 

 

 ゴーン……ゴーン……ゴーン……

 

 

 

 「さぁ……始まるよ……新しい世界が」

 

 

 

 

 

 

 

 

 side:???

 

 「へぇ……強いねぇ~」

 

 ハクアたちのやり取りを隠れて見ている人物がいた。それは、神経衰弱ゲームで助っ人として参戦していた仮面ライダーパンクジャックであった。そして、変身を解除すると……

 

 「次のデザグラも楽しめそうだ……」

 

 そう、呟くのであった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 場所は変わり、人がいなくなったデザイアグランプリのサロンに、一人の人物がやってきていた。

 

 『今回もフォルスがデザ神となったか……』

 

 それは、最終戦で参加者の前に姿を現したゲームマスターであった。そして、ソファーに座って付けていた仮面を外したゲームマスター……いや、

 

 「見せてもらうぞ……お前の叶えた世界を……」

 

 ギロリはそう呟くのであった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 デザイアグランプリルール

 

 

 ゲームが終了すると、運営とデザ神以外の人々の

 

 デザイアグランプリに関する全ての記憶が消される。

 

 こうして、世界は守られた。

 

 

 

 

 




 読んで下さりありがとうございました。

 やはり、デザ神はハクアでしたね。そして、ハクアが叶えた願いとは……?

 良ければ、感想や評価の方をよろしくお願いします。

 それでは、次回からの新章もよろしくお願いします。
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