果たして、ここでの椅子取りゲームの結末はどうなるのか……。
そして、東京ブレイド編はギーツ本編での謀略編のところを終わらせてから書こうと思っていますので、もう少しだけお待ちください。
それでは、どうぞご覧ください。
side:ハクア
迷宮脱出ゲームからしばらくして、僕たちは相変わらずの日常を送っていた。
兄さんは役者として、今までよりも多くの作品に出演し、B小町の方のサポートもしていた。
姉さんの方も、配信業はメムさんのおかげで順調らしい。ライブの方もまた開かれる予定みたいだ。
そして、僕はというと……
「はーい、OKです!」
「ありがとうございました!」
今日は役者の仕事で、ドラマの撮影をしていた。そして、撮影が終わり帰ろうとすると……
「星野珀亜様」
「……?」
突然、見知らぬ女性に声を掛けられたのだ。
「あの、どちら様ですか?」
「私はサマス、貴方の支援をしたいと思っている者です」
「支援……?」
そして、色々話した後にサマスさんは去って行ってしまった。
「何だったんだろう……?」
すると、近くを赤い帽子を被った女の子が通りかかる……その瞬間、
「……ん?」
何故かIDコアが独りでに落ちたのだ。
「なんで……え?」
そして、さっきの女の子がドライバーを持っていたのだ。僕は、すぐにその子に近づいて……
「ごめんね。それはお兄ちゃんのもので、遊び道具じゃないんだ」
僕は女の子から、ドライバーを返してもらった。それにしても、子役の子にこんな子いたかな……?すると……
『『『『ジャー!?』』』』
「きゃあぁぁぁーー!!」
「またいきなりか……!」
ジャマトたちが突然、撮影場所に現れたのだ。
「SET」
『『ジャーー!』』
「フッ!ハァ!」
僕はジャマトたちと徒手空拳で戦い……
「変身!」
「MAGNUM」
「ハァ!」
『『『『ジャー!?』』』』
「READY FIGHT」
僕は変身して、ジャマトたちを撃ち倒していく。だが……
「SET」
「変身!」
「MONSTER」
「フッ!ハァ!オラァ!」
「ぐっ……」
ウィンさんが変身して、僕に襲い掛かってきたのだ。どうやら、もう隠す気はないらしい。
「ハァ!……ここで落としてやるよ!」
「MONSTER STRIKE」
「ぐあっ!」
そして、ウィンさんの技を食らってしまい……。
「!?」
またもや女の子にドライバーを取られてしまう。それは、あっちも同じようで……
「え!?俺も!?」
『『ジャー!』』
「うおっと!」
『『ジャー!』』
「ハァ!……くそっ!」
ドライバーのない状態では、この数は厳しく僕たちは揃って逃げるのであった……。
『♪』
「さぁ……今回はどんなゲームなのやら……」
「……」
side:アクア
「これより、椅子取りゲームを開始します」
神殿に集められた俺たちは、ツムリさんにそう言われる。
「皆さんのドライバーが、ジャマトたちに奪われてしまいました」
「赤い帽子の女の子……だったよね?」
「あぁ……俺もその子に」
どうやら、みんなその子に奪われたようだ……。
「皆さんには、ジャマトからドライバーを取り返していただきます。そして……4名獲得している時点で残り1名となった方は、脱落となります」
なるほど……だから、椅子取りか。
「それでは……ゲームスタートです!」
side:ルビー
私は、赤い帽子の女の子を探すために最近、登録者の伸び始めたSNSを利用して情報を集める。すると……
「ルビー!」
「あ、お兄ちゃん」
「どうだ?」
「今のところは何も……」
「そうか……ん?」
「どうしたの、おにい……あ!」
お兄ちゃんの向いた方を見ると、そこには赤い帽子の女の子が歩いているのを見つけた。
「「いた!」」
そして、私とお兄ちゃんは追いかけていくが……
『『ジャ』』
「あ!」
そこには、ジャマトたちがいて女の子がドライバーを渡そうとしていた。
「っ……!」
「え!?お兄ちゃん!?」
様子を見ようと思っていた私だが、突然お兄ちゃんが飛び出していき驚いてしまう。
「ハァ!」
『『ジャ!?』』
なんと、女の子がドライバーを渡すタイミングを見計らって、ドライバーを奪い返したのだ。
「ルビー!」
そして、私の分のドライバーを投げ渡してきた。それを難無くキャッチして、この場から二人で逃げていく。
「お兄ちゃんナイス~!」
「あぁ……なんとかなったな……」
こうして、私たちはドライバーを取り戻すことが出来たのだった……。
side:ハクア
僕は、ドライバーを探して走り回っていた。すると……
「あれ?ハクア君!?」
「……透さんもここに?」
「あぁ……だけど……」
どうやら、透さんもまだドライバーを手に入れていないみたいだ。
『『『ジャー!』』』
「「!」」
そう、話しているとジャマトが現れてしまった。
「どうします……」
「そうだね……」
「ここは……」
「あぁ……流石にね……」
そして、僕たちは……
「「ハァ!」」
『『ジャー!?』』
「「一時休戦で!」」
これは、何も善意からのものではないだろう。今は互いに協力すればドライバーを獲得する確率が上がる……そう透さんは考えているだろう。
僕としては……申し訳ないがウィンさんを落としておきたいと考えている。前のゲームで運営の人なのは確実だと分かったので、透さんと一緒にドライバーを獲得していれば好都合なのだ。
『『『ジャー!』』』
「フッ!ハァ!ヤァ!」
『『『ジャー!?』』』
僕は、ジャマトたちを格闘術で撃退していったが未だにドライバーは見つからない。それに加えて……
『ヘン……シン』
「Jyamato…」
「まじかよ……」
ジャマトライダーまで出てきたのだ。生身では流石に不利過ぎる……。
「ハァ!」
僕は、格闘戦をジャマトライダーに向かって仕掛けるが……
「ぐあっ!」
「っ……ハクア君!」
逆に、パンチを食らってしまう。すると……
「「ハクア!」」
「兄さん、姉さん……」
「ハクア!?大丈夫!?」
「うん、大丈夫……」
「いや、さっきモロに食らってたろ」
「それに、顔けがしてるし!?」
兄さんと姉さんが駆けつけてくれたみたいだ。
「お前は休んどけ。透さん、ハクアを」
「あぁ、分かった」
「いや、でも……」
「はいはい!ハクアは休む!お姉ちゃんたちに任せておきなさい!」
「SET」
「SET」
「「変身!」」
「NINJYA」
「BEAT」
「ハァ!」
そして、兄さんは跳びあがりニンジャの速さを活かしてジャマトたちを次々と倒していく。
「よくもハクアを!やぁ!はぁ!」
『『『ジャー!?』』』
姉さんも、ビートアックスでジャマトたちを倒していった。
『『『ジャー』』』
「こっちにも来たか……フッ!ハァ!」
僕たちの方にもジャマトライダーを含めたジャマトたちが来ていたので、応戦するが……
「さすがに、こいつは……!」
ジャマトは問題ないものの、ジャマトライダーには苦戦してしまう。
「ハァァァーー!」
『ジャ!?』
「ハクア!下がってろ!」
兄さんが、僕のもとにきてジャマトライダーと戦い始めた。すると……
『ジャーー!?』
「はぁ!?」
「え!?」
何かが突然飛んできて、僕の手元にくる。その物体を見ると……
「これは……バックル?」
銀色でオレンジ色が所々に入った、今までに見たことのないバックルだった……。
side:???
ハクアが謎のバックルを手に入れる少し前、このゲームをある部屋で見ている人物がいた。
その人物は、スーツに蝶ネクタイをしている人物で、その隣にはハクアに支援をしたいと話しかけていた女性のサマスもいた。
「……サマス」
「はい」
すると、サマスはタブレットを操作し本来デザイアグランプリには未実装のバックルをハクアに送り届けるようにしたのだった。
「見せてもらうぞ……君の力を……」
side:ハクア
「ハクア……それって……?」
突然、手に入れたバックルだったが……これは寧ろ好機かもしれない。
「兄さん……少し頼みが「ほら」……え?」
何故か全部言う前に、兄さんがドライバーを差し出してきた。
「何か策があるんだろ?」
「……5分で終わらせる」
「あぁ」
そして、兄さんからドライバーを受け取り……
「ENTRY」
IDコアをセットして腰に巻き付け、バックルを左側に嵌めた。
「SET」
「変身!」
僕は、バックルのボタンを押し……
「GREAT」
「READY FIGHT」
エントリーフォームに、仮面の部分にゴーグルのようなものを装着した形態に変身した。
「え、顔だけ……?」
兄さんがそんな反応をする中……
「RAISING SWORD」
剣にバックルの付いた武器が飛んできたのだった。
「このバックルは……抜けない……?」
剣についているバックルも使えるかと思い、外そうとするが外れそうもない。
「外れないのか?」
「うん、そうみたい。とりあえず……試し斬りかな?」
そう言いながら、剣……レイジングソードを構えてジャマトたちを迎え撃った。
「フッ!ハァ!」
『『ジャー!?』』
レイジングソードにエネルギーを纏わせながら、次々とジャマトたちを斬っていく。
「よっと!」
『『『ジャー!?』』』
「ハァ!」
『『ジャー!?』』
「ヤァ!」
『『『ジャー!』』』
時にアクロバットの動きを混ぜ、時に剣を逆手に持ちながら、ジャマトたちを倒していった。すると……
「ん?これって……」
レイジングソードから、何やら音がしたので試しに付いているバックルのレバーを倒してみると……
「FULL CHARGE」
「おぉ!」
そんな音声がしたので、バックルを取ろうとする。
「外れた!これで……!」
そして、外れたバックルをドライバーのもう片方にセットし……
「TWIN SET」
バックルのレバーを倒す。
「TAKE OFF COMPLETE JET&CANNON」
「READY FIGHT」
上半身に大砲、下半身に羽のようなものがついた形態へと変化した。
「おぉ……これなら!」
僕は、ジャマトライダーに向かって走り出して、レイジングソードで斬り付ける。
「ハァ!」
『!?』
近づくと攻撃されそうになるが……
「よっと……いけ!」
下半身に付いているブースターで跳びあがり、上半身に付いた大砲を放ってジャマトライダーにダメージを与えていく。
『ジャーー!?』
「とどめだ!」
ある程度のダメージを与えた僕は、右側のバックルのボタンを押し……
「ROCK ON」
大砲の照準をジャマトライダーに合わせてから、レバーを倒す。
「COMMAND TWIN VICTORY」
「ハァァァーー!!」
『ジャーー!?』
すると、大砲からエネルギーが放たれていき、ジャマトライダーを撃破したのだった。
「威力凄いな、これ……」
side:アクア
「ありがとう、兄さん」
「あぁ……でも、良かったのか?これは……」
「いいよ。今回のお礼だよ」
ハクアが無事に新しいバックルでジャマトライダーを撃破し、ドライバーを返して貰ったのだが……ついさっきまで使っていたバックルまで、お礼と言って渡してきたのだ……。
「でも……」
「借りはすぐに返しておいた方がいいかと思って……」
確かに、ありがたいけど……これではハクアが……
「大丈夫。これだけは持っておくから」
そう言って、ハクアはマグナムバックルを見せる。
「まぁ……それなら」
「でも、無理はしないでね?」
「分かったよ」
そう言いながら、ドライバーを獲得しようとするために歩いていくハクア……だが、
「はい~」
「「!?」」
何故か晴家ウィンが、ハクアの分のドライバーを拾い上げ……
「ほらよ」
「え?おっと……はぁ?」
それを、透さんに投げ渡したのだ。渡された本人もその行動に驚いているようだが……。
「ねぇ!どういうつもり!?それは……」
「そこに落ちていたんだから、誰のものでもないだろ?」
「おい……お前「待った」…ハクア?」
俺が文句を言おうとしていると、ハクアがそれを制する。
「何故だ!?」
「ウィンさんの言う通りだよ」
「で、でもあれは……」
「姉さん……兄さんも落ち着いて。これは完全に僕が悪いよ」
「「……」」
おいおい……ハクアは何も悪くないだろ……。
「透さんも、それは持っていて貰っていいので……」
「ハクア君……」
透さんもそう言われて、何も言えなくなってしまう。すると……
『皆さん、一度神殿の方へ集まってください!』
「とりあえず、今は行こうか」
「……あぁ」
「……うん」
そして、神殿へと集まった俺たちはあることを聞かされる。
「残りのドライバーがジャマトライダーのものになっています」
「え……それって……」
「はい。このゲームのボスとなっているジャマトを倒すまでに、ドライバーを獲得できなければ……脱落となります」
デザイアグランプリルール
IDコアは本人専用だが、
ドライバーは誰でも使用可能である。
紛失しないよう、ご注意を。
読んで下さりありがとうございました。
この小説では、ウィンがドライバーを透に渡しましたね。次回、果たしてハクアは……。
良ければ、感想や評価の方をよろしくお願いします。
それでは、次回もよろしくお願いします。