女神の子   作:アキ1113

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 今回から、いよいよムービーバトルロワイヤル編をやっていきたいと思います。

 果たして、どのようなバトルが繰り広げられるのか……。

 因みに時系列は、演舞編の後でギーツ本編とは異なります。

 それでは、どうぞご覧ください。


乱戦Ⅰ:悪魔と星の子

 side:ハクア

 

 舞台『東京ブレイド』の公演が進み、今日は休演日で休日………なのだが、

 

 「「「「……何これ?」」」」

 

 僕たち四人(・・)は口を揃えてそう言う。僕たちはある店に、RPGにいそうなキャラクターのコスプレをして滞在中なのだ……。

 

 さらに……

 

 「えっと……なんで透さんがここに?」

 

 「……俺も知らないよ。気が付いたらこんな感じで……」

 

 なんと、あの時消滅したはずの透さんが僕たちの目の前にいるという事態が発生しているのだ。

 

 「それにこの格好……一体、何なんだ?」

 

 「まぁまぁ……三人とも似合ってるからいいじゃん!」

 

 兄さんが不満をこぼすと、姉さんがそう言って僕たちの衣装を褒めてくれた。すると……

 

 『♪』

 

 「……デザグラから呼び出しだね」

 

 その言葉で立ち上がり、僕たちはデザイア神殿へと向かうのだった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ようこそ、みんなー!!」

 

 「あれ?ツムリさんイメチェン?」

 

 「ていうか、性格まで変わっている気が……」

 

 「マジで何があったんだ……これ」

 

 デザイア神殿に来たのはいいが、そこではイメチェン(?)したツムリさんが待っていたのだ……いや、似合ってはいるけど。

 

 「まぁ……どんな状況でも、やるしかないよ」

 

 「そうだな」

 

 「あぁ」

 

 「それで、今回のミッションは?」

 

 そう、姉さんが訊くと……

 

 「それでは、ミッションを発表するわ。最初のミッションは………悪魔マラソンゲームよ!」

 

 「「「「……悪魔マラソンゲーム?」」」」

 

 ……聞いたことないゲームだ。新しいタイプのやつかな?すると、ツムリさんがあるものを持ってきた。それは……

 

 「オイ!ココカラダセ!」

 

 ……?なんだこれ?

 

 「悪魔マラソンゲーム……数々の障害を乗り越えて、この悪魔をゴールまで運べばゲームクリアよ」

 

 「……悪魔なのか、これ」

 

 「へぇ~……」

 

 どうやら、この中に入っているのは悪魔らしい。

 

 「今回は、協力系なのかな?」

 

 「今の説明を聞けばそうなるな」

 

 姉さんと兄さんがそんなことを言う。

 

 「それじゃあ……頑張ってね~!」

 

 ツムリさんのその言葉と共に、僕たちはスタート地点へと転送された……。

 

 「……ここがスタート?」

 

 そこには、スタートの看板と様々な乗り物が用意されていた。

 

 「ねぇ?どれで行くの?」

 

 「まぁ……無難にトラックかな?」

 

 「俺も同感だ。このゲームは俺たちで争う必要もなさそうだしな」

 

 ルールの説明の中で、誰か一人が脱落とは言われてはいなかったからね。

 

 「と、言う訳なので……」

 

 僕たちは、三人で透さんの方を向いた。

 

 「?……あぁ……そういうことか」

 

 「お願いします」

 

 「分かったよ」

 

 この中で免許持っているの透さんだけだしね。

 

 え?コンちゃんはどうなのかって?……あれは、アイテム扱いだからノーカンだ。

 

 「さて……じゃあ、行こうか」

 

 透さんが運転席、僕らが荷台の中に乗って、悪魔マラソンゲームが始まるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「……今のところは何もなしかな」

 

 「そうだねー……」

 

 「障害があるとは言っていたがな」

 

 スタートしてから何分たっただろうか。今のところは順調である……順調過ぎるくらいに。そう思っていると……

 

 「このまま行けば楽勝……きゃ!?」

 

 「うおっ!」

 

 「っ……!」

 

 突然、トラックが大きく揺れたのだ。やっぱり、きたか……!そして、大きなブレーキ音と共に止まってしまう。

 

 「早く出た方がいいね……このままここにいる訳にもいかないしね」

 

 「あぁ……二人共、けがは?」

 

 「うん……大丈夫……」

 

 「僕もこの通り無傷だよ」

 

 そんなやり取りをしてから……

 

 「……よし!今!」

 

 タイミングを見計らって、僕たちはトラックの荷台を出た。

 

 「おい!こっちだ!」

 

 僕たちは、透さんの声がした方に走り、倉庫のようなところに逃げ込んだ。

 

 「三人ともけがは?」

 

 「三人とも大丈夫です……」

 

 「いきなり何なの……?」

 

 僕たちは、隙間から外を見てみると……

 

 

 

 

 「とにかく、事情を聞いてみるしか……」

 

 「こっちがっつり攻撃しちゃいましたけど~」

 

 あの人達って……まさか!

 

 「あれって……仮面ライダー?」

 

 「でも、デザイアドライバーじゃないよ?」

 

 「あの人たち……知ってる」

 

 「本当か!」

 

 僕は、前の単独でのミッションのことを話した。

 

 「そんなことが……!」

 

 「じゃあ、この悪魔って……」

 

 「……何だかきな臭いが、とりあえずゴールに行かないと」

 

 三人は驚きつつも、今はミッションクリアを優先して考えているようだ。すると……

 

 「俺に作戦がある」

 

 兄さんに何か策があるようだ。

 

 「作戦って?」

 

 「あぁ……それは―――」

 

 そして、兄さんの作戦を聞いた僕たちは……

 

 「……今はそれしかない。僕は乗るよ」

 

 「俺もだ」

 

 「私も……でも、気を付けてね?」 

 

 「分かってるよ」

 

 そうして、兄さんの案で行くことになったのだった。

 

 「じゃあ……」

 

 「SET」

 

 「変身!」

 

 「NINJYA」

 

 「READY FIGHT」

 

 兄さんは早速、ニンジャフォームへと変身して……

 

 「ROUND 1,2,3 FEVER」

 

 「TACTICAL FINISH」

 

 「ハァ!」 

 

 ニンジャデュアラーで倉庫のシャッターを思い切り斬った。それと同時に大きな音がし、兄さんも飛び出していった。

 

 「私たちも!」

 

 「うん!」

 

 「あぁ!」

 

 そして、兄さんが飛び出していった直後……

 

 「SET FEVER」 SET

 

 「SET FEVER」 「SET」

 

 「SET FEVER」

 

 それぞれのバックルをセットし、

 

 「「「変身!」」」

 

 それを操作した。

 

 BEAT

 

 「ZOMBIE」

 

 フィーバースロットバックルで、姉さんはビート、透さんはゾンビを当てた。そして、僕も……

 

 「HIT FEVER BEAT

 

 「HIT FEVER ZOMBIE」

 

 「JACK POT HIT GOLDEN FEVER」

 

 『???』でブーストを当てることができたのだった。

 

 「お!みんな当たりだね!」

 

 「よし……じゃあ……」

 

 「作戦開始だ!」

 

 そして、変身した僕たちは一斉に飛び出していくのだった……。

 

 

 

 

 side:一輝

 

 俺たちは、幸四郎の悪魔を取り返すために今、あるトラックを追っていた。

 

 「止まれ!幸四郎の悪魔を返せ!」

 

 「まてまてまてーー!!」

 

 俺たちはそう言いながら、バイスがトラックの周りを撃つ。すると、トラックは開けた場所で止まったようだ。

 

 「いよーし!」

 

 「ナイスだ!バイス!」

 

 そして……

 

 「兄ちゃん!」

 

 「一輝兄!」

 

 大二とさくらの二人も追いかけてきたみたいだ。

 

 「あのトラックの中に、幸四郎の悪魔をさらったやつが……」

 

 「あぁ……でも、気を付けてな」

 

 「どんな手段を使ってくるか……」

 

 俺たちは、警戒しながらトラックに近づいていく……その時、

 

 「今!」

 

 「「「「!?」」」」

 

 突然、トラックの荷台の扉が開き、そこから似たような服装をした三人が出てきた。

 

 「っ!待て……!?」

 

 そう言って、大二が三人の足元を撃とうとするが……

 

 「あれって……」

 

 「私とそんな変わんない……ていうか、年下?」

 

 「一輝?あいつらなんか腰に付けてたけど?」

 

 出てきたのが、俺たちよりも年下だったことに驚いて、撃つのを止めたのだった。……それよりも、あれって……まさか!

 

 「俺……一人は知ってる」 

 

 「え!?」

 

 「どういう事?」

 

 「なになに?一輝の知り合い?」

 

 俺は、三人に星野ハクア……勝手にハクアと呼ばせてもらうが、初めて直接会った時のことを話した。

 

 「え!?それってマジの有名人じゃん!」

 

 「兄ちゃんいつの間に……」

 

 「……ていうか、後の二人って……まさか!?」

 

 「ど、どうした……?」

 

 さくらが驚きの声を上げた。

 

 「金髪の男の子と女の子!あれ、ハクア君のお兄さんとお姉さん!」

 

 あっちもきょうだいなんだな……それにしても、

 

 「でも、なんで幸四郎の悪魔を?」

 

 「とにかく、事情を聞いてみるしか……」

 

 「こっちがっつり攻撃しちゃいましたけど~」

 

 あっちもこちらのことを警戒しているだろう……どうしたものか。

 

 「そう遠くへは行ってないはずだ。探してみよう」

 

 「そうだね。そして、幸四郎の悪魔を返してもらおう!」

 

 そう言って、探そうとした……その時、

 

 「ハァ!」

 

 「「「「!?」」」」

 

 緑色で、忍者のような装備をしたライダー(?)が近くの倉庫のシャッターを突き破って出てきたのだ。そして……

 

 「ほら、こっちだ!」

 

 そう言って、あちらに走り出してしまった……。

 

 「っ!ちょっと待って!」

 

 それに、反応して大二が追いかけていく。あれは、誰かが変身した姿なのか……?さらに……

 

 「こっちだ」

 

 「どれが本物でしょうか?」

 

 他の三人のライダーが、大きなバッグを持って出てきたのだ。

 

 「うそでしょ……」

 

 「思いっきり警戒されてんじゃん!!」

 

 そして、そのうちの黒い狐のライダーが……

 

 「さぁ……鬼ごっこの時間だよ!」

 

 そう言うと一斉に別の方向に逃げ出してしまった……。

 

 「ちょ、待ちなさーい!」

 

 「おい、待てやこらぁ!」

 

 さくらとバイスもそれぞれ、猫とハリネズミのライダーを追っていった……。

 

 「BOOSTRIKER」

 

 「!?」

 

 俺は、狐のライダーを追いかけようとしてそっちを向くと、既にバイクに乗り込んで走り出していた。

 

 「あっ……待て!」

 

 俺も、バイクに乗って後を追ったのだった……。

 

 

 

 

 

 side:アクア

 

 俺は、作戦通りに一人の注意を引き付けることに成功した。

 

 「ちょ、待てって……!」

 

 白いコウモリのライダーが俺を追ってきていた。……ここら辺でいいだろう。

 

 「……なんであの悪魔を狙うんだ?」

 

 だいたい予想は出来ているが、一応訊いてみる。

 

 「あれは、俺たちの弟の悪魔なんだ!悪用される訳にはいかない!」

 

 やっぱり、事情があるのか……すると、突然……

 

 「あ!おい!」

 

 「?」

 

 「バーサスアップ!」

 

 「ハァ!!」

 

 「Madness!Hopeless!Darkness!」

 

 「仮面ライダーエビル!」

 

 黒い姿に変わり、攻撃してきたのだ。

 

 「っ……!」

 

 「オラァ!ハァ!」

 

 白い姿の時は、銃だったがこの姿では、剣で攻撃してくる。

 

 「へぇ……やるな、お前。戦い慣れてるな」

 

 「そりゃ……どうも!」

 

 「うおっ!」

 

 こっちもニンジャデュアラーを使い、相手の隙を突いて攻撃していく。

 

 「必殺承認!」

 

 「っ!」

 

 「NINJYA STRIKE」

 

 「バット!ダークネスフィニッシュ!」

 

 「「ハァ!!」」

 

 あっちが、強力な攻撃をしようとしていたので、俺もバックルを操作してニンジャデュアラーで攻撃を放つ。そして……

 

 「やっぱ面白いな……お前」

 

 「面白いって……」

 

 あちらが変身を解除したので、こちらもバックルを外して変身を解除する。

 

 「俺の名はカゲロウ。で、さっきまでのが五十嵐大二。なぁ?ちょっと見せてくれよ……」

 

 ……今の黒いのがカゲロウ……そして、白い方で話していたのが、大二さんって言うのか……それよりも、見せてくれって……?

 

 「……何を?」

 

 「決まってんだろ……お前の悪魔だよ」

 

 俺の悪魔って……?

 

 「あんま知られていないけどな……人は悪魔を飼ってるんだよ」

 

 「……はぁ?」

 

 人が……悪魔を?

 

 「つ―わけだ。少しジッとしてろ」

 

 そう言って、カゲロウは俺の額に触れてきた……が、

 

 「……お前……何もんだ?」

 

 「……?」

 

 何やら困惑しているみたいだが……一体……?

 

 

 

 

 

 

 side:カゲロウ

 

 俺は、こいつに興味を持ち、どんな悪魔がいるのか見ることにした……が、いざ見てみると……

 

 「……お前……何もんだ?」

 

 そこには、白衣を着て眼鏡を掛けた黒髪の男がいた……俺は思った……こいつは普通の悪魔とは何かが違う……と。そして……

 

 「……()は……ただ、家族の幸せを願う者さ……」

 

 「……」

 

 その言葉を最後に、見えなくなったのだった……。

 

 『おい!そろそろ変われよ!』

 

 ……ったく。まぁ、見たいもんは見れたし……変わってやるか……。

 

 

 

 

 

 side:アクア

 

 俺の額から、手を離したカゲロウはいつの間にか、大二さんへと変わっていた。

 

 「……あの?」

 

 「あぁ……ごめんごめん。カゲロウがすまん」

 

 「いえ……あ、俺は星野アクアって言い「知ってるよ」…え?」

 

 「舞台『東京ブレイド』……来週、家族で見に行く予定でね」

 

 あぁ……それで、俺のことも……。

 

 「にしても……兄弟で兄弟役とはね……楽しみにしてるよ!」

 

 「ありがとうございます。それで……あの悪魔って……?」

 

 「あぁ、あれは生まれたばかりの幸四郎の悪魔でね……赤い仮面を付けたやつに攫われてしまってね」

 

 そんな事情が……。

 

 「ところで君は、なんであの姿に……?」

 

 「それは『♪』……あ、ハクアから」

 

 「あ、こっちも兄ちゃんからだ」

 

 スパイダーフォンから着信がきたので、電話に出る。

 

 「ハクア、無事か?」

 

 『うん、そっちも無事みたいだね……兄さん、一先ず休戦ね』

 

 ハクアが電話でそう言ったのだ。

 

 『事情は一輝さんって人に訊いてね……兄さんと戦っていた人を連れてゴールに来て』

 

 「あぁ……分かったよ」

 

 『何が起こるか分からないから、注意して』

 

 「了解だ」

 

 『じゃあ、また後でね』

 

 そして、ハクアは電話を切った。

 

 「そっちは誰からだ?」

 

 「俺の弟からです。一輝さんって人から事情を訊いたらしくて……とりあえず休戦で、ゴールに全員集合して欲しいって……そっちは?」

 

 「こっちは兄ちゃんからだ。同じ感じの内容だよ……なら、急ごうか」

 

 「はい。案内は任せてください」

 

 「ありがとう」

 

 こうして、大二さんと一緒にゴールへと向かうことになったが……

 

 「?あれは……」

 

 ふと後ろを見ると、そこには禍々しい色の壁が迫ってきており、ゲームエリアを侵食していた。

 

 「っ!まずいな……」

 

 「アクア君!こっちだ!」

 

 そう言われて、大二さんについていくと……そこには……

 

 「これは?」

 

 「君たちを追いかけて来た時に乗っていたバイクだ……さぁ!」

 

 「はい!」

 

 そして、大二さんのバイクに乗ってゴールへと向かうのであった……。 

 

 

 

 

 

 




 読んで下さりありがとうございました。

 次回は、ルビーの視点から進んでいきます。

 良ければ、感想や評価の方をよろしくお願いします。

 それでは、次回もよろしくお願いします。
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