多くの人物が参加することになりましたが、果たして………。
それでは、どうぞご覧ください。
side:ハクア
「……轟戒真、元格闘技世界チャンピオン……親が政治家……ね」
僕は、自分のスマホでシーカー……轟戒真について調べていた。
「へぇ……でも、何の目的で……?」
「そこまでは分からなかったよ……それよりも、訊いた方が早いかな?」
「え?誰に?」
姉さんがそう訊いたので、僕は……
「……正式なゲームマスター」
「……え?」
そう答えたのだ。
「でも、どこにいるの……?」
「心当たりがあるんだ。あ、透さんは一輝さんたちを連れてきてくれない?」
「あぁ、分かったよ」
「正式なゲームマスターってことは……今度の新シーズンからの人かな?」
「……まぁ、行ってみてのお楽しみだね」
そして、たどり着いたのは……
「これは……」
「大きい……扉?」
「まぁ……誰かを閉じ込める部屋なのは確定だろうけど」
他の部屋と比べても、大きな扉のある部屋の前だった。
「じゃあ……頼んだよ」
すると、手元にあったスパイダーフォンが変形して、扉に張り付きロックを解除していく……。
「いい感じだよ、スパ太郎」
「こんなことができるのか……」
「というか、スパ太郎って……?」
そして、扉が開いて中に入ると……
「……君たちなら、来ると思っていたよ」
「「っ!」」
そこには、赤い障壁に囲まれて囚われている……ゲームマスター失格となったはずのギロリさんがいたのだった。そして……
「あぁ……やっと助けが来たわね!」
もう一人、サングラスを掛けた人物がギロリさんと共に囚われていたのだ。
「えっと……どちら様?」
姉さんが見覚えのない人物に、そう問い掛ける。
「……そう言えば、初めてましてね。アタシはギロリちゃんの後任のチラミよ」
「てことは……」
「新しいゲームマスター!?」
その人物は、ギロリさんの後任のゲームマスターのチラミさんであったのだ……。
「にしても……」
「「「……?」」」
チラミさんが、僕たちの顔を見て、
「やっぱり…みんな顔がいいわね!惚れ惚れしちゃう……リアリティーショー映えしそうで何よりよ!」
「「「ど、どうも……」」」
どうやら、この人はエンタメ重視の人みたいだ。とりあえず、チラミさんのことは一旦、置いておいて……
「……なんで、お前が?」
兄さんがギロリさんに向かって、そう問い掛ける。
「私にも分からなくてね……気が付いたらここにいたのだよ……」
……なるほど。多分、透さんが復活しているのと同じ理屈だろう。さて……
「ここから、出して欲しい?」
「……何が言いたい」
「いや、僕というよりも……」
そう言って僕は後ろを向くと……
「「……」」
兄さんと姉さんが、まだ僕を落とそうとしたことを根に持っているのか、不満そうな顔をしていた。
「……なるほどな」
「ギロリちゃん……アンタ何したのよ……」
その二人の様子に、チラミさんも戸惑っている。
「と、いうわけで……条件を付けようと思います」
「……条件?」
「それって……?」
そして、僕は二つの条件を提示した。
「条件1……知ってることは全て話してもらう。条件2……コラスから、必ずデザグラを取り戻すこと」
「……他に交渉の余地はなさそうだな……それに、デザイアグランプリを取り戻したいのは私たちも同じだからな」
「……交渉成立だね。ハァ!」
僕は、そう言って手に持っていたマグナムシューターで、二人を拘束していた装置を撃ち抜いて、破壊した。
「……助かる」
「ありがとね!ハクアちゃん!」
「……いいのか?」
「何が?」
「あいつは……ハクアに酷いことしたんだよ?それなのに……」
兄さんと姉さんがそう訊いてくるが、
「……思うところがない訳じゃない。でも、今はそんなこと言ってる場合じゃないよ」
「ハクア……」
「ギロリさんのゲームマスターとしての腕は確かだしね。それに……」
「それに?」
「……悪魔が奪われたのは、僕の責任だ。シーカーは……僕が倒す……!」
僕たちは、ギロリさんとチラミさんを連れてサロンへと戻っていた。すると……
「お!ハクア君、みんなを連れてきたよ」
どうやら、透さんが一輝さんたちを連れてきたようだ。
「えっと……後ろの人たちは……?」
一輝さんが二人を見てそう言った。
「君たちが巻き込まれた人だな……ついて来てくれ」
「さぁ、こっちよ」
そして……
「すっげえ!なんだここ!広いなぁー!へぇ~赤を基調としているんですね~」
サロンに到着して、早速バイスがはしゃいでいる。
「ここって……?」
「ここは、デザイアグランプリの休憩所です」
「へぇ~……」
「いろいろ注文も出来たりするんだよ!」
兄さんと姉さんが、大二さんとさくらさんに説明している。
「敵が来たりしないのか?」
一輝さんがそう言うが、
「問題ない。ここでは、あらゆる暴力、妨害行為は禁止されている」
「だから、安心してちょうだい」
「なるほど……」
その言葉に納得する一輝さん。
「それで、コラスって一体……?」
「奴はゲームマスターとして、世界を意のままにコントロールしようとしているんだ」
「……随分詳しいみたいですけど…あなたたちは一体……?」
そう一輝さんが訊くと、ギロリさんは……
「敵ではな「「敵だね」」……」
……おそらく、「敵ではない」と言おうとしたのだが、兄さんと姉さんに遮られてしまう。
「え……えっと……結局のところは?」
「今は……敵ではない」
「「今は……ねぇ?」」
「……」
「すごい、言われてるわね……」
二人のギロリさんに対しての当たりがすごいんだけど……。
「はいはい、そこまで!二人共、落ち着いて――」
「……二人共、一体どうしたんだろう?」
「とりあえず、あの人は敵ではないみたいだけど……」
「一体、何が……?」
「なんか二人共、圧がすごいんですけど……」
僕が二人を落ち着かせている間に、一輝さんたちがそんな会話をしていた。すると……
「っ!バイス!?」
バイスの体が突然、消え始めたのだ……
「あぁ……そろそろお迎えの時間かぁ……」
「え?どういうこと?」
姉さんがそう訊くと、
「俺は、一輝の願いに応えて一時的に復活できただけなんだよ……」
「そんな……俺、またバイスのことを……忘れるのか……?」
バイスはそう答えたのだった……すると、
「それなら……これを使うといい」
ギロリさんとチラミさんが、一つずつボックスを持ってきたのだった。
「これは?」
「君たちのことは、リサーチ済みだ。エントリーすることで、暫く時間が稼げるはずだ」
二人がボックスを開けると、中にはデザイアドライバーとリバイとバイスを模した絵が描かれたIDコアが入っていたのだった。
「「ENTRY」」
そして、ドライバーにIDコアをセットすると、
「うおぉ!これ、イカしてんなぁ!」
バイスが消滅することなく、元に戻ったのだ……一時的ではあるだろうけど。
「じゃあ、僕からもこれを……」
そして、僕はビートバックルを一輝さんに、モンスターバックルをバイスに渡した。
「おぉ!すっげえー!」
「ありがとな!」
「奴の計画……止められるか?」
「やってやるよ!そうだよな、バイス!」
「おうよ!」
「あぁ!」
「うん!」
そして、一輝さんたちはギロリさんの言葉に対してそう答えるのであった。
「私たちはヴィジョンドライバーを取り返しに行く。そちらは任せたぞ」
「そうね。任せ……え?私
「当たり前だろう……フォルスも頼んだぞ」
チラミさんがギロリさんに向かって、文句を言い始めた。どうやら、チラミさんは生身で戦闘ができるタイプではないらしい。そんな二人に向かって……
「誰に向かって言ってるの?」
僕は、そう言い放った。
「ふっ……そうだったな」
「頼りにしているわ」
そして、僕たちは最終戦へと向かうのであった……。
side:ルビー
「それでは、最終戦、『仮面ライダー絶滅ゲーム』のエントリーを開始するわ」
私たちはデザイア神殿にきており、そこにはシーカーとさっき戦った三人のライダーの変身者たちが揃っていた。
「ルールは?」
「全ての仮面ライダーが戦い合う、バトルロワイヤルゲーム。最後まで生き残ったライダーはデザ神となって、残酷な世界を叶えられるわ」
「へぇ……暴れられるなら、俺は何でもいいぜ」
「俺も、ライダーたちを潰せるならいい……」
「さてさて、誰の願いが叶うのかしら?」
そして、それぞれの願いというのが……
『全てを破壊する力 秋山蓮』
『命尽きるまで戦え 浅倉威』
『鏡の外が滅亡した世界 城戸真司』
『父が独裁者になっている世界 轟戒真』
……どれもこれも、物騒過ぎない?もうちょっと何かなかったのかなぁ……でも、みんな本気なんだ。私たちだって、絶対に負けない!
そして……
「それではみんな……頑張ってね~!」
その声と共に、ゲームエリアに私たちは転送されていったのだった……。
side:アクア
俺たちは、ゲームエリアへと転送された。今回は、とあるスタジアムが舞台のようだ。
反対側からは、先程の仮面ライダーナイトに変身する秋山蓮、仮面ライダー王蛇に変身する浅倉威、仮面ライダーリュウガに変身する城戸真司が歩いて来ていた。さらに、俺たちの間からはシーカーに変身する轟戒真が歩いて来ていた。
「また戦えて嬉しいぜ。信じられるのは、憎しみだけだからな」
「お前もしぶといな……大人しく寝ていればいいものを」
「誰が何を願おうが無駄だ。仮面ライダーを滅ぼすのは……俺だ」
「お前たちの願いは叶わない……デザ神になるのは、俺だ」
「いや……デザ神になるのは、僕だよ」
「……」
「……」
ハクアはそう言って、轟戒真と睨み合っている。
「勝つのは……私たちだよ!」
「……そうだな」
ルビーがそう言ったので、俺もそう答える。
「幸四郎の悪魔は返してもらうぞ!」
「俺っちたちに勝てる相手なんていないぜ!」
「白黒つけてやるよ!」
「サクッと倒してやるんだから!」
それぞれが、そう意気込んでいると……
「Hey!Hey!Hey!戦う準備は出来たかーい!?」
「っ!狩崎さん!?」
「何で狩ちゃんが!?」
……?一輝さんたちの知り合いだろうか……?そして……
「さぁ……デザイアロワイヤル最終戦、ライダー絶滅ゲーム…Let's……スタート!!」
「SET」
「SET」
「SET」
「SET」
「SET」
「SET」
「バット!Confirmed!」
「コブラ!」
「SET WARNING」
それぞれが、バックルやスタンプなどをセットし……
『変身!』
「GREAT」
「NINJYA」
「BEAT」
「GRAB CRUSH OUT ZOMBIE」
「BEAT」
「MONSTER」
「バーサスアップ!Precious!Trust us!Justis!バット!仮面ライダーライブ!」
「リベラルアップ!Ah~Going my way!仮面ライダー!蛇!蛇!蛇!ジャンヌ!」
「WOULD YOU LIKE A CUSTOM SELECTION」
全員が変身したのだった。そして……
「お!二人とも似合ってますよ」
ハクアが一輝さんとバイスに向かってそう言った直後、
『READY FIGHT』
開戦となったのだった……。
読んで下さりありがとうございました。
次回からは、本格的にバトルに入っていきます。
良ければ、感想や評価の方をよろしくお願いします。
それでは、次回もよろしくお願いします。