サポーターやスポンサー、そしてジャマーガーデンにいる透など……果たして、ハクアたちにどう関わってくるのか……。
それでは、どうぞご覧ください。
離隔Ⅰ:新シーズンの開幕
side:ハクア
『オーディエンス諸君!これから、新シーズンに参戦するライダーたちを紹介しよう!』
デザイアグランプリがリアリティーライダーショーだと分かってから、暫く経ち……今日から新シーズンが始まる。
『まずは!戦闘力No.1!声優兼役者として芸能界でも活躍する不敗のデザ神は、今回も優勝するのだろうか!仮面ライダーフォルス!星野ハクア!!』
「ENTRY」
その紹介がされた後、僕はデザイア神殿へと姿を現す。
それと同時に、オーディエンスからの歓声が響き渡る。僕はそれに応えて、無数のカメラに向かって手を振った。
『二人目は!デザイアグランプリ初参戦にして、最終戦まで残った実力者!星野ハクアの姉にして、新生B小町としても活躍している現役アイドル!今回はどんな活躍をしてくれるのか!仮面ライダーマーゴ!星野ルビー!!』
「ENTRY」
「うわぁ~!みんな~応援よろしくね~!!」
姉さんは、カメラの数に驚きながらも周りに向けて、笑顔で手を振っていた。
『三人目もデザイアグランプリ初参戦にして、最終戦まで残った実力者!星野ハクアの兄にして、役者としても活躍中!妹や弟と共にどんな活躍を見せてくれるのか!仮面ライダーシリウス!星野アクア!!』
「ENTRY」
続いて兄さんが登場し、カメラがたくさんあろうともいつも通りの佇まいをしていた。
『四人目は!霊長類最速と名高いアスリート!その脚で、最速クリアなるか!仮面ライダーゲパール!我那覇凛!!』
「ENTRY」
次に現れたのは、前のデザグラの決勝戦で会った、陸上競技で数々の記録を残している選手である、大学生の我那覇凛さんだ。
「へぇ~……ニューメンバー?」
登場した凛さんを見て、姉さんはそう言ったのだ。そして……
『さぁ、最後は!数々のクイズ大会で優勝を取り続けている天才!今回のデザイアグランプリでも頭脳戦を見せてくれるのか!仮面ライダーナッジスパロウ!五十鈴大智!!』
「ENTRY」
最後に出てきたのは、こちらも前のデザグラの決勝戦で会った、クイズ王であり大学生の五十鈴大智さんだ。
「今回は負けないわよ?」
「いや、勝つのは僕だよ……星野ハクア」
「あれ?ハクアの知り合い?」
僕に向かってそう言ってきた二人を見て、姉さんがそう訊いてきた。
「うん。前にデザグラの決勝でね」
「なるほど……つまりは実力者か……」
すると……
「さて、新シーズンはこの五名で進めていきます!」
ツムリさんが出てきてそう言うのであった……。
side:アクア
俺たちは、早速エリアへと転送されていた。今回は始めに一人一つアイテムが支給されるみたいだ。そして、目の前にあるボックスを開けると……
「……よし」
中にはニンジャバックルが入っていた。すると……
「自分のライダーと相性のいいバックルが手に入ったようだね?」
隣にいた五十鈴大智さんが、そう俺に話しかけてきた。
「まぁ、そうですけど……」
そう言った後、俺は……
「……負けませんから」
大智さんにそう言い放つのであった。
「へぇ……そう言うのは嫌いじゃないよ」
そんな会話をしているうちに、あちらでは……
「よし!ビートバックル……!」
「ルビーちゃん……だっけ?」
「あ、はい。そうですけど……?」
「あまり足は引っ張らないでね?」
「……そっちこそ!」
ルビーたちも互いにそんな会話をしていた。そして……
『ジャー!!』
『ジャジャ!』
ジャマトたちが現れたのだ。
「……行くか」
「SET」
「SET」
「SET」
「SET」
「SET」
ハクアのその言葉と共に、俺たちはバックルをドライバーにセットし……
「「「「「変身!」」」」」
「BOOST」
「NINJYA」
「BEAT」
「GRAB CRUSH OUT ZOMBIE」
「MONSTER」
それぞれバックルを操作して変身したのだった。
「「「「「READY FIGHT」」」」」
そして、それぞれが不良のような格好をしたジャマトに立ち向かっていく。
「ハァ!」
『ジャ!?』
俺はジャマトたちに、斬りかかっていくが……
「ハァ!」
「っ!?」
大智さんが、俺ごと巻き込むように攻撃してきたのだ。
「邪魔をしないでくれるかい?」
「……そっちこそ、邪魔しないでください」
それは、俺たちはだけではなく……
「はぁ!」
「邪魔!」
「えぇ!?」
「ハァ!」
「うわっ!」
ルビーたちの方も互いに邪魔し合うように戦ってしまっているようだ。
「フッ!ハァ!……どうしたんだろ?」
ハクアの方は一人で戦っており、こちらの様子を不思議そうに見ていた……。
side:ルビー
私たちは、ジャマトとの戦闘を終えてサロンへと戻って来ていた。すると……
『……』
「ゲームマスター……」
いつもの仮面を付け、マントを羽織ったゲームマスターが現れたのだ。すると……
「……何してんだ?」
「取るのに手こずってる……?」
マントを取ろうとして、苦戦していた。そして……
「ふぅ~やっと脱げたわ……皆さん、初めまして。私がゲームマスターのチラミよ!三人は……久しぶりってほどでもないわね。この前は助かったわ」
そこから出てきたのは、前のデザイアグランプリが乗っ取られてデザイアロワイヤルになった時に会った、ゲームマスターのチラミさんだった。
「新シーズンからは、アタシがデザイアグランプリを盛り上げていくわ!」
チラミさんは、カメラに向かってそう言った……にしても、キャラが濃い……。
「そうそう、早速だけど今回のデザイアグランプリのルールを説明するわ」
今回のルール……?
「今回からは、オーディエンスによる投票も入ってくるわよ。そして、最終的に得票率が多いライダーが……デザ神の座を手に入れることができるわ!」
へぇ……今回からそうなったんだ……!
「生き残ることも大切だけど、オーディエンスからの支持を集めることも大切にね」
よし!頑張らないと……!
「それともう一つ……この中にデザスターという役職を持ったライダーがいるわ」
「……デザスター?」
「そう。デザスターはいわゆる裏切り者のことよ。デザスターは、ゲームマスターからの秘密の命令を必ず実行することになっているわ。デザスターはその命令を実行できなかった場合は失格となるわ。そして、デザスターだけでなく、次のゲームが終わった後から行われるデザスター投票で、一番票を集めたライダーは……脱落となるわ」
人狼ゲーム……みたいなもんか。
「でもね……最後まで正体が見破られずに残った時は……デザ神の座を横取りすることができるのよ!」
メリットもちゃんとあるんだ……良かった……。
「デザスター……!もしかして……!」
「デザスターって……!」
「「あなた!?」」
私と凛さんがそう言うが……
「二人とも、まだ早いって……」
「もう少し考えてからの方が……」
「二人の言う通りだね」
ハクア、お兄ちゃん、大智さんにそう言われてしまう。そんな会話をしていると……
『♪~』
サロンの電話が鳴った。
「ハイハイー……もしもし?」
そして、チラミさんが受話器を取り、少しして電話を切って……
「……ジャマトが現れたわ」
そう、告げるのだった……。
side:ハクア
僕たちは、ジャマトが現れたとチラミさんから告げられて、ジャマトたちがいる学校へと来ていた。そして……
「SET」
「SET」
「SET」
「SET」
「SET」
「「「「「変身!」」」」」
「BOOST」
「NINJYA」
「BEAT」
「GRAB CRUSH OUT ZOMBIE」
「MONSTER」
僕たちは、それぞれバックルをドライバーにセットして操作を行い、変身したのだった。
「「「「「READY FIGHT」」」」」
「校長先生は学校の何処にいるのか……正解は……」
「校長室に決まってるでしょ!」
そう言って、凛さんがその瞬発力を活かして飛び出していった。
「ハァ!」
それに続いて僕もブーストの加速を活かして、学校の中に入っていく。
「フッ!ハァ!」
『『ジャー!?』』
僕たちは、ジャマトたちを倒しつつ校長室を探すが……
「ハァ!……校長室がないんだけど!?」
中々、校長室が見つからない……というよりも……
「……ないね」
「え?」
「なるほどな」
兄さんも理解したみたいだ。
「どういうことなの?」
分かっていない姉さんが、そう訊いてきた。
「そもそも、この学校には校長室がない」
「!?」
凛さんが僕の言葉に驚いていると、大智さんが、
「だから、校長先生も出現しない……そういうことだ…ね!」
『ジャ!?』
そう言ったので、僕は頷いた。
「え、じゃあどうすれば……はぁ!」
『ジャー!?』
「クリアできないゲームはないからね……攻略に必要なアイテムがあるはずだよ」
僕は、姉さんに向かってそう言った。すると……
「……まさか!」
「君も気付いたかい?」
「……あぁ」
「「ハクア!(星野ハクア!)あのジャマトを倒せ!」」
「!」
兄さんと大智さんの二人が、不良ばかりのジャマトたちの中で唯一勉強しているジャマトの方を向いてそう言った。そして……
「なるほど……ハァ!」
『ジャ?……ジャー!?』
僕は、そのジャマトをパンチで倒した。すると……
「SECRET MISSHON CLEAR」
スパイダーフォンからそんな音声が流れたのだ。画面を見てみると、
『勉強しているジャマトを倒す』
というミッションが表示されていたのだ。
「うーん……ちょっと可哀そう……」
「まぁ……そう思うのも分かるけど……お?」
僕の目の前に、フォルスのクレストが描かれたアイテムボックスが出現した。中身を見てみると、そこには……
「これって……!」
パワードビルダーバックル一式が入っていたのだ……そういうことね……。
「REVOLVE ON」
「SET CREATION」
僕は、ドライバーを回転させて右側にそのバックルをセットし、ブーストのハンドルを捻り、パワードビルダーバックルのレバーを倒した。
「DEPLOYED POWERED SYSTEM」
「GIGANT BLASTER」
そして、パワードビルダーブーストフォームへと変身し……
「ここからが……ハイライトだ!」
「READY FIGHT」
いつものように、そう言うのだった。
「何をするか……分かっているね。まぁ、心配無用だとは思うけど」
「うん、校長室がないなら……作ればいい」
「なるほど!って、え?」
そう言って、僕は装備しているブラスターからコンクリートを出して壁を作っていく……そして……
「できた」
「おぉ~……」
校長室を完成させたのだった。すると……
『ジャ?……ジャ。……ジャ~……』
「「「……」」」
校長先生のジャマトが入ってきた。椅子に座ってくつろいでいる様子を僕たちは並んで、少し間を開けた上から見ていた。
「よし、今「ハァァァーー!!」…!」
ジャマトが椅子に座った直後のタイミングで、凛さんが校長室に突っ込んでジャマトを外に落としたのだ。
それに続くようにして、僕たちも下へと降りていく。
「待て!……!」
どうにか追いついたものの、
『ジャ!』
『ジャー!』
『『『『ジャー!!』』』』
ジャマトたちがその行く手を阻んでいた。大智さんがその様子を見て、
「校長先生……生徒に愛されてるね」
そう言った。
「そんなこと言ってる場合!?」
「行くよ」
「あぁ」
僕はそう言って、兄さんと共にジャマトたちを倒していく。
「GIGANT HAMMER」
僕はハンマーのバックルをビルダーバックルにセットし、持ち手の長いハンマーを装備した。
「ハァ!」
『『『ジャー!?』』』
僕はハンマーを地面に叩きつけ、その衝撃でジャマトを倒していく。すると……
「っ!いた!」
『ジャジャ!?』
その近くに校長先生のジャマトを見つけて、ハンマーをジャマトの胴体に当てる。
「ハァァァーー!!」
『ジャーー!?』
「ハァ!!」
『ジャーー!?』
そのまま、ハンマーに付いているブースターを起動させて回転し、ジャマトを吹き飛ばした。そして、
「GIGANT SWORD」
ハンマーから剣へと装備を変え、
「BOOST TIME」
ブースターバックルのハンドルを二回捻り、ビルダーバックルのレバーを操作する。
「不敗神話……見せてあげるよ!」
その言葉と共に、剣が炎を纏って巨大化し、それをアームで掴んだ。
「GIGANT STRIKE」
「ハァ!!」
そして、アームで剣を校長先生のジャマトに向かって振り下ろしていき……
『ジャ!?ジャーーー!?』
「ミッションコンプリートです!」
「MISSION CLEAR」
ジャマトを撃破したのだった……。
side:アクア
「皆さん、お疲れ様でした」
俺たちは、ジャマトとの戦いを終えてデザイア神殿へと戻って来ていた。
「ここで、オーディエンス投票の結果を見てみましょう」
ツムリさんがそう言うと、目の前に投票の結果が円グラフで映し出された。そこには、
仮面ライダーナッジスパロウ……29%
仮面ライダーフォルス ……24%
仮面ライダーゲパール ……21%
仮面ライダーシリウス ……16%
仮面ライダーマーゴ ……10%
というような結果となっていた。
「あれ?ハクアが一位じゃないんだ……」
「なるほどね。ちゃんと過程も見られる……と」
「へぇ……いいじゃない」
デザ神の座はオーディエンスの投票にも左右されるということか……今までとは違い、エンタメを重視しているな。ジャマトを倒したのはハクアなのに、一位じゃないのがいい証拠だ。
俺は……16%、四位か……。
「ではまた……次回のゲームでお会いしましょう!」
そう言って、新シーズン最初のゲームが終了したのだった……。
side:透
「……ん……?」
……ここは……どこだ?俺は……確か……
「……ん?起きたか」
その声が聞えてきた方を向くと……そこには、麦わら帽子を被った農作業をする格好をした男がいたのだ。
「……お前は……?」
「私はアルキメデル……そしてここはジャマーガーデン」
……ジャマーガーデンだと?そう思い上を見ると……
『『『『ジャー!』』』』
『『『『ジャー!』』』』
「っ!?」
「おぉ~よしよし~!」
そこには、小さいジャマト大量に吊るされていた………ここって、まさか!そんな俺の様子を見て、
「お察しの通り……ここはジャマトを育てる場所だ」
アルキメデルはそう言うのだった。
「ん?お前……名前は……」
「……神山透」
「そうか、お前が……」
俺の名前を教えると、何かを考えた後……
「……ついて来なさい」
「……は?」
「いいから、黙ってついて来い……」
突然、アルキメデルからそう言われたのだ。
そして、俺はついて行くことにしたのだった……。
デザイアグランプリルール
参加者の中にはデザスターがいる。
もし最終戦まで正体がバレなければ、
デザ神の座を横取りすることができる。
読んで下さりありがとうございました。
今回は、ロポに代わるオリキャラであるチーターをモチーフにした仮面ライダーゲパール/我那覇凛を登場させました。ゲパールの名前の由来は、チーターをドイツ語で言うと「ゲパールト」なので、そこから取りました。
ちなみにオリキャラの我那覇凛は、この世界の我那覇冴の妹です。
そして、ジャマトガーデンで目覚めた透にも動きが……。
良ければ、感想や評価の方をよろしくお願いします。
それでは、次回もよろしくお願いします。