そして、透も本格的に動き始めます……。
それでは、どうぞご覧ください。
side:ハクア
『……あ、ハクア?』
「うん、どうしたの?お母さん?」
今日は朝早くから仕事で、今さっきそれを終わらせて帰ろうとしていた時、お母さんから急に電話がかかってきた……どうしたんだろう?
『……ダメかも』
「え?な、何が……?」
……まさか!何かあったのか!?そう思っていると……
『果物が切れないの!』
「えぇ……」
何だ……取り敢えずは無事で良かった……ん?
「ていうか、果物?」
『うん!急に届いたんだけどね、凄く美味しそうなんだよ!何か賞味期限が日没までらしくてね……あ!帰ってきたらみんなで食べようね!』
「うん、分かったよ。じゃあ……」
『うん、気を付けてね!』
そして、お母さんとの電話を終える……はぁ、びっくりした。何も無くて良かったけど。そう思っていると……
『♪』
「?またか……」
スパイダーフォンから音が鳴った。最近、なんだかスパンが短い気がする……そう思いながらも、僕は神殿へと向かうのだった……。
「皆さん、ジャマトからこんな手紙が……」
ツムリさんがそう言って、ある手紙を見せてきた。そこには……
『人間たちに爆弾を送り付けた。日没までに解除しないと爆発するようにした。精々、足搔くことだな』
そう書かれていたのだった……。
「皆さんには、爆弾を送っているジャマトを見つけ出してもらい、その親玉を撃破してもらいます」
なるほど……今回は、そういうゲームみたいだ。
「それでは……ゲームスタートです!」
ツムリさんのその言葉と共にゲームエリアへと転送されていくのだった……。
「ここは……」
「何か、家の近くなんだけど……?」
転送されたのは、何故か僕たちの住む家の近くだった。すると……
『ジャ』
『ジャジャ』
「あ!いた!」
そこには、宅配業者の格好をしたジャマトが何かを運んでいた……おそらく、あの中に爆弾が……!
「SET CREATION」
「SET」
「SET」
「SET」
「「「「変身!」」」」
「DEPLOYED POWERED SYSTEM」
「GIGANT SWORD」
「NINJYA」
「BEAT」
「GRAB CRUSH OUT ZOMBIE」
「「「「READY FIGHT」」」」
僕たちはそれを見て変身し、ジャマトたちへと向かっていく。
「はぁ!」
『ジャジャ!?』
攻撃をしていくと、ジャマトたちは箱の中からフルーツを取り出し……ん?フルーツ?
そして、それを投げると……
「「うわっ!」」
「「!?」」
そういうことか……!
『ジャジャ!』
「逃がすか!」
僕は、逃げようとしているジャマトの上から剣を振り下ろした。
「ハァ!」
『ジャー!?』
そして、そのジャマトを倒すと……そこには、導線のようなものが落ちており……
「SECRET MISSION CLEAR」
「お!……ありがとう、スパ太郎」
その音声と同時に、スパ太郎がアイテムボックスを持ってきたのだ。それを受け取り、スパイダーフォンを見ると、
『ジャマトを一番最初に倒す』
というミッションが映し出されていた。
「……これは、ジーンかな?」
そう呟きながら、早速ボックスを開けると……
「これは……!」
そこには、フォルスと相性の良いマグナムバックルが入っていたのだ。
「よし!じゃあ、遠慮なく……!」
「SET」
僕はマグナムバックルを早速、ドライバーにセットし、
「MAGNUM」
パワードビルダーフォームから久しぶりのマグナムフォームへと変わる。
「READY FIGHT」
「やっぱり、それが一番似合ってるな」
兄さんが僕のマグナムフォームを久しぶりに見て、そう言ったのだ。
「ありがとう」
そして、僕も素直にそう返したのだった……その直後、
「「……ん?」」
後ろから、足元にフルーツが転がってきて……
「「うわっ!」」
爆発したのだった。
「……大丈夫か?」
「うん……そっちも無事みたいだね」
煙が晴れて、僕たちは互いに無事を確認し合う。
「それにしても……何で後ろから……?」
「あぁ……後ろのジャマトは全部倒したはずだが」
一体、どういう……ん?
「フルーツ……爆弾……日没……それって!」
「どうしたの?」
「まずい……!」
「お、おい!」
あることに気付いた僕は、家に向かって走りだした。
「兄さん姉さん、早く!」
「ちょ、何処に…「お母さんが危ない!」えぇ!?」
「っ!そういうことかよ!」
「あ!ちょっと!」
そして、みんなで僕たちの家の前に来て……
「凛さん。今から会う人のことは他言無用で」
「え……わ、分かった……」
そう言って、家の中へと入っていくと……
「あ!お帰りな……ってどうしたのその格好!?」
「やっぱりか……」
そこには、パイナップルから伸びた導線に拘束されているお母さんがいたのだった。
「え?お母さんって………えぇ!?」
凛さんは、やはりというべきか……目の前にいるお母さんに驚いているみたいだ。
「ママ!今、助け「待った」…?」
「姉さん、よく見て」
「ん?……あ!」
僕と兄さんに言われた姉さんが、導線を見るとそれは二色あったのだ……つまり……
「正解の色を切らないとダメ……」
「……そういうことだね」
でも、正解の色はどうすれば……ん?そう言えばあの時…………なるほどね。
「正解の色……うーん……」
「どうすれば……」
「そのフルーツの爆弾を持っているジャマトを倒せばいいんだよ」
「え!?」
「何でそんなこと……?」
「さっき僕がジャマトを倒した後、そこには導線が落ちていたんだ。だから……」
「「……あぁ!」」
「そういうことね……」
そう、最初に倒したジャマトがいた跡には、導線が落ちていた……つまり、その色を切れば……そのフルーツの爆弾を解除することができると考えたのだ。
「ママ……少しの間、辛抱してて」
「さっさと見つけて来るからさ」
「う、うん……」
お母さんは戸惑いながらも、そう返したのだった……。
side:ルビー
私たちは、みんなで逃げたジャマトたちを探していた。すると……
「……あのさ」
「あー……やっぱり、気になるよね……」
「あっ……ごめん」
凛さんは私たちの関係を察したみたいだ……まぁ、ハクアが「お母さん」って言った後に会った人がママだからね。私も「ママ」って言っちゃったし……。
「ううん、いいよ……私たちも想定してなかったしね」
「……ルビーちゃん」
「……?」
私の名前を呼んだ凛さんが、真剣な顔で見てきた。そして……
「……家族は、大切?」
そう、聞いてきたのだった。その言葉に対して、私は……
「うん、ママもお兄ちゃんもハクアもお義姉ちゃんも……みんな大切。だから……絶対に見捨てないよ!」
もちろん、そう返したのだった。
「じゃあ……必ず、助けないとね?」
「!……うん!」
凛さんは微笑みながらそう言い、私も笑いながら返すのだった……。
side:透
ジャマトバックルを試しに使った後、俺たちはジャマーガーデンへと戻って来ていた。すると……
「あら、お帰りなさい。その様子だと、使えたみたいね?」
ベロバがそう言ってきたのだ。
「……まぁな」
俺は短くそう返した。そして……
「さて……行ってくるか」
そう言って、歩き始める。
「……何処に?」
「……腕試しにだよ」
道長にそう答えて、俺はゲームエリアに向かって行くのだった……。
side:ハクア
僕たちは、パイナップルの爆弾を持ったジャマトを探していた。すると……
『ジャ?』
『ジャ!』
『ジャジャ!』
「いた……」
「行くぞ」
「うん」
「SET」
「SET」
「「変身!」」
「MAGNUM」
「NINJYA」
僕たちは、トラックの周りにいるジャマトたちを見つけ、変身して倒していく。
「フッ!ハァ!」
『ジャ!?』
「ハァ!」
『ジャー!?』
そして、残ったジャマトはトラックに乗り込み、逃走しようとするが……
「待て!」
すぐさま兄さんが反応し、
「ハァ!」
トラックごと斬り、ジャマトを倒した……だが、
「っ!ないか……」
「次に行こう!」
「あぁ!」
目当てのパイナップルを持ったジャマトはいなかったので、次の場所へと行こうとした……その時、
「!待って……」
「どうした?」
「あれ……」
「え……」
僕たちが行こうとしている方向から、ある人物が現れた……それは……
「……生きていたんだね……透さん」
「……まぁね」
「噓だろ……」
前回のデザグラの最終戦で、ラスボスにやられて退場したはずの透さんだったのだ。
「何で……ここに?」
僕がそう訊くと……
「!それは……!?」
透さんはジャマトバックルを構え、
「悪いけど、戦ってもらうよ……ハクア君……」
「え……?」
そう言って、ドライバーにバックルをセットする……。
「っ……変身!ぐっ!」
「Jyamato…」
「ハァ!!」
「「!?」」
そして、ジャマトフォームとでもいうべきか……それに変身して、僕に攻撃をしてきたのだ。
「っ!何を……!」
「ハァ!」
「ぐっ……」
「ハクア!」
「兄さんは先に行って!相手して欲しいのは僕だけみたいだからね」
「!分かった!」
攻撃を防ぎながら、僕は兄さんを先に行かせたのだった……。
side:アクア
突然、退場したはずの透さんが現れ、何故か俺たちを攻撃してきたのだ。
俺は透さんをハクアに任せ、パイナップルを持ったジャマトを探すことに集中する。
「やぁ!はぁ!」
すると、ルビーと凛さんがジャマトと戦っているのが見えた。
「ハァ!」
『ジャジャ!?』
俺はジャマトを攻撃して、持ってる箱を落とさせる……そこには、
「!あった!」
『ジャ!?』
パイナップルの爆弾が入っていたのだ……こいつか!すると、他のジャマトが、
『ジャー!』
「「うわっ!」」
ルビーと凛さんに向かって、爆弾を投げたのだ。
「っ!こいつ……!」
そして、肝心のジャマトは倉庫に逃げ込み扉を閉じてしまった。
「フッ!ハァ!…ダメか……!」
ニンジャデュアラーで扉を斬ろうとしたが、流石に無理だったため、俺は……
「……え?」
「これ、借ります!」
「え、ちょ……」
「SET」
無理やりになってしまったが、凛さんのゾンビバックルを取り外して自分のドライバーにセットする。
「GRAB CRUSH OUT ZOMBIE」
「READY FIGHT」
ゾンビフォームへと変身した俺は、そのまま扉へと向かい、
「POISON CHARGE」
「ハァァァーー!!」
「TACTICAL BREAK」
「ハァ!!」
扉を斬った間から、中へと入ってゆく。
『ジャジャ!?』
「待て!!」
そして、中にいたジャマトに攻撃を加えていき……
「フッ!ハァ!!」
『ジャー!?』
ジャマトを体で押さえつけた。
「これで……!」
俺はゾンビバックルを操作し、
「ZOMBIE STRIKE」
『ジャ?ジャジャ!?』
ジャマトをゾンビの手で拘束した。
「ハァァァーー!!」
『ジャーー!?』
それを俺が、左手の爪で斬り飛ばして倒すことに成功したのだった。そして……
「!赤か!」
ジャマトが倒されて後に落ちている導線を見て、俺は母さんの元に向かうのだった……頼む、間に合ってくれよ!
side:ルビー
「ルビー!赤だ!」
お兄ちゃんがあのジャマトを倒したのか、私に向かってそう言ってきた。
「うん!分かった!凛さん、先に行くね!」
「わ、分かった!」
私もお兄ちゃんの後を追って、家へと向かう。そして、家へと着くと……
「母さん!」
「ママ!」
「二人共、来ちゃだめ!」
ママの隣にある爆弾が、初めて見た時よりも大きくなり今にも爆発しそうになっていた。
「お兄ちゃん!」
「分かってる!」
そして、お兄ちゃんが赤の導線を切り……
「「はぁ……セーフ……」」
爆弾の大きさも縮んでいったのだった……。
「え?助かったの……私……?」
「ママ!」
私は思わず、ママに抱きついた。
「良かった……無事で……」
「……ありがとね、二人共!おかげで助かったよ!」
「ケガは?」
「それは大丈夫だよ!」
「……そっか」
そんな会話をしていると、
「ハクアもありがと………あれ?」
「どうかしたの?」
ママが突然、周りを見渡し……
「そういえば……ハクアは?」
「「………あ」」
side:ハクア
「フッ!ハァ!」
「ハァ!」
僕は、兄さんを先に行かせた後、透さんと戦いを繰り広げていた。
「くっ……」
「!ハァ!」
透さんの体制を崩して、僕はマグナムシューターで追撃しようとするが……
「オラァ!」
「っ!くっ……!」
咄嗟に、右手で銃を掴まれて反撃されてしまう。
「ハァ!」
「ぐっ……!」
その流れで殴られ、僕はギリギリで二階の床の端に掴まる。
「くっ……」
何か使えるものは…………あった!
僕は横向きに置いてある鏡を見つけて、そこに映る透さんを見る。そして、透さんが僕に追撃しようとするタイミングを見極め……
「ハァ!」
「ぐあっ!」
マグナムシューターで攻撃を加えることに成功するのだった……。
side:ジーン
「何でトゲッチが……?」
ジーンはフォルスとトゲッチの戦闘を見ながらそう呟く。すると……
「っ!」
気配を感じ、銃のようなものをそちらの方に向けた……そして……
「……そんなに警戒しなくても~」
「ベロバ……ここはオーディエンスルームだ。ジャマトのスポンサーが来ていい場所ではないよ」
ジーンがベロバに向かってそう言う。それに対してベロバは、
「実は……私にもライダーの推し
「え……?」
「ほら?」
そう言って、今映っているトゲッチを指差した。
「……へぇ~」
「あれが、一人目ね?」
「……一人目?」
「そう!もう一人は後のお楽しみ……かしらね~?」
ベロバは笑いながら、ジーンに向かってそう言うのだった……。
side:アクア
「二人共!」
「あ!凛さん!」
ハクアのところに行こうとしていた俺たちの元に、遅れて凛さんが到着した。
「アイさんは?」
「大丈夫!無事だよ!」
「そっか……これで一安心だね」
凛さんが俺たちに向かってそう言う……あ、そうだ。
「凛さん、これ……」
「あ……私のバックル」
「おかげで助かりました」
「うん……なら良かった」
俺は返しそびれていたゾンビバックルを返した。
「あ!凛さん、ハクア見なかった?」
「いや……見てないけど……?」
「お兄ちゃんは何か知ってる?」
ルビーにそう訊かれたので、
「ハクアは……ある人と戦っている」
「……ある人?」
「それって……?」
「見た方が早い……」
そう言って、俺は二人をハクアのところに連れていく。すると……
「ハァ!」
「ぐっ……!」
まだ、戦いを繰り広げていた。
「え!?」
「あれって……」
二人共、透さんがいることに驚いているようだ。
「これで……!」
ハクアは決着をつけようと、バックルを操作するが……
「ぐっ!ぐあああぁぁぁ!!」
「!?」
透さんが、突然苦しみ始めたのだ。その様子を見て、ハクアもその手を止めた。そして……
「ぐっ……」
「透さん!」
変身が解除されてしまった。ハクアも変身を解除して近づいていく……だが、
「ハァ!」
「っ!?」
上から突如、ジャマトライダーの装備を装着した紫の牛のライダーが透さんを守るように、ハクアに攻撃を仕掛けてきた。
「ハクア!」
俺たちは直ぐにハクアに駆け寄る。
「大丈夫!?」
「うん……何ともないよ……」
ケガはないようだが、その顔は大丈夫には見えない……そして、紫のライダーの方を向き……
「何で……道長さんまで……」
そう言ったのだ。
「!……俺のこと覚えてたのかよ……くそっ……透、行くぞ」
すると、「道長さん」とハクアに呼ばれた人は、透さんを抱え……
「待って!」
ハクアの静止も聞かずに、そのまま何処かに行ってしまったのだった……。
デザイアグランプリルール
デザスターは、秘密の指令を
実行しなければならない。
読んで下さりありがとうございました。
透がハクアに戦いを仕掛けてきましたね。ハクアたちに、その理由を教えることはしませんでしたが……。
良ければ、感想や評価の方をよろしくお願いします。
それでは、次回もよろしくお願いします。