そして、あのフォームも……。
約13000字と長い文章になりましたが、どうぞご覧ください。
side:アクア
俺たちは、何処かに行ってしまったハクアを探していた。
「どう?」
「いや、こっちにもいない……」
だが、中々見つからずにいた……早くしないと、まずいかもしれないのに……!
すると……
『『ジャ』』
『『ジャ』』
「ねぇ!あれ!」
ジャマトたちがいるのを、ルビーが見つけたのだ。
「何であんなところに……?」
「!まさか……!」
「お兄ちゃん?」
「あそこにハクアがいるかもしれない!」
「っ!分かった!」
「SET」
「SET」
「「変身!」」
「GREAT」
「BEAT」
「「READY FIGHT」」
『ジャ?ジャジャ!?』
「「ハァァァーー!!」」
俺たちは、ジャマトたちに向かっていき、ハクアがいるであろう建物へと向かっていく。
「フッ!ハァ!」
「やぁ!はぁ!」
『『『『ジャー!?』』』』
そして、ジャマトたちを蹴散らし、建物の入り口へとたどり着いたが………
「やめろ……!」
「「っ!」」
そこには、倒れているジーンと……ジャマトライダーがハクアに銃口を向けていたのだ。
「ハクア!!」
「FULL CHARGE」
俺は、すぐさまバックルを外してドライバーにセットした。
「TWIN SET」
「TAKE OFF COMPLETE JET&CANNON」
そして、ジェットモードへと変身して、飛んでいったのだった……。
side:ジーン
「!いやだ!!ああぁぁぁーー!!」
ジャマトライダーが弾丸を放ち、ハクアに当たると思われた……その時、
「フッ!ハァ!!」
「……え?」
「あっぶねぇ……」
突然、シリウスが飛んできて、ハクアに当たりそうになっていた弾丸を剣で防いだ。さらに……
「はぁ!!」
『『ジャ!?』』
マーゴもジャマトライダーを攻撃してハクアから遠ざけたのだ。
「REVOLVE ON」
「おい!今のうちにハクアを!」
「っ!あぁ!」
シリウスはジーンに、ハクアを連れていくように言う。
「させないわよ!」
ベロバが攻撃を加えようとするが……
「こっちの台詞だ!ハァ!!」
「くっ……!」
シリウスが大砲でベロバを狙い撃った。
「さぁ!早く……!」
そして、視界を遮っているうちに、ハクアを救出して撤退することに成功するのだった……。
side:ハクア
「……っ!痛っ……!」
「あぁ!まだ寝てて……」
「……姉さん?」
僕は、ジャマトライダーに気絶させられたはずだけど……?
「……姉さんたちが……僕を……?」
僕がそう訊くと……
「うん……最後はね」
「最後は……?」
どういうことだろうか……?
「最初から戦ってくれたのは、ハクアのサポーターの人だよ」
「!……ジーンが……」
後をつけてきていたのだろうか……ジーンがジャマトライダーたちと、戦っていたみたいだ……。
「それで……ジーンは?」
「今は、けがしてベッドで寝てる……」
「そうなんだ……お礼を言わないと……」
僕は、ジーンのところに行くために立ち上がろうとするが……
「っ!」
「あっ!」
ふらついてしまった……すると、
「おっと……」
「……兄さん?」
「まだ安静にしてろって……」
兄さんが、倒れそうな僕を支えてくれたのだった。
「……ごめん」
「いいよ……歩けるか?」
「うん、大丈夫だよ……そう言えば、お母さんは?」
お母さんの姿が見えないので、そう尋ねると、
「ママなら……ハクアの無事を確かめてから、何か取りに行ったよ?」
「まぁ……後から色々言われるだろうけど、頑張れよ?」
「?……分かった」
色々言われるとは、一体……?そんなことを考えていると、ジーンが寝ているベッドの近くに来た。
「ん……」
「……目が覚めた?」
「!………無事でよかったよ」
そのタイミングで、ジーンが目を覚ましたのだ。そして、僕は近くの椅子に座り、ジーンに向かって……
「ありがとう、助けようとしてくれて………で、どうだった?」
「……え?」
「感動、できたの?」
お礼を言った後に、そう問い掛けたのだ。
「それは……」
「言ってたでしょ?感動したいって……そのために、僕たちの住む世界に来たって……」
「……分からないよ。でも、一つ分かったことがある」
ジーンの言葉を、僕たちは黙って聞いていた。
「ある時、人生が一瞬にして終わるという現象が………目の前で起きそうになって……とても、苦しかった」
「「「……」」」
「あんな感覚は、初めてだった……!」
「そっか………これは、かの有名な織田信長が言っていたことなんだけどね」
「「「……?」」」
「人間五十年、下天の内をくらぶれば、夢幻のごとくなり」
僕は、織田信長の詠んだ歌を言い、
「戦国時代ではね……今の人間の半分しか平均寿命がなかったんだよ?」
ジーンにそう言ったのだ。
「……ぶっ飛んでるね……昔の時代は……」
「でしょ?」
少し笑いながら、ジーンはそう言ったのだ。
「え?そうなの?」
「「え?」」
「え?」
姉さんがそんな風に言うので、僕は……
「それ……僕がちゃんと教えたはずなんだけど……?」
「ルビー……お前……」
「え!?覚えてるよ、うん!ちゃんと覚えてる!」
「目を逸らしながら言うなよ……」
そんなやり取りをしていると……
「ハハハ!君たちは仲がいいんだね?」
ジーンにそう言われたのだ。そして、僕はみんなに向かって……
「ねぇ……ちょっと付き合ってよ?」
そう言うのだった。
「いいけど……」
「何に……?」
「ん?それは……」
そう言って、ベッドの置いてある場所から出ると、
「!……ハクア!!」
「あ、お帰りなさ……っ!」
「良かった……」
ちょうど、帰ってきたお母さんが僕を抱きしめてきたのだ。
「もう!……一人で何処に……!」
これは……相当、心配掛けたかな……。
「大丈夫。僕は無事「大丈夫じゃないよ!」……」
「いつも誰かを守ってばかりで……無理して……傷ついて……もっと自分を大切にしてよぉ……」
そう言うと、お母さんは泣き出してしまった……確かに、僕は自分よりも他人を優先する方だ……例えそれが、自分の命に危険があるとしてもだ…………お母さんにも、聞いてもらおうかな……。
「……お母さん」
「……何?」
「聞いて欲しいことがあるんだけど……いい?みんなも一緒になんだけど……」
「?……分かった」
「ありがとう……じゃあ、行こうか」
「さて……ここならいいかな?」
僕は、静かな庭のような場所へと四人を連れてきた。
「うわぁ……!」
「へぇ~……きれいなところだね……」
「そうだな……」
「で、何でここに?」
そして、僕は話し始めた……
2000年間の旅路を……。
side:アイ
私たちは、ハクアに綺麗で静かな庭へと連れて来られていた。すると……
「……それは?」
ハクアは、あるコインを取り出して私たちに見せてきた。
「これは、僕が
ずっと……どのくらいだろう……?
「それって、どのくらいなの?」
ルビーが、私と同じことを思ったのか、そう訊いた。その直後、ハクアは耳を疑うようなことを言った。
「……2000年前から……ずっと……」
「………え?」
思わず、そんな声が出てしまうほど私は驚いていた。普通なら、冗談で済ませられるだろうけど………ハクアの目は、噓をついていなかった……。
「2000年って……どういう……?」
「うん……信じられないと思うけどね……僕は、2000年もの間、輪廻転生を繰り返してきた……転生者、なんだよ……」
「!?」
ハクアが………何度も転生!?
「本当に……」
「噓だろ……」
「……」
アクアとルビーも驚いた様子で、そう呟いた。ジーンっていう子は分かっていた様子だったけど、静かにハクアの話を聞いていた。
「このコインは……僕の最初の母親からもらったものなんだ……」
「それが……ミツメさん?」
「!うん……というか、その名前って二人には……」
「俺が教えたんだ。ハクアのことで話を聞いた時にね……ごめん」
「いいよ……そろそろ言ってもいいかなって思っていたところだしさ……」
……ミツメさんって言うんだ……ハクアの最初のお母さん……。
「それで……その人は何処に……?」
「……僕の前から、突然いなくなった……このコインを残して……」
「「「!」」」
「いなくなったって……どういう……?」
私がそう訊いたけど、ハクアは……
「分からないんだ……僕も必死になって探したよ。でも……」
「でも……?」
「……結局、再会することなく……僕は、一度目の生涯を終えた」
「そんな……」
ルビーが、そう言うが……ハクアは話を続ける。
「そして、次に目を開けた時……僕は、生まれ変わっていた。それに、前世の記憶を受け継いでいた……」
「「……」」
私には、想像できない経験をしてきたんだね……ハクアは……。
「僕は、二度目の人生を歩んでいったけど……その人生で、僕はデザイアグランプリに出会った……」
二回目の人生で……このゲームに……。
「何でも叶うって聞いて……僕は、『母さんに会いたい』って、カードに書いた……でも、それは拒否された」
「!それって……!」
「うん……だから、僕は母さんを探して、デザイアグランプリで勝ち続けてきた……記憶を受け継いで、何度も転生を繰り返しながら……」
「!そんなことが……」
アクアがあり得ないという表情で、そう反応した。
「それは、この時代でも変わらなかった………声優や役者をやっているのも、はじめは母さんを探すためにやっていたからね。あ、今はどっちも楽しいし、好きでやっているんだけどね?」
そっか………でも、好きでやっているなら、良かった……さらに……
「お母さん」
「!どうしたの?」
「僕の名前ってさ……最初から『珀亜』って決まってた?」
「……?」
私はそう訊かれて、困惑した………あれ?
「そう言えば……最初は他の名前だった気が……?」
「え!?」
「本当なのか、それ?」
「う、うん……ハクアだけは、何故か急に頭に浮かんできたんだよね……」
「そう。僕は転生するたびに、『ハクア』と名付けられてきたんだ……」
いつも……同じ名前を名付けられて……。
「そんな奇跡が……何度も……!」
これには、ジーン君も驚いた様子でいた。すると……
「でもね……『珀亜』っていう今の名前は、お母さんが名付けてくれたものだよ……だから、ありがとう。この名前を付けてくれて……」
ハクアは、私の方を見てそう言ったのだ。
「……!ううん、こちらこそ……生まれて来てくれてありがとう……アクアとルビーもね?」
「母さん……」
「ママ……!」
そして、ハクアは……
「けど……分からなかったんだ」
「……何が?」
「何で、僕は何度も転生するのか………何で、何度も『ハクア』と名付けられるのか……」
……そうか!だから、ハクアは……
「それを知るために……ミツメさんを……?」
私がそう言うと、
「うん……そうだよ」
「……!」
ハクアは、そう返したのだ。
「でも……君は何度も転生して……その分、死んできたってことだろう?それに、周りの人たちが死ぬのだって……何度も……!」
ジーン君がそう言うと、ハクアは、
「まぁ……そうなるね」
なんてことないように、そう言ったのだ。
「大抵の不幸は経験してきたよ………死ぬのだって……もう、慣れちゃったよ」
「「「「……」」」」
私たちは、思わず黙り込んでしまった………ハクアの言い方が、あまりにも自然だったから……。
ルビーと私は、涙を流してしまっている……。
「それにさ………このことは、ずっと黙っておくつもりだったんだ……特にお母さんには、話したくなかった……」
「……どうして?」
私は、もう泣いてしまっていたけど……ハクアにそう訊いた。すると……
「僕はずっと……母さんを探している………だから、お母さんを母親と思えているのか……自分じゃ分からなかったんだよ……」
「……!」
「もちろん、お母さんも、兄さんも姉さんも大切だよ?……でも……これが噓なんじゃないかって思うと……怖くて……」
ハクアは、今まで言えなかったことを話したのだ。あぁ……今のハクアは、昔の私と同じなんだ……。
「だから……僕は………っ!」
私は、そんなハクアを優しく抱きしめてあげた。
「何……してるの……?」
ハクアがそう訊いてくるが……私はこう言った。
「ハクアは……私のこと……嫌い?」
「っ!そんなわけないよ……今までの家族だって、今の家族も、お母さんのことも僕は……
愛してる」
ハクアは涙を流しながら、そう言ってくれたのだ……
「……どう?」
「?どうって………え?」
ハクアは遅れて、自分が涙を流していることに気付いた。
「あれ?そんなつもりじゃ………」
「ハクアも分かるんじゃない?」
「え……?」
「これが噓じゃないって……」
「……!」
そして、ハクアはさらに涙を流し……
「うん……分かるよ……自分で自分を化かしてないことも、お母さんを愛していることを……!」
自分の言葉が、噓じゃないことを知るのだった。すると……
「!兄さん……姉さん……?」
アクアとルビーの二人が、ハクアを私ごと抱きしめてきた。
「ごめんな……気付いてやれなくて……」
「私たちも……ハクアのことも、みんなのことも、愛してるからね!」
「……うん……ありがとう……!」
そう言って、ハクアはしばらく私たちに、抱きしめられているのだった……。
side:ハクア
ずっと、抱えていたことを打ち明け……僕が、ちゃんとお母さんを母親だと思えていることを知ることができた。そして、僕は三人に抱きしめられていると……
「……」
「あれ……ジーン、泣いてるの……?」
「えっ?」
すすり泣く声が聞こえて、そっちの方を向くと、ジーンが涙を流していたのだった。
「あれ……なんだ、これは……」
「……もしかして……知らないの?」
僕がそう問い掛けると……
「涙という概念は知っている………過去に人間が、悲しい時に流すものだと……」
「じゃあ、なんで君が泣いてるの?」
「俺が……涙を……?」
ジーンは、初めてのことに戸惑いを隠せずにいた。
「分からないよ……こんなこと初めてだ。でも……君が死んでしまうかもしれないと思った時……凄く、苦しかったんだ」
「……」
「それに、あんなことに耐え続けている君を思ったら………こらえきれなくなったんだ……」
そう言うジーンに対して、僕は……
「……良かったね……感動できたじゃん」
「これが……感動……?こんなに……苦しいものだなんて……君のことを、知ろうとしなければ良かった……不敗のデザ神を、ただ見ているだけにしていれば……」
「……ジーン」
そんな言葉を聞いて、僕はこう言った……
「大切なのはさ………今をどう生きるか……だよ?」
「……今を……どう生きるか……」
ジーンは僕の言葉を聞いて、何かを考えている………すると、
「!これって……!」
法螺貝の音が鳴り響いたのだった……。
side:透
「さぁ……戦国ゲームの仕上げだ……!」
「今度はあっちが攻めてくる番……家宝を獲った方の勝利よ!」
ナッジスパロウとベロバがそう言うと……
「今度こそ、ぶっ潰してやる……!」
「デザイアグランプリを……この世界から消す……」
俺たちもそう決意を表すのだった。
「ジャマトが支配する世界は……すぐそこよ……」
side:ハクア
「ニラム様……戦国ゲームが再開されたようです」
「……何としてでも、もう一つのドライバーを取り返す……かくなる上は、私が自ら……」
ニラムさんが、ヴィジョンドライバーを持って直接、ベロバの持つドライバーを取り返そうとしていると……
「大将は下がっているべきですよ?」
「直接は危険ですからね」
姉さんと兄さんが、ニラムさんに向かってそう言った。だが、僕は……
「いや……僕たちで護衛すればいい」
「ハクア……」
「それは……そうだけど……」
「攻め込んで一気に終わらせればいい………だよね?大将さん?」
全員で攻め込んで、あちらの持つヴィジョンドライバーを奪還することを提案した。すると……
「私も行く」
「「「!?」」」
お母さんの声が後ろから聞えたと思ったら、突然そんなことを言い出したのだ。
「えぇ!?」
「流石に危険だ」
姉さんが驚き、兄さんがお母さんが行くのを止めようとしていると……
「俺が近くにいるよ」
「ジーン……」
ジーンがそう言ったのだ。
「大丈夫!そんなに近づくつもりはないから!それにね………」
そして、お母さんは……
「もう、何も知らないのはいやだから……少しでも、知りたいんだ」
「「「……!」」」
僕たちに向かって、そう言ったのだ。
「……」
「「「……」」」
その後、何秒か僕たちは見つめ合い……
「はぁ………分かったよ」
「「ハクア!?」」
「二人だって……こうなったら、梃子でも動かないのは知ってるでしょ?」
「「………分かった」」
「ありがとね!ハクア!アクアとルビーもね!」
「ジーン……頼んだよ」
「!あぁ……任せてくれ」
「いいよね……大将さん?」
「……あぁ、好きにするといい」
こうして、お母さんをジーンに任せ、敵の本丸に行くことになったのだった……。
『『『『ジャ』』』』
『『ジャー』』
僕たちは、ジャマトたちのいる城下町まで来ていた。そして、全員が静かに刀を抜き……
『『『『ジャー!!』』』』
「……行くぞ」
「うん」
「あぁ」
「はい」
ニラムさんの号令で、ジャマトたちに向かって行くのだった……。
side:アイ
私は、ジーン君の傍でハクアたちが戦う様子を見ていた。
「フッ!ハァ!」
『『ジャー!?』』
「やぁ!」
『ジャジャ!?』
「ハァ!」
『ジャー!?』
三人とも化け物たちを相手に、危なげなく立ち回っている………特にハクアは、刀を使ってはいるけど、格闘技も使いながら、一番化け物たちを倒していたのだ。
東京ブレイドの舞台を見て、なんか刀の扱いに慣れてるな~とは思っていたけど………さっきのハクアの話を聞いて、これを見たら納得だ。
そして、三人と一緒に戦っているニラムという人は……
『『ジャー!』』
「っ!ハァ!」
『『ジャー!?』』
………三人の話では、守られる立場のはずだけど……普通に化け物を倒していたのだ。
「ハァ!……強くね……?」
「やぁ!………あの人、守る必要ある?」
アクアとルビーも私と同じことを思ったのか、そんな反応をしていた。そして……
「SET」
「フッ!ハァ!」
「SET FEVER」
「やぁ!はぁ!」
二人が戦いながら、腰の機械に緑色と金色のものをそれぞれ嵌めて、
「「変身!」」
「NINJYA」
「JACK POT HIT GOLDEN FEVER」
アクアが緑色の忍者のような装備を、ルビーが赤色の装備をつけた姿へと変身したのだ。それに、アクアは青い狼の仮面を、ルビーが髪色と同じ色をした猫の仮面をつけていたのだ。
「ハァ!」
「やぁ!」
そして二人は、再び化け物を相手に戦うのだった。
「ハァ!………このまま一気に攻め込む。ついて来い」
ハクアの方は、このまま攻め込むつもりらしい………すると、
「いや……大将はどっしり構えてて」
ハクアがそう言って、
「先陣は……僕が切る!」
「SET CREATION」
そう言って、手に持っているものを腰の機械に嵌めた。そして……
「変身!」
「DEPLOYED POWERED SYSTEM」
「GIGANT SWORD」
工事現場の機械のような装備を上につけ、黒い狐の仮面を付けた姿へと変身して、化け物たちへ向かって走り出していった……。
side:ハクア
「ハァ!」
『『ジャー!?』』
僕は、先陣を切ってパワードビルダーフォームへと変身して、ジャマトたちを倒していた。
『『ジャー!』』
「DEPLOYED POWERED SYSTEM」
「GIGANT BREAKER」
「ハァ!」
『『ジャ!?』』
僕は、ゾンビブレイカーを模したバックルをパワードビルダーバックルにセットし、装備を切り替えて攻撃を加える。
「POISON CHARGE」
『『『『ジャー!』』』』
僕のところに、多くのジャマトが向かってくるが……
「TACTICAL BREAK」
「ハァ!!」
『『『『ジャー!?』』』』
ゾンビブレイカーをチャージして、斬り飛ばしたのだった。
「次は……これだ!」
そして、ニンジャデュアラーを模した小型のバックルを取り出し、
「DEPLOYED POWERED SYSTEM」
「GIGANT DUELER」
ニンジャデュアラーを装備した。そして……
「ROUND 1,2,3」
「TACTICAL FINISH」
「ハァ!!」
『『『『ジャー!?』』』』
近くにいたジャマトたちを、一掃したのだった。すると……
「来たわね……」
「ベロバ……そっちの大将自ら出るんだね?」
「いざ尋常に勝負……ってやつよ?」
あちらの大将であるベロバが出てきて、そう言ったのだ。そして、ヴィジョンドライバーを装着し、
「GLARE2 LOG IN」
「変身」
「INSTALL」
「I HAVE FULL CONTROL OVER GLARE2」
「行くわよ……ハァ!」
グレア2へと変身して、襲い掛かってきたのだ。
「DEPLOYED POWERED SYSTEM」
「GIGANT HAMMER」
「ハァ!」
僕は、装備をハンマーに切り替えて応戦するが……
「ハァ!!」
「くっ……」
グレア2の攻撃力で押されてしまう。
「だったら……!」
「DEPLOYED POWERED SYSTEM」
「GIGANT BLASTER」
「ハァ!!」
装備をブラスターに変えて、すぐさま撃ったのだが……
「ハァ!」
直ぐに反応され、避けられてしまう。
「それにしても……憐れなものね~?自分から罠に引っ掛かりに来てくれるなんてね?」
「?……っ!」
ベロバがそう言うと、死角からドローン兵器が四つ飛び出してきて、僕の体を拘束した。
「くっ……!」
「フォルス……赤い狐は使わせないわよ?」
そう言って、カードをドライバーにスラッシュして、
「DELETE」
「ハァ!!」
「っ!ぐあっ!」
蹴りでエネルギー波を放ってきたのだ。僕は拘束から抜け出そうとしたが、間に合わずに食らってしまう………仕方ないか……。
「一気にけりをつける」
「SET」
「っ!全部想定済みだとでも言うの……?フッ!ハァ!」
ベロバがドローン兵器で攻撃してくる中、僕はバックルを操作し、
「BOOST Ver.Ⅱ」
「ハァ!」
「READY FIGHT」
ブーストVer.Ⅱへと変身して、一気に勝負をつけることにしたのだった……。
side:アクア
俺たちは、ハクアが先陣を切って飛び出していった後、ジャマトたちを相手取っており……
『ジャジャ!?』
「これで……!」
「ROUND 1,2,3」
「TACTICAL FINISH」
「ハァ!!」
『ジャー!?』
そして俺は、ニンジャデュアラーで倒すことができたのだった。ルビーの方はというと……
「GOLDEN FEVER VICTORY」
「ふっ!やぁ!はぁ!!」
『ジャー!?』
フィーバースロットバックルで当てたブーストフォームで、相手していたジャマトを倒したのだった。さて……
「お兄ちゃん!」
「あぁ、分かってる」
そう言って、先に行ったハクアのところへと向かうのだった……さっきみたいになってないといいが……。
side:ジーン
「……ハクア」
隣にいる星野アイが、ハクアを見てそう呟いた。それもそうだ……あのバックルには代償があるというのに、躊躇いなくそれを使って立ち向かっているのだから。
「フッ!ハァ!!」
「くっ……!」
ベロバに対して、ハクアが押しているように見えるが、副作用に耐えながらの戦いで余裕はないだろう。そして……
「っ……まずい……」
再びベロバに向かって行こうとした瞬間、その場に頭を抑えて膝をつき、そのまま変身が解除されてしまったのだ……。
「っ!ハクア!」
「どうやら……代償がないわけではなさそうね……」
ベロバがそう言い、とどめを刺そうとして、ハクアへと迫っていく。
「一思いに逝かせてあげるわ……!」
そして……
「今を……どう生きるか。なら……俺は!」
「ジーン君……?」
俺はそう言って、飛び出し……
「ハァ!」
「っ!ぐっ!」
ベロバに向かってレーザーレイズライザーで攻撃したのだった……。
side:アイ
「ハァ!」
「っ!ぐっ!」
ジーン君が飛び出していったと思ったら、ハクアに迫ってきていた人を撃ったのだ………良かった……無事で……すると、
「ママ!」
「ハクアは?」
「ルビー!アクア!」
戦っていた敵を倒したようで……ハクアのところに駆けつけてくれたのだ。
「ハクアならあそこ」
「!もしかして、また……」
「うん。それで、ジーン君が助けに……」
「そうか……」
そう言って、三人でハクアたちの方を見ると……
「……ジーン?」
「ハクア……俺は君のサポーターだ。今までも……そして、これからもだ!」
ジーン君はそう言って、銃の持ち手の部分を外し……
「REVOLVE ON」
「SET UP」
ハクアの腰に付いている機械を回転させて、その右側につけた。すると……
「……!」
ハクアが、さっきの様子が噓のように立ち上がって、ジーン君を後ろに下がらせた。
「え!?」
「一体、どうなって……?」
ルビーとアクアもその様子を見て、驚いている。そして、ハクアは右手を狐の形にして、顔の右側で指を鳴らし……
「変身!」
そう言って、腰の機械についているものを操作した。
「DUAL ON」
「HYPER LINK」
すると、ハクアの後ろで円を描くように炎が回転し、周りには二つの青い板のようなものが飛び交っていた。
「LASER BOOST」
そして、あの時に見た赤い姿へと変身した後に、青い板が変形してハクアの前に被さるように装備されたのだった。
「READY FIGHT」
「あれって……!」
「新しい……姿に……」
「ハクア……!」
二人は驚いているが、私はそれよりも安心が勝っていたのだった。あの状況から、ハクアが無事だったからだろう……。
「レーザーレイズライザーには、理想の自分をデザインする力があるんだ。だから…君を少しだけ、俺色に染めさせてもらったよ?」
ジーン君がハクアの隣でそう言った。だから、あんな姿に……。
「へぇ……これは粋な計らいだね?」
そして、ハクアはジーン君の隣に立ち、
「さぁ、ここからが………」
二人で指を鳴らしながら………
「「ハイライトだ!」」
そう言ったのだった。
「………か弱い乙女に二人がかりってわけ?」
それを見ていた敵の人がそう言うが………
「お前のその姿だって、自分でデザインした姿だろ?………ホントは350歳のくせに!」
へぇ…あの人350………え!?
「マジか……」
「えぇ……」
アクアとルビーも、その事実に驚いた様子でそう言った。ハクアはというと……
「年齢もなんだね………」
納得した様子で、そう言っていた。
「………年のことを言うんじゃないよーー!!」
そう言って、周りの飛んでいる球のようなものでハクアを撃つのだった……。
side:ハクア
「ハァ!!」
僕は、ジーンのサポートで何とかあの窮地を脱して、レーザーブーストフォームへと変身して再びベロバに立ち向かって行った。
ドローン兵器から放たれたビームを避けて、城の近くにある合戦場へと跳んでいく。
『『ジャー!』』
『『ジャー!』』
そこには、ジャマトたちが待ち構えていたが………
「フッ!ハァ!」
『『ジャ!?』』
『『ジャー!?』』
徒手空拳で次々と倒していく。さらに、
「フッ!」
『ジャジャ!?』
重力操作の能力でジャマトを浮かせ、
「ハァ!」
『ジャ!?』
『『『『ジャー!?』』』』
そのまま、ジャマトの集団にぶつけて倒していき……
「ハァァーー………」
周りにある岩を自身と一緒に浮かせて、
「フッ!ヤァ!ハァ!」
空中を飛びながら、岩をジャマトたちに向かって発射して倒していったのだ。
「よっと……」
そして、着地したのだが………
『『『『ジャー!』』』』
「多いな……」
ジャマトたちが、まだ残っていたので、
「かの織田信長は、長篠の戦いで3000丁もの鉄砲を使って勝利したんだよ………ハァ!」
そう言って僕は、手を前に突き出してから右に向かって振った。すると……
『ジャ!?』
『『『ジャジャ!?』』』
僕の後ろに、青色のレーザーレイズライザーが何丁も出現した………そして、
「……撃て!」
『『『『ジャー!?』』』』
腕を上に上げてから下して合図し、向かってきていたジャマトたちを一掃したのだった。すると……
「行くわよ……!」
「っ!」
向かいにベロバたちが現れ、
「SET UPGRADE」
モンスターバックルとマグナムバックルを順にセットして操作し……
「REMOTE CONTROL」
「MAGNUM」
「MONSTER」
洗脳したジャマトライダーたちに装備させて、僕に向かわせてきたのだ。
僕は、すぐさまブーストVer.Ⅱバックルのハンドルを二回捻り、
「BOOST TIME」
「ハァァーー………フッ!」
その後にもう一回捻って、走り出していった。
僕は、ブーストVer.Ⅱの時よりも上がったスピードでジャマトライダーたちを攻撃し……
「HYPER BOOST GRAND VICTORY」
「ハァ!!」
僕を視認できなくなったタイミングで、急接近して蹴りを食らわせて吹き飛ばし……そのまま撃破したのだった。
「っ!ハァ!!」
そして、ベロバがドローン兵器を全て使ってビーム攻撃をしてくるが……
「ハァ!」
スライディングで避けながら接近し、
「フッ!ヤァ!ハァ!」
周りから放たれるビームを避けながら、格闘術でベロバを攻撃して、連続でダメージを与えていったのだ。
「ハァ!」
「ぐっ!」
僕は、重力操作でベロバを拘束して宙に浮かせ……
「これで……幕引きだ!」
「FINISH MODE」
そう言って、レーザーレイズライザーのレバーの操作して、トリガーを引いた。
「LASER BOOST VICTORY」
「ハァ!」
僕は飛び上がり、その直後……
「なっ!」
「「「「「ハァァァーー!!」」」」」
五人に増えて、それぞれがベロバにキックを食らわせたのだ。そして……
「よっと…」
「そんな…私が………ああぁぁぁーー!!」
ベロバに勝利することができたのだった。
「くっ……はぁ……はぁ……っ!」
「僕たちの勝ちだよ?さぁ……ドライバーは返してもらうよ……」
僕は、逃げようとしているベロバに追いつき、ドライバーを返してもらおうとしていた………が、
「ハァ!」
「なっ!?」
突如、透さんが襲い掛かってきたのだ………まさか、ベロバを助けに……?
「トッチー……まさか、私を助けに……?」
ベロバが透さんを見てそう言うが……
「あぁ………
そう言って、ベロバからヴィジョンドライバーを奪ったのだ。そして……
「待て!」
「ハァ!」
「くっ……!」
ツタで攻撃してきた隙に、透さんたちは退いて行ったのだった。
「……逃がしたか」
透さんたちを逃がした後、みんなのところに戻ると、
「ハクア!」
お母さんが真っ先に、僕のもとに向かってきたのだ。
「お母さん………ただいま」
「!……うん!お帰りなさい!」
僕がそう言うと、お母さんも笑顔で応えてくれたのだった。すると……
「ハクア」
「ジーン……」
ジーンが僕の下にやって来たのだ。
「はい、これ……助かったよ。ありがとう」
僕は、レーザーレイズライザーを返そうとしたのだが……
「はい」
「……え?」
「次に会いに行く時まで、預かっていてよ」
そう言って、中のカードを抜いて僕に渡してきたのだ。
「今をどう生きるか……俺は、自分のやるべき事をやるよ。もっと、君の助けになりたいからね……」
「ジーン……」
助けになりたい……か。なら……
「じゃあ………今日から君は、フォルス公認サポーター第一号だね?」
「え!?いいの!?」
「うん。頼りにしてるよ?」
そう言って、僕はジーンの額にキツネの形をした手でキスをしたのだ。
「!……あぁ!君の最初の母親のことも調べておくから……期待して待っててね?」
「もちろんだよ」
「じゃあ………またね?」
「うん……また」
そう言葉を交わして、ジーンは一旦、未来へと帰っていくのだった……。
side:透
「おい!それをベロバ様に返せ!」
アルキメデルが道長にそう言うが、
「いや……これは俺たちのものだ」
道長はそう答えた。
「それで……どうするつもりなの?」
「これで、俺たちのゲームを創る……」
道長は、自分たちでゲームを作ろうとしているようだ。
「先ずは、創生の女神の姿を拝むとしようか……ほら」
「おっと……」
すると、道長からヴィジョンドライバーを投げ渡される。
「先に見てこいよ」
「……あぁ、分かったよ」
そして、俺はヴィジョンドライバーを装着して、創生の女神のもとに転送していったのだ。
「これが……創生の女神……」
転送された先には、大理石の像のような……文字通り女神を模ったものがあった。
「……ドライバーを揃えて……叶えてもらうぞ。俺たちの理想の世界を……!」
俺は、女神に向かってそう言うのだった……。
ジャマトグランプリルール
ヴィジョンドライバーを二つ揃えれば、
世界を創り変える女神の力が
行使可能となる。
読んで下さりありがとうございます。
遂に、ハクアの秘密が三人に明かされました。
そして、フォルスのレーザーブーストフォームも登場させることが出来ました!
フォルスのレーザーブーストフォームの能力は、重力操作の他に思い描いたものをデザインすることができる能力もつけました。主にデザインできるのは、レーザーレイズライザーなどの武器になりますが。
手描きですが、フォルスのレーザーブーストフォームの頭部の絵を載せておきます。
【挿絵表示】
参考にしていただけると幸いです。全体像はまた後日……。
良ければ、感想や評価の方をよろしくお願いします。
それでは、次回もよろしくお願いします。