女神の子   作:アキ1113

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 今回から、デザイアロワイヤル編にあたる思慕編を書いていきたいと思います。

 消えてしまったハクアとアクアの行方は……そして、ジャマ神たちの手に入れた力とは……?

 それでは、どうぞご覧ください。


思慕編
思慕Ⅰ:双神無双


 side:透

 

 『次のニュースです。声優や役者として知られる星野ハクアさんと、こちらも役者として知られる星野アクアさんの行方が分からなくなって一週間……警察では―――』

 

 「この世界に………フォルスとシリウスは、もういない」

 

 創り変えられた世界で、俺たちは流れているハクア君とアクア君の行方不明のニュースを見ていた。すると……

 

 「二人共、ジャマ神になった気分はどうかしら?」

 

 「ベロバ……」

 

 ベロバが、二つのアイテムボックスを持って近づいてきた。そして……

 

 「さて……こうして理想の世界が叶ったわけだけど……どうする?もう運営は動き出したみたいだけど?」

 

 俺たちにドライバーの入ったアイテムボックスを差し出してくる。それに対して、俺たちは……

 

 「決まっている。まだライダーは残っている……」

 

 「それに……デザイアグランプリが消えたわけじゃないからな」

 

 そう言って、ドライバーを受け取る。

 

 「「ENTRY」」

 

 「今からやろうとしていることは……あなたたちが嫌っているライダーや運営がしていることと同じよ?」

 

 ベロバがそう言うが、俺たちはそれを無視してその場を去っていった……。

 

 

 

 

 side:ツムリ

 

 「プロデューサーも消えてしまい、ゲームを組み立てることも、世界を創り変えることも出来なくなってしまいました……一体、どうするつもりですか?」

 

 ツムリは、これからどうするのかをチラミに訊いていたのだが……

 

 「ライダーたちに……ジャマ神たちを倒してもらうわ」

 

 「……はぁ!?」

 

 あろうことかチラミはそんなことを言い出したのだ。さらに、

 

 「このチャンスを利用しない手はないわ!ライダーたちがジャマ神に立ち向かっていくショー……興奮するじゃな~い!!」

 

 その理由も、普通なら有り得ないものだったのだ。

 

 「そんなの……危険過ぎます!」 

 

 ツムリは当然、反論するが……

 

 「それに、ここで奴らからヴィジョンドライバーを取り返せば、デザイアグランプリを再開することができる……違う?」

 

 「っ……」

 

 その言葉に、黙り込んでしまう。確かに、これでドライバーを取り返すことができるならいいだろう……だが、負けた場合は……そんなことを考えていると、

 

 「はい。配ってきて」

 

 チラミはそう言いながら、多くのIDコアを見せてきた。

 

 「っ……あなた……!」

 

 「何よ?ナビゲーターとして、ライダーたちをデザイアグランプリへと導き、見守ることが……アンタの少ない取り柄の一つでしょうが……!!」 

 

 ツムリはチラミを睨みつけるが、そう言われてしまう。

 

 「じゃ……よろしくね?」

 

 そして、チラミは去っていくのだった。

 

 「……」

 

 悩むツムリを残して……。

 

 

 

 

 

 

 side:ルビー

 

 お兄ちゃんとハクアが行方不明になってから、一週間が経った。

 

 「二人共……一体、何処に……」

 

 「ママ……」

 

 未だに、二人は見つかっていない。まるで、この世界から消えてしまったかのように……。

 

 ママは仕事の時は、いつも通りに振る舞っているけど、家に帰ってくると落ち込んだ表情になってしまう……お義姉ちゃんも同じような感じだ。二人のことは私も含めて、みんなが探してくれている……それでも見つかっていないけど……。

 

 「はぁ……」

 

 「ルビー……」

 

 「大丈夫?」

 

 「え?う、うん……ごめん……」 

 

 そんなことを考えていると、思わずため息をついていたのか二人に心配させてしまったようだ。 

 

 「いいわよ。寧ろ、家族が行方不明になっていつも通りにしろっていう方が無理だものね……」

 

 「そうだよ!一人で無理はしないで……私たちもいるからね?」

 

 「……うん、ありがとう」

 

 そんな会話をしつつ、スタッフさんに呼ばれてロケに戻るのだった……。

 

 

 

 

 

 side:???

 

 「最近のルビーさん、元気ないなぁ……」

 

 「そりゃあ、兄と弟が行方不明だしな……寧ろ、仕事しっかりやってて偉いと思うよ」

 

 「そうだなぁ……早く見つかるといいんだけど……」 

 

 この現場のスタッフである二人は、ルビーの様子を見てそんな会話をしていた。すると……

 

 「……ごめんなさい」

 

 「え?」

 

 「あの……?」

 

 その二人の前に、ツムリが申し訳なさそうな表情で現れた。そして……

 

 「今日からあなたたちは………仮面ライダーです」

 

 「「……?」」

 

 そう言って、アイテムボックスを渡して足早に去ってしまったのだ。

 

 「何だろう……これ?」

 

 「さぁ……開けてみるか……」

 

 二人はアイテムボックスを開けた。そこには、それぞれのデザイアドライバーとIDコアは入っており……二人はIDコアに触れた。すると……

 

 「「……!」」

 

 仮面ライダーだった頃の記憶を思い出したのだ。そう、この二人はかつてデザイアグランプリの参加者だったのだ。

 

 「そうだ……俺たちは……!」

 

 「仮面ライダー……!」

 

 二人がそう言った……その直後、

 

 「お前ら……仮面ライダーか?」

 

 「「っ!?」」

 

 二人の前に道長が現れたのだ。

 

 「だ、だったら何だ!」

 

 一人がそう問い掛けると……

 

 「なら……潰す」

 

 「SET FEVER」 「SET」

 

 道長はドライバーにバックルをセットし、

 

 「……変身」

 

 「HIT FEVER ZOMBIE」

 

 フィーバーゾンビフォームへと変身したのだ。そして、二人も……

 

 「SET FEVER」

 

 SET

 

 「「変身!」」

 

 「HIT BEAT

 

 BEAT

 

 バックルをセットして、仮面ライダーへと変身した。

 

 「始めようか……仮面ライダー狩りを!」

 

 「「READY FIGHT」」

 

 

 

 

 

 

 side:ルビー

 

 私は、ロケが終わったので休憩をしていた。すると……

 

 「……ごめんなさい」

 

 「え?」

 

 急に、白と黒の服装をした女性が黄色と黒色をした箱を持って、何故か謝りながら私に話し掛けてきたのだ。そして……

 

 「今日からあなたは………仮面ライダーです」

 

 そう言って、その箱を隣のテーブルに置いて……

 

 「っ!」

 

 「あ、ちょっと……!」

 

 そのまま去って行ってしまったのだ。

 

 「何だったんだろう……?」

 

 私はとりあえず、その箱を開けてみることにした。箱を開けてみると……

 

 「何だろう……これ……?」

 

 そこには、真ん中に何かを嵌める窪みのある黒色の機械と、猫のような絵が描かれたものがあった。そして、私はそれに触れようとした……その時、

 

 「「ぐあっ!!」」

 

 「!?」

 

 突然、大きな音を立てて誰かが吹き飛ばされてきた。そこには、動物のような仮面を被った二人の人がいたのだ。その二人が吹き飛んできたところからは……

 

 「……」

 

 金色の角をしてマントを身につけて、紫の牛の仮面をつけた人がいたのだった。その人は紫色のチェーンソーを持って、二人の人の方に向けていた。

 

 もしかして……この人たちが、仮面ライダー………?

 

 すると……

 

 「それに触るな」

 

 「えっ?」

 

 紫色の仮面ライダーの人から、そう言われた。

 

 「それに触れるなら……俺は、お前とも戦うことになるぞ」

 

 すると……

 

 「あっ!ルビーさん!」

 

 「早く逃げて下さい!」

 

 私は倒れている二人にそう言われた。私のことを知っているあたり、この現場のスタッフの人なのだろうか……?

 

 「っ!わ、分かりました!」

 

 そして、私は二人の言葉に従い、この場を離れて行ったのだった。

 

 「それでいい……忘れた方が、幸せだ」

 

 その言葉を聞くことなく……。

 

 

 

 

 

 

 

 「はぁ……一体、何が起きて……」

 

 私は離れた所まで逃げてきた………が、

 

 「駄目でしょう?」

 

 「!?」

 

 突然、黒にメッシュの入ったロングヘアーをして娘に声をかけられた。その手には、さっきの黒色の機械があった。そして……

 

 「あんたの弟の真実を忘れるなんてね?」 

 

 そう言って私の腕を掴み、黒色の機械の中心にある猫の絵が描かれたものに触れさせてきた……すると、

 

 

 

 

 

 

 『12年前、星野珀亜は星野アイのストーカーに刺された……が、奇跡的に一命をとりとめた』

 

 『でも、それは間違っている………本当は……致命傷で死んでいたの』

 

 『でも、星野珀亜は助かったことにされた………創世の女神の力によって』

 

 『女神の子………星野珀亜』

 

 『うぅ……あぁ……あああぁぁーー!!』

 

 

 

 

 

 

 「っ………!!」

 

 そうだ……私は………。

 

 「楽しみにしてるわ!あなた達家族の不幸を……アハハハ!」

 

 そう言って、ベロバは去って行ったのだった。すると……

 

 「……ルビー」

 

 「あ……キューン……」

 

 キューンが私のところに現れたのだった。そして、私はキューンに……

 

 「……ハクアは……どうなったの?」

 

 そう訊いたのだ。私は世界が創り変えられる時は気絶していたから、キューンなら何か知っていると思ったからだ……そして、キューンの口からは…… 

 

 「フォルスはニラムと戦っていた……でも、バッファがニラムごと落とした」

 

 「っ……」

 

 「そして……そのまま……」

 

 「……そう」 

 

 やっぱり……そうなんだ……。

 

 「これから……どうするんだ?」

 

 「……どうするって?」

 

 「IDコアに触れて、君は思い出してしまった……何のために、戦うんだい?」

 

 キューンにそう言われた。確かに、ベロバによって強制的に思い出した…………けど、

 

 「……家族のため」

 

 「……!」

 

 「ハクアとお兄ちゃんを……家に連れて帰る」

 

 どんな過去があっても……私の大切な家族だから……!それに、家族で幸せにならないと、意味がないしね……。

 

 「だから……私に力を貸して」

 

 「……!そうだね……君はそういう人だったね」

 

 そして、キューンは……

 

 「あぁ、もちろんだ!」

 

 快く承諾してくれたのだった……。

 

 

 

 

 

 side:道長

 

 「フッ!ハァ!!」

 

 「「ぐあぁぁぁーー!!」」

 

 道長はジャマ神としての圧倒的な力で、二人の仮面ライダーを変身解除にまで追い込んだ。そして……

 

 「ふん……」

 

 「なっ!?」

 

 「おい!何を……!」

 

 二人のIDコアをドライバーから奪い……

 

 「これでお前たちは……二度と仮面ライダーになれない……!」

 

 それを砕いたのだった。 

 

 「くそっ……」

 

 「マジかよ……」 

 

 「「RETIRE」」

 

 その二人は、ドライバーを残して脱落していったのだった。

 

 「透の方も……今頃は……」

 

 道長は変身を解除しながら、そう呟くのだった……。

 

 

 

 

 

 

 side:ツムリ

 

 「こ、これは……」

 

 「ま、まさか全滅するなんて……あの中には、元デザ神もいたのよ!?」

 

 ツムリとチラミは、ライダーたちが為す術もなく全滅したことに驚きを隠せずにいた。

 

 「他にジャマ神たちに勝てるライダーなんか………キツネちゃんは、もうこの世界にいないし……」

 

 そう言いながら、チラミはフォルスのIDコアを後ろに投げ捨てた。

 

 「……」

 

 ツムリは、そのIDコアを静かに拾い上げた。

 

 「こうなったら……!」

 

 そして、チラミが次に取った行動は………

 

 

 

 

 

 side:ジーン

 

 「どうか……!この通り!!」

 

 ジーンとケケラは現在、デザイア神殿へと来ており、そこでチラミからジャマ神である二人を止めて欲しいと、土下座をしながらお願いされていた。そして……

 

 「……分かった。協力しよう」

 

 「「えっ?」」 

 

 ジーンはチラミに対して、そう答えたのだった。

 

 「あ、ありがとう……!!」

 

 「おいおい……お前……」

 

 そんな返答に、ケケラは……

 

 「昔から、推しのライダーが死んでも『感動した』って、次のライダーを推してただろう……そんなお前が、どういう風の吹き回しだ……?」

 

 普段とは違う様子のジーンに、そう問い掛ける。

 

 「あぁ、今まではそうだった……でも、ハクアが俺を変えてくれたんだよ。それに、ケケラだってこのまま黙っているつもりはないだろ?」

 

 「まぁな……だが、俺は俺のやり方でやらせてもらうぜ」

 

 「分かったよ」

 

 そう言って、ケケラは何処かへ行ってしまったのだった……。

 

 

 

 

 

 side:透

 

 「よぉ……」

 

 「なっ!?どうやってここに!?」

 

 俺は、デザイア神殿へヴィジョンドライバーを持ってやってきていた。

 

 「こいつの権限だよ……」

 

 そして、手に持っていたドライバーをチラミの近くに投げた。

 

 「あっ!アタシのドライバー!!」

 

 チラミは慌てて、それを拾いにいく。

 

 「……どういうつもりだ?」

 

 ハクア君のサポーターであるジーンが、そう訊いてきたので、

 

 「さっさと変身しろ……お前たちを倒し、デザイアグランプリを終わらせる……!

 

 そう答えたのだった……。

 

 

 side:ジーン

 

 「ここでアンタを倒すわ!」

 

 「やるしか……ないようだね……」

 

 「危険です!あなたが戦う理由なんて……!」

 

 ツムリがジーンに向かってそう言うが、

 

 「理由ならあるよ」

 

 「え……?」

 

 「俺はハクアのサポーターだ。だから……ハクアの生き様を取り戻す!

 

 「LASER LAISE RISER」

 

 「ZIIN SET」

 

 GLARE2 LOG IN

 

 そして、ジーンとチラミは……

 

 「変身!」

 

 「……変……身!」

 

 「LASER ON」

 

 INSTALL

 

 「ZIIN LOADING」

 

 I HAVE FULL CONTROL OVER GLARE2

 

 「READY FIGHT」

 

 透と戦うために、それぞれのライダーに変身した。透は変身した二人に対峙し……

 

 

 

 

 

 

 

 

「勝つのは……俺だ……!」

 

 そう言って、ゾンビ・ゼロバックルとフィーバースロットバックルを取り出し、

 

 「SET FEVER」 「SET

 

 「……変身!」

 

 「HIT FEVER ZOMBIE ZERO

 

 透はフィーバーゾンビフォームへと変身した。だが、その姿はバッファのものとは違い、仮面からは鬼のような金色の角が生えており、マントは両肩から濃い紫で太ももまで伸びており、腰には表が濃い紫色、裏面が銀色のローブが付いていたのだ。

 

 「ハァ!!」

 

 「行きなさい!!」

 

 ジーンとチラミはそれぞれ攻撃をし掛けるが……

 

 「……」

 

 ジャマ神になったことで、透は最強の仮面ライダーとなったため、あらゆる攻撃が通用しなくなっていたのだ。

 

 「どうした?そんなものか!!」

 

 「「っ!」」

 

 透は二人に向かって二本のゾンビブレイカー・ゼロで攻撃を仕掛ける。

 

 「ぐっ!!」

 

 「ぐぅ!!」

 

 そして、デザイア神殿から二人が落ちるのと同時に、別のエリアへと転送されていく。

 

 「フッ!ハァ!!」

 

 チラミは迫ってくる透に向かって、ドローンでビームを撃つが……

 

 「……」

 

 全て弾き返されてしまう。

 

 「だったら……!」

 

 その様子を見たジーンは、接近戦を仕掛けていく。

 

 「フッ!ハァ!!」

 

 「ふん!」

 

 「なっ!ぐあっ!!」

 

 その攻撃も効くことはなく、そのまま攻撃を受け、吹き飛ばされてしまう。

 

 「ハァァァーー!!」

 

 「っ……」

 

 チラミも続いて攻撃していくが、ダメージを与えられた様子はない。すると……

 

 「わ、分かったわ!あなたの叶えた世界を叶えさせてあげるからそれで―――」

 

 「オラァ!!」

 

 「ぐあっ!アンタには、叶えたい世界はないの!?」

 

 チラミが攻撃を避けながら、そう訊いてきた。

 

 「お金が欲しいとか、肉を一杯食べたいとか、何かあるでしょう!?」 

 

 「そんなものは……ない!」

 

 「ぐっ!」

 

 「強いて言うなら……」

 

 「い、言うなら……?」

 

 「デザイアグランプリの存在しない世界だ!!」

 

 「ぐあっ!!」

 

 「お前ら運営のせいで……この世界は滅茶苦茶にされた!」 

 

 透は戦いながら、そう話し始めた。

 

 「デザイアグランプリがあったせいで……多くの人の幸せが奪われた!そして……自分だけの幸せを望む奴らがライダーとなって、他者を蹴落とすようになった!!」

 

 「ぐっ……それは、あなたたち古代の人間が望んだこと!デザイアグランプリはそれを叶え続けてきたのよ!!」

 

 「俺たちの世界に………デザグラは不要だ!!」

 

 「うわぁぁぁーー!!」

 

 

 

 

 

 side:ツムリ

 

 「デザグラは……この世界には不要……なら、私は何のために………?」

 

 透のその言葉を聞き、ツムリはそう呟いた。

 

 今までツムリはミツメの後任として、デザイアグランプリのナビゲーターを務めてきた。だが、デザイアグランプリは不要と言われてしまった今、何のために自分がいるのかが分からなくなっていたのだ……そして、フォルスのIDコアを取り出して……

 

 「ハクア様……あなたなら、こんな時……」

 

 そう言いながら、IDコアを持ちながら祈ったのだった……。 

 

 

 

 

 

 side:ジーン

 

 透はチラミを攻撃して、吹き飛ばすが…… 

 

 「ハァ!」

 

 その直後、ジーンが重力操作で透の背中に立っていたのだ。そして……

 

 「FINISH MODE」

 

 「……」

 

 「LASER VICTORY」

 

 「ハァ!!」

 

 至近距離で強力な攻撃を放った……が、

 

 「……何かしたか?」

 

 「っ……!」

 

 この攻撃でも、透には全く効いておらず……

 

 「ハァ!!」

 

 「ぐあぁぁぁーー!!」

 

 逆に左手の爪で攻撃され、吹き飛ばされてしまう。

 

 「ぐっ!強さの……次元が違う……!」

 

 倒れたジーンがそう呟いた。そして、ジーンを圧倒的な力で倒した透は……

 

 「次は……お前だ」

 

 「っ!」

 

 次の標的をチラミに定める。

 

 「見世物の……ネズミ如きがーー!!」

 

 そう言って、ドライバーにカードをスラッシュし……

 

 SHUT DOWN

 

 「ハァァァーー!!」

 

 飛び上がって、透に向かってキックを放った。そして、キックが当たり爆発が起こった。

 

 少しして煙が晴れ、そこに立っていたのは……

 

 「……」

 

 透の方だったのだ。

 

 「ぐ……あ……」

 

 そして、透は倒れているチラミへと近づき……

 

 「これで……とどめだ!!」

 

 そう言って、ゾンビブレイカーを振り下ろし……

 

 「ハァァァーー!!」

 

 チラミにとどめを刺そうとした……その時、

 

 『――――』

 

 「なっ!?」

 

 「何だ!?」

 

 突然、高い音の鐘の音が鳴り響き、透の目の前に赤白い光が現れたのだ。

 

 「一体、何が……?」

 

 「……?」

 

 「何だ……あれは……?」

 

 そして、赤白い光が晴れるとそこには…… 

 

 

 

 

 

 

 「……」

 

 この世界から消えたはずのハクアが現れたのだ。

 

 その場にいる全員が、突如としてそこに現れたハクアを見て……

 

 「!ハクア……!」

 

 「噓でしょ……?」

 

 「何で……君が……」

 

 驚きながらそう言った。そして……

 

 「え?うーん………まぁ……狐だからね?

 

 「SET」 「SET」

 

 ハクアはそう言いながら、マグナムバックルとブーストバックルをセットし、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「……変身」

 

 「DUAL ON」

 

 「GET READY FOR BOOST & MAGNUM」

 

 「READY FIGHT」

 

 「……」

 

 仮面ライダーフォルスへと変身したのだった。

 

 「無駄だ……君は、俺たちには勝てないよ」 

 

 ハクアに向かって、透がそう言った。今のトゲッチには、仮面ライダーで勝てるものはいない……先ほどの戦いを見ていれば、誰でも分かることだ。同じジャマ神であるバッファも同じ強さだと考えるだろう……そう………敵対するなら……。

 

 「僕の敵は……そっちじゃない」

 

 「え……?」

 

 そして、ハクアは…… 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 銃口をチラミへと向けたのだった

 

 「!?」

 

 「えぇーー!?」

 

 「やっぱり……君は………」

 

 ……仮面の下の両目の星を、黒く染めながら………。 

 

 

 

 

 

 

 

 side:???

 

 一方、創世の女神のある空間では………

 

 「フォルスの復活は、世界にとっての福音か……それとも……」

 

 そこには、着物のようなものに上から赤色の布を着て、仮面を付けた人物が、ハクアが復活した姿を見てそう言ったのだ。そして……

 

 「さぁ……デザイアロワイヤルの開幕だ!」

 

 そう宣言したのだ。さらに、

 

 「創世の女神は、破壊と再生を繰り返す………ツムリ……お前は……」

 

 創世の女神の前でそう言ったのだった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 黒い狐は舞い戻ってきた………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 復讐者として

 

 

 

 

 

 

 

 

 デザイアロワイヤルルール

 

 

 IDコアを破壊されたライダーは

 

 二度と仮面ライダーには変身できない。

 

 

 

 

 

 

 




 読んでくださりありがとうございます。

 ハクアが謎の現象で復活を果たしましたが、その目は完全に……。


 そして、透のジャマ神形態の説明を少し……

 仮面ライダートゲッチ フィーバーゾンビ・ゼロフォーム(ジャマ神)
 
 ・解説:バッファのとは違い、仮面からは鬼のような金色の角が生えている。また、マントは両肩から濃い紫色で太ももまで伸びており、腰には表が濃い紫色、裏面が銀色のローブが付いている。マントはキングクワガタオージャーの付けているものを、ローブは仮面ライダークロノスと同じ形とサイズ感になっている。変身時は基本的に、ゾンビブレイカー・ゼロを二本とも腰に装備しており、それの二刀流で戦う。

 イメージ像などは、もう少しお待ちください。


 良ければ、感想や評価、あれば「ここすき」の投票もよろしくお願いします。

 それでは、次回もよろしくお願いします。
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