そして……あれも登場させます。
大分長い話になりましたが、どうぞご覧ください。
side:ジーン
「もし、四次元ゲートを通って未来に帰れなかったら……
グランドエンドと同時に、俺たちは消滅する」
「……」
ジーンがそう言うと、流石のベロバも黙り込んでしまう。
「あー……そいつは困ったなベロバぁぁーー!?」
ケケラがそう言うと、ベロバはケケラの首のあたりを掴み取り……
「ちょ、おま……首締まってるって!」
「はぁ……分かったわ」
「!そうか「但し」…?」
「女神様に挨拶してからね?」
「まぁ、そういうことだ」
「まったく……君たちは本当に……」
ジーンは呆れながらも、そう返すのだった……。
side:ベロバ
ベロバとケケラはジーンと一旦別れ、ヴィジョンドライバーで創世の女神へとアクセスしていた。
「私たちの最後の願い……叶えてもらうわよ…女神様?」
そして、二人はデザイアカードを掲げて、願いを叶えさせるのであった……。
side:アクア
『それでは、ゲームの結果を伝える』
「「「!」」」
俺たちはサロンで、ゲームの結果発表を聞いていた。そして、結果はというと……
1st 仮面ライダーラビ/星野アイ 33pt
「あ!」
「やった!ママが一位だ!」
ルビーと母さんが一番上を見て、喜んでいるが……
「いや……」
1st 仮面ライダーバッファ/吾妻道長 33pt
「え!?」
「そんな……」
同率一位だったのだ。これでは、ゲームの決着が着かない……すると……
『同率一位が二人いるため……延長戦を行う』
「延長戦……?」
延長戦……一体、何を……
『明日の正午から一時間……互いにIDコアを奪い合え。トップとなったライダーには、他のライダーを脱落させる権利を与えよう……』
「奪い合うって……」
『では、明日の正午を楽しみにしているぞ』
そう言って、結果発表は終わったのだった。
「ねぇ……この世界って、透君と道長君が叶えた世界なんでしょ?」
「うん……それで、あの強さを手に入れた」
「こんなこと、言うべきじゃないんだろうけど………勝てるのかなぁ……?」
母さんが、不安そうに言った。
「でも……やるしかない」
「あぁ……ここまで来たんだからな」
「うん……そうだね。そして……ハクアを……!」
俺たちはそう言って、決意を固めるのだった……。
side:ルビー
三人で家に帰ろうとしていると……
「いた!ルビー!」
「あれ?キューン……?」
突然、キューンがやってきたのだ。
「ルビー、この人は?」
「あ、うん。前に話してた私のサポーターのキューン」
「へぇ~!初めまして、ルビーがいつもお世話になっております」
「っ!そうか、君がルビーの……!」
キューンは、目の前にいるのが私のママだと気付いて、驚いていたが……
「で、何か用?」
「っ!そうだ……大変なことになったんだ」
「大変なことって……?」
そして、キューンは私たちに……
「君たちの願いは……叶わなくなった」
「え……?」
「元々、フォルスを連れ帰ることを目的にしている君たちには、あまり関係ないのかもしれないが………」
「……どういうことだ?」
「運営は、この世界からの撤収を決めた。このゲームの結果がどうであれ、願いを叶える気はないんだ」
「「「!?」」」
撤収って……そんな勝手な……。
「じゃあ……ミツメさんは……?」
「「!」」
そうだ……ハクアのお母さんは……!
「このままだと……運営に連れて行かれるだろうね」
「「「っ……」」」
そんな……
side:ハクア
ゲームの結果発表がされた日の夜……
『星野家の人間として生きていれば、幸せだったものを……』
『創世の女神よ!グランドエンドを実行せよ!』
『創生の女神……お前の母親は消滅した』
そんなの噓だ……嫌だ……嫌だ……
「嫌だ!!」
……あれ?
「はぁ……はぁ……はぁ……夢か……」
やけに現実味のある夢だったな……みんなの元から離れてからは、こんな夢ばかり見る……。
「………風に当たろう」
そして、僕は拠点の屋上に立つ。そして、ふとコインを取り出し……
「待っていてね……母さん。僕が必ず……助け出すから」
そう呟くのだった……
「あいつらは……全員……!」
そして、少ししてから下に降りて、再び眠りにつくのだった。
翌日、僕はジーンから連絡を受けていた。その内容は……
『ヴィジョンドライバーを取り返せた』
『本当?』
『あぁ、正午過ぎにニラムに渡す手筈になっているから……』
『その時に行けばいいんだよね?』
『あぁ……頼む』
というものだった……今度こそ、母さんを…………そんなことを思っていると……
「ハクア君!」
「えっ?」
そこには、あかね先輩がいたのだった……。
side:あかね
「何で……ここに?」
ハクア君がそう訊いてきたので、私は……
「アイさんたちに頼まれて……ね」
「……そう」
そう言ったが、ハクア君の反応は薄かった……そして、私は……
「何で……一人でいるの?やっぱり……お母さんを助けるために?」
「っ!あかね先輩……記憶が……」
ハクア君は私の言葉に驚いた表情になる。
「うん……自分から、IDコアを触ってね」
『え?ハクア君が帰っていない?』
『……うん』
私は、最近のハクア君の様子がおかしいことに気付いた。現場で訊いてみても……
『大丈夫……なんでもないよ』
そう答えるだけだった……流石に心配になり、こうして家まで来たけれど……聞かされたのは、ハクア君が帰っていないということだった。
『何で……ハクア君は……?』
すると……
『心当たりは……あるんだけど……』
ルビーちゃんが、何故か恐る恐るという感じで、そう言ってきたのだ。
『……?』
私はその様子に、疑問を覚えていると……
『……知りたいか』
『知りたいって……』
『……』
『……もちろん』
アクア君が、真剣な目でそう訊いてきたので……私も、彼の目を真っ直ぐ見て答えた。
『なら……』
そう言うと、アクア君は……
『……触れてみるか?』
『!お兄ちゃん!?』
『アクア!?』
何やら、黒色の機械を持ってきて……中心にある青い狼の絵が描かれたものを指差しながら、私にそう訊いてきたのだ。その行動に二人は驚いていたが……
『これに……触れればいいの?』
『……あぁ』
そして、私は―――
「そう……なんだ……」
「うん……でも、後悔はしてないからね?」
そう、私はアイさんたちに会いに行ったときに、IDコアに触れて思い出したのだ。もちろん、自分の意思で触れて。
「私たちを遠ざけてるのは……巻き込まないため?」
「……」
次にそう訊くと、ハクア君は黙り込んでしまった。どうやら、当たりみたいだ。そして、私は……
「ねぇ……
もう……帰ろう?」
ハクア君の手を握って、そう言った。
「え……?」
ハクア君は私の言葉に戸惑っているみたいだけど、私はそれを余所に話し続ける。
「ハクア君が、お母さんを取り戻したいっていう気持ちは分かるよ……でも、ハクア君が傷つき続けるなんて……何も、一人でやる必要なんて……そんなの……私は……!」
私は涙ぐみながら、そう言った。
「それに……みんなハクア君が傷つくことなんか……望んでいないよ……!」
ハクア君が、今までに願いを沢山叶えてきたことも……その度に、創世の女神によって他の人の幸せを犠牲にしてしまったことも……全部、訊いた。
でも……だからって、ハクア君のせいじゃ……ハクア君が傷つく必要なんて……!!
「それに……私は願いで……創世の女神の力で、守られてきた」
「……」
記憶を思い出した時に、ハクア君がどの様なことをしてきたのかも訊いた………私を守ろうとして、戦っていたことも……。
「ハクア君のそれが、罪だというなら……
私も同罪だよ?」
「っ……!」
「私も力になる。だから……もう、一人で抱え込まないで?」
side:ハクア
「……だめだよ」
「え?」
母さんを創世の女神にしたのは、他でもない運営だ。
でも……2000年間、母さんを苦しめ………願いを叶え続けてきたのは……僕だ。
「それは……僕のものだ。だから……誰にも渡さない。いや、渡せないんだ……!」
「っ!ハクア君!」
今……ここで全てを吐き出すことも、できるのかもしれない…………でも、
僕は…自分を許せない……!!
「それに……僕が、あいつを……!」
全てを終わらせるまでは…もう……止まれないんだ……!
「ダメ!いやだよ!!これ以上何処かに行っちゃうなんて!!」
「っ……」
「私は……邪魔なの……?」
「違う!」
「!じゃあ……!」
「……そういう次元の、話じゃないんだ……それに、僕がやらないと……!」
あかね先輩が、必死に僕を止めようとしてくる………が、
『♪~』
「え……?」
「っ………ごめん」
「!待っ――」
時間になり、そのまま転送されていくのだった……。
side:あかね
ハクア君が、何処かに行ってしまった後………私はその場に立ち尽くしていた。
「何で……ハクア君………」
私じゃ……ハクア君の力には……!
そんなことを思っていると……
「黒川あかね………で、あってるか?」
「……え?」
突然、パンクロッカーのような服装をした人が声を掛けてきたのだ。
「……あなたは?」
「晴屋ウィン。ハクアの……あー……友人だ」
「友人……?」
そして、その人は私に……
「手伝って欲しいことがある……一緒に来てくれないか?」
「……手伝って欲しいこと?」
そう言ってきたのだった……。
side:透
「さっさと終わせるぞ……」
「あぁ」
正午になり、俺たちはゲームエリアへと転送された。そして、歩いていくと……
「……いた」
「「「っ!?」」」
物陰にいる三人を見つけたのだ。
「手加減はなしだ……!」
「SET FEVER」 「SET」
「SET FEVER」 「SET」
「「変身」」
「HIT FEVER ZOMBIE」
「HIT FEVER ZOMBIE ZERO」
「「READY FIGHT」」
俺たちが変身すると、直ぐに……
「SET」
「SET」
「SET」
「「「変身!」」」
「NINJYA」
「BEAT」
「ARMED TWIN DAGGER」
「「「READY FIGHT」」」
「ハァ!」
「「やぁ!」」
あちらも変身して、攻撃を仕掛けてくるのだった……。
side:ジーン
「約束通り、ケケラとベロバから取り返したよ?」
「感謝する。早速だが、それをこちらに……」
ニラムはドライバーを受け取ろうとした……が、
「その前……に!」
「っ!」
「ミツメのことについて、教えてもらおうか?」
ジーンはドライバーを、いつの間にか来ていたハクアに投げ渡したのだ。
「何故……君がここに?」
「どうでもいいでしょ?」
「謀ったな……ジーン……!」
「悪いね?俺はハクアの……狐のサポーターだからね?化かすこともあるよ?」
ジーンは手で狐の形を作りながら、ニラムに向かってそう言った。そして、ハクアは……
「お前ら運営に……母さんは渡さない」
「っ!待て!」
「……ハクア」
ヴィジョンドライバーを装着し、創世の女神へとアクセスするのだった……。
side:ベロバ
「これで願いは叶えたし……心置きなく、推しの不幸を見届けられるわ~!」
五人が戦う様子を観てベロバはそう言った……が、
「確かにそうだがな……」
ケケラはそう言いながら、懐からキャンディーを出して舐め始めた。
「こんなところで終わるなよ……星野アクア!お前の力はそんなもんか!本物の仮面ライダーになって見せろ……!」
「アハハハ!ミッチー…トッチー……あんたらの不幸……私に見せてちょうだい?」
side:あかね
私は、ウィンさんに連れられてある場所へと来ていた。
「ここは……?」
「まぁ、資料室……みたいなもんだ」
そこには、円形状に本棚が大量にあった。
「ここにあるものには、デザイアグランプリに関することが記されているんだ」
「つまりは……歴史……とか?」
「あぁ、そうだ」
「それで……何で、私を?」
私がそう訊くと、ウィンさんは……
「……ハクアの最初の母親」
「……!」
「ミツメについて、調べるのを手伝ってほしい。聞いたところだと、こういうの得意らしいじゃん」
「それって……誰から……?」
「ハクアだよ」
「えっ?」
ハクア君が……?
「大分前になるがな……『ああいうのに関しては、僕も敵わない』って、あの不敗のデザ神が自慢してたよ」
「……!」
「まぁ、それとは別に…彼女自慢やら色々惚気られたが……本人は自覚ないだろうけど」
「あはは……」
ハクア君……私の知らないところで、そんなことを……
「俺の勝手な頼みだが……あいつの力になってくれないか?」
「私に……出来ることなんて……戦うことすら、出来ないのに……」
私がそう言うと、ウィンさんは……
「実際に戦うことだけが、戦いじゃない……」
「え……?」
「本当は、ハクアにも話があったんだがな……二人の話を、聞いちまって……」
「あー……」
聞いてたんだ……あれ……。
「これは俺の想像だが……」
「あんたは……あいつの力に充分なっていると思うぜ。でなきゃ、今よりも酷かったと思うからな?」
「……!」
……そうなの?私は……ハクア君の力に……?
「私にも……出来ることが……?」
「あぁ、もちろんだ」
その言葉を聞いて、私は……
「さっきの話……」
「ん……?」
「協力させて下さい」
「!……OK~!」
そう、答えるのだった。私は、アクア君たちみたいに戦うことはできない……けど……私は……私のやり方で……!
そして、ウィンさんと一緒にハクア君の最初のお母さんについて調べ始めた。
思っていた調べ方とは違い、空中に浮かんだホログラムのようなものを操作しながら調べていた。それから少しして……
「え!?あなたは……!」
後ろから声が聞こえてきたので、振り返ると……
「確か……ツムリさん?」
そこには、前のお祭りの時に会ったツムリさんがいたのだった。
「あれ?二人とも何処かで会ったことあるっけ?」
「一回だけですが……ジャマトグランプリの時に」
「へぇ……あ、一応紹介しておくよ。今のデザイアグランプリのナビゲーターのツムリだ」
ウィンさんにそう紹介されたツムリさんは、私に一礼してきたのだ。私もお辞儀をツムリさんに返した。
「そしてこちらが、ハクアと付き合ってる黒川あかねさんだ」
「ど、どうも……」
「!なるほど……」
「えっと……」
私のことをじっと見てくるツムリさんに、そう訊くと、
「あ、ごめんなさい……でも、納得です」
「……?」
私が疑問に思っていると……
「珀亜様が、今まで何の為に戦ってきたのかが」
「!そう……ですか」
そう言ってきたのだった。
「それで……お二人は何を調べているのですか?」
「ん?あぁ……ミツメがどうやってハクアを産んだのかをな」
「産んだ……?それはあり得ません。私たち未来人に……子供を産む仕組みはありませんので」
「えっ!?」
子供を産む……仕組みがない……?
「だからこそ……だよ」
ハクア君のお母さん……ミツメさんは未来人……そして、ミツメさんは子供を欲しがっていた……?
事実、ハクア君という息子が生まれた………っ!まさか……!
「それを可能にする方法って……」
「……あかね様?」
「もしかして……何か分かったのか?」
「これは……私の考えですけど―――」
side:ハクア
「母さん!!」
僕は、ジーンに渡されたヴィジョンドライバーを使い、母さんの下に来ていた……が、
「っ……そこをどいて」
僕の目の前に、スエルが立ちふさがった。
「そういうわけにはいかない」
「スエル……!」
そして、僕はスエルに向かって……
「お前が……母さんの意志に反して、こんなことを……!」
そう言ったのだ……が、
「何を言っている?女神の意志など……存在しない」
「……は?」
「願いを叶える……
ただの道具に過ぎない」
「っ!母さんは……道具じゃない!!」
「果たして、そうだろうか?」
すると、スエルはデザイアカードに……
『この世界に、星野珀亜が存在しない世界』
と、書いたのだ。そして……
「さぁ……願いを叶えろ」
「……!」
カードを母さんに向かって掲げた………だが、
『―――!』
「!?」
「これは……女神が、拒否した……?」
本来なら、僕は消えているはずだが……母さんが、スエルの願いを拒否したのだ。
「っ……!母さん!!」
すると、スエルは……
「……どうやら、もう限界のようだな」
「……どういうこと?」
限界って……何を言って……?
「創世の女神は、今まで多くの願いを叶えてきた……だが、永遠というわけではない。女神の力は弱まり続けていたんだ」
弱まってるって………そんな……!
「願いを叶えない女神など……無価値なガラクタだ。グランドエンドと共に……
女神は処分する」
処分……そんなの……!!
「っ!ふざけるなぁーー!!」
そう叫んで、僕はスエルへと向かっていった……が、
「ハァ!」
「なっ!?」
スエルの放ったものに巻き込まれ……
「ぐっ……!」
ゲームエリアへと吹き飛ばされるように転送されてしまった。すると……
「ハァ!!」
「ぐあっ!!」
「「きゃあ!!」」
「っ!?」
三人が透さんの攻撃によって、吹き飛ばされるところが見えたのだ。そして、僕は……
「やめろ……
やめろ!!」
「SET UP」
side:あかね
「これは……私の考えですけど……」
私はそう言って、あるものを二人に見せた……
「これは……」
「デザイアグランプリの……ルール?」
そして、ある場所を指差し……
「『ルール:プレイヤーはナビゲーターと、私的な関係になってはならない』……この頃のナビゲーターって」
「……ミツメさんかと」
私はそう答えた。
「デザ神への報酬が、金貨から理想の世界を叶えることに変わったのも……」
「この時期なら、辻褄が合う。そして、ハクア君のお父さんとお母さんは―――」
side:アクア
「オラァ!」
「「きゃあ!?」」
「ハァ!」
「ぐっ!」
俺たちは、透さんや道長さんと戦いを繰り広げていた……だが、明らかに俺たちが押されていた。すると……
「もういいだろ」
「え……?」
道長さんが、そう言ってきたのだ。
「お前たちは、フォルスを連れ戻すために戦っている……わざわざ、こんなことをする必要もない。例えデザグラのことを忘れても……お前たちには、何の問題もない。フォルスもだ……忘れた方が、幸せだろう?」
忘れた方が、楽なのかもしれない……でも……!
「それじゃあ……ダメなんだよ……!」
「……何っ?」
「ここで負ければ……俺たちは今までの記憶を失う。俺たちはいいのかもしれない……けど!ハクアがそうなったら……ダメなんだよ!!」
「ROUND1」
「TACTICAL SLASH」
「ハァ!!」
「っ……」
「2000年間、探し続けた母親のことを忘れるなんて……それじゃハクアは、幸せにはなれない!!」
ハクアには、今まで苦しんだ分……幸せにならなきゃいけない。だから……ここで記憶を失うなんて、ダメなんだよ……!
それに、いくらハクアが強くても、今のこの二人には勝てない……それは俺たちにも言えるが、それでも……!
「そうだよ……こんなところで……!」
「負けないよ……!」
ルビーと母さんもそう言って立ち上がる……が、
「なら、その苦しみを……俺が終わらせる……!」
「「POISON CHARGE」「
「「「っ!」」」
「「TACTICAL BREAK」」
「ハァ!!」
「ぐあっ!!」
「きゃあ!!」
透さんの攻撃で、俺たちは吹き飛ばされてしまう……そして……
「終わりだ……!」
道長さんがとどめを刺そうとしてきた……その時、
「DUAL ON」
「HYPER LINK」
「え……?」
「「っ!?」」
「LASER BOOST」
「ハァァァーー!!」
「READY FIGHT」
ぎりぎりのところで、ハクアが現れたのだ。
「フッ!ハァ!!」
「っ……ハァ!!」
「っ!ハァ!」
ハクアは、重力操作の能力を駆使して攻撃を避けつつ、攻撃を加えていた……が、
「FINISH MODE」
「LASER VICTORY」
「ハァ!!」
「オラァ!!」
「ぐっ!!」
銃での攻撃も効かずに、そのまま攻撃を食らって吹き飛ばされてしまう……。
「まずは……お前だ」
「くっ……」
道長さんが、ハクアに武器を振り下ろそうとした……その時、
「MONSTER STRIKE」
「っ!?」
突如として、道長さんに攻撃が放たれたのだ。そして、攻撃が飛んできた方向を見ると……
「はい、そこまで~……延長戦は終わりだ」
「っ……パンクジャック…!」
「なっ!?」
「あの人って……!」
「え?誰なの?」
なんと、あの時に退場したはずの仮面ライダーパンクジャック……晴屋ウィンさんがいたのだ。
「お前らにメッセージだ」
メッセージ……?
「ウィンさん……?」
「よぉ、随分と無茶したな?」
「……で、メッセージって?」
「あぁ……もう一人を加えてな?」
「……もう一人?」
「とにかく、ついてきな」
そして、俺たちは戦いを止め、ウィンさんについていくのだった……。
side:ハクア
僕たちは、ウィンさんに連れられて、屋外のステージのある場所に来ていた。そこには……
「ハクア君!!」
何故か、あかね先輩がいたのだった。
「あかね先輩……なんでここに?」
「ウィンさんに、頼まれごとをされてね」
「頼まれごと……?」
というか、何でウィンさんと一緒に……?
「さて……役者は揃ったな」
ウィンさんがそう言うと、あかね先輩は頷き、話し始めたのだ……
僕が、この世界に生まれた話を………。
「命を生み出す神話は……いくつも存在する。色んなものから、神様たちは命を生み出してきた……それは、ハクア君のお父さんとお母さんも同じだった」
「……!」
「ミツメさんはね……未来人で、デザイアグランプリのナビゲーターだったの。理想の世界を叶える、命懸けのゲームになる前の……」
「え?命懸けのゲームになる前って……?」
そのことを知らない面々は、首を傾げたり疑問に思いながら聞いていた。
「元々、デザイアグランプリは己の誇りを懸けて戦うものだったんだ……そして、デザ神には名誉の証として……このコインが与えられた」
僕は、父さんから貰ったコインを取り出しながらそう言った。
「でも、ある時……ミツメさんは、一人の古代人に出会った……」
「!それが……」
「……父さん」
やっぱり、母さんはデザグラで父さんと……
「でも……未来の人たちには、子供を産む仕組みがなかった……」
「なら……何でフォルスはここにいる?」
道長さんがそう言うと……
「それは……奇跡が起きたから……」
「奇跡……?」
「……愛と平和」
あかね先輩が、唐突にそう言った。
「女神の力は、誰かを不幸にするために生まれた訳じゃない。ましてや……願いを叶えるために、人を不幸にすることも」
「でも……僕の願いのせいで、犠牲が出た」
僕がそう言うと……
「そのシステムを作り上げたのは……デザイアグランプリの運営だよ。ミツメさんに罪はないし……ハクア君にも、罪なんてあるわけがないんだよ?」
「っ……」
あかね先輩は、僕にそう言ってくれた……その言葉は、僕の心に染みた………でも……
「罪は道具にあるか……それを使った奴らにあるか……」
「どっちにしろ、この世界にデザイアグランプリは必要ない……」
道長さんと透さんは、そう結論づけた。すると……
「おい」
「え?」
「『諦めない限り、チャンスは巡ってくる』……行けよ。そうこうしているうちに、グランドエンドが始まるぞ」
「っ!分かった!」
僕は、ウィンさんの言葉を聞いて走り出そうとした……が、
「あっ……あかね先輩」
「?」
「……ありがとう。僕のために」
「っ……!」
そう言い残して、母さんの下に向かうのだった……。
side:あかね
「あっ!」
ハクア君は私にお礼を言うやいなや、走り出して行った。
「……お義姉ちゃん?」
「大丈夫か?」
「あかねちゃん?」
ルビーちゃんとアクア君、アイさんが、その場から動かない私を心配して声を掛けてくるが……
「良かった……!」
「え?」
「私でも……力になれた……!」
今は、ハクア君の助けに少しでもなれたことが、何より嬉しかったのだ。すると……
「あんたも行きなよ」
「えっ?」
ウィンさんにそう言われて、驚いていると……
「助けに、なりたいんだろ?」
「!……はい!」
私もハクア君の後を追っていくのだった……。
side:ハクア
「何故君がここにいる?」
「そんなの決まってる……母さんを救いに来たんだよ」
僕はニラムにそう言い放った。
「……排除しろ」
スエルがそう言うと、ニラムは僕の前に出て来て……
「今は大事な時なんだ……君は、引っ込んでろ」
「母さんを利用して……多くの人に幸せを奪い、それを支配してきた。今ここで、それを終わらせる……!」
「はぁ……知らなければここまで苦しむことはなかった……星野家の人間として生きていれば、幸せだったものを……何故、そんなにも抗う?」
ニラムがそう言うが、僕は……
「僕たちには…忘れたくても……絶対に忘れられないものが……あるんだよ!!」
「だが……君が求める続けたミツメは、もういない……」
「GAZER LOG IN」
「諦める以外に……君が幸せになる術はない…………変身」
その言葉を聞いて、僕はレーザーレイズライザーとブーストVer.Ⅱバックルを構え……
「……変身!」
「INSTALL」
「SET UP」
「DUAL ON」
「HYPER LINK」
「INNOVATION & CONTROL GAZER」
「LASER BOOST」
「ハァァァーー!!」
「ふん……」
ニラムはビームを足元に放ち、自身の足場を落として後ろに下がった。
「ハァ!!」
それを僕は、加速しながら追っていった。
「フッ!」
「NINJYA DUELER」
「ハァ!」
「っ!ハァ!」
僕は、空中でニンジャデュアラーを生成し、そのまま攻撃を加えていく。途中でビーム攻撃もきたが、それも上手く躱していく。
「ROUND1,2,3 FEVER」
「っ!」
そして、ビルの壁を蹴って加速し、
「TACTICAL FINISH」
「ハァァァーー!!」
「ぐあっ!!」
そのまま地面に叩き落とした。
「BEAT AXE」
「っ!」
さらに僕は、ビートアックスを生成して追撃していく。
「ROCK FIRE」
「TACTICAL FIRE」
「フッ!ハァ!!」
「くっ!ハァ!」
僕の攻撃を捌きつつ、ニラムもドローンを利用して攻撃を仕掛けてくる。すると……
「っ!?」
攻撃の一つが当たり、ビートアックスを僕の手から撃ち落した。
「ハァ!」
その隙を見逃す事なく、攻撃を加えてくるが……
「ZOMBIE BRAKER」
「ハァ!」
「ぐっ!」
すぐさまゾンビブレイカーを生成して、反撃を加える。
「POISON CHARGE」
「TACTICAL BREAK」
「ハァ!!」
「ぐっ……!!」
「ハァァァーー!!」
僕は、ゾンビブレイカーを押し付けてダメージを加えようとする……が、
『―――!』
「グランドエンドが始まる……世界の終幕は近い……!」
「っ!母さん!!」
母さんが鎖に吊るされ、グランドエンドを実行させられようとしていた。
「余所見……!」
「っ!ぐあっ!!」
一瞬の隙を見せてしまった僕は、ニラムの攻撃を食らい吹き飛ばされてしまう。
「ぐっ………やめろ!!」
「MAGNUM SHOOTER 40X」
「BULLET CHARGE」
「FINISH MODE」
「ハァァァーー!!」
僕は、マグナムシューターで攻撃しながら、レーザーレイズライザーで近接攻撃を加えようとした……が、
「っ!ぐあっ!!」
横からドローンで攻撃され……
「スペックはほぼ同等、経験値なら君の方が上だろう……だが、冷静さを欠いた今の君に……勝ち目はない」
そのままドローンからのビームを浴びせられ……
「ぐっ………!!」
そのまま、変身を解除されてしまうのだった……。
side:あかね
「はぁ……はぁ……!」
私は飛び出していったハクア君を探していた……すると……
『―――!』
「っ!これって……!」
何かが叫ぶような音が聞こえ、私はその方向に走ってゆく……そして、そこには……
「ぐっ……!!」
「……!」
傷だらけで倒れているハクア君と、ハクア君を倒したと思われる金色の仮面ライダーがいたのだった。
『―――!』
「っ!母さん……!」
ハクア君は、段々と崩れていく女神のような像の真下へと近づいていった………もしかして、あれが……?
「あ……あぁ……!」
ハクア君は、上から落ちてきた破片を拾い上げる。その様子は、見ていられないほど……苦しそうだった……。
「あと少しで……グランドエンドは完了する」
「っ……!」
そんな……このままじゃ、ミツメさんは……!
「―――るか……」
「うん?」
「え……?」
「忘れて……たまるか!!」
そして、ハクア君は……
「ああああああああ!!」
破片を握りしめながら叫んだ。そして……
「SET」
「えっ!?」
「何っ!?」
「ああああああああ!!」
ドライバーに何かが付いたかと思えば、突然、赤黒い尻尾のようなものがハクア君の周りを壊したのだった。
「BOOST Ver.Ⅲ」
そんな音が聞こえたかと思えば、ハクア君は黒い狐の尻尾を模した装備が片腕に二つずつ付いたアーマーを武装した姿へと変身した……。
「ん……?」
「あり得ない……こんなライダーが存在するはずがない!!」
「ハクア君……」
その姿は、所々に赤いラインが入っているものの、それ以外は漆黒に染まっていた。
「READY FIGHT」
「はぁ……はぁ……はぁ……!」
「くっ………っ!」
金色の仮面ライダーはハクア君に向けて、攻撃を仕掛けた……が、
「っ!?」
「なっ!?」
それを周りにある赤黒い尻尾のようなもので、いとも簡単に消滅させた。そして……
「母さんを…………
返せ!!」
デザイアロワイヤルルール
仮面ライダーのテクノロジーは、
運営によって創造・管理されている。
例外は存在しない
読んでくださりありがとうございます。
いい所ですが、今年の投稿はここまでとなります!
年明けは、あの回から始めていきます。
投稿を始めてから三ヶ月と少しになりましたが、いつも読んでくださっている方、本当にありがとうございます。
元々、自分の新しい趣味として始めたものですが(ギーツロスだったこともありますが……)、ここまで読まれるとは思っていませんでした。来年も投稿を続けていきますので、読んでいただけると幸いです。
良ければ、感想や評価、あれば「ここすき」の投票もよろしくお願いします。
それでは、皆さんよいお年を!