女神の子   作:アキ1113

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 今回は、この小説の最終章である新世編を書いていきます。

 この章から、オリジナル展開が多くなると思います。

 そして、フォルスXの全身像ができましたので載せておきます。

 
【挿絵表示】



 それでは、どうぞご覧ください。


新世編
新世Ⅰ:新時代のデザグラ


 side:ハクア

 

 「っ………さてと」

 

 スエルを退けた僕は、手を掲げて創世の力を使う。すると、鐘の音が鳴り響き新たな世界へと創り変えていくのだった……。

 

 

 

 

 side:アクア

 

 「この音は……?」

  

 「何だろう?」

 

 母さんとルビーの三人で歩いていると、何処からか鐘の音が鳴り響いてきた。すると、突然……

 

 「「「っ!?」」」

 

 これは……!?

 

 「お兄ちゃん……これ……!」

 

 「あぁ……忘れていたのか………俺たちは…」

 

 何故か突然、デザイアグランプリに関する記憶を思い出したのだ。

 

 「でも、なんで思い出して…………っ!そうだ!ハクアは!?」

 

 「「っ!」」

 

 そうだ……ハクアとは、あの時に別れたっきりになっている。一体……今どこに……?

 

 

 

 side:透

 

 「これは……」

 

 「一体、どうなってやがる……」

 

 あの時、確かにグランドエンドが起こり、俺たちを含めたライダーたちはデザイアグランプリに関する記憶を消されたはず……だが、

 

 「記憶が……ある……!」

 

 そう、何故か思い出したのだ……鐘の音が鳴り響くと同時に……。

 

 「他の奴らは……」

 

 「おそらく、俺たちと同じだろうな」

 

 ハクア君たちの身にも、同じことが起きているだろう。

 

 「一応、行ってみるか……」

 

 「……そうだな」

 

 そう言って、俺たちはハクア君たちを探すのだった……。

 

 

 

 

 

 

 side:ハクア

 

 世界を創り変えた僕は、ある公園の丘の上にいた…………ツムリさんと一緒に。

 

 「何故……私をこの時代に……?」

 

 ツムリさんにそう訊かれたので、僕は……

 

 「単刀直入に訊きます………あの時、僕を復活させたのって……ツムリさんですよね?」

 

 「……!」

 

 そう訊くと、ツムリさんは驚いたような表情でこちらを見ていた。

 

 「あなたは……気付いて……!」

 

 「あのまま未来へと戻っていれば………確実に、創世の女神にされていた」

 

 「そう……でしょうね。だから、私を……?」

 

 「そうです………もう、誰も犠牲にはさせない……!」

 

 そして、僕は続けて……

 

 「それともう一つ」

 

 「もう一つ?」

 

 「……僕が開催するデザイアグランプリの、ナビゲーターをやって欲しいんです」

 

 「っ!?私が……?」

 

 そう言ったのだ。これは、僕が考えていたことの一つなのだ……まぁ、さっき言ったことも目的に含まれてはいるけど……。

 

 「何故、あなたがデザイアグランプリを?」

 

 「母さんと……約束したんです」

 

 「……ミツメさんと?」

 

 「はい……誰もが幸せになる世界を創るって……最後に…」

 

 「誰もが……幸せに……」

 

 「僕は…果たさなきゃならない……だから「分かりました」……え?」

 

 ツムリさんは僕が言い切る前に、そう言った。

 

 「私は……ハクア様に協力しますよ」

 

 「……いいんですか?」

 

 「えぇ、もちろんです」

 

 「!……ありがとうございます」

 

 こうして、僕が創り変えた世界で新たなデザイアグランプリが始まろうとするのだった……が、

 

 「その前に……」

 

 「?」

 

 「あなたは一度、家に帰られては?」

 

 「……え?」

 

 「アクア様やルビー様、アイ様も心配されていますよ?」

 

 「それは……そうですけど……」

 

 それは……分かってるんだけど……散々心配掛けたし、それに今更……

 

 「とにかく!一度、帰宅してください!!」

 

 「あ、はい……」

 

 「私はその間に、色々とやっておきますので」

 

 「わ、分かりました……」

 

 「あ!あと、あかね様にも会ってくださいよ?」

 

 「……はい」

 

 こうして僕は、久しぶりに家に帰ることになったのだった……。

 

 

 

 side:ルビー

 

 「いた?」

 

 「いや、こっちにもいない……」

 

 私たちはハクアを探していたが、未だに見つけられていなかった……すると、

 

 「あれ?」

 

 「お前ら、何してんだ?」

 

 「「!?」」

 

 その声に振り向くと、そこには透さんと道長さんがいたのだ………って、私たちのこと覚えてるみたいだけど、もしかして……?

 

 「二人も、俺たちと同じようだな」

 

 「うん、そうみたいだね」

 

 「それで……肝心のフォルスはどうした?」

 

 「それが―――」

 

 私は二人に、ハクアとあれ以来会っていないことを言った。

 

 「となると……記憶が戻ったのもあいつが……?」

 

 「そこまでは……分からないけど…」

 

 そんな会話をしていると……

 

 「きゃああああ!!」

 

 「「「「っ!?」」」」

 

 突然、悲鳴が聞こえてきたのだ。

 

 「今のって……!」

 

 「あっちだ!」

 

 そして私たちは、悲鳴が聞こえた方に向かうのだった……。

 

 

 

 

 

 side:ハクア

 

 「家に帰れって言われても……」

 

 一体、どんな顔して行けば………

 

 「きゃああああ!!」

 

 「っ!?」

 

 突然、悲鳴が聞こえてきたのだ。すぐさま、悲鳴の聞こえた場所へと向かうと……

 

 「あれは……!」

 

 『ジャー!』

 

 「何で、ジャマトが……?」 

 

 そこには、スケボーに乗りながら人々を襲っているジャマトが一体いたのだ。

 

 「って、考えるのはあと……!」

 

 僕はそう言って、Xブーストバックルを取り出し……

 

 X BOOST

 

 SET IGNITE

 

 「……変身!」

 

 「REVOLVE ON」

 

 DAYBREAK BOOST

 

 FALSE X

 

 フォルスXへと変身する。そして……

 

 READY FIGHT

 

 「ハァ!」

 

 『ジャ!?』

 

 ジャマトに向かって、マントに力を纏わせて攻撃を仕掛けていく。

 

 『ジャー!』

 

 少しの間、僕の攻撃から逃げ回ったジャマトは、僕の後ろに回って攻撃しようとしてきた……が、

 

 BOOST CHARGE

 

 BOOST TACTICAL VICTORY

 

 「ハァ!!」

 

 『ジャー!?』

 

 それを避けて、フォルスクロスバスターのブレードモードでカウンターを食らわせた。ジャマトは爆発して炎に包まれる……すると、

 

 『ジャ!』

 

 「ん?」

 

 『ジャー!』

 

 倒したジャマトから、小さいジャマトが出てきたのだ。

 

 RAILGUN

 

 「っ!」

 

 『ジャー!?』 

 

 僕はそれをフォルスクロスバスターで撃ち抜き、小さいジャマトを倒した。すると……

 

 「……あれ?私は何を……?」

 

 「っ!これって……」

 

 倒したジャマトが人間になっていたのだ。これは……戻ったと言った方が正しいのか。

 

 「大丈夫ですか?」

 

 「あ、あぁ……っ!まずい……仕事に戻らないと!」

 

 そう言って、ジャマトに変えられていた人はこの場から去っていったのだ……そして、

 

 「「ハクア!」」

 

 「っ!兄さん……姉さん……」 

 

 ジャマトが倒されるのを待って出てきたのだろう……そこには、兄さんと姉さんがいたのだった。さらに……

 

 「透さんに、道長さんも……」

 

 透さんと道長さんも、兄さんたちと一緒に出てきたのだ。すると、早速……

 

 「ハクア……何で、お前は変身できるんだ?」

 

 「それに、ドライバーも何処で手に入れた?」

 

 兄さんと道長さんがそう訊いてきた。僕は、みんなに……

 

 「それは……僕が創り変えた世界だからだよ。この世界の……創世の神としてね」

 

 Xブーストバックルを見せながら、隠すことなくそう言った。

 

 「「「……え?」」」

 

 「っ……記憶が戻ったのも……お前が?」

 

 「うん、そうだよ」

 

 「それってさ………お母さんの跡を継いだってこと?」

 

 「まぁ…そうなるね」

 

 「「「「……」」」」 

 

 その言葉に、みんなは黙り込んでしまった。まぁ、急に「世界を創り変えた」とか「創世の神になった」とか言われても混乱するよね……。

 

 「それで……さっきのは何?」 

 

 「あれって……ジャマト、だよね?」

 

 「うん、それに……これは僕の予想だけど……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 人間に寄生しているみたいだった」

 

 「「「「……!」」」」

 

 一体、出どころがどこなのかは分からないけど……仕組み的にはそれしかないだろう。早くしないと……また……!

 

 「……ハクア?」

 

 「っ!ううん……何でもないよ」

 

 僕の顔を心配そうに覗き込んできた姉さんにそう返すと、

 

 「で、お前は何をしようとしてるんだ?」 

 

 道長さんがそう訊いてきたので、僕は……

 

 「この時代で……デザイアグランプリを開催する。この世界にいるジャマトの残党を狩りつくして……誰もが幸せになる世界を創るために

 

 「「っ!?」」

 

 「えぇ!?」

 

 「デザイアグランプリを……?」

 

 みんなに向けて、そう言ったのだ。

 

 「参加したいならしてもいいよ………でも、何も見返りはないし、強制じゃない……一応、みんなには言っておく」

 

 「……何で、俺たちにこの話を?」

 

 「何でって……何も知らないよりはいいでしょ?」 

 

 「それは……そうだけど……」

 

 そして、僕は……

 

 「それで……みんなは何でここに?」

 

 みんながこの近くにいた理由を訊いた……すると、

 

 「……お兄ちゃん」

 

 「あぁ」

 

 「?……え?」 

 

 兄さんと姉さんは、僕の腕をそれぞれ掴んできて……

 

 「「……?」」 

 

 「えっと……これは……?」

 

 「よし、帰るぞ」

 

 「えっ?」

 

 そして、姉さんが透さんと道長さんに……

 

 「じゃあ、お二人ともまた……」

 

 「あ、うん……」

 

 「お、おう……」

 

 「ほらほら、歩いて歩いて?」

 

 「ちょ、二人とも待っ―――」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「……着いちゃったよ」

 

 「着いちゃったよって……」

 

 あの場で二人とは別れ、僕は半ば強引に家へと連れて来られたのだ。そして……

 

 「ママ!ただいまー!」

 

 「ただいま」

 

 「あ!お帰りなさい!」

 

 お母さんが僕たちを笑顔で出迎えたのだ。そして、兄さんと姉さんはお母さんの方に行って、僕の方を見て立ち……

 

 「ハクア!」

 

 「……!」

 

 「っ……お帰りなさい!」

 

 お母さんが僕のことを涙ぐみながら見て、そう言ったのだ。そして、僕は……

 

 「!……ただい…ま」

 

 お母さんにそう返したのだった。

 

 「!うん……うん!お帰りなさい……!」

 

 そして、お母さんは僕を抱きしめてきた。

 

 「もう!心配……したんだから……!」

 

 「うん……」

 

 その後、僕たちは久し振りに四人で食事をするのだった……。

 

 

 

 

 

 

 side:アクア

 

 「じゃあ……ちょっと行くところがあるから」

 

 「え?何処に?」

 

 「デザイアグランプリのサロン」

 

 「え!?あるの!?」

 

 そうルビーに言って、ハクアは出掛けて行ったのだ。そして、そのタイミングで……

 

 「ルビー……お前は、どうする?」

 

 俺はルビーにそう訊いた。そう、ハクアが始めようとしている新しいデザイアグランプリについてだ。ハクアは強制ではないと言ってはいたが……あいつのことだ。きっと、一人でどうにかしようとするに違いない……そして、ルビーは……

 

 「私は……やろうと思ってる。ハクア一人にやらせるわけにはいかないよ!」

 

 やっぱりか……なら、俺の答えも決まっている。

 

 「……そう言うと思った。俺も参加する」 

 

 「!お兄ちゃん……!」

 

 「それに……ジャマトをこのまま放っておくわけにもいかないしな?」

 

 ハクアは、新しいジャマトは人間に寄生しているのではないかと予想していた。それなら、一刻も早く対処する必要があるだろう。すると…… 

 

 「……私もやるよ」 

 

 「「!?」」

 

 いつの間にかいた母さんが、俺たちにそう言ったのだ。

 

 「三人だけを危険な目に遭わせるわけにはいかないから!それに……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 もう……ハクアを一人にしたくはないから……!

 

 「「……!」」

 

 これは……何を言っても聞きそうにないな……。

 

 「……そうだな」

 

 「うん!一緒に頑張ろう!」

 

 そして、俺たちはハクアのいるデザイアグランプリのサロンに行くのだった……。

 

 

 

 

 

 side:ハクア

 

 「あの時、ジャマーエリアは展開されていませんでした」

 

 「となると……ジャマトの単独行動か、それとも……」

 

 手引きした奴がいるか……だ。すると……

 

 「どうにも……世界は穏やかなじゃないな」

 

 「あ、ウィンさん」

 

 「おう」

 

 そこに、ウィンさんがやって来たのだ。

 

 「どうして……あなたがここに……?」

 

 「俺はデザグラのスタッフだぞ?………何か困ってるなら、手を貸すぜ?」

 

 「………いいの?」

 

 「何が?」

 

 「ギャラ……出ないよ?」

 

 僕がそう言うとウィンさんは……

 

 「おいおい!そりゃねぇよ……ブラックにも程が「その代わり」…?」

 

 「お金じゃ買えない幸せが手に入る世界を……創り上げる」

 

 「……ハハッ!そういうことなら……!」

 

 そう返してくれたのだった。

 

 「ジャマトを裏で手引きしている奴がいる……」

 

 「あぁ……スエルがここで引き下がるとは思えねぇ……運営の動向は、俺が探っておくよ」

 

 「……ありがとう」

 

 「いいってそういうのは……」

 

 そう言って、ウィンさんは僕の頭を強めに撫でてきた。

 

 「っ……ちょ、頭……」

 

 「創世の神って言っても、見た目はまだ子供なんだから………大人に頼りなよ?」

 

 「っ……努力するよ」

 

 「努力って……まぁ、いいか。ほら」

 

 そう言って、ウィンさんは僕の前に拳を出してきた。そして……

 

 「じゃあ……よろしく」

 

 「おう」

 

 僕たちは、拳と拳を合わせるのだった……。

 

 

 

 

 side:透

 

 ハクア君たちと別れた後、俺たちはある話をしていた。

 

 「お前は……どうする?」

 

 さっきハクア君に言われた、新しく開催するデザイアグランプリについてだ。

 

 「俺は……」

 

 「……お前は元々、俺のせいで戦っていたみたいなもんだ。参加する必要は――」

 

 「っ!それを言うなら、お前だって……」

 

 「「……」」

 

 二人して黙り込んでいると……

 

 「あら?ライダーじゃないと暇そうね~?」

 

 突然、二人に声を掛けてきた人物がいたのだ。その人物というのが……

 

 「っ!?」

 

 「……ベロバ

 

 「アハハ……!」

 

 

 

 

 

 side:アクア

 

 俺たちは三人で、ハクアのところに向かっていた………すると、

 

 『ジャ?』

 

 「えっ?」

 

 「あれって……?」

 

 「ジャマト……?」

 

 とても小さなジャマトが歩いているのを見つけたのだ……そして、

 

 「――でさ……うっ!」

 

 「え?どうしたの?」

 

 「あぁ……あああああーー!!』

 

 「「「っ!?」」」

 

 「きゃあああ!!」

 

 そのジャマトは人の体中に入っていき、その人をジャマトに変貌させたのだ。

 

 「っ!やめろ!」

 

 『ジャ!?』

 

 俺はすぐさま走り出し、ジャマトに蹴りを入れる。

 

 「二人とも!」

 

 「う、うん!」

 

 「分かった!」

 

 そして、ルビーと母さんが襲われそうになっていた人をこの場から逃がす……すると、

 

 「相変わらず……人助けに精が出るな?」

 

 一人の男性が、俺に話しかけてきた。

 

 「っ!ここは危ないから、早く逃げろ!」

 

 俺はその人にそう言ったのだが……

 

 「おいおい……俺の声を忘れたか?」

 

 「声……?」

 

 急に座り込み……ん?この座わり方……何処かで……?

 

 「……星野アクア!」

 

 「っ!?お前……ケケラ?

 

 何故か、そこにはケケラがいたのだ。

 

 「何でだ……お前たちは、この世界から去ったはず……」

 

 「あー……ちょいと、この世界のビザを手に入れてな?」

 

 そう言って、ケケラはデザイアカードを見せてきた。それには……

 

 

 

 『理想の笑いを見るまで、この世界に存在できる権利』

 

 

 

 と、書かれていたのだ。

 

 「……何を企んでいる?」

 

 「お前を……ただの役者にはさせないぞ?お前は、本物の仮面ライダーになるんだ!」

 

 「はぁ……?」

 

 「ほらほらいいのか?お前は目の前のジャマトに襲われている人間を見て、放っておけるのか?」

 

 「っ!」

 

 そうだ……ケケラのことは関係なしに、今はジャマトを……!

 

 「そうだよなぁ……流石は………俺の推しだ」

 

 

 

 

 

 

 side:透

 

 「それは……!」

 

 ベロバは、デザイアカードを見せてきたのだ。そして、それには……

 

 

 

 『理想の不幸を見るまで、この世界に存在できる権利』

 

 

 

 と、書かれていたのだ。

 

 「……女神に叶えさせたのか?」

 

 「アハハハ!いいの?フォルスだけに任せて?」

 

 「「っ……」」

 

 「それに……ジャマトは進化を続けている」

 

 「「!?」」

 

 ジャマトが……進化を……?

 

 「おい、どういう意味だ?」

 

 道長がそう訊くが……

 

 「べー!アハハハ!教えな~い!」

 

 ベロバはそう言って、教えようとはしなかった。

 

 「ライダー引退して、幸せになろうとしている人たちにはね?」

 

 その言葉に対して俺たちは……

 

 「「っ……誰が」」

 

 二人でそう言って、その場を去っていくのだった。

 

 「そうよね~……あんたたちは、そういう人間なのよ?」

 

 

 

 

 

 

 

 side:あかね

 

 「ハクア君……どこにいるんだろう……?」 

 

 私は必死にハクアを探していた。ジーン君と一緒にハクア君を見送ってから、まだ一度も会っていないのだ……ハクア君はお母さんに会えたのか、そもそもハクア君は無事なのか…………すると、

 

 「うっ……!」

 

 「っ!大丈夫ですか!?」

 

 すれ違った人が突然、苦しみ始めたのだ。私はその人に声を掛けた……が、 

 

 「あああああーーー!!』

 

 「っ!?」

 

 『ジャーー!!』

 

 突然、ジャマトへと変貌したのだった。

 

 「噓……でしょ?」

 

 『ジャー!』

 

 「っ!」

 

 そのジャマトは、一番近くにいた私に狙いを定めて襲い掛かってきたのだ。私は何とか逃げようとしたが……

 

 『ジャ!』

 

 「きゃ!?」

 

 攻撃を避けようとして、バランスを崩して転んでしまう。

 

 『ジャー!』

 

 そして、倒れてしまった私に攻撃しようとしてきた……その時、

 

 『――!』

 

 『ジャ!?』

 

 「えっ?」

 

 黒い狐がジャマトを吹き飛ばして、私を守ってくれたのだ。

 

 「あなたが……?」

 

 『――!』

 

 その狐は私の言葉に頷くと、後ろの方に走っていき……

 

 SET IGNITE

 

 「!ハクア君……!」

 

 狐が向かった先には、ハクア君が立っていたのだった。そして……

 

 「……変身!」

 

 「REVOLVE ON」

 

 DAYBREAK BOOST

 

 FALSE X

 

 「……!」

 

 ジャマトの方に歩いていきながら、黒い九尾の狐を模した姿に変身したのだった。

 

 READY FIGHT

 

 「……下がってて」 

 

 「う、うん!」

 

 『ジャー!』

 

 ジャマトはハクア君に攻撃しようとしたけど……

 

 『ジャー!?』

 

 易々と攻撃をいなされて、逆に反撃されてしまう。すると……

 

 「フッ!」

 

 『ジャ!?』

 

 「えっ!?」

 

 鐘の音が鳴ったと思えば、ジャマトの足元から水晶体が出来ていき、それに閉じ込められたのだ。見るからにハクア君がやったみたいだけど……どういう……?

 

 そして……

 

 RAILGUN

 

 BOOST CHARGE

 

 BOOST TACTICAL VICTORY

 

 「ハァ!」

 

 『ジャー!?』

 

 ハクア君は武器を銃に変形させ、後ろについているものを引いてからジャマトを撃ち抜いた。さらに……

 

 『ジャー!』

 

 「え?」

 

 「っ!」

 

 『ジャー!?』

 

 倒したジャマトから、小さいジャマトも出てきたけど、即座にハクア君が撃ち抜いたのだった。すると……

 

 「あれ……?」

 

 「大丈夫ですか?」

 

 「は、はい……」

 

 「あぁ……!良かった……!」

 

 ジャマトになっていた人が元に戻ったのだ。そこに、その人の友達らしき人が駆け寄ってきたのだ。そして、その人たちはハクア君にお礼を言って去っていったのだった。

 

 「やっぱり、このジャマトは……」  

 

 「ハクア君!」

 

 「あかね先輩……けがはない?」

 

 「うん、私は大丈夫だよ」

 

 「そっか……良かった……」

 

 私にケガもなかったことを知って、ハクア君は一安心していた……

 

 「ねぇ……」

 

 「?……なに?」

 

 「あの後、どうなったの?お母さんとは会えて――」

 

 「っ!」

 

 「ハクア君……?」

 

 突然、ハクア君が何かを感じたように周りを見た。私もそれにつられて、周りを見渡すと……

 

 「「「「……」」」」

 

 「これって……」

 

 「「「「……」」」」

 

 何やら、明らかに様子のおかしい人たちが、私たちのところへと歩いてきていたのだった……。

 

 

 

 

 

 side:???

 

 「今……世界は生まれ変わろうとしている……!」

 

 とある建物に、ある人物がいた。その人物はそう言いながら、一つの瓶を開けた。その中には……

 

 『ジャー!』

 

 『ジャ!ジャ?』

 

 小さいジャマトが何体か入っていたのだ。そして……

 

 「僕こそが……新世界を支配する……

 

 

 

 

 

 

 ジャマ神だ……!

 

 フードを取ってそれを見ながら、不敵な笑みを浮かべ……

 

 「さぁ……始めようか……

 

 

 

 

 

 

 

 パラサイトゲームを!ハハハハ……ハハハハハ!」 

 

 そう言って笑うのだった……。

 

 

 

 

 

 side:あかね

 

 その人たちは、私たちを取り囲むように近づいてくると……

 

 「「「「あぁ……あああああーー!!』』』』

 

 「っ!」

 

 「「「「あぁ……あああああーー!!』』』』

 

 「……またか」

 

 全員が苦しみながら、ジャマトになってしまうのだった。そして……

 

 『『『『ジャー!』』』』

 

 『『『『ジャー!』』』』

 

 BLADE

 

 「……いくよ!」

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 side:???

 

 とある場所に、街の様子を眺めている人物がいた。すると……

 

 「……スエル様からの命です。フォルスを亡き者にし、グランドエンドを完了せよ……と」

 

 サマスがその人物………ゲームマスターにそう言った。

 

 「……お安い御用だ」

 

 「フォルスは創世の力を持っていますので……ご注意を」

 

 サマスがそう言うと、ゲームマスターは……

 

 「創世の力には……創世の力で対抗すればいい……」

 

 「……えぇ」

 

 そう言いながら、マスクを取ってこう言ったのだ。

 

 「ツムリを……第二の女神にする……!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 デザイアグランプリルール

 

 

 この世界に、ジャマトは

 

 存在してはならない。

 

 

 

 

 




 読んでくださりありがとうございます。

 いよいよ、最終章である新世編が始まりました。果たして、ハクアたちはハッピーエンドを迎えることができるのか……。

 良ければ、感想や評価、あれば「ここすき」の投票の方をよろしくお願いいたします。

 それでは、次回もよろしくお願いします。
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