ジャマトを手引きしている人物とは……そして、ハクアたちはジャマトたちを止めることはできるのか……。
それでは、どうぞご覧ください。
side:ハクア
「……いくよ!」
僕はそう言って、ジャマトたちに向かっていくのと同時に……
「えっ!?」
マントに力を纏わせ、あかね先輩を安全な場所まで運んだ。
「ハクア君……!」
そして、あかね先輩が安全なところまで行ったのを確認しつつ……
『『ジャー!』』
「フッ!ハァ!」
『『ジャー!?』』
僕はフォルスクロスバスターを腰のホルダーに仕舞い、格闘術で戦っていく。そして、一撃で沈めて倒したジャマトから出てきた小さいジャマトを……
「ハァ!」
フォルスクロスバスターで撃ち抜いていく。
『『ジャー!』』
「フッ!ハァ!!」
僕は手を前に突き出しながら創世の力を使い、周りの形を変えながらブーストの高速移動で飛び上がった。そして、そのまま地形を利用しながら加速していき……
「フッ!」
『『ジャー!?』』
「ハァ!」
『『ジャー!?』』
ジャマトたちを次々と倒していく。さらに……
「ハァ!」
『『『『ジャー!?』』』』
背中のマントに力を纏わせ、近づいてきたジャマトを一気に薙ぎ払い……
「フッ!ヤァ!ハァ!!」
『『『ジャ!?』』』
その流れで、残りのジャマトたちも全て倒したのだった。倒したジャマトの数だけ、小さいジャマトが出てくるものの……
「っ!ハァ!」
フォルスクロスバスターで一気に撃ち抜いた。すると……
「あれ……?」
「俺は……何を……?」
「うぅ……」
全員が無事に、元に戻ることが出来たのだった。
「凄い……」
あかね先輩が、僕の戦いを見て驚いたような表情をしていた……が、僕は……
「思ったよりも多いな……このペースだと……」
そう、明らかに前よりも寄生される人の数が増え、頻度も多くなっている気がするのだ。
「ハクア君……?」
このままじゃ……すると、
「あ!いた!」
「あれ?あかねちゃんも一緒だったんだ!」
前の方から、兄さんと姉さん、お母さんがやってきたのだ……さらに、
「ここにいたか」
後ろの方から、透さんと道長さんがやって来る。そして……
「ハクア……」
「フォルス……」
「「お前に話がある」」
兄さんと道長さんが、そう言ってきたのだった……。
side:あかね
「ここは……?」
「そっか……あかね先輩は来るの初めてだっけ?」
私はハクア君たちと一緒に、ソファーやカウンターのある場所へと来ていた。何処かのお店ってわけでもなさそうだけど……?
それに、ここに来る途中に見た廊下なんかも、この場所の雰囲気と明らかに違った。
「ここは、デザイアグランプリの休憩所のサロンだよ」
「元々、デザイアグランプリの参加者たちがゲームの間なんかに待機する場所だったけど、今はこうやって拠点として利用しているんだ」
「へぇ~……」
その話を聞いて、私が感心していると……
「え!?何で、皆さんがここに……?」
「あ!ツムリさん久しぶり~!」
「それに……あかね様まで……」
ツムリさんも奥の扉からやってきたのだ。
「取り敢えず、みんなそこに座って……話はそれからだよ」
そう言って、みんなはソファーに座っていく。私もハクア君の隣へと座ると……
「で………大体想像はつくけど…話って?」
ハクア君が、本題を切り出したのだ。そして……
「俺たちを……お前のデザグラにエントリーさせてほしい」
アクア君が代表してそう言った。
「もちろん…俺と道長もだ」
ハクア君の向かい側に座る人……透さんと道長さんというらしいが、透さんがアクア君に続いてそう言ったのだ……が、
「……」
二人の言葉に、ハクア君は黙り込んでしまう。何かを悩んでいるみたいだけど……?すると、
「……本当に、よろしいのですか?」
ツムリさんが、みんなに向かってそう尋ねた。
「あぁ……このまま、ジャマトたちを放っておくわけにはいかない……それに、ハクア一人にやらせるわけにはいかない」
アクア君のその言葉に、ルビーちゃんとアイさんも頷いた。
「ジャマトもベロバも……デザイアグランプリの負の遺産だ。それが無くならない限り、全てが終わったとは言えない……」
透さんと道長さんは、それが理由みたいだ……。
「…………はぁ……ツムリさん」
「!……分かりました」
ハクア君は少しの間、何かを考えた後、ツムリさんに声を掛けた。そして、ツムリさん笑みを浮かべながら、あるものを持ってきた。そして……
「おめでとうございます!今日からあなたたちは、仮面ライダーです!」
そう言って、みんなに黄色い箱を渡した。その中には……
「……!」
ハクア君たちが、ドライバーとIDコアと呼ぶものが入っていたのだった……。
「最終目標は、この世界からのジャマトの根絶及び運営の排除だよ」
そう言って、ハクア君はみんなにそれぞれ色の違う箱を渡した。
「それと………ジャマトは厄介な進化を遂げている」
「!……寄生するタイプのやつか」
「うん………長い戦いになることは、覚悟しておいて」
ハクア君のその言葉に……
「そんなの……とっくに出来てるよ」
「右に同じだよ!」
「同じく!」
「ルビーは左だけどな?」
「え!?」
アクア君やルビーちゃん、アイさんはそう言い……
「ふん……俺たちを見くびるなよ」
「そういうこと」
道長さんと透さんもそう言ったのだ。
……凄いなぁ………ここにいる人たちはみんな、覚悟を持って戦いに身を置こうとしている………私は……戦うことはできないけど、何か……!
「……分かったよ。ただ……これだけは、約束して」
「「「「「「……?」」」」」」
私がそんなことを考えていると、ハクア君はみんなに向かって………悲しさを押さえ込むような表情をして………
「………死なないでよ」
そう言ったのだった……。
side:ハクア
みんなにデザイアドライバーとIDコア、相性の良いバックルを渡し終わった後……
「……ハクア君」
「?どうしたの?」
「………話があるんだけど……いい?」
あかね先輩が真剣な表情をして、そう言ってきたのだ。
「うん……いいけど……?」
そして……
「私に……何かできることはない?」
「……!」
そう言ってきたのだった。
「もし、私がエントリーしても……みんなの邪魔になるだけ………でも、せめて何か……!」
「あかね先輩……」
「私だって………もう、見ているだけはいやだから!」
その言葉に対して………
「では、ハクア様の補佐……というのはどうでしょうか?」
「ツムリさん……?」
丁度、この場にきたツムリさんがそう言ったのだ。
「あかね様には、以前大変お世話になりまして………その様な物事に向いているかと……」
「なるほどね……」
「それに……」
「「?」」
「ハクア様と一緒に居られる時間も増えるでしょう?」
「「……!」」
ツムリさんは、そう提案したのだった。そして……
「!……分かりました!」
「では、これからよろしくお願いしますね……あかね
「はい!こちらこそ……!」
あかね先輩は、僕らのサポートをすることになったのだった。
「でも、何でそんなに私たちのこと……?」
ツムリさんにあかね先輩がそう訊くと……
「……ミツメさんとハクア様の父親は、ハクア様が生まれてから少しして、離れ離れになってしまったと…記録にありました。だから……もう、そんなことを起こすわけにはいきません」
「「……」」
そっか……母さんと父さんは、僕が生まれてから離れ離れになって………だから、ツムリさんは……。
「……ありがとう」
「……ありがとうございます」
僕たちはツムリさんに、そうお礼を言うのだった……。
side:あかね
ツムリさんがまた何処かに行った後……二人きりになった空間で、私は……
「それで……さ」
「?」
「……お母さんとは……会えたの?」
あの時に訊けなかったことをハクア君に訊いた……そして、ハクア君は……
「……会えたよ」
そう言ったが、その表情は何処か悲しそうで……
「!……そっか……」
私はそれだけで、ミツメさんがどうなったのかが分かってしまった……。
「でも……」
「……?」
「最後に……話せて良かったよ」
「……うん、そうだね」
「そこで約束したんだ……」
「約束……?」
「……誰もが幸せになれる世界を創るって」
だからハクア君は……デザイアグランプリを……。
「叶えないと……絶対に……!」
「………ねぇ」
「?……何?」
「また……無理しようとしてない?」
「……!」
私はハクア君に、そう尋ねた。
「今のハクア君……何かを我慢してるみたいに見えるよ?」
私がそう言うと、ハクア君は……
「いや……そんなことは―――」
「噓……だよね?」
「っ……」
「……何でも我慢して無理するところ……ハクア君の悪いところだよ?」
私は、ハクア君に対して特に不満はない。寧ろ良すぎるくらいだ。でも……辛いことがあっても、それを押さえ込んでしまう。誰にも、弱いところを見せようとしない…………多分、長い間戦い続けてきたからかな……それで、自然にそういうところを隠すようになったんだろう……。
そして、私はハクア君を正面から抱きしめながら……
「私にくらい………弱いところ、見せてもいいんだよ?」
「……!」
そう言ったのだ……すると、ハクア君は我慢していたものが溢れたのか……
「……生きていて……ほしかった」
「うん」
「話したいことだって……たくさんあった……!」
「うん」
「母さんにも……幸せになってほしかった……!」
「うん……!」
「母さんに……会いたいよぉ……!」
「っ……!」
そう言って、泣いてくれたのだ……そんなハクア君のことを、私は静かに抱きしめて、頭を撫でてあげるのであった……。
side:ハクア
「………ごめん」
「謝らなくてもいいのに……」
珍しく泣いてしまったことが恥ずかしく、僕はあかね先輩に謝ったが……何故か、不満そうにそう言われたのだ。すると……
「ねぇ……そろそろ…さ…」
「?」
「……呼び捨てで……呼んでくれないかな?」
「!?」
あかね先輩がそう言ってきたのだ。
「それは……何で……?」
「あ、あの時は『先輩』がついていても満足してたけど………ね?」
「……そういうものなの?」
「そういうものなの!」
「は、はい……」
僕がそう言うと、前のめりでそう返して頬を膨らませて僕を見つめてきた………何だか『プクー』って擬音が聞こえてきそうだけど……。
うーん……流石に心配させたし……少し恥ずかしいけど………よし!
「……じゃあ………
あかね」
「!……う、うん……」
僕が呼び捨て呼ぶと、顔を赤くしながら僕から目を逸らした………言い出したのは、あかねの方なのに……。
「これで……満足?」
「は、はい……満足しました……」
そんな会話をしながらも、僕たちはこの時間を嚙み締めるのだった……。
side:???
「……で、話ってのはなんだ?」
とある場所に、四人の人物がいた。その内の二人は、創世の女神の力でこの世界に存在できる権利を得たケケラとベロバだ………そして、
「グランドエンドを完遂させるために、俺たちに協力してほしい」
グランドエンドを完了させるために、未来から送り込まれた新しいゲームマスターであるジット……その隣には、サマスが立っていた。
「もし、協力してくれるのなら……力をやろう」
「「……?」」
そう言いながらジットは二枚のカードを取り出した。それは、普段からサポーターたちが使っているカードとは違い、全体が黒いものであったのだ。さらに、描かれている絵柄は、仮面ライダーというよりもジャマトに近いものだった。
「!……それは……!」
「あぁ、お察しの通り…これは、最上級のステータスを誇るブラックカードだ」
「噂には聞いていたが……実在するとはな……」
「これがあれば……プレミアムな力が与えられるが………どうする?」
その言葉に、二人は……
「……いいぜ、乗ってやる」
「私もよ……これで、最高の不幸が見られるならね?」
「あぁ……約束しよう」
そのカードを手に取るのだった。そして……
「……スエル様は、あなたがたの活躍に期待されています」
サマスは二人にそう言うのだった。
「あぁ、それと……もう一人、お前たちに紹介しておこう」
「え?」
「誰をだ?」
ベロバとケケラが疑問に思っていると……
「紹介しよう……――――――だ」
「っ!お前は……!」
「アハハハ!これ以上の人選はないわね~!」
ケケラとベロバの前に、デザイアドライバーを付けた人物が現れたのだ。その人物を見て、ケケラは驚き、ベロバは笑みを浮かべるのだった……。
side:ベロバ
ブラックカードを受け取ったベロバとケケラは、とある場所に来ていた。そこには……
「ハハハハ………ジャマトは、どこまでも進化し続ける……!」
そう言って、ジャマトの育成をする五十鈴大智がいたのだ。
「ねぇ……これ、本当にいいの?」
ベロバはひびの入ったナッジスパロウのIDコアを見せた。ひびが入っているものの、ドライバーさえあれば使用可能である……だが、
「あぁ、僕にとってそれはもう不要だ……僕の理想の世界に必要なのは……!」
そう言って、ジャマトの幼体を持ち……
「全人類の記憶を手に入れる方法は、ただ一つ…………っ!」
『ジャーーー!?』
それを食べたのだ。
「うわぁ……」
「ハハハハ!こいつはすげぇや!」
その光景にベロバは引いており、ケケラは大笑いしていた。さらに、大智は……
「これも……素晴らしいものだ……!」
明らかに大きすぎるフラスコを取り出して、寄生するタイプのジャマトたちを外に出すのであった……。
side:アイ
ハクアとツムリちゃんからドライバーやバックルを受け取った後、私とルビーたちB小町は番組の収録へと来ていた。
この世界は大変なことになっちゃったけど、頑張らないとね!
そして……
「本日の収録は以上となります!」
『お疲れ様でした!』
何事もなく収録を終えた………私がふとルビーたちの方に目を向けると、かなちゃんやMEMちゃんと仲良さそうに話していた。
良かった…仲よさそうで……私がアイドルやってたときは、一時期があれだったから心配していたけど……これなら大丈夫そうだね!そんなことを思いながら、ミヤコさんや三人と一緒に事務所へと戻ろうとした……その時、
「うわあああぁぁぁーー!!」
「えっ!?」
「な、何!?」
男の人の叫び声が聞こえてきたのだ。そして、現れたのが……
『『『『ジャー!』』』』
「「っ!」」
ジャマトたちだったのだ。もしかして、あれも全部………だったら!
「ルビー!」
「うん!」
「ちょ、ちょっと!?」
「ルビーちゃん!?」
「アイ!?」
前に出た私たちに驚いている三人だが、それを余所にドライバーを付け……
「「SET」」
「「変身!」」
「「BEAT」」
「あれって……!」
「アイさんまで!?」
私たちは、それぞれビートフォームへと変身した。そして……
「「READY FIGHT」」
「ルビー!」
「うん!みんなは安全な場所に!」
『『『『ジャー!』』』』
「「はぁぁぁーー!!」」
ジャマトたちに向かっていった。
「やぁ!はぁ!」
『『ジャ!?』』
「はぁ!」
『ジャー!?』
「おぉ!これ使いやすい!」
私は、ギターの形の武器で戦いながらそう言った。それもそのはず、これはハクア曰く……
『そのバックルはラビと相性がいいから、いつもより力が出ると思うよ』
ということみたいだ。なら、この調子で……!
「ROCK FIRE」
「TACTICAL FIRE」
「はぁ!!」
『『ジャー!?』』
「よし!私も!」
「METAL THUNDER」
「TACTICAL THUNDER」
「やぁ!!」
『『ジャー!?』』
私とルビーは、ジャマトたちを倒していく。そして……
「「はぁ!!」」
出てきた小さいジャマトもしっかりと倒していく……が、
『『ジャー!』』
「え!?」
「まだいるの!?」
そこに、二体のジャマトが現れた……と同時に、
「っ!ここにいたのか!」
「えっ?」
「大智君……?」
仮面ライダーナッジスパロウに変身していた五十鈴大智君が現れたのだ。すると……
「気を付けた方がいい……」
「「……?」」
「僕が独自で調べたんだけど、このジャマトの寄生には段階があるんだ」
え?段階……?
「っ……どういうことなの?」
ルビーがそう訊くと……
「フェーズ1……ジャマトに寄生されると、感染者自身もジャマトとなる。けど、ある程度ダメージを与えれば感染源のジャマトが出てきて、元に戻すことができる」
これは、私たちも知っていることだ。そして、大智君は続けて……
「でも、フェーズ2……あの二体がそうみたいだけど………一度、ジャマトに感染してしまうと……
感染者が元に戻ることはない……!」
「え……?」
「そんな……」
私たちがショックを受けて大智君はそう言いながら、笑みを浮かべてとても大きなフラスコを取り出して……………え?
「な、何だ!」
「なにこれ!?」
「止めて!」
「だ、誰かー!」
そのフラスコから出てきた小さいジャマトが、次々と逃げ遅れていた人たちの体の中に入っていき……
「「「「「「ああああああああ!!』』』』』』
「「っ!?」」
ジャマトへと変貌したのだ。そんな……こんなのって……!
「さぁ……邪魔者は排除しようか!』
そう言って、大智君は無数のツタに包まれてジャマトへと変貌したのだ。そして……
『行け!』
『『『『『『ジャー!』』』』』』
ジャマトたちに指示をして、私たちを襲わせた。
「「っ!」」
私たちは何とか攻撃を防ぐけど、反撃が出来ずにいた…………倒しちゃったら、みんなが……!
『『ジャー!』』
「きゃあ!?」
「うわぁ!?」
そして、そのまま攻撃を次々と受け、吹き飛ばされてしまう。
「っ……ルビー……!」
「私なら……平気だよ……!」
『最初は……君だ……!』
『『『ジャー!』』』
「あっ……!」
ジャマトたちは、ルビーに攻撃しようと迫ってきていた………このままじゃ……!私は、考えるよりも先に体が動いて……
side:ルビー
「…………え?」
いつまでも衝撃が来ないことを疑問に思って、私は顔を上に向けると……
「っ……!」
「ママ!」
そこには、攻撃を全て受けたママがいたのだ……そして、
「うっ……!」
「っ!ママ!?」
ママの変身が解除されてしまう。
「ねぇ!しっかりして!!」
私は必死になってママに声を掛ける。すると……
「アハハ……ちょっと、無茶しちゃったかなぁ……」
そう返してきたのだ。そんな私たちに……
『『『ジャー!』』』
「「っ!」」
ジャマトたちが向かってきた………その時、
「「POISON CHARGE」」
「「TACTICAL BREAK」」
『『『ジャ!?』』』
「えっ?」
「この攻撃って……!」
ジャマトに向かって攻撃が飛んできたのだ。それが飛んできた方向を見ると……
「行くぞ……」
「あぁ」
そこには、ライダーに変身した透さんと道長さんがいたのだった……。
side:ハクア
「よりによってあそこか……!」
ジャマトが現れたため、僕はその場に向かっていた。すると……
「ハクア!」
「っ!兄さん!」
兄さんがやってきて合流することができたのだ。
「この先……だよな」
「うん…さぁ、急ごう」
「あぁ」
そう言って僕たちは、先に行こうとした……が、
『行かせないよ!』
「「っ!」」
そこに、三葉虫を模したジャマトが現れたのだ………というか、この声って……!
「お前は……まさか!」
「五十鈴……大智……!」
『ハハハ……よく分かったね?」
そう言って、五十鈴大智は人間の姿へと戻った。
「お前が……全部……」
「あぁ、そうさ。僕が、新世界のジャマ神になるため……全人類の記憶も宿してね?」
僕たちに向けて、そう言うと……
「そのために……色々とやってきたんだ……!」
「「っ……」」
そして……
「さぁ……僕の理想のために、退場してもらおう!!』
そう言って、再びジャマトへと変貌し……
『ハァ!!』
攻撃を仕掛けてきた。僕たちも、すぐさまバックルをセットし………
「「変身!」」
「DAYBREAK BOOST」
「NINJYA」
「FALSE X」
「「READY FIGHT」」
「「ハァァァーー!!」」
変身して、戦うのだった……。
side:ジット
「さて……あの二人にブラックカードは渡した。これからどうするか……」
ジットとサマスが、これからの動きについて話していると……
「まずは……やつらをバラバラに―――」
「相変わらずだな?お前ら運営は」
「あなたは……パンクジャック?」
そこに、仮面ライダーパンクジャックこと晴家ウィンが現れたのだ。
「なんでも駒にして操って……いけすかねぇ奴らだ」
ウィンがそう言うと、ジットはゆっくりと近づいていき……
「……フッ!」
「っ!」
突然、殴り掛かってきたのだ。それをウィンは避け、次にきた蹴りも体制を下に下げることで避けていく……そして、反撃しようとジットに向けてパンチしようとしたが……
「……」
「っ!痛ってぇ~……!」
肘で受け止められ、何か硬いものが入れてあったのか、それに当たってしまう。すると……
「お前ら……ツムリに何しようとしている?」
「こちら側につくなら、教えてやってもいいが?」
「その手に乗るかよ……ツムリは、お前らの所有物じゃない」
ウィンがそう言うと、サマスは……
「いいえ?ツムリは我々運営のものよ?」
ツムリは運営の物だと言ったのだ……が、
「違うな……今は、ハクアたちの大切な仲間だ」
ウィンもそう返した。
「守れるものなら、守って見せろ」
ジットはそう言いながら、ウィンの肩を叩いてその場からサマスと共に、離れていくのだった……。
side:透
「ハァ!」
『ジャ!?』
「オラァ!」
『ジャー!?』
ジャマトが現れた場所へと来た俺たちは、次々と攻撃を仕掛けていく………すると、
「あら?二人とも、あの力はどうしたの~?」
そこにベロバが現れ、俺たちにそう言ったのだ。
「もう、俺たちには必要ない……!」
「そうだ……こいつらとお前らをぶっ潰すのには………これで充分だ!ハァ!」
『ジャー!?』
道長がそう言って、ジャマトを吹き飛ばした。
「アハハハ!散々、ライダーたちを潰してきた後は、世界の救世主気取り?……そうはさせないわよ?」
そして……
「決めるぞ」
「あぁ」
「「ZOMBIE STRIKE」」
俺たちは、バックルを操作して左の爪を地面へと突き立てた。すると、ジャマトの下から爪が出てきてジャマトたちを全員拘束した。さらに……
「「POISON CHARGE」」
ゾンビブレイカーのカバーを上げて、ジャマトに向けて構え………
「っ!ダメ!そのジャマトは!!」
「「TACTICAL BREAK」」
「「ハァ!!」」
『『『『『『ジャー!?』』』』』』
俺たちは、攻撃を放ってジャマトたちを倒した。後は小さいジャマトが出てくるはず………ん?
「あぁ……」
「うっ……!」
小さいジャマトが出てくることはなく、そのまま人間に戻ったのだ。これは……?そして、
「な、なんだこれは!?」
「やだ!やだぁ……!」
「た、助けてくれ!」
その人たちは、ツタに包まれていき……
「っ……どういうことだ………」
そのまま地面に引きずり込まれていくのだった……。
side:ベロバ
「アハハ……ハハハハハ!!いいわ……いいわよ~!」
「へぇ……!面白いことになってるじゃねぇか……!」
その光景を見て笑っているベロバの横に、ケケラがそう言って現れた。そして……
「さて……そろそろかな?」
そう言いながら、ケケラはその時を待つのだった……。
side:アクア
「フッ!ハァ!」
『くっ!』
「ハァ!」
『っ!ハァ!』
「ぐっ!」
俺たちは、ジャマトへとなった五十鈴大智と戦うが、地面や壁、さらには天井を移動しながら攻撃を仕掛けてくる。
「ROUND1」
「TACTICAL SLASH」
「ハァ!」
地面に来たタイミングで、俺は攻撃を加えようとしたが……
『ふんっ!』
「くっ!」
簡単に防がれてしまう……が、
「フッ!」
『っ!?』
俺の攻撃に注意が向いた隙を突いて、ハクアが創世の力を使いながら攻撃を加えた。
『っ!厄介な……!』
「ハァ!」
『ぐあっ!』
ハクアの攻撃を受けた五十鈴大智は、再び地面へと体を沈めながら触手を伸ばして攻撃してきた。
「くっ!」
「っ!ハァ!」
俺は、何とかその攻撃を避け、ハクアは背中の尻尾のようなマントを動かして反撃していく。
『くそッ……!』
「ハァ!」
『ぐっ!』
さらに、ハクアは加速して五十鈴大智に攻撃を加えていった……が、
『やはり……創世の神は、伊達じゃないな……けど……
この勝負、僕の勝ちだ……!』
「は……?」
「どういうことだ!」
俺がそう言うと……
『あっちの方にばらまいたジャマトは……例え倒しても、元に戻ることはないよ』
「なっ!?」
「っ!まさか………兄さん急いで!」
ハクアはそう言うと、五十鈴大智に攻撃を仕掛けにいく。
「は?何言って……「急いで!!」……っ!まさか!」
俺は、ハクアにこの場を任せて先を急ぐのだった……。
side:ハクア
兄さんを先に行かせてから少しして……
『さて……そろそろいいかな?』
「……?」
『今頃、沢山の人間が
五十鈴大智はそう言うと……
「さっきから何を―――」
『じゃあね……君も、パラサイトゲームを楽しむといい!ハハハハハ!』
「っ!待て!!」
地面に沈んでいき、この場から逃げていった。
「くっ……!そうだ…兄さん!」
そして、僕は先に行った兄さんのところへと向かうのだった……。
side:アクア
「はぁ……はぁ……!」
俺は先を急いで、母さんやルビーたちがいるであろう場所に向かっていた。そして……
「っ!」
やっと、そこに辿り着いたのだが……
「これは……!」
そこには、ケガをして倒れている母さんとそれを支えているルビー……さらに、その場に立ち尽くしている透さんと道長さんがいたのだ。
「母さん!ルビー!」
「っ!お兄ちゃん!」
「大丈夫か?」
「私は大丈夫……でも、ママが……!」
俺は、直ぐに母さんの方に目を向けた。母さんは酷いケガをしているものの、命に関わるまでのものではないようだ………が、活動は少しの間、休止しなくてはならないだろう……。
「救急車は?」
「さっき呼んだよ」
「そうか……」
そして、俺は透さんと道長さんの方に目を向け……
「それで……何があった?」
「「……」」
俺がそう訊くと、二人は黙り込んでしまう……
「まさか………二人が……?」
そう、この場には人がいなさすぎる。五十鈴大智はここにばらまいたジャマトは、倒しても人に戻ることはないと言っていた………少し考えれば、分かることだった……そして、透さんが……
「いや……
「っ!?」
「っ!そう…か……」
俺は、その事実にショックを受けた……が、
「お兄ちゃん違うの!私たちを助けようとして……!」
ルビーが俺にそう言ったのだ。
「あぁ……分かってる」
そうだ……透さんは自分一人だと言っていたが、道長さんの反応を見るに二人ともだろう………二人は結果的に人を殺してしまった……が、俺が二人を責めていい理由にはならない。
本当に悪いのは……
「っ!みんな無事な…の………っ!お母さん!?」
そこに、ハクアがやってきてすぐさま母さんのところに駆け寄り……
「大丈夫!?」
「うん、何とか大丈「嫌だ!死なないで!!」…え?」
焦った様子で母さんに声を掛けていた………何やら、様子がおかしいような……?
「ハクア、落ち着いて」
「嫌だ……いやだ……!!」
「ハクア?ねぇ、大丈夫なの?」
「はぁ…はぁ…はぁ…!」
「ハクア!?」
「おい!ハクア!!」
明らかに様子のおかしいハクアに俺も近づき、声を掛ける。これは……過呼吸か?
「ほら……深呼吸できるか?」
「ゆっくりでいいからね?」
ルビーと俺は、背中をさすりながら深呼吸をするように言う。そして……
「はぁ……はぁ………」
一先ずは、落ち着いてくれたみたいだ……すると、
「あ!来たよ!」
そこに、救急車が到着した。
「お願いします」
「はい……では、行きましょうか」
俺たちは、救急車に乗って病院へと向かうのだった……。
side:ケケラ
「何かあんたの推しには、何もなかった気がするんだけど?」
ベロバはケケラに向かってそう言うが……
「そう焦るなよ?俺の推しがこのままな訳ないだろう?もうすぐだよ……本物の仮面ライダーが現れるのは……!」
ケケラはそう言って、笑みを浮かべるのだった……。
side:ハクア
お母さんが病院へと運ばれたが、命にかかわるものではないみたいだった………そして、僕はというと……
「……大丈夫か?」
「うん、大丈夫だよ」
「無理は……するなよ?」
「……分かってる」
「……なんか間があったけど……まぁ、いいか」
病院の待合室で、兄さんと一緒に休んでいた。お母さんは今、検査中で病室にはいない。
「………そういえばさ」
「?」
「お前の母親……ミツメさんって……」
「あー……話してなかったっけ」
そういえば、兄さんと姉さん、お母さんには話してなかったか……。
「……まぁ、な。でも、無理に話さなくても――」
「いや、ちゃんと話すよ」
みんなにも……知っていてほしいから……。
「あ!いたいた!」
そこに、姉さんがやって来た。
「ママ戻ってきたよ?」
「!うん、分かった」
そして、僕たちはお母さんのいる病室に行くのだった……。
side:アクア
母さんが治療を受けている間、ルビーから事の顛末を聞いた。
あの場には五十鈴大智もいたらしく、ルビーたちの目の前でジャマトを人々に寄生させたのだと言う。そして、そこで真実を知らされて、攻撃が出来ずにそのまま……ということらしい。ちなみに、有馬やメム、ミヤコさんは先に逃がしていて無事だった……。
……もっと俺に、力があれば……母さんがケガすることも………ハクアに、あんな思いをさせることも……!!
「あいつは必ず……俺が……!!」
そう呟いた俺の背後には……
全身に黒い鎧を装備したシリウスがいたのだった……。
デザイアグランプリルール
創世の神が誰かの願いと共鳴した時、
その力が発動する。
読んでくださりありがとうございます。
本格的に、運営や五十鈴大智が動き始めました……そして、アクアの様子も……?
良ければ、感想や評価、あれば「ここすき」の投票もよろしくお願いします。
それでは、次回もよろしくお願いします。