果たして、カミキが叶えさせた世界とは……?
それでは、どうぞご覧ください。
side:ハクア
「っ……どうなったんだ……?」
世界が創り変えられ、光が収まった後に目を開けてどうなったか周りを見渡した……が、
「……あれ?」
人々も至って普通に過ごしており、特に目に見えて変わった様子はなかった。あの時、カミキは僕を殺すために願いを叶えるようなことを言っていた……だから、透さんや道長が前に願いを叶えた時と同じパターンだろう……。
「さて……」
カミキの狙いは、確実に僕だ……でも、みんなの誰かを狙う可能性だってある………優先順位の高いであろう僕が目立つことで、みんなへ矛先が向くのを防がないと……。
「行くか……」
そんなことを考えながら、僕は街中へと歩き出していくのだった……。
side:アクア
「で?何か言うことは?」
「そ、それは……」
あの出来事から一日経ち………俺は今、母さんの前で正座をしていた……母さんの横にはルビーもいる………というのも、俺が五十鈴大智を排除しようとしたことをルビーが母さんに話したことで、こうなってしまった。
「ルビーから、全部聞いたよ?」
「……」
「私やみんなのことを思ってくれるのは嬉しい……でもね?アクアがそこまでする必要はない……ううん、しちゃダメだよ……それでアクアが苦しむことになったら、私は……」
「……!」
母さんのその言葉を聞いて、俺は自分のしようとしてきたことを思い返した。そうだ……俺の願いは、誰かを殺すことじゃない……家族の幸せだ。それも、みんなが望む形で……だ。
「……ごめん」
「もう、こんなことしない?」
「あぁ……約束する……」
「……」
「……」
そして……
「うん、良し!」
母さんは俺に向かって、そう言ってくれたのだった。
「ごめんね?心配させちゃって……」
「いや……とにかく、無事で良かったよ」
「うん……そうだね」
そう言って、俺たちは笑い合った……が、
「あれ?そういえば……今日、ハクアは?」
ルビーが俺と母さんにそう訊いた。
「いや…朝から見てないけど……母さんは?」
「ううん……今日は見てないよ」
どうやら、母さんも見てないようだ………昨日、ルビーと一緒に家へと戻っている最中に突然、世界が創り変えられたのだ。特に、目に見えて何かが変わった様子もなかったが……すると、
『皆さ~ん!』
「「「!?」」」
テレビや街のモニターに、ベロバが映し出されたのだ。
「ベロバ!?」
「え?知ってる人?」
「あぁ……透さんと道長さんのサポーターで、今は運営側にいる奴らの一人だ」
ベロバを初めて見た母さんに、そう言っていると……
『これより……神殺しゲームを始めるわよ!』
「神殺しゲーム……?」
ベロバの言葉に、俺はある人物が頭に浮かんだ……さらに……
『私たちが選んだ人間たちに、仮面ライダーとなる権利を与えたわ………そして、そのライダーたちはターゲットを他のライダーよりも先に仕留めるのが、このゲームのルールよ』
……『キツネ狩り』と同じようなものか……?
『そして、他のライダーよりも先にターゲットを仕留めたライダーには……理想の世界を叶える権利を与えるわ』
このゲームのターゲットというのは、おそらく…………そうであってほしくはないが……。
『ターゲットは………
仮面ライダーフォルス、星野ハクアよ!』
「「!?」」
「……」
やっぱりか………あいつらの狙いは……創世の神であるハクアを殺すこと……!
『あぁ……言い忘れていたけど、ライダー同士で争うのも勿論OKだから……ライダーじゃない人は……巻き込まれて死なないように頑張ってね~!』
「そんな……」
「あいつら……」
『それじゃあ……ゲームスタートよ!』
そして、映像が終わると同時に……
「うわあああああーー!?」
「きゃあああああーー!?」
「「「!?」」」
外から悲鳴や爆発音が聞こえてきた。慌てて外を見てみると……
「邪魔だ!!」
「お前こそ!!」
仮面ライダーたちが争っている光景が目に飛び込んできた。
「っ!まずいな……!」
「アクア!?」
「ちょ、お兄ちゃん!?」
俺はすぐさま、その場へと向かうのだった……。
side:ハクア
「なるほどね……そう来るんだ?」
ベロバの映像が終わった直後、僕の周りにはドライバーを身に付けた人たちが大勢現れた。
「見つけたぞ!」
「こいつを倒せば……!」
「願いを叶えるのは俺だ!」
「いいえ、私よ!」
「あの時のお返しだ……!」
その中には、以前デザイアグランプリで見かけた人も何人かいた。僕を排除するために、こんな大掛かりなことまでやるとは………そして……
『変身!』
「ARMED ARROW」
「ARMED WATER」
「ARMED HAMMER」
「ARMED DRILL」
「ARMED SHIELD」
『READY FIGHT』
その人たちが全員、仮面ライダーへと変身したのだ。
『ハァァァーー!!』
「っ!」
全員が一斉に襲い掛かってくる……が、
「っ!お前!邪魔するなよ!」
「あなたこそ!」
ライダー同士でも、争い合ってしまう。そんな中でも……
「「ハァ!」」
「っ!」
ライダーたちは、僕を攻撃しようとしてくる。
「フッ!ハァ!」
「うおっ!?」
「くっ!?」
僕はライダーたちに対して生身で戦っていた……すると、
「フッ!ハァ!」
「オラァ!」
「!透さんに、道長さんまで……!」
そこに、透さんと道長さんが現れたのだ。
「お前が狙われているというのは、本当みたいだな?」
「それにしても……こんなにいるとは……」
「一先ずは……やるしかない……!」
僕はそう言って、バックルを取り出す。二人も僕と背中合わせとなってバックルを構え……
「X BOOST」
「SET IGNITE」
「「SET」」
「「「変身!」」」
「REVOLVE ON」
「DAYBREAK BOOST」
「「GRAB CRUSH OUT ZOMBIE」」
「FALSE X」
「「「READY FIGHT」」」
僕たちも、仮面ライダーへと変身したのだった……。
side:ルビー
私は飛び出していったお兄ちゃんの後を追った。
「ハァ!」
「ぐっ!このっ!」
お兄ちゃんに追いつくと、そこにはライダーたちが争っている光景が広がっていた……このままじゃ……!
すると……
「SET AVENGE」
「変身」
「あっ……」
お兄ちゃんはすぐさま変身して走り出した。そして……
「ハァ!!」
「ん?何だ―――っ!?」
「何が―――っ!?」
「BLACK GENERAL」
「BUJIN SWORD」
「「ぐあっ!?」」
そのまま刀でライダーたちに沢山の斬撃を浴びせて、変身を解除させたのだった……強いなぁ………お兄ちゃんも、ハクアも。誰かを守ることが出来ている……でも、私は……
「おい」
「「は、はい!」」
「何で、このゲームに参加しているんだ?」
お兄ちゃん自身も変身を解除して、その人たちに刀を突き付けながら、そう問い掛けたのだ。すると……
「そいつを倒せば……理想の世界を叶えることができるんだろ!」
「それに、デザイアグランプリであいつばかり勝ち続けて………そんなの、許せないだろ……!」
二人は、そう答えたのだった…………ん?この人達って、もしかして……?
「その言いよう……お前ら、前にもデザグラに参加したことがあるのか?」
「あぁ……そうだよ」
「だから、今まで負けた分……今度こそ……!」
なるほどね……つまりは、ハクアを恨んでこんなことを……。
すると、お兄ちゃんは……
「ふざけるなよ」
「「「っ!?」」」
「そんな理由で、ハクアを……俺たちの家族を殺そうとしたのかよ……」
今までに見たことないほど怒りながら、その二人にそう言い……
「はぁ……黙ってそれを渡せ……」
ドライバーに目を向けながら、渡すように言った。
「「っ……」」
「どうした?」
「っ!わ、分かったよ……」
「ほ、ほらよ……」
その二人は、大人しくお兄ちゃんにドライバーを渡した。そして……
「早く何とかしないとな……ルビー!」
「な、何……?」
「俺はライダーたちを止めに行く。だから、ルビーにはハクアのことを探して欲しい……頼めるか?」
「う、うん……分かった」
そうして、お兄ちゃんはライダーたちを止めに……私はハクアを探しに行くのだった……。
side:ハクア
「フッ!ハァ!」
「「ぐっ!」」
「ハァ!」
「オラァ!」
「ぐあっ!」
僕たちは、襲い掛かってきたライダーたちと戦っていた。
「ハァ!」
「くそっ!キリがないな……」
だが、ライダーの数が思ったよりも多く、このままでは長期戦になってしまいそうだった。
「なら……ハァ!」
僕は創世の力で地面を創り変えて、ライダーたちを拘束していく。
「な、なんだこれは……!?」
「くそっ!こいつ……!」
そして……
「「POISON CHARGE」」
「BOOST CHARGE」
「まずい……!」
「来るぞ!」
「「TACTICAL BREAK」」
「BOOST TACTICAL VICTORY」
「「「ハァ!」」」
僕たちは、ライダーたちに向けて攻撃を放った。
「く、くそっ!」
「退くしかないか……」
変身を解除されたライダーたちは、そのまま逃げていった。僕たちもその様子を見て、変身を解除した。すると……
「お前……これからどうするつもりだ?」
道長さんが、そう訊いてきた。
「決まってるよ……
元凶を……叩く……!」
side:カミキ
「勝手に何をしてるんだい?」
神殺しゲームの様子を見ながら、カミキはベロバたちにそう訊いた。
「いいじゃない?面白くなるわよ~!」
「それとも、自分で殺せないんじゃないかって……思ってるのか?」
「……」
ベロバとケケラの二人に言われて、カミキは黙り込んでしまう。このゲームのことは、カミキには聞かされていなかったのだ。
「心配することはない。この程度で、創世の神を仕留められるとは思っていない」
そこにジットが現れ、カミキに向けてそう言った。
「その力……存分に奮うといい」
「あぁ……そのつもりだよ」
その言葉とともに、カミキはドライバーを装着するのだった……。
side:あかね
「一体……何が……?」
私は、目の前の光景を見て動けずにいた………みんながみんな、ハクア君を倒すために争っていた……こんなの……!
「っ!そうだ……ハクア君は――」
「こんにちは」
「っ!?」
私は、ハクア君が心配になり彼のところに行こうとしたが………突然、後ろから声をかけられた。
「えっと……あなたは……?」
その人は金髪の男の人で………誰かに似ているように思える人だった……。
「ここは危ないよ?早く逃げた方がいい」
「あ……ご親切にどうも……」
私はそう言われて、直ぐにハクア君のところに向かおうとした………が、
「あぁ、そうだ。君に一つ頼みがあるんだけど……」
「頼み……?」
呼び止められて、歩みを止める。そして……
「あの子を呼ぶために………一緒に来て欲しい」
「えっ?それってどういう―――っ!?」
私に身体に何かが当たったような衝撃が走り……
「(ハクア……君……!)」
そのまま、気を失ってしまうのだった……。
side:ハクア
『♪』
「誰だろう……?」
カミキを探し回っていると、スパイダーフォンに着信があった………それに出てみると……
「やぁ」
「っ!?」
カミキからの電話だったのだ………何で、こいつが僕に……?
「……何の用?」
「今すぐに、指定の場所に来て欲しい」
「……?」
あっちからの呼び出しか……普通なら罠なんだろうけど、今の僕には好都合だった……が、
「断ったら………
君の彼女がどうなるか分からないよ?」
「!?」
こいつ……あかねを巻き込んで……!
「さぁ……どうする?」
「……元から断るつもりなんてない。さっさと場所を言ってくれない?」
「それは良かった……場所は君の携帯に送っておくよ」
すると、僕のスマホにメッセージが届く。
「……」
「じゃあ……待っているよ?」
そう言って、カミキは通話を切り……
「っ……」
僕はあかねとカミキのいる場所に向かうのだった……。
side:あかね
「っ……うん……?」
私は広い倉庫のような場所で目を覚ました。
「あれ……私は……っ!?」
椅子に座っていたので立ち上がろうとしたけど、手首を後ろにされて拘束されていたのに気付いた。
「な、何で……」
すると……
「おや?目は覚めたようだね?」
そこに、私を攫った人が現れて話し掛けてきたのだ。
「あなたは……?」
「あぁ……そう言えば、君とは初対面か……」
そして、その人は……
「僕はカミキヒカル。あの子の………ハクアたちの父親さ」
「!?」
私に向かってそう名乗ったのだ………噓でしょ?この人が……ハクア君たちの………確かに、アクア君に似ている気がするけど……。
「すまないね……君には、あの子をおびき出すための餌になってもらうよ?」
「……何が……目的なの?」
私がカミキヒカルにそう訊くと……
「君は知らないと思うが……この世界は、ツムリによって僕の願いが叶えられた世界なんだ」
じゃあ……ツムリさんはもう……
「何を……願ったの?」
私がそう訊くと……
「それは……これだよ」
カミキヒカルは、一枚のカードを見せてきた。そのカードには……
『僕が神殺しの力を手に入れた世界』
と、書かれていたのだ。神殺しって…………まさか!
「君が想像している通りだよ……この力で……
創世の神であるハクアを殺す」
「っ!」
その目からは、その話が噓だということは微塵も感じなかった。このままじゃ……ハクア君は……。
「さて……そうこうしているうちに、来たみたいだね?」
「……」
「!ハクア君……」
そこには、ドライバーを腰に付けたハクア君がいたのだ。
「……あかねを解放しろ」
「その前に……決着が先だよ?」
「「……」」
二人は黙ったまま、それぞれのバックルを構えた。ハクア君は黒い赤のラインが入ったバックル……カミキヒカルは、魔法陣のようなものがついたバックルだった。
「X BOOST」
「SET IGNITE」
「SET」
「……変身」
「変身」
「REVOLVE ON」
「DAYBREAK BOOST」
「FALSE X」
ハクア君は、前に私も見たフォルスXと呼ばれる姿へと変身した。そして……
「FANTASY」
「「!?」」
カミキヒカルのドライバーを中心に、黒い霧のようなエネルギーを出していて、背中には魔法陣が、周りにはナイフのような武器が浮かんでいた。
そして、全身が黒い霧に包まれると鎧が装着され、浮かんでいたナイフが腕や背中などの至る所に装備されていった。さらに、腰の辺りから黒いローブが伸びており、目の部分は青黒く……頭の耳の部分も尖った形になっていた。
「「READY FIGHT」」
「「っ!」」
その音とともに二人は互いに駆け出して、武器を交えるのだった……。
side:ハクア
「ハァ!」
僕はカミキへと攻撃を仕掛けていった……が、
「フッ!」
「っ!?」
「ハァ!」
「くっ!?」
その攻撃は前に戦った時よりも易々と受け止められ、逆に腕に仕込まれていたナイフで反撃してきたのだ。こいつ……前よりも……!
「RAILGUN」
「ハァ!」
僕は一旦距離をとって、遠距離から攻撃を仕掛けていく……が、
「っ!」
カミキもナイフを投げて、その攻撃を相殺させた………そして、黒い霧を出してそのまま姿を消した。その霧は僕のところにまで広がってきて……
「BLADE」
「っ……どこから――」
「ここさ」
「っ!?」
僕は声のした方に攻撃を放って霧を晴らしたが、そこにカミキの姿は無く……
「ハァ!」
「ぐっ!」
他の場所からの攻撃を受けてしまう。さらに……
「これは……どうかな?」
カミキはそう言うと、周りに無数のナイフを浮かべて僕の方に向けた。そして……
「っ!」
それを射出してきたのだ。放たれ続けるそれを、僕は周りを高速移動しながら避け続けていく。
「っ……」
だが、何本かのナイフの攻撃には当たってしまう。
「っ……フッ!ハァァァーー!!」
僕は壁を蹴って加速し、カミキへと一気に接近していく……が、
「っ……!」
「くっ……この力をもってしてもか………でも流石だ!それでこそ……価値がある!!」
「っ!?ぐっ!」
鍔迫り合いになってしまい、その最中に集中的にナイフを食らってしまう。
「っ……分かってたけど……強くなってる……!」
「それも、君を殺すためだけにね……!」
つまりは……僕を殺すことに特化した力を願ったのか………だとしたら、あの攻撃を何回も食らうのはまずい……それに、カミキ自身の油断も隙もない……!
「フッ!ハァ!」
「っ!ハァ!」
僕はフォルスクロスバスターを……カミキはナイフの二刀流で戦っていく………すると、
「っ……!?」
突然、さっき攻撃が当たった箇所に痛みが走った……そうか……これが……!
「どうしたんだい?そんなものじゃないだろう?」
「っ……!」
カミキは僕の動きが少し鈍った隙を突いて、攻撃の速度を上げてきていた。その攻撃に僕も対応していく………そして……
「ハァ!!」
「ぐっ……ハァ!」
「くっ……!」
僕とカミキは互いに、それぞれの攻撃を食らってしまうのだった……。
side:ルビー
「あかねちゃん!」
「えっ?ルビーちゃん!?」
私はハクアを探していたけど、爆発音が聞こえてきて、そっちの方向へと走った。そこには、倉庫のような場所があって、その中には拘束されているお義姉ちゃんがいた………何で、こんなところに……?
「大丈夫?今、助けるから……!」
「な、何でここが……?」
「なんか音が聞こえてきたから来てみたの……そしたらね………というか、何があったの?」
そう言って、私はお義姉ちゃんの手を縛っていたものをほどいていく………お義姉ちゃんの手首には、必死に抜け出そうとしたのか、傷ができてしまっていたのだ。
「!そうだ、ハクア君が!」
「ハクア……?ハクアがどうしたの?」
「このままじゃ……ハクア君が!」
縛っていたものを解くと、お義姉ちゃんはもの凄く焦った様子でそう言ったのだ。私はお義姉ちゃんを落ち着かせてから、焦っている理由を訊こうとした………その時、
「あら?あなたも来ていたのね……」
「っ!ベロバ……」
私たちの前にベロバが現れたのだ。
「……何しに来たの?」
「何って……観に来たに決まってるじゃない?」
「観に来た……?」
「そう……
フォルスの最期をね?」
「え……?」
ハクアの……最期……?
「どういうことなの!?ハクアに何をしようと――」
「あいつは……ギャーゴは手に入れたのよ」
ギャーゴ……?お義姉ちゃんが見たって言う仮面ライダーのことなのかな………そして、ベロバは続けて……
「神を殺す力を……ね?」
「……え?」
そう言ったのだ。神を殺す力って……
「まぁ、あんたが来たところで……もう遅いと思うけど」
すると……
「ハァ!」
「ぐっ……ハァ!」
「くっ……!」
「「!?」」
そんな声が聞こえてきたのだ。
「アハハハ!盛り上がっているようね?」
私は笑うベロバを無視して、お義姉ちゃんと一緒に外へと出た………そこで見たのは……、
「っ……」
「そろそろ……終わりにしようか?」
変身したハクアと……向かい側に立つ、金色の仮面ライダー……ギャーゴの姿だった……。
「あれは……誰なの……?」
私がそう呟いていると……
「お?間に合ったか」
「「!?」」
ベロバの隣に、ケケラも現れたのだ。
「きたわね……さて、いよいよだわ……!」
「あぁ……まさか、神殺しの瞬間を拝むことができるとはな……!」
「あんたたちも、指をくわえて見ていなさい……
愛する者の……最期の瞬間を!アハハハハ!ゾクゾクするわ~!」
その言葉を聞いて、ハクアたちの方を見ると……
「どうやら……この力は効いているようだね?」
「はぁ……はぁ……はぁ……」
ハクアに向かって、そう言っているギャーゴと………何だか苦しそうにしているハクアがいたのだ。
「どうやら、『神』という存在には効きやすいようね?」
「なるほど……中々、面白い力じゃねぇか」
ハクアをよく見てみると、身体にいくつかの黒い傷のようなものがあったのだ……まさか……あれが、神殺しの力の……!
「さぁ……これで終わりだ……!」
ギャーゴが黒いエネルギーを身体から出しながら、バックルを操作した。
「フッ!」
ギャーゴは空中へと飛び上がり……
「FANTASY STRIKE」
右脚に黒い霧のエネルギーを纏わせたキックを、ハクアに向かって食らわせようとしていた。その様子をベロバとケケラは笑みを浮かべながら見ていた。
「っ……」
ハクアも相手を見据えながら、バックルのレバーを一回倒し……
「X BOOST STRIKE」
その後、すぐさまギャーゴに向かって、右脚で回し蹴りをし……
「「ハァァァーー!!」」
デザイアグランプリルール
仮面ライダーは、世界を守る存在である。
例外は存在しない。
読んでくださりありがとうございます。
この小説では、『神殺しゲーム』でハクアを抹殺しにきました。そして、カミキは自分が『神殺しの力』を手に入れた世界を叶えました………さらには、あかねを餌にハクアをおびき出して勝負を仕掛けました。
今のギャーゴの素のスペックは、強化もされてブジンソードよりも少し低いくらいですが、『神殺しの力』というものがありますので……。
良ければ、感想や評価、あれば「ここすき」の投票もよろしくお願いします。
それでは、次回もよろしくお願いします。