ハクアとアクアは、カミキに勝って世界を元に戻すことができるのか……。
それでは、どうぞご覧ください。
side:ハクア
「「READY FIGHT」」
「「「ハァァァーー!!」」」
僕たちは変身して、カミキへと駆け出していく。近くの建物の柱の陰からは、姉さんとお母さん……そして、あかねがこの最終戦を観ていた。この場にいない透さんや道長さん、ウィンさん、墨田君には、ツムリさんの救出に向かってもらっている。
「「ハァ!」」
僕たちはカミキへと、同時にそれぞれの武器で攻撃を仕掛けていく……が、
「フッ!」
「「っ!」」
僕たちに向かって手をかざすだけで、易々と止められてしまう………カミキの変身した姿の新たな力だろうか……。
「ハァ!」
「「くっ!」」
カミキはそのまま、衝撃波によって僕たちを後ろへと吹き飛ばず。
「っ!」
僕は加速しながら駆け出して、全ての方向から次々と攻撃を仕掛けていく。
「フッ!ハァ!」
「っ……」
兄さんは正面から刀で攻撃を仕掛けていく。僕はそれを邪魔しないように、側面や背面から攻撃を加えていった。
「っ!二人共やるね………それでこそ……僕の子だ……!」
カミキがそう言う中、兄さんはマントで刀を隠し、フェイントをしながら突きを食らわせていく……が、
「なら………これはどうかな?」
カミキは浮かび上がり、仮面ライダーの時に使っていたものと同じようなナイフを無数に浮かべた。そして……
「ハァ!!」
それをそのまま、僕たちに向かって発射してきたのだ。
「っ!ハァ!」
兄さんは刀で、向かってくるナイフを撃ち落していく。僕も壁を創造してその攻撃を防いだ……が、
「くっ……これは……!」
兄さんが段々と攻撃を受け始めてしまう………それを見た僕は……
「っ!ハァ!」
すぐさま兄さんのところにも壁を創造して、攻撃を防いでいく。
「大丈夫?」
「あぁ、まだ行ける……ハァ!」
兄さんが雷を纏いながら、カミキへと接近していく。それを見た僕は、
「RAILGUN」
「MAGNUM BOOSTER」
武器の形を銃に変形させて、マグナムバックルをセットし……
「BOOST TACTICAL IMPACT」
「ハァ!」
兄さんを援護するように、弾丸を放った。それは、刀を振りながら接近戦をしている兄さんを避けながら通り過ぎていき……
「ぐっ!?」
全てカミキへと命中していく。その攻撃にカミキがひるんだ隙を突いて……
「っ!」
「っ!?」
兄さんがカミキの身体に刃を押し付け……
「BUJIN SWORD STRIKE」
「フッ!」
「ぐっ!」
「ハァ!」
「ぐあっ!?」
そのまま攻撃を加え、カミキを吹き飛ばしたのだった……。。
side:???
最終戦が行われている場所が見える建物に、二人の人物がいた……。
「へぇ……『神殺しの力』……ああいうのもあるのか……」
「にしても滑稽ね~……この世界の結末は決まっているというのに~?」
そのうちの一人は、奇抜なファッションをした女性であり……もう一人は……
「まぁ、見届けようじゃねぇか………
この神話の結末を……!」
フォルスXと似たような姿の仮面ライダーだったのだ。だが、背中の九尾の尻尾の形や、腕と脚のアーマーの形……所々の模様の形や色が違っていたのだ。
「「ハハハハハ!!」」
そして、その二人はハクアたちの戦いを笑いながら観るのだった……。
side:アクア
「ぐっ……」
カミキは吹き飛ばされた後、少ししてから立ち上がり……
「ここからは……本気でいくよ……!」
そう言うと、身体から黒い霧を出して、周り一帯を覆いつくした。
「っ……まずいな……」
俺がそう呟くと……
「FINISH MODE」
「「っ!」」
そんな音が何処からか聞こえてきて、俺たちは背中合わせになって武器を構えた……そして、
「LASER VICTORY」
「っ!ハァ!」
側面から一直線に攻撃が飛んできて、それをハクアが防ぐが……
「ぐっ………っ!?」
それは、突然無数の光の弾に分裂し……
「「ぐあっ!?」」
俺たちに命中して、そのまま二人共膝を付いてしまう……。
「うっ……!?」
「!大丈夫か?」
「うん……大丈夫……!」
ハクアはそう言ったものの、また苦しそうにしていた………やっぱり、ハクアには効くみたいだ……ハクア以外には効果が薄いみたいだが……。
どうやら、俺も一緒に戦って正解だったようだ………もし、この最終戦をハクア一人で戦っていたと思うと…………それに、『神殺しの力』だけでなく、素の能力も前より強力になっている………長引かせるのはまずい……なら……!
「REVOLVE ON」
「ん……?」
俺は、左側にセットしたブジンソードバックルを外して、ドライバーを回転させた。そして……
「SET」
空いた右側にモンスターバックルをセットして、それを操作する。
「DUAL ON」
「GREAT MONSTER」
「READY FIGHT」
「フッ!」
「っ!?」
「ハァ!!」
「ぐっ!?」
モンスターを上半身に装備してから急接近し、そのままカミキを殴り飛ばしたのだ。カミキはすぐさま立ち上がり、俺の攻撃を避けようとする……が、
「なっ!?」
「っ!」
ハクアがカミキの足元を創世の力で固めたのだ………ナイスだハクア……!
「フッ!ヤァ!ハァ!」
「ぐっ!があっ!」
俺はそのまま、動けないカミキに向けてラッシュを浴びせていく。そして……
「ハァ!!」
「ぐあっ!?」
そのままハクアが創造した塊ごと破壊して、吹き飛ばしたのだった……。
side:透
「……ここだ」
俺たちはパンクジャックの案内で、ツムリが捕らわれていると思われる場所へと来ていた。一緒にいるのはパンクジャックの他に、道長とダパーンだ。そして……
「「「っ!」」」
「いた……!」
遂にツムリのいる部屋へとたどり着いた。
「ツムリ」
「皆さん!?何でここに……?」
「それはいいから……!ここから出るぞ」
そして、俺たちはツムリの拘束を解いていく………が、
「ふんっ!」
「ぐっ!?」
「「「「!?」」」」
「鼠が入り込んでいたか………それも四匹……」
俺たちの存在がジットにばれてしまった………すると……
「ぐっ……早く連れてけ!」
パンクジャックがジットの攻撃を受け止めながら、そう言ってきたのだ。だが……置いていくのは……
「ほら、さっさと行くよ?」
「っ……頼んだぞ!」
ジットをパンクジャックに任せて、俺たちはツムリを連れて外へと出ていく。
そして、無事に外に出た……が、
「いたぞ!」
「っ!あいつら何を……?」
「止めるんだ!願いが叶わなくなるぞ!!」
そこには、多くのライダーたちが待ち構えていたのだった。
「これは……」
「はぁ……厄介すぎるでしょ……」
「仕方ない……やるぞ」
俺たちはそれぞれのバックルを構え……
「「SET」」
「SET」
「「「変身!」」」
「「GRAB CRUSH OUT ZOMBIE」」
「MAGNUM」
「「「READY FIGHT」」」
ライダーへと変身する。
「この先で、フォルスたちが戦っている……お前はそこに行け」
「えっ?」
「ここにいても、あんたは足手纏いだ」
「俺たちが抑えている間に……早く…!」
俺たちは、ツムリにハクア君たちのいる場所に行くように促す。
「っ……はい!」
そうしてツムリは、ハクア君たちの下へと走っていった。
「っ!逃がすか!」
ライダーたちは、ツムリを追いかけて行こうとするが……
「RIFLE」
「「POISON CHARGE」」
「BULLET CHARGE」
「「TACTICAL BREAK」」
「フッ!」
「「ハァ!」」
「「「「「ぐああああ!?」」」」」
それを阻むように、それぞれの攻撃を加えていくのだった……。
side:ハクア
地面に脚を拘束したカミキを兄さんがモンスターで吹き飛ばした後……
「BLADE」
「BOOST CHARGE」
「フッ!」
「!?」
僕はカミキへと向かって加速していき……
「BOOST TACTICAL VICTORY」
「フッ!ハァ!!」
「ぐっ!?」
そのままフォルスクロスバスターで吹き飛ばした……が、
「FINISH MODE」
「!?」
「LASER VICTORY」
「ハァ!」
カミキは吹き飛ばされている中でも、レバーを倒して僕に向けて攻撃を放ってきた。
「くっ……!」
その攻撃を僕は、数枚の壁を創造して防ぐが……
「っ!」
威力が強力なのか、先頭の壁から割れていき、攻撃が迫っていた………攻撃の直線上にはあかねたちがいるため、回避することもできない……すると、
「SET」
兄さんがカミキに向かって駆けながら、ドライバーの右側にブーストバックルをセットし……
「DUAL ON」
「GREAT BOOST」
上半身にブーストを装備した。そして……
「READY FIGHT」
「フッ!」
そのままブーストの加速でカミキへと接近し……
「ハァ!!」
「っ!ぐあっ!?」
刀で斬って、吹き飛ばしたのだ。それと同時に攻撃も止まり……
「っ!」
兄さんに続いて、僕もカミキのところへと駆け出していく。僕たちは武器を振りにくい場所へと誘い込まれるものの……
「フッ!ハァ!」
「ヤァ!ハァ!」
「ぐっ!?」
お互いにブーストの加速を上乗せした威力の格闘術で、カミキに攻撃を加えていく。そして、その場所を抜けた後、兄さんがすかさず……
「GREAT BOOST VICTORY」
「ハァ!!」
「ぐっ!?」
ブーストバックルのハンドルを捻り、攻撃を加えていく。それに続いて……
「HYPER BOOST VICTORY」
「フッ!ヤァ!ハァ!!」
「ぐあっ!?」
左側を一回捻り、加速したパンチを連続してお見舞いし、カミキを吹き飛ばしたのだ。そんな僕の隣に、上半身の装備をブジンソードに戻した兄さんが駆け寄ってきた。すると……
「ぐっ……何でだ……?」
僕の攻撃を受けて、倒れたカミキがそう言ってきたのだ。
「この力をもってしても………何故……!」
そんなカミキに対して、僕は……
「そんなの決まってる……願いの強さだよ」
「強さ……?」
「この世界の強さって言うのは……
願いを叶えようとする意志の強さだ」
「お前の……俺たちを殺したいという、家族の不幸を望む願いよりも………俺たちの……家族を幸せしたいという願いの方の意志が強かった……それだけのことだ」
兄さんがそう言い切った後、カミキはゆっくりと立ち上がり……
「なら……その意志を…願いを……君たちを殺すことで、折ってあげよう……!」
レーザーレイズライザーのレバーを三回倒し……
「KILLING MODE」
銃口部分にエネルギーを溜め始めた。
「ハクア!」
「うん……これで………幕引きだ!!」
「DAYBREAK BOOST TIME」
兄さんはブジンソードバックルの刀を二回納刀した。僕もそれと同時に、バックルのレバーを二回倒した。
「「「……」」」
そして……
「「「っ!」」」
「LASER GRAND VICTORY」
「X BOOST VICTORY」
「BUJIN SWORD VICTORY」
カミキは引き金を引いて黒いレーザーのエネルギーを放ち、僕たちは飛び上がってカミキに向かってキックを放った。
「ハァ!」
「「ハァァァーー!!」」
僕たちの技は、互いにぶつかり合って拮抗し、周りに衝撃波を起こしていく。
「ハァァァーー!!」
「「っ!?」」
カミキは技の勢いを段々と増していったが、僕たちもそれを耐えていく………そして……
「「ハァァァーー………」」
「っ!?」
「「ハァ!!」」
「ぐああああ!?」
僕たちのキックがカミキの技を押し返し、そのまま倒すことができたのだった……。
side:あかね
「ぐっ……!」
ハクア君とアクア君によってカミキは吹き飛ばされ、そのまま変身が解除された。その隣には、銃のようなアイテムと黒いカードが壊れた状態で落ちていた。
「はぁ……はぁ……」
「勝ったん……だよな……?」
「……うん」
二人も変身を解除して、カミキの方を見ながらそう言った。因みに、カミキ自身は気絶してしまっている………すると……
「っ―――!?」
「っ!ハクア!?」
ハクア君がふらついて倒れそうになってしまうが、それをアクア君が受け止めてくれた。私たちはそんな様子を見て、すぐさま二人の下へと駆け出して行く。
「二人共………無事で良かった……!」
「ハクア君……身体は大丈夫なの?」
「大丈夫……少し疲れてるだけ……」
「でも、すぐに休んだ方が―――」
「僕なら大丈夫だから………それに、まだやることがあるしね?」
アイさんやルビーちゃんも心配そうにしていたが、ハクア君は私たちに向かってそう言ったのだ。すると……
「っ!皆さん!」
「あっ!」
「ツムリさん!良かった……無事で……!」
私たちの下に、助け出されたであろうツムリさんがやって来たのだ。他の人と一緒にいないのを見るに、透さんたちは、まだゲームに参加しているライダーたちと戦っているのだろう……。
「……無事でよかったよ」
「えぇ……そちらも……勝ったのですね?」
「うん、みんなのおかげでね?」
「!……良かった……」
ハクア君とツムリさんが互いの無事を確認し合った後……
「じゃあ……始めるよ」
「え?」
「始めるって、何を……?」
この場にいる全員が疑問に思っていると……
「……ツムリさん」
「?」
「今の……君の願いは、何?」
突然、ツムリさんにそう問い掛けたのだ。そして、ツムリさんは……
「私は……いえ…私も………誰もが幸せになる世界を……!」
ハクア君の目を見て、そう答える………すると……
「っ!?」
「え!?」
「これは……?」
ハクア君のドライバーのIDコアが白く光り始めた。その光は輝きを増していき、その眩しさに私たちは思わず目を瞑ってしまう………そして、光が収まった頃に目を開けてみると………
「……っ!ハクア様……!?」
「お前……それは……!?」
「「え……!?」」
「ハクア君……!?」
「……」
そこには、ハクア君が立っていた………けど、髪型は普段とは違い、結んでいる髪をおろしてロングヘアーとなっていて、髪色は綺麗な白色へと変化し、先の方には紫のグラデーションがあった。さらに服装も、フードのついた白っぽい色のロングコートを羽織り、内側の服装や靴も白色でまとめられていた。
何より、瞳の中の星のハイライトが普段は右目だけなのが……両目に星のハイライトがあったのだ。私には、瞳の琥珀色の綺麗さも増しているように見えた………もの凄い変わりようのハクア君に、私は思わず見とれてしまい、他のみんなも言葉を失って驚いていた……。
そんな私たちを余所に……
「……変えてみせる」
「SET IGNITE」
ハクア君はドライバーにバックルをセットして……
「REVOLVE ON」
「DAYBREAK BOOST」
「FALSE X」
白い竜巻のようなものに包まれながら変身したのだ。
「READY FIGHT」
「ハァ……!」
「「「「「っ!?」」」」」
ハクア君は、身体から創世の力のエネルギーを出し、周りにビルの高さを超えるような九尾の尻尾のようなものを出現させながら、世界を創り変えていく。そして……
「ハクア君……」
「信じるんだ………誰もが、幸せになれる世界を……!」
鐘の音が鳴り響きながら、この世界は光に包まれていくのだった……。
デザイアグランプリルール
強い願いを持つ仲間が集まれば、
理想の世界を叶えられる。
読んでくださりありがとうございました。
遂に、ハクアたちはカミキに勝利し、世界を元に戻すことが出来ました………が、その代わりにハクアは……?
良ければ、感想や評価、あれば「ここすき」の投票もよろしくお願いします。
それでは、次回もよろしくお願いします。