魔法少女まどか☆マギカ〜2人の救世主〜   作:SS好きのヨーソロー

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序章 二ノ国

 

ーーー世界には、自分と瓜二つの顔を持つものが存在すると言う。

その世界では自分と瓜二つの顔を持つものは、同じ生命の糸が繋がっていると言う。

 

自分が相手、片方が死ねば片方も死ぬ。

片方が生き残れば、またもう片方も生き残る。

 

 

そんな摩訶不思議なことがあり得るとされる世界、二ノ国。

 

 

自分たちが住む通常の世界、一ノ国と異なり二ノ国では魔法というものが存在している。

 

 

これは、そんな魔法が存在する二ノ国という世界を2度も救った英雄達のお話ーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミド大陸、バジルナ平原にて俺は横になり風に当たって黄昏ていた。このバジルナ平原、豚のようなモンスター・・・イマージェンと呼ばれる魔物たちが多く生息はしているのだが皆俺が視界に入るとビックリマークを出してすぐにその場を離れてしまう。どうやらレベルの経験値の差が大きく離れているから怯えているのだろう。

 

この世界に来てから理解した性質を自分で思い出しながらも、ただひたすらに風を感じていた。

 

この世界は、二ノ国。

魔法が使える世界で・・・俺の家族が関わっている場所だ。

 

俺の母は魔道士と呼ばれる者で魔法を使うことに長けていた。

 

それを知ったのは母が病死した時のことだった。

 

 

一ノ国・・・俺たちの住む通常世界と繋がっている二ノ国。元々母はそこに住んでいた人間だった。

 

母は魔道士として活動を続けており、賢者や上級の魔道士の補佐などを担当することが多くあったそうだ。

その中で負傷した母は魔道士としての活動をやめ、一ノ国で住むことになる。

 

そこで結婚し、俺を産んだそうだ。

しかし、父は早くに交通事故で亡くなってしまい・・・母も小学校の時に帰らぬ人となってしまった。

 

 

その時、母が最後の最後で託したものが魔道書、杖、そして扱ってきた魔術たちだった。

『この力を貴方に託す。貴方ならきっと使いこなせるから。

 

これで・・・アリーを・・・私の、最愛の友人を助けてあげて』

最後に願った母の優しい微笑みがいまだに忘れられない。

 

忘れてはいけないのだろう。

その願いのおかげで俺自身も最愛の友を、大切な仲間を手に入れることができたのだから。

「おーい!カズトぉ!こんなところにいたのー!」

俺を見かけ手をブンブンと振り走ってくるのがオリバー。

早速述べた通り、俺の最愛の友だ。

「やあオリバー。すまない、ここが1番落ち着いてね。・・・これまでのことを思い出していたんだ」

「あ、そうだったの?・・・懐かしいよね。初めて会ったのもここだったよね?」

「あぁ。・・・君が魔物の群れから逃げ応じていた時だったかな?あの時は驚いたぞ、目の前でミンチになるかと思ってヒヤヒヤしたからね」

「し、仕方がないじゃないか!僕だって初めてきた場所はわからなかったんだよう!」

「はは、まあそりゃそうだ。俺もあの時は摩訶不思議な世界を見て反応に困っていたからね。母から多少は話を聞いてはいたが、実物を見るのはまた別だからな」

「カズトのお母さんって、母さんの友達なんでしょう?・・・一回、会ってみたかったな」

「それをいうなら君の母にだって挨拶しておきたかったさ。

 

・・・それに、故人は心の中で偲ぶからこそだろ?」

「・・・うん、そうだよね!」

「まあ、あの母さんのことだ、今頃どうせ二人で天国か何かで楽しくやっているだろう。・・・君の母さんを振り回してなきゃいいけどな」

「あはは!それ母さんも言ってた、すごく行動力があってよく振り回されてたーって」

「・・・はは、なんだか想像しやすいな」

「けど、まさかさ。君に会って・・・その君とここまで冒険するなんて僕、最初は想像もできなかったよ」

「間違いない、俺だって母さんに伝授されなければこっちの世界のことには触れてこなかっただろうしな。今は君のような大切な友人ができて嬉しい限りだが・・・」

「これぞまさしく、奇跡なのかな?」

「さあな、言うなれば必然なのかもしれないな」

お互い微笑む。

まさしくこれは運命、そういうことだろう。

 

「さて、と。・・・オリバーが来たってことは何か用事があるってことだよな?」

「うん、ゴロネールの王宮で皆待ってるから行こう!」

手を差し伸ばすオリバー。その手を握り起き上がるとゴロネール王国へと入る。

 

王宮に行くと、兵士にはさわやかに対応された

「オリバー様、カズト様、国王がお待ちです、ささ!どうぞお入りください」

「はい、いつもありがとうございます!」

「わかりました、ありがとうございます。お仕事がんばってください」

 

中に入ると国王、ニャンダール14世がブンブンと手を振っていた。

「カズト!オリバー!待っておったぞ」

「国王、お久しぶりです!」

「お待たせしました国王、お変わりなく何よりです」

 

案内された場所には、マルとジャイロもいた。

「マル、ジャイロ!お待たせ」

「やっほー2人とも」

「おう、お待ちかねだぜ」

 

皆が席につくと、国王が口を開く。

「・・・さて、本当に聞くが。一ノ国にて魔力を感じたのだな?その、ミーが猫だとかいう世界で」

「ええ、少なくとも魔力を感じることがありました。今は詳しく調査はできていませんが・・・。

少なくとも、この世界で用いられる純正の魔法ではなさそうです。あれはなんというか、もう少しその・・・不快感がありますから」

そう、集まってもらったのは他でもない。

本来魔法が存在しない一ノ国で魔力を感じたからだ。

 

「・・・不快感って?」

「例えるなら、そうだな・・・ナイトメアとか、そこら辺か?少なくともタチは悪いな。

ジャイロ、魔法使いの中で怪しいものなどはいなかったか?」

「いや、調査したがいなかった。ラースが調べてるからあながち間違った情報でもないだろうな。・・・が、やけに妙なニュースがあるぞ」

「・・・なんだ?」

「人やモンスターが、不自然な死に方をすることが多くなってきたらしい」

「不自然な死に方?」

「あぁ。・・・無惨に食いちぎられている死体や、はたまた傷何一つない死体なんてものもある。こっちでも調査はされてるようだが・・・いまだに有力な情報はない。お前の言っていることと関係があるかはわからないが何かあるかもしれないだろう。・・・・・・まあ、一ノ国だとしたら俺たちは手出しできないんだけどな」

「ありがとうジャイロ。一ノ国のことは任せてくれ、俺とオリバーで調査してみる。協力してくれるなオリバー」

「うん、もちろん。具体的な地域はわかってるの?」

「ああ。日本の見滝原という場所だ、一応俺の通っている学校のある地域なのでな、実際の地で調査ができそうだ」

「見滝原!僕もそっちに行く用があったんだ」

「そうなのか?」

「うん、親戚というか・・・以前、仲良くしてくれていたところが僕のことを聞いてくれたみたいでホームステイ、というか家に来ないかって誘ってくれてさ」

「ふふ、君がいれば心強い。・・・国王陛下、少しお願いをしたいのですが良いでしょうか?」

「うむ、にゃんでも申してみよ」

「まず、ツバクロ商会に頼んで高難易度兼高賞給の依頼を俺とオリバーに優先的に回してくれませんか?

あとはMP回復アイテムを大量に欲しいのですが・・・」

「わかった、夜明けのエスプレッソを大量に手配しよう」

「ありがとうございます国王!オリバー、資金集めが重要になるはずだ。・・・一ノ国で魔法を使うことになったら、回復はアイテムしか頼りにならないからな」

「・・・だね、お金も貯めないと」

「まあまあ、一ノ国じゃ一枚10円価値になるからな。金スットコでも倒すと一気に六万だからな・・・下手なバイトより稼げるぜ」

「家賃とか、そうやって稼いでるの?」

「まあな。親戚からの援助があるとはいえいつまでも甘えるわけにはいかんさ。

「あはは、そっか。・・・なら、今日はもうお開きかな?」

「・・・ああ。国王、迷惑をかけてしまいますが何卒よろしくお願いします」

「うむ!ミーらに任せておくが良いぞ!」

ニコリと微笑む国王に礼を述べ、ゲートの魔法で一ノ国に帰還する。

 

 

見滝原での魔力事件

 

それは、思わぬ出会いと新たな戦いを運ぶのだった。

 

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