遊戯王×プリキュアオールスターズ 世界を超えた絆   作:風森斗真

13 / 30
タイトルの通り、黒衣の決闘者が所属する組織の名が明かされます
まぁ、もう知ってるよって方は多いでしょうけれどもね(^^;;


明かされる敵の名

 ウィンダが紋章を目にした瞬間、デュエルモンスターズの世界に関係しているかもしれないことを口にする。

 だが、ガスタの一族と交流のある部族の紋章ではないためか、詳細は覚えていないらしい。

 

「もしかしたら、妹のウィンなら何か知っているかもしれません」

「ウィンが?……なるほど、魔法書院の関係か」

「えぇ」

 

 魔法書院とは、フィールド魔法『魔法書院ラメイソン』のことだろうと未来は推測する。

 同じくフィールド魔法である『魔法都市エンディミオン』の中に存在するという魔法使いたちの図書館のようなもの、らしい。

 エンディミオンに存在する魔法学院で魔法を学んでいたウィンならば、ラメイソンでその紋章を見ていた可能性を指摘しているようだ。

 

「それなら」

 

 遊里はガスタのデッキが入っているデッキホルダーとは別のホルダーから、一枚のカードを引き抜き、決闘盤にセットする。

 すると、ウィンダの隣に土色のフードローブをまとった少女が姿を現した。

 背丈こそ、ウィンダよりも低いのだが、妹と言うだけあってその顔立ちはウィンに瓜二つである。

 が、性格まではウィンダには似ていなかったらしく。

 

「っ??!!」

 

 すぐにウィンダの背中に隠れてしまった。

 どうやら、極度の人見知りらしい。

 

「ウィン、急に呼び出して申し訳ないが、この紋章について何か知ってることはないか?」

 

 その性格を把握しているからか、遊里は気にする様子もなく、紋章が描かれた紙をウィンに手渡す。

 ウィンダの背中越しに、ウィンはその紙を受け取り、紋章をじっと見つめる。

 だが、一分とすることなく、ウィンは慌てた様子でウィンダの背から飛び出し、遊里に詰め寄ってきた。

 

「ま、マスター! この紋章をどこで知ったの?!」

「その紋章が入ったフードかぶった決闘者(デュエリスト)決闘(デュエル)したんだよ。そいつ、現実的立体幻影映像(リアル・ソリッドヴィジョン)でもないのにデュエルモンスターズのカードで街を破壊してやがったんだ」

超能決闘者(サイコデュエリスト)でなくても、こいつらならそれができるよ! これは、わたしたちデュエルモンスターズの精霊にとって、大敵ともいえる存在が使った紋章なんだもん!」

 

 ウィンの話では、この紋章は『オレイカルコスの結界』というらしく、その昔、『ドーマ』という『蛇神(じゃしん)ゲー』を崇拝する宗教組織が好んで使用した紋章なのだという。

 かつて、デュエルモンスターズの精霊が住まう世界もドーマによる侵攻を受け、当時、『神のカード』と呼ばれた三枚のカードを手にした最強の決闘者、武藤遊戯に問題解決の協力を依頼しなければならないほどのダメージを受けたそうだ。

 当時はデュエルモンスターズの世界だけの問題に収まらず、人間界にもドーマの魔の手が迫り、世界壊滅の危機を迎えたそうだが、協力を要請した武藤遊戯、遊戯の最強にして永遠の好敵手(ライバル)であり、遊里たちが元居た世界の経済界でトップシェアを誇っている企業『ネオ海馬コーポレーション』の前身、『海馬コーポレーション』の社長を務めた海馬瀬人。

 そして、遊戯の親友であり『素人から成りあがった凡骨』と呼ばれる城之内克也が、デュエルモンスターズの世界に伝わる伝説の竜のカードを操り、蛇神ゲーを退けた。

 それにより、ドーマは壊滅。残っていた残党も、指導者を失い、散り散りになったという。

 これが、ウィンが読んだことのあるラメイソンに保管されていた記録らしい。

 

「なら、なんでまたそのドーマが出現したんだ? それも、決闘王(キング・オブ・デュエリスト)がいた俺たちの世界とは無関係のこの世界に」

「そこまではわからない。一説では、蛇神ゲーは星が汚されたことに怒り、その原因である存在を排除して一度星の環境をリセットしようとしていたらしいんだけど、なんでこの世界なのかはわたしも……」

「そうか……ありがとうな、ウィン」

「……ん」

 

 遊里がウィンに礼を言うと、ウィンは頬を少し赤らめながらはにかみ、姿を消した。

 どうやら、自分の意思でカードの中へ戻ったようだ。

 そこまでの話を黙って聞いていたマナたちやソラたちだったが、結局、わかったことは自分たちが戦うことになるかもしれない相手が『ドーマ』という組織であるということだけで、その目的や規模は何もわかっていない。

 どうしたものかと、一斉に首をかしげていたのだが。

 

「……下手な考え、休むに似たり。これ以上、このことについて考えるには、情報が不足しすぎてると思うけれど」

「それもそうだね……」

「ここは一度、プリキュアの皆さんに声をかけて、一緒に考えてみませんか?」

 

 何もわからないことに変わりはない。

 だが、だからといってこのまま手をこまねいているわけにもいかないし、何より、今後襲撃があったとしても、遊里と未来(異世界の来訪者)だけを戦わせることは、この世界に生きている人間として看過できないのだろう。

 六花がひとまず、このことについて考えることをやめることを提案し、マナがそれに同意し、ありすがほかのプリキュアたちに声をかけ、今後の対策を一緒に考えることを提案してくる。

 確かに、これ以上情報がない状態で、ああでもないこうでもないと考えを巡らせることは時間の無駄。

 ならば、今後、彼らが襲撃してきたときに備え、どのような対策を行うことができるか。

 ほかのチームとも共有し、対応策を増やすことが今現在の最善策だろう。

 遊里と未来も、今はそうするしかないことをわかったためか、その提案に乗ることにした。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。