遊戯王×プリキュアオールスターズ 世界を超えた絆   作:風森斗真

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さて、プリキュア側の敵幹部さんも登場します
まぁ、させない手はないかなぁと思った次第で出したわけなんですがね
メンバーについては、描写でわかる方もいらっしゃると思いますが、のちのお楽しみと言うことで


みんなでお出かけ……ってまじですか?

 来ることがなかったメンバーからの連絡が未だに来ないことから、もしかしたら町ごと被害を受けているのかもしれない。

 そんな可能性に思い至り、もしかしたら自分たちの町も、という不安と焦燥にかられるプリキュアたち。

 だが、いま自分たちが戻ってドーマの構成員と対決したとして、勝つことは難しい。

 下手をすれば、自分たちが敗北してしまうことになる。

 そうなってしまったら、自分たちだけでなく、町に住む人たちを危険に巻き込むことになってしまう。

 もどかしいが、いまは戦うための力を身に着けるしかない。

 もっとも。

 

「やったーっ! 絶好調ナリぃっ!!」

「すごいな……まさかたった一日教えただけで連勝するくらいの実力になるとは思わなかったぞ」

「えへへへ♪」

 

 そんなもどかしさを感じさせることなく、彼女たちは着々と、決闘者(デュエリスト)としての力を身に着けていた。

 そのため。

 

「ある程度、実力はついたみたいだし、そろそろ自分たちの町に戻っても大丈夫なんじゃないか?」

 

 という提案が遊里から出てきた。

 そもそも、遊里は育ってきた環境の影響で極度の人間嫌いだったのだ。

 ソラシド市にいる間はソラたちの誘いを断り、一人で街やヨヨ邸の裏山を散策に出たりするほどで、四葉邸に来てからは質問攻めにあったり、決闘の相手をしなければならない状況なってしまったりしていた。

 三年間のデュエルアカデミアの生活と、そこで出会った仲間たちとの交流で多少、ましにはなっていたのだが、それでも苦痛は苦痛であったらしい。

 そのストレスへの耐久がもうそろそろ限界に達そうとしていたため、こうして自分から提案していたようだ。

 

「たしかに、いつまでもここにこもっているわけにもいきませんし、頃合いでしょうか」

「俺たちが離れても問題はないだろう……まぁ、ありすにしたら、もう少しデータ取りはしたいだろうけど」

 

 未来の言葉に、ありすは何も言わず、ただただ笑みを浮かべるだけだった。

 しかし、その笑みの雰囲気から、確かにその通りだがそれ以上のことを言ったらただじゃすまないぞ、という雰囲気を感じ取り、未来はそれ以上の言葉をつなぐことをやめる。

 

「とはいえ、せっかく集まったのですから、もう少し皆さんと楽しく過ごしたいところではありますよね?」

「……いや、俺は」

「俺も……」

「過ごしたいところでは、ありますよね?」

 

 突如、ありすの表情が凍り付く。

 どうあっても、自分たちと一緒に行動してほしいようだ。

 それが未来と遊里に対する善意からなのか、それとも未来に対する好意のようなものからなのかはわからないが。

 年下とは思えないその気迫から、遊里も未来も気圧されてしまい、どこで過ごしたいかを考え始めていた。

 

「……特には思い浮かばないな」

「だなぁ……逆に、ありすたちのお勧めは?」

「そうですわね……横浜のみなとみらい、でしょうか」

「みなとみらい?」

「えぇ。皆さんで何度か足を運んだこともありますし、何より、わたくしたちのお友達もそこに住んでいますので」

 

 なお、その友達は今回、この場にはいないらしい。

 家から少しばかり距離があるから、ということもあるそうだが、その友達もやらなければならないがあるというそうだ。

 

「なら、そこにいくか」

「それが一番だろうな」

「では、決まりですね」

 

 そういうことになり、一向はみなとみらいへと向かうこととなった。

 

 

 

 その頃。

 ドーマが拠点としている謎の空間にある祭壇には、盟主と呼ばれた人物と、複数の人影があった。

 

「計画は順調のようだね」

「ひとまずは、な」

 

 大量の白髪を頭頂に巻き上げている老婆の言葉に、盟主がうなずいて返す。

 その言葉に、シルクハットをかぶった赤毛の紳士と、目元を隠す仮面をつけた白髪の男が口を開く。

 

「だが一つ誤算があった。まさか、プリズムフラワーがデュエルモンスターズ、だったな。その世界から戦士を呼び出してくるとは」

「それも二人……一人は確か、不動遊星とかいう奴の息子だったか」

「あぁ。不動遊星本人やその仲間たち、あるいは歴代の『決闘王(キング・オブ・デュエリスト)』が来なかったことは不幸中の幸い、と言えるがな」

 

 盟主はうなるようにそう口にする。

 どうやら、遊里と未来がこの世界にやってきたことは、彼らにとっても計算外だったらしい。

 むろん、この星の意思とも呼べるものが何かしらの邪魔者を送り込んできたり、自分たちが把握していない新たなプリキュアの誕生は予測していただろう。

 だが、まさか自分たちが使う手段と同じものを使う存在がこの世界に送り込まれるとは、予想もしていなかったらしい。

 

「計画に変更はないよ。いまさら変えられるものか」

「最悪の場合、不完全であってもあのお方を復活させるには十分だろう」

「あぁ、俺たちが消滅させられたあとも闇の意思はこの星に染みつき続けていたらしい」

「バッドエンド王国のバッドエナジー。キングジコチューの闇の力、クライアス社のトゲパワワにノットレイダーの歪んだイマジネーション、ビョーゲンズの闇の蝕み。そして、アンダーグ帝国のアンダーグエナジー」

「ほかにも様々な闇のエネルギーをこの星から感じ取れるよ」

 

 それらはすべて、かつてプリキュアたちが戦い、倒した闇の勢力だった。

 むろん、それ以外にもこの星を狙う闇の勢力たちは存在していたが、それらも含め、プリキュアに敗れた後もその爪痕をわずかながら残しているようだ。

 

「その力さえ使えば、この星をリセットすることも造作もない」

「だが、まずは邪魔な決闘者二人と残りのプリキュアたちを」

「では……そろそろ、仕掛けるとしようか」

 

 盟主のその言葉に、盟主を含め、その場にいた全員が煙のように姿を消す。

 彼らの言葉を聞く限り、どうやら決戦の時は近いようだ。

 もっともそのことは、遊里も未来も、残るプリキュアメンバー全員も知る由もないことであったが。

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