遊戯王×プリキュアオールスターズ 世界を超えた絆   作:風森斗真

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誰も蛇神ゲーを復活させる、とは言ってませんし、大丈夫だよね?
とはいえ、ドーマの構成員とプリキュアの宿敵たちの目的が完全一致かどうかは伏せさせていただきますので、まだ蛇神ゲー復活の可能性は残してますよ


3、いきなりの襲撃?! ブラックホール復活なんてありえなーい!!
敵の狙いはブラックホール復活?!


 ありすの計らいでみなとみらいのショッピングモールを訪れていた遊里と未来、そしてプリキュアたち。

 それぞれに好きな場所、興味のある専門店を回り、穏やかな時間を過ごしていたのだが、その時間は突如として終わりを告げる。

 

――ジリリリリリリリリリリリッ!!

 

 火災が発生したのか、突然、緊急事態を告げる警報が鳴り響く。

 

「な、なになに??!!」

「何事ですかっ?!」

「落ち着きなさい、二人とも!」

「とりあえず、外に。未来やありすたちには避難した先で連絡するぞ」

 

 ましろ、ゆり、つぼみの三人と一緒にいた遊里はひとまず、ショッピングモールの外へ避難し、ほかのメンバーと連絡を取ることを提案する。

 その提案にましろたちは特に反論することはなく、ショッピングモールの外へと避難した。

 外へ出て開けた場所に行くと、なぎさやほのかたちだけでなく、未来もいる。

 

「遊里、無事だったか」

「あぁ。お前もな……いったい、何が」

「原因は、おそらくあれだ」

 

 未来はそう言って、なぎさたちが見ている方へ視線を向ける。

 そこには、周囲を大きな力で吹き飛ばしたのか、本来あったはずのタイルや掲示板の類はなくなっており、その破壊の痕跡の先には、複数の人影が存在していた。

 その人影に見覚えがあるらしく、なぎさたちのパートナーである妖精たちは動揺し、驚きの声をあげる。

 

「ドツクゾーンの魔女メポ?!」

「サラマンダー男爵もいるデスゥ?!」

「あれは……まさかマシュー?!」

「どうして、マシューがここに?!」

「なんで……なんであなたがここにいるの、クマタ!!」

「まさか、あれはウォープ?!」

「あなたは浄化したはず……なのになぜここにいるのです!」

 

 どうやら、プリキュアたちと浅からぬ因縁があるようだ。

 だが、遊里と未来は彼らよりも。

 

「未来、デッキは?」

「持ってきてる。決闘盤(デュエルディスク)もある……お前は?」

「こっちも同じだ。スタンディング用のデッキにしておいて正解だったかもな」

 

 決闘盤らしきものを構えている二人の人物に注意を向けていた。

 そのどちらも、ソラシド市と大貝町を襲撃した決闘者(デュエリスト)のようだ。

 

「なぎさ、ほのか! 決闘者は俺たちが相手する! デュエルモンスターズで敵の増援があることはひとまずないと思ってくれ!!」

「だが油断するなよ! まだ伏兵がいる可能性もある!!」

 

 遊里と未来が同時に、プリキュアたちの中で一番の先輩であるなぎさとほのかに大声でそう告げると、二人は左右に分かれ、決闘者にむかって手錠のようなものを投げつけた。

 その手錠を、決闘者は回避せずに受け取り、まるで何をするためのものかわかっているかのように決闘盤に取り付ける。

 

LP(ライフ)が0になった瞬間、決闘盤が破壊される手錠か」

「おいおい、まじかよ。まさか本物を見るとは思わなかったぞ」

「あいにくだが、破壊はしない。少しの間、機能を停止させるだけだ」

「決闘盤を破壊してまで、お前たちを止めようとは思わない。真の決闘者なら、こんなもの必要ないと思ってるからな」

 

 遊里としても未来としても、このような手錠は使いたくない。

 しかし、相手がどんな性格をしているか、どれだけの計略を巡らせる人物かわからない以上、デュエルモンスターズを悪用できないよう、その機能を一時的に停止させる保険を付けておきたいのだ。

 

「へっ……まあいいさ」

「俺たちとしては、お前らと決闘することが最大の目的だからな」

「そうかよ」

「なら、俺たちが勝ったらこれ以上、デュエルモンスターズでこの世界を傷つけるな」

 

 自分たちの世界の技術やエンターテインメントが、ほかの世界に存在しているというだけならばまだしも、それらを使って誰かを傷つけることは、二人にとって許せないことだった。

 

「あぁ、かまわねぇ」

「まぁ、俺たちに勝つことができれば、だがな」

 

 だが、二人もかなりの自信があるらしく、負けるつもりはまったくないらしい。

 それは未来も遊里も同じこと。

 これ以上、言葉を交わすことは必要ないと感じた四人は、ほぼ同時に。

 

「「「「決闘っ!!」」」」

 

 決闘開始(スタート)宣言(コール)を行った。

 

 

 

 遊里と未来がドーマの構成員と決闘を開始したころ。

 なぎさたちは目の前に現れた襲撃者たちに問いかけていた。

 

「なんであんたたちがここにいるの?!」

「あなたたちは倒したはずなのに!」

「まさか、またブラックホールが復活を?!」

 

 ブラックホールとは、かつてプリキュアたちが倒してきた地球を狙う闇の勢力のエネルギーが宇宙で融合し誕生した存在だ。

 さらには、ザケンナーやウザイナーという、なぎさとほのか、咲と舞が戦った相手が繰り出してくる刺客が集合体となった存在『フュージョン』、深海の闇に住まう『ボトム』という、かつてプリキュアたちを苦しめた闇の存在を生み出した創造主でもある。

 いわば、この星を侵略せんとする悪意の総大将というところだろうか。

 この世界とプリキュアのパートナー妖精が住まう世界をつなぐエネルギー集合体ともいえる光の花、プリズムフラワーのエネルギーを我が物にせんとし、プリキュアたちと戦い、敗れた。

 だが、その戦いからもノイズやバッドエンド王国、クライアス社やアンダーグ帝国という敵がこの世界に攻め入ってきたため、それらのエネルギーを吸収し、復活したのではないか。

 なぎさたちはそう考えたようだが。

 

「残念だが、半分あたりで半分外れだよ」

「ブラックホール様はまだ復活したわけではない」

「復活されるにはまだエネルギーが足りないのだよ」

「だが、そのエネルギーを手早く集める方法がある」

「それが、異世界の力、デュエルモンスターズを利用することだ」

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