歩夢は、しずくと侑と一緒に東京駅から6時56分の東海道山陽新幹線「のぞみ3号」に乗って博多まで向かい、博多から特急に乗り換えて長崎へ向かった。
新幹線「のぞみ」の車内にて。
「歩夢、その人って長崎に転校した友人の事。」
「うん、そうだよ。」
「2年の1学期まではね。」
「そうか、合宿へ行く前に転校して歩夢先輩少し哀しかったんだよね。」
「そうよね、終業式の時には送別会ですごく泣いていたわ。」
と、侑は言った。
「うん、私も悲しかったわ。」
12時00分、歩夢と侑が乗った新幹線「のぞみ3号」は定刻通り、博多に到着した。
「やっと、博多か。」
「そうよね、私駅弁買ってきますね。」
と、しずくは駅弁店に言ってお茶と駅弁を買いに行った。
「先輩、お茶とお弁当買ってきました。」
「ありがとう、しずくちゃん。」
「あっ、あれがそうね。」
そう言って、歩夢と侑としずくは博多発12時21分の特急「かもめ17号」長崎行に乗り込んだ。
ファーン!。
と、警笛を鳴らして特急「かもめ17号」は博多を発車した、特急「かもめ17号」は783系と言われる車両で博多と長崎を特急列車である、博多を12時21分に発車し、途中停車駅は鳥栖、佐賀、肥前山口、肥前浜、肥前鹿島、諫早、浦上、終着長崎へは14時28分に到着する。
「亜里沙、元気にしているかな。」
「そうよね。」
「その亜里沙さんとはどういう関係なの。」
と、しずくは言った。
「ああ、その亜里沙はね歩夢が小学生の時の一番仲良しだった友達なの。」
「その亜里沙はね、今年の6月にお父さんが亡くなられたの、それでお母さんと一緒に長崎の親戚の家に同居する事になったから、1学期の終わりに長崎の学校に編入する事になったの。」
「うん、私は侑ちゃんと一緒に亜里沙と母と一緒に見送りに行ったの。」
「確か、東京から長崎へはね寝台特急「さくら」に乗って長崎へ行ったの。」
「それで、長崎へ行って会いに行くのね。」
「そうよ。」
14時28分、特急「かもめ17号」は長崎に到着した。
そして、しずくは隣の席の人を起こそうとしたが、突然、女性が倒れた。
「えっ、この人死んでるわ。」
「どうしたの、しずくちゃん。」
「大変よ、この人死んでるわ。」
と、そこへ車掌がやって来た。
「どうしました。」
「大変なんです、この人が死んでるんです。」
「何ですと。」
暫くして、警察と駅員が到着した。
「ねぇ、これ注射の後じゃないのかな。」
「注射針のあとが、はっ、本当だ。」
「濃度の高い塩化カリウムを動脈注射すると心不全にそっくりな症状で死亡することがあるんですよ。」
「ほう、なるほど。あの、君は。」
「私は、上原歩夢です、ちょっど載っていた時に死体を発見したんです。」
「ほう、君がこの死体の第一発見者ですね。」
と、稲垣刑事は言った。
「いいえ、発見したのはしずくちゃん何です。」
「ほう、なるほど客を起こそうとしたら、その人は死んでいたんだね。」
「はい、でも死んでいたのは事実だから。」
「被害者の身元が分かりました。」
「おう、本当か」
「名前は、東京在住の清川 夏見さん、24歳です。」
「つまり、犯人は何処かで下車して逃げたって事も考えられないかな。」
「おう、なるほどね。」
「と言う事は、殺害後に下車して逃げたって事も考えられるわ。」
と、侑は言った。
「わかったわ、犯人が使ったトリックが。」
「えっ、本当なの。」
「いい、犯人はこれを利用したのよ。」
早速、時刻表で調べて見ると。
特急「かもめ17号」
博多発12時21分 発車
鳥栖着13時09分 下車
特急「有明11号」
鳥栖発13時12分 乗車
熊本着14時14分 下車
「そうか、犯人は鳥栖で乗り換えて熊本へ行ったって事か。」
「そうよ、犯人はこれを利用したって事だわ。」
「さすがね、歩夢は。」
2時間後、事件の犯人と思われる男が逮捕された。犯人の名前は瀬口飛雄馬、浮気がバレた事で殺害したことを自供した。
「又、歩夢の推理で事件が解決するとはね。」
「うん、でも何か儚い事件だったわ。」
と、歩夢は言った。
今回の短編は、歩夢ちゃんが鉄道推理は凄く迫力ですよ。
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