BALTEUS Archive   作:猪のような

14 / 16
感想が来れば来るほど私のモチベは上がる…!だから皆もっと頂戴!(ヨクバリス)てか、気付いたらAC6をトロコンしてから一年経ってたっぴ!時の流れは早いっぴなぁ…


Chapter14 とても愉快な砂漠の遠足

 

 

 

 

 

「えーっと……」

 

バルテがカイザーPMCの基地にいると判明した翌日、アビドスの空き教室の一つに、数人の生徒達と先生、ユメが集まっていた。集合したメンバーは…

 

 

連邦捜査部シャーレ顧問 先生

 

PCA副社長 梔子ユメ

 

アビドス廃校対策委員会委員長 小鳥遊ホシノ

 

アビドス廃校対策委員会書記 奥空アヤネ

 

便利屋68社長 陸八魔アル

 

便利屋68課長 鬼方カヨコ

 

ゲヘナ風紀委員会行政官 天雨アコ

 

ゲヘナ万魔殿(パンデモニウム・ソサエティー)議員 棗イロハ

 

覆面メイド水着団リーダー ファウスト

トリニティの一般生徒 阿慈谷ヒフミ

 

トリニティ正義実現委員会副委員長 羽川ハスミ

 

ミレニアムC&Cコールサイン00 美甘ネル

 

ミレニアムC&Cコールサイン03 室傘アカネ

 

連邦生徒会防衛室室長 不知火カヤ

 

SRT特殊学園FOX小隊隊長 七度ユキノ

 

SRT特殊学園RABBIT小隊隊長 月雪ミヤコ

 

以上、15名の生徒がとなっている。集まっている面子が面子なだけに何人かの生徒は緊張したり、居心地が悪そうにしていたり、白目を剥いたりしていると、オールマインドのドローンが動く。

 

『本日はお集まりいただきありがとうございます。それでは早速、ブリーフィングを始めさせていただきます』

 

そう言うとオールマインドはドローンの投射機能でホログラム映像を出しながら任務内容を伝え始めた。

 

『目標はアビドス砂漠に存在するカイザーPMCの基地、そこにいるバルテ様の救出です。この基地はカイザーにとってかなり重要な場所のようで、大量の戦力を保有しています。更に最近、兵力の増強がなされたようで、およそ二個大隊…1000人ほどだと思われます』

 

「1000人…!」

 

『人数もそうですが、兵器に関してもかなりの数が配備されています。戦車、ヘリ、パワーローダー…色々ありますが、最も警戒すべきなのはコレです』

 

するとドローンはある兵器の画像を映し出した。

 

『潜入中に発見した、カイザーの新兵器ゴリアテ。詳細な性能はまだ判明していませんが、間違いなく基地にある最大の戦力でしょう。これらの脅威を突破してバルテ様を連れて離脱するのが今回の任務の概要です。ここまでで、何か質問は?……特に無いようでしたら、こちら側の戦力のすり合わせをお願いします』

 

「はい!PCAからはMTを1個中隊…200機かな?内4機が四脚タイプになるよ。LCが30機、私が武装ヘリに乗るからそれが1機に、特務機体カタフラクトが1機ってところかな」

 

『私のACもあります』

 

「あ、そうだったね」

 

「…なんですか、その特務機体って?」

 

アコが特務機体という単語に疑問符を浮かべてユメに質問する。他のメンバーも気になっているらしく、ユメはオールマインドのドローンを見る。

 

『……何故こちらを見るのですか?』

 

「私の代わりに説明して欲しいなーって…」

 

『……特務機体、カタフラクトはPCAが開発した最強の地上兵器です』

 

オールマインドはそう言ってホログラムでカタフラクトの姿とスペックを表示する。

 

「これは……」

 

『カタフラクトは優れた装甲に強力な火器を複数搭載、更には移動能力にも優れている機体です。詳細なスペックは今表示している通りです』

 

「これは…」

 

「……これ、何のために作ったんですか?今まで見てきたPCAの兵器とは一線を画す性能じゃないですか」

 

『……カタフラクトは、エデン条約締結後にエデン条約機構(ETO)に配備される予定の兵器です』

 

「「「「…………え?」」」」

 

一瞬だけシン…と教室が静寂に包まれる、そして次の瞬間アコが驚いた表情で口を開く。

 

「ちょっと待ってください!そんなの風紀委員会は聴いてませんよ!?」

 

「正義実現委員会も聴いていないのですが…」

 

ハスミもアコに同調する様に声を上げると、オールマインドは『ふむ…?』と言ってイロハの方を見る。

 

『おかしいですね、万魔殿(パンデモニウム・ソサエティー)の方には話を通した筈ですが、それにティーパーティーにも』

 

アコは鋭い視線をイロハに向けると、イロハは逃げるように視線を逸らす。

 

「…イロハ議員?これはどういう事ですか?」

 

「睨まないでください…確かに知ってましたよ?ただマコト先輩が風紀委員会には黙っていろって言ったから黙っていただけで…」

 

「へー…そうなんですか…帰ったらマコト議長とゆっくり、ええ、たっぷりとお話しする必要があるようですね…!」

 

「ふむ…ヒフミさんは何か知っていましたか?」

 

「えっ、いや知らないですこんな兵器の事!」

 

『後この場で知っているのは…防衛室長でしたね』

 

「ああはい、知ってましたよ」

 

「そうだったのですか?」

 

「ええ…エデン条約に向けて色々してるけど、その所為でまたSRTに動かれたらお互いに損しかしないと、バルテさんは色々教えてくれるんです」

 

「……取り敢えずさ、その特務機体の話は一旦置いとかない?」

 

「そうだね、そろそろ任務の話に戻ろうか」

 

カヨコと先生がそう言うと、次にアカネが手を挙げる。

 

「PCA以外のミレニアムの戦力としては、私達C&C、コールサイン00からコールサイン03までの計4名です」

 

「うちからは以上だな」

 

『では他の学園の皆様…先ずはゲヘナ学園からお願いします』

 

「はあ…はい、風紀委員会からは委員長に私、イオリとチナツの4人に加えて、アルプトラオムとMTが二個小隊、内1機が4脚ですね。以上です」

 

万魔殿(パンデモニウム・ソサエティー)からはAC…リュウタロウ1機だけです」

 

「はぁ?お抱えの戦車隊はどうしたんですか?」

 

「いや、ヒナ委員長とランク1が不在のゲヘナとか本当に世紀末ですから。そっちは穴埋めに回しました」

 

「……それもそうですね」

 

『後は、ゲヘナと言えば…』

 

するとオールマインドの視線が便利屋68の二人に向き、他のメンバーも二人を見た。

 

「ずっと思っていたんですが、何で便利屋がここに?」

 

「……アンタのとこのACのせい」

 

「は?それはどういう…」

 

「便利屋は今回PCAから正式に依頼を受けているから、今回は味方だよ」

 

「!そ、そうよ、昨日の敵は今日の友!依頼を受けた以上、便利屋68総勢4人、しっかりと仕事は果たすわ!」

 

「正直場違い感があるけど、仕事だからね…」

 

『取り敢えず、ゲヘナは分かりました。トリニティは?』

 

「は、はい!トリニティからはL118牽引式榴弾砲の支援砲撃部隊が出ます!」

 

『L118…なるほど、分かりました…そういえば、何故羽川様がこちらに?』

 

「今回はヒフミさんの補佐をするようにと、ナギサ様から命令を受けました。最初はよく分からなかったのですが…」

 

ハスミはそう言ってブリーフィングに参加しているメンバーを見る。

 

「確かにコレはヒフミさん一人には荷が重いですね…」

 

「というか、おかしいのは正義実現委員会の副委員長よりもそちらの一般生徒では?」

 

「確かに…」

 

「ヒフミさんはナギサ様より今回の作戦を任されているので」

 

((((何者なんだあの一般生…))))

 

「あ、あはは…」

 

『トリニティも分かりました…次はアビドス、お願いします』

 

「うん、アビドスからは私含めた5人、内一人、隣にいるアヤネが武装ヘリのパイロットを担当、他にはACオフェアリスとMTを1小隊。これで全部だよ」

 

『確認しました、最後に連邦生徒会』

 

「はい、こちらからはSRT特殊学園のFOX小隊の4名とRABBIT小隊の4名となります。内、RABBIT小隊は武装ヘリを一機保有しています」

 

『コレで全部ですかね。次はどう動くかですが…これは先生に任せようと考えています』

 

「そうだね、アビドスとしては異論は無いよ」

 

「便利屋もよ!」

 

「C&Cも先生に任せます。構いませんよね、部長?」

 

「ああ」

 

「ヒフミさん、先生の実力は一緒に戦った事がある私が保証しますので、先生に任せましょう」

 

「そ、そうですね!」(実はブラックマーケットで私も先生の指揮下で戦ったなんて言えません…)

 

「あ、こっちはリュウタロウだけなんでお任せします」

 

「皆さんがそこまで言うなら…風紀委員会も異論ありません」

 

「先生のご活躍は耳にしていますが…まあ、コレは現場に出るお二方にお任せします」

 

「一先ずは異論ありません」

 

「私も大丈夫です」

 

『ありがとうございます。それでは先生、後はお願いします』

 

「うん、それじゃ皆───作戦を立てようか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ……暇だな」

 

「おい、気をつけろよ。理事に見つかったらなんて言われるか…」

 

「どうせ今は中で仕事中だろ…はぁ…」

 

カイザーPMCの基地にて、二人のカイザー兵が基地を哨戒しながら話し合っていた。

 

「それにしても、最近人が増えたな…」

 

「やはり、前の戦闘で上の方でも色々あったんだろう…あんなことがあったからな…」

 

「結局、前のビナーとの戦闘に乱入した()()は何だったんだ?」

 

「さぁな…だが、アレもビナーと同じで撃破目標になったらしい」

 

「はぁ!?おいおい、ビナーに加えてアレと戦えって…俺たちを何だと思ってんだ…?」

 

「使い捨ての駒程度だろうな…はぁ…」

 

二人して肩を落としていると…

 

ヒュゥゥゥゥゥゥゥ…

 

「ん?」

 

「どうした?」

 

「いや、何か変な音が…」

 

「変な…!?」

 

ヒュゥゥゥゥゥゥゥゥ!!

 

「伏せろっ!!」

 

ドゴォォォォォォォン!!

 

その瞬間、基地は砲撃の雨に晒され、開戦の狼煙が上がった。

 

『先生、砲撃が着弾しました!』

 

「ありがとうアロナ。先行部隊の皆、今の内だよ」

 

『『『『了解』』』』

 

 

 

 

 

「何だ、何が起こっている!?」

 

カイザーPMC理事は突然の砲撃音に慌てて基地の司令室に駆け込んだ。

 

「理事、敵襲です!」

 

「そんな事は分かっている!敵は何処のどいつだ!?」

 

「接近中の機影を発見、現在確認中です…こ、これは…!?」

 

「どうした、分かったのなら報告しろ!」

 

「接近しているのは武装ヘリが三機、輸送ヘリが一機、多数のLCとAC二機!PCAに…アビドスとSRTのマークです!」

 

「なんだと、SRT…!?」

 

「敵機、防壁の上を通過して基地に侵入!アビドス、SRTの武装ヘリ、及び輸送ヘリから敵部隊が降下しました!」

 

「今すぐ侵入者どもを排除しろ!この基地の兵力ならこの程度ッ!?」

 

すると司令室に揺れが起こり、カイザー理事は僅かに体制を崩す。

 

「今度は何だっ!?」

 

「…!?り、理事、正面ゲート側の防壁の一部が…崩落しました…!」

 

「何だと…!?」

 

「正面ゲート方面より接近する武装勢力を確認!PCAのMT部隊に…ゲヘナの勢力も確認しました!」

 

「な、ゲヘナだと…!?」

 

理事が動揺していると、兵士の一人が「り、理事、コレを!」と言って司令室のモニターに進軍する部隊の映像を出すと、その中に見慣れない兵器があった。

 

「な、何だあの兵器は…!?」

 

「詳細なデータ無し、PCAのマークは確認出来たので、恐らく新たに開発された新型かと…!」

 

「理事!先ほどの砲撃について報告が!」

 

「ええい次から次へと…!」

 

「先ほどの砲撃は、トリニティのものです!トリニティのL118牽引式榴弾砲による砲撃部隊が展開されています!距離は──」

 

「────」

 

理事は唖然とした、今の報告を聞く限り、今この基地はゲヘナ、トリニティ、ミレニアムの三大校の部隊に襲撃されており、そこにSRTまで加わったとなれば、連邦生徒会まで敵に回っている、という事だ。

 

「り、理事…?理事!指令を…!」

 

「──はっ!?」

 

部下の呼びかけにより、ハッとした理事は指令を出す。

 

(落ち着け、奴等の狙いは……やはり古帯バルテか?どうやって奴がここにいると知った?いや、そんな事は今はどうでも良い!奴らの狙いがあの生徒なら、この施設の地下を目指す筈。ならば…!)

 

「付近にいる兵をこの建物に集めろ!奴等の狙いはここの地下だ、近寄らせるな!ヘリやLCに対しては対空装備と、こちらのヘリで対処!それ以外の兵は正面から来る敵の対処に回れ、戦車は動かせる物は全て正面側の防衛、パワーローダーは数を確認した後、半数に分けて基地内の敵と基地外の敵にそれぞれ当たらせろ。ゴリアテも出せ!新型には新型で対抗してやる!急げ!」

 

「「「「「了解!!」」」」」

 

司令室にいるカイザー兵達が、基地にいる他の兵士達に通信を始めると、理事は忌々しげにモニター画面を睨み付けた。

 

 

 

 

 

 

 

『おー…壁が一部吹き飛んだよ()()!凄いねこのカタフラクトって奴!』

 

『そうだな』

 

アルプトラオムは自分をトラと呼んだ、隣に並ぶタンク型に目を向ける。

 

 

【挿絵表示】

 

 

AC リュウタロウ

 

機体構成

 

頭部 HS-5000 APPETIZER

 

コア CS-5000 MAIN DISH

 

腕部 DF-AR-09 TIAN-LAO

 

脚部 LG-022T BORNEMISSZA

 

 

武器構成

 

右手 DF-GA-08 HU-BEN

 

右肩 EARSHOT

 

左手 SG-027 ZIMMERMAN

 

左肩 WS-5001 SOUP

 

アリーナランク5に位置するゲヘナの万魔殿(パンデモニウム・ソサエティー)所属のタンク型AC。ミサイルをばら撒きながら接近し、ガトリングとショットガンで威圧し、隙あらば大口径のグレネードキャノンで消し飛ばすという物騒な機体構成。

 

『それにしてもお前も大変だな、いきなり駆り出されて』

 

『大丈夫大丈夫どうせ暇してたんだから〜!けどさぁ、僕タンクとしてカタフラクトに負けてる気がするんだけど…』

 

『コイツ、正面…コアMTへのの被弾をあまり想定していないそうだ、懐に入り込めれば割と簡単に倒せるらしい』

 

『え、そうなの?』

 

『そういう不安要素を補う為に壁役のお前がいるんだ、任せたぞ』

 

『うおおお!めっちゃやる気出て来たー!!』

 

「相変わらず元気ですね…」

 

「見た目の威圧感は凄いけど…」

 

『まぁリュウはいいだろう…私的にはこちらの方が気まずいのだが…』

 

そう言うとアルプトラオムはすぐ側に居る便利屋68の面々に目を向ける。

 

「な、何よ」

 

『いや、次会う時捕まえる気だったからな…後、伊草ハルカをどうにかしろ』

 

ハルカがぶつぶつと呟きながらアルプトラオムを睨んでおり、アルとカヨコが慌てて諌める。

 

『何故便利屋が…』

 

「大丈夫ですよ、昨日、昨日敵は今日の友って言ってましたから」

 

『そうなのか…先生はさっきから何故私とリュウやカタフラクトの写真を撮っているんだ?』

 

「はぁはぁ…カッコいい…!」

 

『先生!落ち着いてください!』

 

「……そろそろ交戦距離に入る。二機とも、先陣は任せたわ」

 

『了解、行くぞリュウ』

 

『はいはーい!』

 

アルプトラオムとリュウタロウはヒナ達の側を離れて先行して行った。

 

「私達も続くわよ、突入部隊が少しでも動きやすくする為に敵部隊の気を引き続ける。予定通り、MTの指揮はアコとカヨコに任せる。総指揮とカタフラクトは先生に任せるわ」

 

「うん、じゃあ皆、始めるよ!」

 

一方基地内では…

 

「目標がいる建物内への侵入成功」

 

「意外と簡単だったわね」

 

「監視カメラは?」

 

「RABBIT3がハッキング済みです」

 

「流石はSRT、心強いですね」

 

バルテがいる施設に侵入したアビドス対策委員会、C&C、FOX小隊、RABBIT小隊(アヤネとモエはヘリのパイロット為不在)は周囲を確認する。

 

「じゃあ、予定通り4チームで別れて、バルテを捜索しつつカイザーの黒い証拠を出来るだけ回収するって事で」

 

「外じゃ他の突入組が暴れ回ってんだ、急ぐぞ」

 

「ハッキングもいつまで有効か分からないしな…では、後で落ち合おう。RABBIT1、他の隊員もあまり気負う必要は無いからな」

 

「うん、皆なら油断しなければ大丈夫だよ、ね?」

 

「ああ」

 

「先輩…ありがとうございます。先輩もお気をつけて」

 

そして四つの小隊はバラバラに動き始め、施設の攻略を始めたのだった…

 

 

 

 

 

 

「……なあ黒服、なんか上が騒がしくないか?」

 

「ククッ、軍事演習でも始めたんじゃないでしょうか?」

 

「それ昨日やってなかったか?というか、凄い揺れるがこれ基地内でやって大丈夫なのか?」

 

「やってるんだから大丈夫なんじゃないでしょうか?」

 

「………」

 

バルテは黒服をジーッと睨むが、黒服の表情は変わらなかった。

 

 

 

 

 

 

 

『うわっ!何かデカブツ出て来た!!』

 

『委員長殿、アレは?』

 

「情報にあったカイザーの新兵器ね…先生」

 

「うん、カタフラクトを前に出すね、皆、援護お願い!」

 

「任せてちょうだい!」

 

『リュウ、私達で気を引くぞ』

 

『もう、人使いが荒いなぁ!』

 

「お前ACだろ!」

 

『イオリちゃん良いツッコミだね!因みに先生に足舐められたって本当?』

 

「何で今そんな話をするんだ!?」

 

「あなた達真面目にやってください!!」

 

『あ、グレネード撃ちまーす』

 

「え、待って私近く居るって!!」

 

ドゴォォォン!!

 

「お前やったな!?」

 

『当たって無いでしょ!?』

 

『イオリ、巻き込まれるぞ!』

 

「言うのが遅い!」

 

『違う、ゴリアテが倒れる!』

 

「え?あぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

「……何か楽しそうだね」

 

「カイザーがちょっとだけ可哀想に思えてきました…」

 

数の差はカイザーにあるものの、ヒナとカタフラクトの火力や他メンバーやAC二機の活躍により戦闘は有利に進んでいた。

 

「アロナ、中にいる皆はどうかな?」

 

『はい!ホシノさん達は既にバルテさんがいる施設に侵入しています。他の皆さんに関しても問題は無さそうです!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『オールマインド、LCは後何機ですか』

 

『18機です』

 

「敵のヘリは全て落としました!」

 

「最初の砲撃に、私達のミサイルやグレネードの一斉掃射で大分やっちゃったからね…アレ、気持ちよかったぁ…!」

 

『後はどうします?このままいけばバルテ様が出て来る前に付近の敵は掃討出来そうですが』

 

「正面側の援護にでも行く?」

 

『退路を確保しなければいけませんし…』

 

『ですが必要でしょうか?見た限りあっちも凄い蹂躙してますが』

 

「取り敢えず、皆んなが出て来るのを待とっか」

 

 

 

 

 

 

「……なあ黒服、絶対何か起きてるだろう」

 

「ビナーでも襲って来たんでしょうか?」

 

「黒服?」

 

「…ふむ、バルテさん、予定されていた研究は全て完了しました。これで終わりです」

 

「やっとか…はぁ…」

 

バンッ!

 

「救助対象確認!」

 

「!?」

 

「動くな、手を挙げろ!!」

 

「クックックッ…」

 

「FOX小隊!?何故ここに…」

 

「「「「それはこっちの台詞!!」」」」

 

「あ、皆〜?バルテちゃん見つけたから今から出るよ〜」

 

状況が飲み込めていないバルテは困惑していると、ユキノが拘束された黒服に目を向ける。

 

「バルテ、この大人は?」

 

「あ、ああ、そいつは私をここに連れて来た大人だ」

 

「そうか…悪いが、貴様には訊きたい事がある。付いてきてもらうぞ」

 

「ククッ、構いませんよ」

 

黒服は余裕そうな態度でそう言い、ユキノはそんな黒服に不気味な感覚がしたが、二人を連れて地上を目指し始めた。

 

 

 

 

 

「つまり何だ、私がこの基地にいるのが分かったから皆心配になって助けに来たと?」

 

「そう言う事だ」

 

「慕われていますねぇ」

 

「というか、何故バレた?オールマインドがバラしたのか?」

 

「いや、電話でタレコミがあったらしいけど」

 

「タレコミ?私がこの基地に居ると情報を流す奴など……あ…」

 

バルテは黒服を見る。

 

「やってくれたな黒服」

 

「はて、何の事でしょう」

 

「コイツ…」

 

「お、バルテ!」

 

すると他の3チームが合流した。

 

「皆…」

 

「ったく、何でこんな事したんだよ」

 

「いや、それは…」

 

「取り敢えず無事で良かった……」

 

ホシノはそう言うと黒服を睨む。

 

「お久しぶりです、暁の…いや、小鳥遊ホシノさん」

 

「黒服…私の次はバルテを狙うなんて、懲りない奴だね、いっそここで…!」

 

「やめろホシノ、今は脱出が最優先だ」

 

「……分かってる、行こう」

 

そうやって合流した一行は上に上がり、そして建物から出ると…

 

「…うわ…」

 

そこにはボロボロになった基地の光景が広がっていた。

 

「あっはは!ボロボロだね!」

 

「ん、静かになった」

 

『あ、皆出て来た。バルテちゃん!帰ったら説教だからね!』

 

「ユメさんまで…はぁ…何故こんな事に…」

 

「そういえば、他のチームは何か収穫はあったか?」

 

「いや、適当に敵をボコっただけだな」

 

「私達も、敵の司令室見つけたからそこ破壊しただけ」

 

「私達は幾つか書類を確保しました」

 

「お、ナイス〜流石私達の後輩!優秀だね〜」

 

「よくやったRABBIT小隊。初任務でコレなら上出来だ」

 

「ありがとうございます!」

 

「じゃあ後は皆で帰るだけですね〜☆」

 

「ああ、じゃあヘリに乗って…」

 

すると、その場に居た生徒達は地面が揺れるのを感じた。

 

「ん?」

 

「あっちまだ終わって無いの?」

 

「いや、違う…戦闘音はしないこれは…」

 

『はぁ!?何あれ!!』

 

『み、皆さん、後ろ!!』

 

『ええっ!?』

 

上からモエ、アヤメ、ユメが驚きながら声を上げ、その言葉にバルテ達は一斉に振り向くと…

 

「「「「「────は?」」」」」

 

「クックックッ…!!」

 

───そこには、6本の足を持つ、蜘蛛を彷彿とさせるような、白い巨大な兵器があった。防壁を悠々と超えるその兵器は、機体の中央の天辺にある砲台をバルテ達に向けると、赤い光が収束していく。

 

「っ!!退避ッ!!!!」

 

咄嗟にユキノが叫び、各々が動き出した瞬間──

 

 

赤い閃光が、放たれた。

 

 

 

 

 




先に言っておきます。コーラルは無いです!無いですよー!安心してくださいねー!カイザー可哀想…アイツらただ巻き込まれただけ…いやよく考えたら自業自得だわ。感想待ってますからね!ね!後高評価も!(ヨクバリス)あ、因みにあの海蜘蛛原作サイズっす。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。