いつも調子に乗ってるのに、責められると弱くて、根暗な女の子って可愛くない?   作:TS大学生(予定)

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模試も近いのに何してんだ私……




でも幻覚だから!でも幻覚だから!!

実質夢日記よね、これ。


タグどんなの付けるべきか募集します。感想に送って頂けると幸いです。お願い♡


2.小栗音寧の場合(音寧視点)

「まったく……」

菜奈先輩。いや、アイツに先輩なんて付ける必要は無い!菜奈、私を悩ませる問題児。私は日常的にヤツに襲われてる。ヤツは私に小学生みたいなちょっかいをかけてくるのだ。それも毎日!

 

「おはよー音寧」

「あ、おはよレイカ」

「うぃーおっはー」

 

私は、菜奈から逃げて、ひとりで教室に入った。教室には、既に私の友達も何人か居る。レイカは、私の信頼できる友人の1人だ。

 

「レイナは?」

「来てなーい。遅刻じゃね?」

「えー…レイナって、次遅刻したら指導なんじゃなかった?」

「おー?………あー、言ってたわ。おつ。寝坊するのが悪いよ」

「まぁそれはそう」

「うちらJKは朝早いからねー。ちょっと寝坊したらすーぐ遅刻だよ」

「…………?」

「……そうだった。音寧はノーメイクなんだっけ。…いやスッピンでそれってズルすぎでしょー!その顔面寄越せ!このこのー!」

「へへーん!天然モノだもんねー。羨ましい?」

「このクソガキー!」

「きゃー!」

 

 

レイカとふざけ合う時間はとても楽しい。ちなみに、レイカとレイナは所謂陽キャで、クラスのリーダー的な存在。入学したての頃、モデル事務所のしつこい勧誘から助けて貰って以来の付き合いだ。

 

レイカとレイナもモデルをしている。助けてもらった成り行きで私も同じ事務所に入ることになったけど、みんな良い人で居心地がいい。

 

 

 

 

 

 

キーンコーンカーンコーン!!!

 

 

 

しばらくして、チャイムが鳴った。クラスメイトは、レイナ以外

皆席に着いていて、レイナの席だけがポツンと空いていた。

 

「はーい。出席とりまーす。居ない人は手を挙げてくださーい」

 

当然、誰の手もあがらない。

 

「はーい、休みはゼロと。じゃあ1限目の準備してくださーい」

 

そう言うと、私達の担任ではない非常勤らしき先生は帰った

 

 

「…やば」

「音寧行こー。次家庭科室だよー」

「あ、うん!待っててー!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……………………………………

 

「いや前髪決まんなくてさぁ?マジピンチやん?そりゃ遅刻もしゃーなしよね」

「でも指導なんでしょ?次」

「まぁねー。まぁ誤差誤差。どーせ大学とか行かんし」

「え、レイナ専門行くん?」

「多分ねー、美容系のどっかかなー」

「マジかー。ウチと一緒にキャンパスライフ送ろーよー」

「無理無理。進学の前にまず進級だし」

「そのレベルかい!」

「音寧の声でっか!!」

「みんなこっち見てるって」

 

 

結局、レイナが学校に来たのは3限目が終わってからだった。そして、今は昼休み中。3人で机を囲んでお弁当を食べる所だ。

 

「てかさ、音寧のストーカーいるじゃん?」

「あぁ、菜奈センのこと?」

「…菜奈がどうしたの?」

 

レイナが、あの菜奈の話題を振ってくる。私は少し嫌な気持ちになった。なぜレイナから菜奈の話が出てくるのか。

 

「いやさ、菜奈センってさ?言動ぶっ飛んでてみんな気づかないけど、実はめっちゃイケメンなんよ」

「それ、私も言おうと思ってた」

「はぁぁぁぁあ!!!どこが!?」

「いやいやいや、見たまんまよ。あれ、美容に気遣い出したら王子サマ系になるタイプよマジで」

「それ!なんか真顔だとキリッとしてるんよね。猫背とか髪とかダメダメだけど、あれはマジでダイヤの原石だね」

 

 

いつもの冗談だと思ったが、真面目な顔して話している所を見て、本気で言ってるんだと分かった。もちろん私は…

 

 

「いやいや!いやいやいやいや!!よく見ろって!ただの変態セクハラ野郎だって!」

「野郎ではなくない?」

「いいよ!今は!」

 

 

なんだかんだ、レイカ&レイナとの付き合いも長い。だから、次に何を言い出すかも予想がついていた。それが嫌だった。

 

 

「ねぇ音寧。菜奈センと仲良いんだし、モデルに興味無いか誘って」

「絶っっッッッたいイヤ!!!!!」

「うわ声デカ」

顔が赤くなっていくのを感じる。大きな声でクラスメイトの注目を集めているからでは無い。怒りからでもない。これは、この感情は………?

 

「えー?なんで嫌なん?誘うだけよ、誘うだけ!お願い!事務所がデカくなれば給料も増えっからさー」

「………!……あーね。なるほど。いやー!ごめん音寧!うそうそ!やっぱ全部嘘だよ!」

「はぁ?レイカ何言ってん…むぅ!んんん!」

 

レイカがレイナの口を後ろから塞いだ。そしてレイナに何か言って、結果レイナはクラスから出ていった。

 

その後、私の側までやってきて、、、

 

 

「ねぇ、嫌なんっしょ。菜奈センがモデルすんの」

「あ、当たり前じゃん!菜奈なんて入れたら、事務所の格が」

「違うよね。ねぇ音寧。嫉妬してんでしょ」

「はぁ?!」

「分かるよ音寧。私もそうだった。自分だけの菜奈センが、他の人に見られるのが嫌なんでしょ?」

「ち、ちがう!」

「違くないよね。レイナが菜奈センの話振った時に、嫌な反応したの。あれ、菜奈センが嫌いだからじゃないよね」

「…」

「菜奈センのことを、ウチらにも見て欲しくない。菜奈センの良いとこは、私だけが知ってるいればいい。そう思ったんでしょ」

「…………」

「ねぇ、その感情、なんだか知ってる?」

「……わかんない」

 

 

そう答えると、レイカがニヤッとして、もったいぶって間をとる。綺麗なはずのレイカの顔が、なんだか醜く歪んだ気がした。

 

 

 

 

 

「独占欲…って言うんだよ、それ」

 

 

 

 

嫌だった。他の不特定多数にも、親友のレイカやレイナにだって、菜奈の事を見て欲しくない。

 

 

菜奈の良さを知ってるのは、私だけでいい。

 

菜奈の相手をするのは、私だけでいい。

 

 

菜奈の暖かさを知っているのは、私だけがいい。

 

 

 

菜奈が好きなのは、私だけ。

 

 

それでいいんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レイカの声が、私を現実に連れ戻す。

 

「ほら、自覚した?音寧、アンタ菜奈センの事好きっしょ?」

「…………うん」

「じゃあ、菜奈センともっと絡みたいでしょ?」

「……うん」

「じゃあそのツンデレやめなー」

「うん…………はぁぁああ!?ツンデレじゃねーし!」

「いや、音寧はツンデレだよ」

「ツンデレじゃない!」

「いや、無理あるって」

「ツンデレじゃ!!なーーーいいい!!!!」

 

 

私は、確かに菜奈のことが好きかもしれない。けど!断じてツンデレなどではない!私はツンデレじゃない!

 

 

「まぁ、なんでもいいけどさ、あんまりツンツンすんなよ」

「あ”あ”?!」

「好意なんて、言わなきゃ伝わんないよ。特に同性じゃね」

「……なんか、自分はオトナみたいな言い方すんじゃん」

 

 

確かにレイカの話は身になったが、私は、レイカの、その話しぶりが気になった。まるで自分が恋愛マスターかのような、全部見通してます、って感じが気になった。この!レイカのくせに!!

 

 

「別に。ただの体験談だよ」

「ふーん…は?体験談?」

「うん」

「誰と?!」

「分かるっしょ?」

「え?!…………………………もしかして、…レイナ?」

「そ、実際、伝わってないっしょ?私の''好き''」

「気づかなかった……………」

「説得力あるっしょ?」

「…ある」

 

 

まさかの展開で、呆気にとられたが、同時に確かに説得力がレベチだった。まさか、本当に恋愛マスターなのか………?

 

 

「今いいけどさ、いずれ、向こうに気ぃ遣わせちゃうよ。そしたら、あからさまに避けられ始めて、話しかけて来なくなって、ついには全くの赤の他人に………」

「うわぁーー!怖いこという言うなよー!!!」

 

「ただいまー!ジュース買ってきたー!」

「お、来たね」

「ジュース買いに行かせてたの?」

「そ、目の前じゃ話せないでしょ?」

「まぁね」

「ねぇ何の話ー?うちも混ぜろし!!」

「うわぁ!寄りかかって来んな!」

 

 

やっと分かった。自分の気持ち。

 

これからは、素直に……は………なれないかもだけど

 

少しだけ、菜奈に甘えて

 

少しだけ、菜奈に優しくなれるかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

「でさ!やっぱり、男は運動部かいいのよ!」

「あ、そうなの?」

「え、でもウチは結構オタクとか好きだよ」

「ええー?!以外ー!」

「………………?」

「音寧?どしたん?」

「あ!いや、なんでもない!」

「どしたん音寧、好きぴでもいたかぁ?」

「…はぁ!?いねぇし!好きぴじゃねぇし!」

「お?怪しいぞ音寧ぇ?白状しろ!」

「はくじょーしろー!」

 

「うわ!こっちくんな!」

 

 

 

今誰かいたような…………気のせいかな?

 

 

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