チート転生者ただ1人の精霊を思いて   作:悲報神

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琴里編ラスト


第十五話 五年前…

少し前──

 

士道side

 

士道「琴里。今すぐ着替えてアミューズエリアに集合だ」

 

琴里「は?あぁ……フラクシナスから指示が出た? こっちじゃ上手くいきそうにないから遊園地エリアに変更ってこと? ふん、まぁ構わないけど」

 

士道「いいや」

 

 

 

 琴里はフラクシナスから指示が出たのだと思い肩をすくめるが、士道が琴里の言葉を遮るようにそう言って、そのまま右耳に手を当てると、インカムを外してテーブルの上に置いた

 

 

 

琴里「……っ、士道?」

 

士道「俺、実はプールより遊園地の方が好きなんだ」

 

琴里「はぁ……?」

 

士道「十香と四糸乃はジャングルクルーズに行かせてるから大丈夫だ。遊ぶんだよ!久々の遊園地だ、楽しみで仕方ない。疲れて眠っちまうまで遊びまくってやる。覚悟しとけよ、琴里」

 

 

琴里「は、はぁ?」

 

 

 戸惑っていた琴里は、そのまま士道に手を引かれていき遊園地エリアへと移動した士道と琴里は、巨大フリーフォールやジェットコースター、お化け屋敷など各種アトラクションで遊んだ。

 

士道「あー……ちょっとやべぇわ。遊園地舐めてたわ。超楽しいわ」

 

琴里「ふん、子供なんだから。高校卒業までにはおしめが取れるといいわね」

 

士道「スプラッシュコースターではしゃいでたお前に言われたかねぇ」

 

琴里「な、なんですって!?…ふん……まぁいいわ、疲れたし。それに……まぁ、つまらなくはなかったし」

 

士道「ん、そか」

 

 

 そう言うと士道は大きく身体を伸ばした

 

 

士道「しっかし……遊園地なんて来たのどれくらいぶりだったけか。父さんも母さんもほとんど家にいないから、随分……」

 

琴里「五年前よ」

 

士道「え?」

 

 

 

 琴里は即座そうに答えると、士道は素っ頓狂な声を発した。琴里は一瞬ハッとした顔を作ったが、仕方ないと言った調子で、言葉を続ける

 

 

 

琴里「家族みんなで遊園地に行ったのは、五年前が最後。それからは一度も行ってないわ」

 

士道「よく覚えてるな。そっか……五年も前になるか」

 

 

 五年前、それは五河家が最後に遊園地に行った年でもあり、琴里が精霊になった年、そして……鳶一折紙の両親が死んだ年でもある。士道は無言のままベンチを立つと、隣に座った琴里と向かい合う位置に足を落ち着けた

 

 

琴里「え、あの、その……もしかして」

 

士道「琴里」

 

琴里「ふぁ、ふぁい……っ!」

 

 

 士道が静かに名前を呼ぶと、琴里が間の抜けた声で返す

 

 

琴里「し、士道……? その、うん、まぁ確かにそろそろ頃合いだとは思うんだけど……その、せ、せめてもう少し、ひとけのない場所にいかない?」

 

士道「なんでだ?」

 

琴里「な、なんでって……」

 

士道「別にいいじゃないか、ここで」

 

琴里「っ……!」

 

 

 

 士道の言葉を聞いた琴里は、赤くなっていた顔を更に赤くすると、声にならない叫びを上げた

 

 

 

士道「その、だな、琴里」

 

琴里「な、なに……」

 

士道「訊きたいことがあるんだ」

 

琴里「き、キスしたいとかそんなはっきり……って、え?」

 

 

 

 真っ赤になっていた琴里は、キョトンと目を丸くする

 

 

 

士道「え、えぇと? 悪い、琴里は今──」

 

琴里「う、うるさい! 何よ、訊きたいことって。早く言いなさいよ!」

 

士道「あ、あぁ……」

 

 

 

 少し話の行き違いがあったようだが、士道はこほんと咳ばらいをして琴里の目をジッと見つめ直す

 

 

 

士道「あのだな。琴里。おまえ五年前──」

 

 

 

 その瞬間、士道は周りの音が少し遠くなるのを感じる、それがASTの展開する随意領域(テリトリー)のようだと思った直後、上方から琴里のいる場所に向かって何かが向かってくるのが見え、凄まじい爆発音が響き渡る、何が起こったのかわからず、しばらくの間身体を硬直させるが、士道の身体には傷一つついていない

 

 

士道「琴里!」

 

 

 煙が晴れ、琴里のいた場所が見えるようになると……琴里の座っていた場所は粉々に破壊されていた。そして上空に居たのはCRスーツを身に纏い、その背後に小型の戦艦のような兵装を装備した折紙だった──

 

士道side end

 

 

透明化し遊園地エリアに着くと琴里と折紙が戦闘をしていて琴里が優勢だったが…

 

折紙「イフ……リート……ッ!」

 

 

 絶体絶命の状況であるにも関わらず、琴里を憎々しげに睨みつけた折紙の言葉に対し、琴里もまた不機嫌そうに表情を歪める

 

 

琴里「嫌な名前を知っているわね。一体どこで調べたのかしら?」

 

折紙「そうやって……殺したの? 五年前……私のお父さんと、お母さんを──ッ!」

 

琴里「え…」

 

琴里はひどく動揺しているようで再び折紙の攻撃が始まり士道が止めようとしたが折紙は聞く耳をもたず攻撃を続けようとしたが、十香と四糸乃が駆けつけ折紙の相手をし始めた。

 

「二人がかりとはいえ完全な霊装ではない…今の折紙相手ではあまり長くは持ちそうにないな…」

 

ふと士道の方を見ると琴里の霊力封印は終わったみたいだ。

 

士道「今のは…」

 

琴里「思い出した…五年前、あの時…あそこには…」

 

しかし折紙は止まらず…

 

「十香と四糸乃も限界が近い…まったく…」

 

 

透明化を解除し、つま先で床を叩く。すると床の至る箇所から数十の火柱が上がり、鋭利な槍の様な形に変形する。

 

「(一応、手加減はしてやる…死ぬなよ、鳶一折紙…)」

 

十香「むっ…あやつは…」

 

 

四糸乃「!?」

 

 

フェニックス・スピア(鳳 凰 幻 槍)!!」

 

 

ミサイルのように発射された無数の炎の槍が折紙目掛けて飛んでいく。折紙は随意領域(テリトリー)で防御するが防ぎきれずに武装を破壊され墜落、士道が折紙の説得し始めたが折紙は気絶したので俺は隙を見てその場を去った。

 

◇◆◇◆◇◆

 

オーシャンパークをでると百原達が待っていた

 

汐音「あっ、鳳条君!よかった…急にいなくなっちゃったから…」

 

「悪かった、また腹痛が酷くなってな…トイレに篭っていた。」

 

夏希「はいはい、そういう事にしといてあげる…」

 

汐音「でも今日は残念だったね…事故か何か分からないけど、あんまり…遊べなかったから…」

 

夏希「まぁ、そんな日もあるわよ。また今度来よ!」

 

汐音「うん、鳳条君もまた一緒に…」

 

「あぁ、前向きに検討出来るよう善処する」

 

夏希「そう言う奴は大概、善処しないわよ」

 

そして待ち合わせ場所だった駅に戻り解散、帰路についた───

 

 

 

 




なんとか琴里編を終わらせました。
次回から八舞編…万由里編までもうひと踏ん張り…いや、二踏ん張り?ですが頑張ります。
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