十香のアタックをくらって気絶していた士道が目覚めトイレに行った。
少しした後バレないようについて行く事にした
すると…
耶倶矢「なんかめんどくさいからこのまま続けるけどさ、今私と夕弦は、アンタを巡ってバトルしてるわけじゃん? それで、明日までにはその決着もつく」
「(あれは耶倶矢か…しかし何故士道と…)」
士道「それじゃあ、俺を先に惚れさせた方がが勝ちってのはー」
そう言うと、耶具矢も目を元に戻して声を発する。
耶倶矢「ああ、あれ? そりゃ、夕弦の方が可愛いからに決まってるじゃない。この勝負だったら、まず間違いなく夕弦が勝てるでしょ?」
士道「でも、それじゃ…」
士道が言葉を継ごうとするが、耶倶矢が一瞬で士道の目の前まで移動し、士道の唇を塞ぐように人差し指を立てた。
耶倶矢「別に士道の意見は求めてないし。あんたはただ明日、夕弦の方が可愛いですチュッチュッ、ラブリーラブリー夕弦たんハァハァって言えばいいのよ。…でないと、この島ごとあんたの友達全員吹き飛ばしてやるんだから」
言葉の途中で耶倶矢が目を細くし、声を低くして喉を鳴らしてくる。
士道はゴクリと息を飲む。精霊の脅威を思い出し、緊張でその場に動けなくなる。耶倶矢がふっと表情を緩め、足を引いた。
そしてクルリと身体の向きを変え、やたらと格好いいポーズをとる。
耶倶矢「くく………ではさらばだ、此度交わせしは血の盟約ぞ。違えれば其の身の髄まで煉獄の焔<フェーゲフォイア・メレン>に灼かれると知れ!」
言って、耶倶矢が去っていく。
士道はその場に立ち尽くしていたが他の皆、取り分け夕弦に不審がられないために、重い足を引きずるように歩こうとした時
夕弦「制止。士道、止まってください」
士道「っ!?」
いきなり背後から話しかけられ、士道はビクッと肩を揺らし、後方にいつの間にか夕弦が立っていた。
士道「ゆ、夕弦?」
夕弦「応答。はい、と答えます」
士道「ど、どうかしたのか?」
額に汗を流した士道に、夕弦はふっと耶具矢の消えていった方向に顔を向け、静かに口を開く。
夕弦「質問。ー耶具矢と、何を話していたのですか?」
士道「ッ! 何、をって…その」
息を詰まらせ、収まりかけた動悸が再び激しくなりながら思考を巡らせるが、夕弦が小さく肩を竦めながら息を吐いた。
夕弦「撤回。やはりいいです。大体の予想はついています。大方ー“明日の選定の際、自分を選ぶよう言ってきたのでしょう?”」
士道「や…それは」
士道が言葉を発そうとするが、夕弦が手を広げて制止してきた。
夕弦「質問。それは構わないのですが、その際耶具矢は何かしましたか?」
士道「何か…って言うと」
夕弦「例題。例えば士道に抱き着き首筋に舌を這わせたり、形の整った胸に士道の顔を挟んだり、士道の水着に手を突っ込んで股間の魔剣をまさぐったりしましたか、と訊きます」
士道「し、してねえよそんなこと!」
夕弦「落胆。耶具矢はそこが駄目です。詰めが甘いです。はっぷっぷ~です。めちょっくです。耶具矢がキチンと誘惑すれば、士道なんて発情期のお猿くらい簡単に落とせるというのに」
…
夕弦「請願。夕弦は士道にお願いがあります」
士道「お願い?」
士道は嫌な予感が全身に駆け巡ったーつい数分前に聞いた言葉が、鮮明に脳裏に浮かんだ。
夕弦「肯定。その通りです」
夕弦は深く首肯すると、何も気負う事もなく言葉を続けた。
夕弦「請願。士道、この勝負、是非“耶具矢を選んでください”」
士道「ななんで…そんな事」
夕弦「説明。耶具矢の方が夕弦よりも優れているからです。悩む余地はありません。士道も、耶倶矢の可愛らしさはよく知っているはずです。多少強がりなところはありますが、一途ですし、面倒見は良いですし、触れれば折れそうな華奢な肢体をギュッと抱きしめた時の快感はもう天国としか形容できません。きっと耶倶矢を選べば、色々とやらせてくれる筈です。是非、耶具矢を」
士道「ま、待てよ、だって、耶具矢が勝ったら、夕弦はー」
士道が言うと、夕弦は目を伏せて頷いた。士道が考えている事は、すでに何度も熟考したと言わんばかりに。
夕弦「耶倶矢こそ、『真の八舞』に相応しい精霊です。士道だってこの1日でよく分かったでしょう? 耶倶矢はとても魅力的です。選ばない道理はない筈です」
士道「だ、だって、二人は、あんなに競って」
夕弦「解説。耶倶矢はああ見えて恥ずかしがり屋です。焚き付けてあげないと、自分からああ言ったアピールはできません」
士道「だ、だって、二人は、あんなに競って…」
夕弦「解説。耶倶矢はああ見えて恥ずかしがり屋です。焚き付けてあげないと、自分からああ言ったアピールはできません」
……
夕弦「念押。明日、耶具矢を選ぶと言ってください。さもなくば、士道の友人たちに不幸が訪れることになります」
脅し文句まで耶具矢と同じ事を残して、夕弦は去っていき、士道は今度こそ、その場で立ち尽くすしかなかった。
「(またとんでもない事になったな…士道も大変だ…)」
俺は立ち尽くす士道を他所にその場を去った…
◇◆◇◆◇◆
夜──
温泉から上がると霊力を感じたので透明化し現場に向かうと…
耶具矢と夕弦が霊装で戦っていた。
「(おいおい…何がどうしてこうなった…士道の奴なんかやらかしたのか?ていうか肝心の士道は何処だ)」
辺りを探すと士道と十香がエレンとバンダースナッチとかいうヘンテコな人形に襲われていて十香が捕まりそうになっていた。
「(ていうかあいつはなんで肝心な時にいつも襲われてんだよ)」
そんな事を考えていると士道が天使〈
「なかなかやるじゃないか士道も…俺も少しだけ手を貸すか…いや…エレンがいるあいつは確かDEMとかいうとこの
「
姿をかくしたまま、炎の鳥を生み出しバンダースナッチを攻撃させる
エレン「!?」
士道「なんだ…この鳥…」
十香「士道、何故〈
士道「そんな事より、今の内に逃げるぞ」
十香「う、うむ…」
士道達が逃げたのでついて行こうとしたらエレンの悲鳴が聞こえた…どうやら士道達を追いかけようとして誰かが掘った落とし穴にハマったみたいだ。俺は気にせず士道達の後を追った。
そして士道は耶具矢と夕弦を説得、どうやら2人共救う事にしたらしい…そして霊力を封印した。
……
俺はひと足先にホテルに戻り、何かとウザイ殿町を縛り上げ天井に吊しベッドに横になり士道が部屋に戻ってきた
士道「殿町?鳳条何があったんだ…」
「ウザイから吊るした」
士道「えぇ…」
殿町「ンッ#$¥@○□〒∀&$×」
こうして修学旅行は終わりを迎えた────
なんとか八舞編終了、次回から美九編