【急募】兄を敵(ヴィラン)にしない方法【リメイク】 作:風人雷震
ドッポから電話があり、出てみたら聞きたいことがあるから部屋に来てほしいとの事。そう言えばドッポと秀兄さん、血染兄さんと出かけてたな。何かあったのか?
「血塗」
「ん?兄さんおかえり。どうしたの?」
「……」
「?」
「その…」
「???」
「えっと……」
「あー嬢ちゃん。入中常衣って知ってるか?」
「入中さん?知ってるも何も…かれこれ3、4年?ぐらいの付き合いだよ?入中さんがどうかしたの?」
どうやら入中さんは裏切りがバレて殺されかけ、仁さんと圧紘さんに助けられて入院中とのこと。その時に私の名前を出したから関係を調べてるらしい。
「裏切りって事は…孫娘さん関係?」
「知ってたのか」
「いや、何となくそうじゃないかなぁ…って」
「何でそう思った」
「林間合宿前に1人でショッピングに行ったでしょ?その時に入中さんに偶然会って、プレゼントの相談に乗ったの」
「孫娘について知ってる事は?」
「5、6歳ぐらいの子で…リンゴが好きって事ぐらいしか知らない。詳しく聞いちゃいけないと思って…」
「入中常衣はサー・ナイトアイ事務所に行った翌日に殺害未遂に遭った。何でサー・ナイトアイ事務所に行ったか知らないか?」
「私が勧めた」
「ドユコト?」
「信頼できるヒーローを教えてくれって言われたからね」
「入中常衣の証言とも一致…か」
あ、話してたんだ。てことはGPSのことも話してるのかな?
「ちょっと嬢ちゃんGPSって何の話??」
「入中さんから聞いてないの?」
「ステイン」
「……聞いて、ない…な」
「孫娘さんにリンゴのヘアゴムとペンダントをプレゼントしたらしいよ」
「そのどっちかにGPSか…」
「いや、両方」
「は?!!!」
「ペンダントは全員で、ヘアゴムは入中さんだけが確認できるようにする。ってのが私の提案で、入中さんはそれを採用したって感じ」
「嬢ちゃんさぁ……!」
「………」
ドッポは頭を抱え、兄さんは何やら考え込んでる様子…
「ハァ…血塗」
「何?」
「仮免取った後、インターンがあるんだが、お前はコッチに来い」
「分かった」
「いやいやいや!!何考えてんだステイン!?嬢ちゃん参加させる気か?!!」
「んなわけねぇだろ」
「だよな。良かった…」
「作戦は立ててもらうが」
「参加させてんじゃねぇか!!?」
作戦…参加……何となく読めるけど、サー・ナイトアイがいるのに私がいる意味あるのか?
「ちょっとステイン…説明してくれ」
「死穢八斎會は前々からサー・ナイトアイが目を付けてた極道だ。アイツの個性は知ってるだろ?」
「未来視でしょ?」
「そうだ。俺とアイツは趣味は合うが、意見が合わん。アイツは未来に囚われすぎてる。だからこそ気に食わん」
「それ私情じゃ…」
「黙ってろドッポ」
「ウッス…」
「血塗、それはお前にも言えることだ」
「?」
「常に先のことを考えてるだろ」
常に……ああ、そうだ。私は常に最悪を想像する。それを避けるための最善を考える。ずっとそうしてる。
「先のことに囚われすぎるな。もう少し、目の前のことを見ろ」
「………」
最悪に…囚われすぎてるってこと…か。兄さんの目を見ると、不安そうにしていた。そう言えば、こうやって兄さんの目をしっかり見たのは久しぶりのような気がする。
「ありがとう…血染兄さん」
「……で、だ。死穢八斎會のガサ入れにサー・ナイトアイと他3名のヒーローたちが参加する」
「そこに兄さんたちが加わるってことね」
「そうだ。入中常衣を保護しただけだとあんま関わらなかったが、血塗と知り合いって分かったからガッツリ関われる」
「入中さんの情報とサー・ナイトアイの情報を照らし合わせて、確実にする」
「そこからナイトアイとお前が作戦を立てる」
「あー…1つ良いか?」
「なんだドッポ」
「GPSが機能してるか確認した方が良いんじゃね?」
「…確かにな」
「入中さんは裏切り者になったから…ペンダントの処分は確実だけど、ヘアゴムがどうかが分からない」
「入中常衣が贈ったモン全部処分されていてもおかしくないからな…」
「そう言えば秀兄さんは?」
「ナイトアイの事務所で書類を頼んでる」
協力申請と請求書の発行かな?
「俺はもう一度入中常衣と話をする」
「俺は?」
「雄英にいろ」
「りょー」
入中さんのお見舞いに今度行こうかな?ぬいぐるみでも持って行こ。