【急募】兄を敵(ヴィラン)にしない方法【リメイク】 作:風人雷震
「大丈夫、ボクがいる」
救われたんだ。あの時は確実に救われた。
「ボス」
「なんだい?」
「俺は何をすれば良い?」
恩を返したくて、助けになりたくてずっとボスに着いてきた。
「キミがいてくれるだけでいい」
「ボス…!」
ボスのその言葉が嬉しかった。こんな俺でも存在しても良いのだと認められた気がして。
「ボス!!」
だからこそ憎んだ。恨んだ。怨んだ。ヒーローを、オールマイトを。俺を認めてくれたボスを殺そうとする
「……ドクター、ボスは生きてるか?」
「安心せい。生きとる」
「…そうか」
「お前さんも治療せんといかんのじゃがな」
「ボスが治ってから受ける…」
俺の身体はボロボロだった。身体が耐えきれない
「ボルター」
「…またか」
ボスが顔を隠すようになってから、何か聞こえるようになった。男なのか女なのかも分からない不気味な声。どこから聞こえてくるのかも分からない。
「ボス」
「どうかしたかい?」
「あのガキを本当に後継者にするのか?」
「ああ。きっとキミも弔を気にいるよ」
「雄英のガキ1人も殺さなかったガキなのに?」
「弔はまだ学んでる途中だよ」
「ボルター」
「……」
ずっと違和感があった。俺はボスにもドクターにも名前を呼ばれない。だけどボスは俺を救ってくれた、俺を必要としてくれたから側にいると決めた。
「ボルター」
決めた…はずだ。
「ボルター」
なのに何故だ。何故俺はボスに不信感を抱いている?何故俺は…
「ボルター」
「!」
「キミが必要だ」
「本当か…?」
「ああ。本当だとも」
「……ああ、ああ!任せてくれ!!何をすれば良い?誰を殺せば良い?!ボスのためなら俺はなんだってする!」
やっと呼んでくれた。やっとボスのために働ける。
「なら…死んでくれ」
「………え?」
そう思ってたのに
「な、何を…言って?」
「正直に言うと、キミの個性が目的だったんだ」
「俺の…個性、?」
「だけどせっかくならキミの身体の特性を活かしてみるのも良いと思ってね?」
「俺、は…それだけのため…に?」
「なんだってするんだろう?僕のために」
ふざけるな…
「ふざけンなぁぁァァァ!!!」
俺は恩を返したくて、ただ側にいたくて、着いてきたのに!!
「テメェも俺を利用すんのか!?俺を…この俺を!!」
「何か問題でもあるのかい?」
コロス
「ボルター」
誰だ何だ俺の名を呼ぶのは誰だ
「ボルター」
知らない知ってる
女だ男だ
殺したい殺したくない
救ってくれない救ってくれた
会いたい会えない
ヒーローだ敵だ
「ボルター」
俺の
「メ…シア……?」
何故俺はココにいる何故俺はコイツに着いてきた何故俺は今まで忘れていた
いや…俺は何故覚えていられなかった!!
そうだ生まれも出会いも違ったが俺はコイツに、
タダで死んでやるものか
タダで俺の身体をくれてやるものか
「死ねっ!AFO!!!」
体も神経も全てイカれろ!死んじまえ!!また繰り返しても、また貴様に会ったとしても!!俺は!今度こそ!
「
ボロッ…
とも、に……
サアァァ……
惜しかったねー