【急募】兄を敵(ヴィラン)にしない方法【リメイク】 作:風人雷震
謹慎と睡眠
「ッァ!……ハァ…ハァ……」
何だ?あれは…夢……?背中の痛みも、追いかけてきた敵も、
「……メタリカ」
手のひらに刃を出すイメージをして言うと、イメージ通りに発動した。個性がある。ならばあれは、夢だ。もし、アレが夢ではなかったら?
「未来…?」
……不確定要素の多いことを考えるのはやめよう。ただの夢。そう思えば良い。
「嬢ちゃん、起きてるか?」
「!……ドッポ?」
「お、起きてた起きてた」
「どうしたんだ?」
「2人どっか行った」
「は?」
「嬢ちゃんのクラスメイト2人、どっか出かけた」
「……す」
「す?」
「すぐに相澤先生に連絡しろ!このバカ!!!」
「で、謹慎処分ってわけだ」
「「……」」
「バカじゃん」
「ドッポさんが気付かなかったらコレだけじゃ済まなかっただろ」
「そのドッポさんは向こうで仁さんと圧紘さんと一緒にジャンケンしてるけどな」
「ダァァ!!負けた!!!」
「「ウェーイ!!留守番よろしくぅ〜!!」」
「罰ゲーム扱いされてんな」
「ウケる」
ドッポから報告されてすぐに相澤先生に電話した。ドッポの個性範囲を広げて大まかな位置を出して、そこを捜索…結構激しくドンパチしてたため見つけられたが…
「クソ眠い……」
「お前ら赤黒に謝れよ」
「赤黒、俺のところで寝るか?」
「ありがとう障子。気持ちだけもらっとくよ」
「血塗、今日は休んだらどうだ?」
「あの2人が喧嘩しなければ静かに寝れるけど…」
「どうなの?」
「できるわ!!」
「うるさい…」
「できてねぇじゃん」
頭に響く…眠い…
「あ、嬢ちゃん。相澤ちゃんが休んで良いってよ」
「そ……なら、ねる…」
「いや流石に部屋で……って、もう寝てる」
「珍しいねー」
「そうなんですか?」
「いつも規則正しい生活してるからね。さて、部屋に運んでやりますか」
「あれ?個性使わないんですか?」
「前にやったことがあるんだけど、ステインから怒られちゃったんだよね……」
「コレはコレで怒られそうだけどな」
「秀一くんがいないんだから仕方ないでしょ」
「だよなぁ…」
「……寝てた」
「あ、起きた?」
「圧紘さん」
「すごいぐっすり寝てたねー」
「マジか」
「マジマジ」
昨晩の夢の内容で結構ショックを受けたか?ま、良いや。
「今何時?」
「もうすぐ皆んな帰ってくるよ」
「え、私お昼食べてない」
「おじさんもビックリしたよ。呼吸と脈確認しちゃったもん」
「あらーすみません」
「林間合宿中に敵襲来で寮生活、そして仮免試験…疲れが溜まってたんでしょ」
「血塗ー起きてるかー?」
「起きてるー」
「力道くん、どうしたの?」
「あ、圧紘さんもいたんっすね。ステインさんが話したいことがあるって言ってました」
「えー…何だろ?この間の報告書の件かな?あ、血塗ちゃんは身支度してきな?」
「はーい」
寝癖とか直して、チョコ1粒食べてから部屋を出る。
「兄さーん?」
「血塗、コレ書いとけ」
「ん?………ああ、オッケー。明日渡せば良い?」
「ん」
「りょりょ」
兄さんから書類を受け取り、2つに折る。
「なになに?何もらったの?」
「欠席届?」
「ん〜…公欠になる書類?」
「えー!ずるい!!」
「言っとくが、お前らもそのうち貰うぞ」
「「「え!」」」
「説明があるだろうから俺の口からは言わん。が、基本は任意だ。血塗は今回は例外」
「何故ですか?」
「……機密事項だ」