【急募】兄を敵(ヴィラン)にしない方法【リメイク】 作:風人雷震
「謹慎解除おめでとー」
「あははは…」
「血塗、ソレって嫌味だよな」
「うん」
「ごめんなさい……」
まぁ休んだのは1日だけだったので大丈夫だけど、睡眠不足は血の状態が悪くなるのでもう2度と謹慎処分になるような事はしないでほしい。そしてドッポは気付いたら相澤先生か兄さんに連絡してほしい。切実に。
「……」
「キミがステイン先生の妹さんだね!」
「ねぇねぇ!貴女の個性は何?ステイン先生と一緒なの?」
「ふ、2人とも、どこでステイン先生が聞いてるかも分からないんだから……」
何でこうなってんだ…
相澤先生から雄英ビッグ3の紹介をされて大人しく聞いてたのに、波動ねじれ先輩と通形ミリオ先輩に目をつけられた。十中八九兄さんが原因。
「俺、ステイン。今お前らの背後にいるぞ」
「ヒイッ?!!!」
「「ステイン先生!」」
「さっさと済ませろ。俺は血塗に用があるんだ」
「私?」
「面談だ」
面談…ああ、入中さんと話したいって言ったから掛け合ってくれたのか。で、もぎ取ることができたから、すぐに向かいたいってことかな?
「OK」
「……なら、公欠にしますか?」
「いや、ビッグ3の実力を見るのは良い機会だ。終わった後連れて行く」
これはそのままの意味だろう。兄さんは大分口数が少なくなってきてる。と言うのも、付き合いの長い仲間ばかりいるせいでもある。ドッポに関しては個性で分かるからな。
「血塗ちゃん、ステイン先生の言いたい事よく分かるね?」
「家族だからな」
「21対1って…先輩の方が不利だよな?」
「敵の気持ちになって先輩襲った方が良いか?」
「血塗は落ち着け」
「落ち着いてる。兄さんが何も言わないって事は先輩の方が強いと言う事だ。最初から全力で行った方がいい」
「そうか〜?」
格上1人にどう戦うか…時間があれば罠を八百万と作成するし、細かい作戦も立てれる。土壇場で作戦を考えて、共有するのは難しい。
「どうする血塗?」
「初っ端ブースト決めろ」
「お前は?」
「今日の分は全部使う」
「ん」
三節棍を構え、突撃姿勢をとる。
「おお!やる気十分だね!」
「通形」
「はい、ステイン先生!」
「サッサと始めろ。こっちは急いでんだ」
「よーし!始めようか!!」
そう言った通形先輩の服が落ちた。下も。
「………ハ?」
服が…落ち?え?は?何??え????
「血塗!」
「!」
目の前…っ?!
「おっと。避けられるとは思わなかった!バッチリ不意を突いたと思ったんだけどね」
「力道、助かった」
「とにかく行くぞ!」
「ああ!」
力道とともに通形先輩に突撃する。
「フンッ!!」「オラッ!!」
通形先輩の足と腹に攻撃が決まる
スカ
はずだった。
「「ハァ?!!!」」
体制を整えようとしたら腹に痛みを感じて倒れた。
「で、どうだった?」
「全員わけも分からず腹パンされたんですけど……」
「……予想はできます」
「お」
「赤黒さん」
「緑谷、お前攻撃した時手応えは?」
「なかった。顔を狙ったのに通り抜けるようにカラぶって…」
「それだ」
「え?」
「通り抜けること。それが通形先輩の個性だと思う」
「正解!俺の個性は透過。ありとあらゆるものを通り抜けることができるんだよね!」
「急に目の前に来た時、下から現れたように見えた。それに、足を狙ったはずなのに手応えが無かった。上に飛んだのも違う。開始で服が落ちたのがヒントになった。通形先輩は個性を使用している時は…」
「血塗、止まれ」
「ん」
「そろそろ行くぞ」
「分かった」
「相澤、後は頼む」
「はい」
前を歩く兄さんを追いかけ、隣に並ぶ。
「兄さん、着替えたいんだけど」
「ん」