【急募】兄を敵(ヴィラン)にしない方法【リメイク】 作:風人雷震
「久しぶりだな!!!」
「えぇ、久しぶり。そしてさようなら」
ボロボロでところどころ血で汚れてるマスキュラーと対面し、再会の挨拶をして背を向ける。
「どこ行くんだよ!」
「ついてこないでくれる?子どもに悪影響だから」
「あ?そんなのどうでも良いだろ。俺はお前と会うために参加したんだ」
血液パックを握り潰し、腕全体に纏わせて金属に変換させる。その腕を振りかぶってマスキュラーの鳩尾に叩き込む。
「ガッ……?!」
不意打ちによるものだったからか、マスキュラーは個性での防御が間に合わず、そのまま受ける。
「やっぱクソだなテメェ」
そう吐き捨てるように言い、私はマスキュラーから離れる。あと20年ぐらいは塀の中にいて欲しい。
「血塗」
「に、兄さん?!ごめん、さすがにやり過ぎたよね?公安の人たちに菓子折り用意するよ…」
「いや、そうじゃなくてな…」
「?」
兄さんに声をかけられ、怒られると思って身構えるが、どうやら違うらしい。
「血狂いを見てみろ」
「?」
私が殴ってから固まったままのマスキュラーを見る。何もおかしな所など無いと思うが……
「血塗、アイツめっちゃ笑ってる」
「え、キモッ」
秀兄さんから教えられ、反射的に口から本音が洩れる。いや、でもマスキュラーって快楽を得るために戦ってたから当たり前なのか?
「口の端から涎垂らして悦んでるぜ」
「すごくキモイ」
違った。開花したヤツだ。変な扉が開いちゃったヤツだアレ。ごめんけどそのまま塀の中で老衰してくれ。切実に頼む。
「殺すか?」
「アイツ殺した方が血塗も安全に過ごせると思うぜ?」
「なら殺すか」
「だな、兄ちゃん」
「ダメダメダメダメ!!!」
マスキュラーの息の根を止めようと動く兄2人を必死に止める。
「なぜだ血塗」
「そうだぜ。血塗、性的被害を受けてからじゃ遅いんだ。今のうちに原因を排除することが大事だと思う」
「正論だけどダメ!!アイツがああなったの私の所為だから!?元々素質はあったんだろうけど…私が扉を開けちゃった所為だから!」
「「……血塗がそこまで言うなら…」」
兄さんたちが止まってくれたことにホッとする。そろそろ公安からヒーローが2人、マスキュラーを回収するために派遣されるはず……
「?なんか騒がしいな」
「トゥワイスさんとコンプレスさんの所だね」
「行くか?」
騒ぎの方へマスキュラーを3人で引きずりながら向かう。
「あ、ドーモ!マスキュラーの回収に来ました!」
「ステイン、相変わらず
ホークスとベストジーニスト……と、その2人の背後でこれでもかと威嚇しているトゥワイスさんとコンプレスさんを見て思わず言う。
「なにこの