【急募】兄を敵(ヴィラン)にしない方法【リメイク】 作:風人雷震
「ぐっ…ぐうぅ〜〜!!」
「上鳴、どしたの?」
「瓶の蓋が開かねぇ!」
「ありゃりゃ…おーい!最後に閉めたの誰〜!?」
「あ、悪りぃ!俺だ!!」
「切島だってさ」
「気を付けろよ!俺、ジャムパン食べるつもりだったのにぃ!!」
上鳴が少し可哀想だな。上鳴の横から瓶を取り、蓋を回す。
「悪りぃ悪りぃ。開けるから許してくれ」
「よっ!」
よし、開いた。
「はい」
「……え?」
「?開いたぞ?」
「あ…はい。ありがとうございます…」
なぜ敬語?
「血塗ちゃん、握力いくつ?」
「46」
「「「「「?!!!」」」」」
「強いな」
「一般的な女性と比べればな。母には敵わないよ」
母は素手でリンゴを潰せるからな。母直伝の包丁を使わないリンゴジャムを作れない私はまだ未熟だ。
「そうなのか?」
「ああ。私の容姿は母似だが、力まではそうじゃなくてな…これからも鍛錬を重ねて、母に少しでも近づきたいんだ!」
「頼む血塗それだけはやめてくれ」
「兄さん?」
「確かにお袋と血塗は似ているが根本的なモノが違うんだ。
「今ステイン先生、母親のことゴリラって言ったな」
「血塗に頭を握り潰されるのは本望ではあるんだがソレはソレとしてお袋に憧れてるという事実が嫌だ」
「握り潰されるのは本望なんだ」
「分かる」
「障子?」
母に憧れるのをやめろと何度も言ってくる兄さんに呆れる。母含め、祖母や曽祖母など、赤黒家の女は強い。それは腕力や影響力など様々だ。母は腕力が強い。そしてそんな女と結婚をする男は大抵尻に敷かれてる。祖父は常に祖母と取っ組み合いをしてるから例外とする。
「せめてリンゴは握り潰したい」
「スチール缶で我慢してくれ」
「えー…」
「リンゴは俺が握り潰せるから頼む」
「……分かった」
「ステイン先生リンゴ握り潰せるんだ」
「よく峰田生きてたな」
「ステイン先生に感謝しなよ」
峰田がめっちゃ震えてる。残像見えてきたんだけど。
「あ、そう言えば兄さん」
「なんだ」
「家に連絡してる?母が怒ってたよ」
「……親父にはしてる」
「母にもしてあげなよ…」
ツンデレというか…反抗的というか…
「赤黒」
「なんだ?障子」
「俺は胡桃を割ることができる」
「そうか凄いな」
兄さんと張り合わないでくれ。話がややこしくなるから。
「血塗ちゃんって筋トレ好きなの?」
「好きというか…血流の改善になるからやってるだけだ」
「相変わらずの個性関係!!」
「じゃあさ、嫌いなものとか、苦手なものってある?」
「………ある」
「え?!なになに?!!」
「教えて!教えて!!」
「嫌だ」
「えー!!ケチー!」
「ステイン先生は知ってます?」
「知ってるが…俺も言わんぞ」
私が1番苦手とするものは、赤黒家一同苦手とするもので…血液関係の個性故に気を付けなければいけないのだ。
「それより腕相撲しない?A組腕相撲
「「「やる〜!!!」」」