【急募】兄を敵(ヴィラン)にしない方法【リメイク】 作:風人雷震
文化祭に向けて
「文化祭ねぇ……」
「血塗ちゃん乗り気じゃないね?」
「なんで?」
「大勢に見られるってのはどうにも性に合わなくてね…」
「お前、ステインさんたちが来た時も嫌そうな顔してたよな」
「知り合いが来るのも嫌なの。中学のメイド喫茶の出来事覚えてるでしょ?!」
「「「「「メイド喫茶?!!」」」」」
「血塗ちゃんが?!」
「血塗のおかげで売り上げは凄かった」
そのせいで知り合いが来る文化祭や体育祭が苦手になって……!
「写真あるか?」
「握り潰すわよ」
「なんでもない」
「でも、なんでそれで嫌になったの?」
「売り上げは良かったんやろ?」
「……それが問題でな…」
「「「「「?」」」」」
「一定の金額ごとに特典があったんだ」
「メイドとトランプゲームとか写真撮ったりとか…」
「そこにステイン先生たちが特典を無視して見に来ると思うか?」
「「「「「思わない」」」」」
「「そういうこと」」
そのせいで、クラスのマドンナ差し置いて看板メイドになってしまったんだよなぁ……おかげで、恨みがましい目でずっと見られて…
「だから私はゼッッッタイ!裏方が良い!!」
「そこまでとは……」
「お前の場合は目立つのを避けなきゃいけなかったからなぁ」
「なんで?」
「昔から敵に遭遇しやすいの。誘拐未遂とかもあったし…」
「え?!」
「マジかよ…」
「このチョーカーだってGPS付き。林間合宿でも体育祭を観て目を付けられた敵と戦闘になった。だから目立つのはできるだけ避けたいの」
「あ……」
「……何度も言うが口田の行動は最適だった。アイツは私を殺す気は無かったみたいだからな」
ずっと気にしてるようだな…あ、そうだ。
「それに、私は血狂いと再び会ってる」
「え?!と、トラウマとかは…ないの!?」
「無い。だから本当に大丈夫だ、口田。兄さんに聞けば私の言ってることが事実か分かるぞ」
「ああ、血塗は血狂いに会ってるぞ。と言うか、俺が会わせた」
そういう条件で血狂いから協力を得られたんだよな…ちょっと、いやかなりウザかったからぶん殴っちゃったけど。
「次こそアイツを殺す」
「私刑はダメだよ兄さん。法的処置をとってからじゃないと」
「赤黒?」
「話が180度変わるが、出し物でメイド喫茶はやめてほしい」
「本当にガラッと変わった」
「そしてメイド喫茶の話聞いてたんだな」
「当日、俺は教師の立場で参加が決定されたから金を落とせなくてな」
「先生たちがステイン先生の対策してるー」
「振り回されてるみたいだからなぁ」
「そして有象無象に血塗の存在がバレたら面倒なことになるのが分かりきってる」
「有象無象って言った」
「ヒーローが言っちゃいけないやつだよね」
スマホを取り出し、圧紘さんに電話をした。回収を頼むと、来るまでに寝かせてほしいとのこと。ちなみに、兄さんは4徹目らしい。とりあえずお経聞かせてたら寝た。
「「ぐう〜〜…」」
「芦戸と上鳴も寝たぞ」
「しかし何でお経…」
「秀兄さんがデータをとってね。兄さんが徹夜した時、何を聞かせれば寝るのかを。時間も計測して」
「それでお経が効果的だったと…」
「そろそろ圧紘さんが回収に来るから芦戸と上鳴起こして文化祭の出し物決めよっか」
「だねー」
「上鳴ぃ起きろー」
「芦戸さん、起きてください」
結局…授業では決まらず、寮でも話し合うことになった。