【急募】兄を敵(ヴィラン)にしない方法【リメイク】   作:風人雷震

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特別なお客

 

 

「ダンスとバンドか。演出も必要だとすれば、3チームに別れるな」

「血塗ちゃんは演出の方する?」

「当たり前だが?」

「すごい食い気味」

 

 

教室のドアが開き、兄さんが顔を出す。

 

 

「血塗、すまんが来てくれ」

「はーい」

「あと緑谷と麗日……いちいち呼ぶの面倒だな。インターン組全員来い」

「「「「は、はい!!」」」」

 

 

兄さんについて行くと、仮眠室にエリちゃんと通形先輩がいた。ついでに入中さんも。

 

 

「エリちゃん!」

「デクさん、血塗さん!」

「ヤッホー、エリちゃん。あ、入中さん、仕事は慣れましたか?」

「あのシスコン兄貴をどうにかしろ」

「無理です」

「即答かよチクショウ…」

「通形先輩!怪我は…」

「俺もサーも平気だよ!弾丸が撃たれる前にステイン先生が組員たちを確保してくれたからね!」

「それでも2針縫ってただろ」

「それ言わないでよ先生!!」

「それで…どしたのよ?」

 

 

このままじゃ脱線するので、呼ばれた理由を聞く。

 

 

「ああ。エリちゃんを雄英で保護することになったから、訳を知ってるお前らに先に知らせておこうと思ってな」

「入中さんは?」

「世話係としてお嬢といる」

「兄さん、入中さんは教師寮?」

「そうなるな。よく知ってる人間が側にいた方がエリも落ち着くだろ」

「……あの」

「どうした」

「えっと……」

「ステイン、コイツらのいる寮にお嬢を連れて行っても良いか?」

「相澤が側にいるなら普通に遊んでて構わん。個性制御ができたら入中や通形と共に来い」

「!ありがとう、ステインさん!!」

 

 

柔らかい笑顔でエリちゃんの頭を撫でる兄さんを見て、緑谷たちの目が皿のようになる。何驚いてるんだコイツら。秀兄さんと私がいるんだから子供の相手が上手いのは当たり前だろ。兄さんは長男だぞ。

 

 

「お前……笑うんだな」

「何当たり前のことを言っているんだ、入中」

「基本顰めっ面だろ。お前」

「貴様に言われたくないが?」

「上等だ。表に出ろ」

 

 

エリちゃんを通形先輩に渡し、緑谷たちと共に仮眠室から逃げるように出る。

 

 

「キエェェェェ!!」

「ハァァァ!!!」

 

 

急いで扉を閉め、エリちゃんの目と耳を塞ぐように通形先輩に言う。

 

 

「何をするんだい?」

「ちょっとした時間稼ぎを」

 

 

仮眠室のドアを叩き、緑谷を前に立たせる。

 

 

「ちょ、赤黒さん?!」

「これに書いてあることを言うだけで良い」

「え?えぇ……?」

「早く」

「えっと、公安から追加の資料が届きました!

 

 

仮眠室内が一瞬静まり、憎悪の声が聞こえてくる。その間に、騒ぎを聞きつけた相澤先生とミッドナイトに事情を説明。2人に軽くお説教をされた兄さんたちを見て、再び仮眠室に入る。

 

 

「あー……どこまで話した?」

「エリちゃんの行動範囲について」

「ああ。それについてだが、エリも客として参加するからな。頑張れよ、お前ら」

 

 

兄さんって本当にそういうところどうにか直して!!

 

 

 

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