【急募】兄を敵(ヴィラン)にしない方法【リメイク】   作:風人雷震

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歪な社会の景色は…

 

 

「エリちゃんの好きな物?」

「うん。赤黒さんなら何か知らないかと思って…」

「なんでまたそんな事を?」

「楽しい思い出にしてほしくて…」

 

 

うーん…緑谷ってたまに自己肯定感が低くなるのは何で?爆豪?爆豪が原因?

 

 

「エリちゃんはリンゴが好きだよ」

「リンゴ…」

「美味しいリンゴの見分け方は常闇に聞いたら?」

「……うん、うん!そうするよ!ありがとう、赤黒さん!!」

「おー」

 

 

リンゴ…リンゴか……久しぶりにアレ食べたいな。力道にリクエストしとこ。

 

 

「力道〜」

「ん?どうした」

「タルト・タタン食いたい」

「珍しいな。あんま甘いモン食わねぇのに」

「カロリー高いんだよ…たった1切れでダイエット中の成人女性の1食分と同等のカロリーってなんだよ。怖えよ」

「お前、適度に運動してるからカロリーは消費されてんだろ」

「糖尿病が怖いし、果物の方が血液に良い」

「はいはい。作ってやるからリンゴ買ってこいよ」

「買い物行く人ー!!!」

「「「「「行く〜!!!」」」」」

「では、最大4人までとしましょう」

 

 

どこからか持って来たホワイトボードに私の名前を書く八百万。緑谷と常闇の名前も書き、残りの枠は1人……

 

 

「俺行きたい!」

「ただでさえ常闇が抜けるのに、上鳴を連れて行けるわけないじゃん」

「うえぇい……」

「ダンスか演出班で誰か荷物持ちで来てくれない?」

 

 

私がそう言うと、すぐに手が下がる。まぁ、誰だって荷物持ちは嫌か。仕方ない、引率として圧紘さん呼んで行くか。

 

 

「お」

「?どうした、障子」

「……俺、も行こう…」

「そうか。ありがとな」

「ああ」

 

 

これで4人か。買い出しリストを作って、さっさと済まそう。

 

 

「なんかいるモンある〜?」

「お菓子!」「ジュース!!」「エロ本!」

「それ以外でー」

「ノート」「ロープ」

「エロ本!」「キラメキ☆」「愛情♡」

峰田、青山、上鳴(そこのバカ)。特に峰田、口閉じてて」

 

 

ある程度要望聞いたし行くか。外出届を出し、4人で近くのデパートへ向かう。

 

 

「常闇」

「なんだ」

「お前も食うだろ?タルト・タタン」

「ふ…愚問だな。世界最高の失敗作たる菓子には禁断の果実が使われているのだ。俺が食わない理由はない!!」

「食べたいって素直に言えよ……」

「赤黒さん、常闇くん。どのリンゴが良いかな?」

 

 

リンゴ詰め放題のところで突っ立ってる緑谷に問われ、常闇と一緒に美味しいリンゴを探す。

 

 

「コレはどうだ?」

「コレとか重いぞ」

「こっちは下まで赤いな」

「コレは表面が少しボコボコしてる」

「あっちは果皮の張りと艶が良いな」

 

 

次々と渡された袋に詰める。

 

 

「障子」

「なんだ?」

「支えてくれ」

「え」

「頼んだぞ、障子」

 

 

押し込めばギリギリあと1個入りそうな袋を障子に持たせ、2人で試行錯誤して押し込む。店員に見せるとOKをもらい、詰めたリンゴは値段の書かれた別の袋に入れてもらった。

 

 

「よし。残りのモン買って帰るぞ」

「う、うん!」

「御意」

 

 

惚けてる障子を置いて、さっさと要望された物を買う。

 

 

「障子、帰るぞ」

「は!……ああ」

「こんなにリンゴ消費できるかな…」

「力道ならできるから大丈夫だ。私も食べる」

「俺もだ」

「……赤黒、それ持つぞ」

「ん?ああ…ありがとう」

 

 

夕日に照らされた道を4人で歩く。

ふと歩みを止め、夕日を眺める。

 

 

「どうしたの?赤黒さん」

「……いや、綺麗だと思ってな」

「ここ最近慌しかった故、しっかりと見ることができなかったからだろう。日常が戻ってきた証だな」

「確かに、綺麗だな」

 

 

今までも…こんなに綺麗だったのだろうか?私は、どれほど見逃していたのだろうか?最悪(みらい)ばかり見ている間に、この綺麗な空を…こんなにも美しいものを見なくなってしまったのだな。

 

 

「さ、早く戻らないと上鳴たちに文句を言われてしまうな」

「峰田から呪詛を吐かれる」

「あははは…」

 

 

 

ハマナス

 

 

 

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