【急募】兄を敵(ヴィラン)にしない方法【リメイク】 作:風人雷震
「な……?!」
「何言ってんだよ嬢ちゃん!?」
兄さんは絶句。ドッポは驚愕。そりゃそうだ、だってヒーロー志望なのに殺害予告してるんだからな。
「キミが
違う。私は、
「血塗、帰るぞ」
「分かった」
チラリとパンドラを見る。笑っているのを確認して、部屋から出る。
「血塗、どういうつもりだ」
「そのままの意味だよ」
「お前が血に塗れる必要はない!」
「ねぇ、兄さん」
「なんだ」
「個性消失弾ってまだある?」
「「?!」」
「確かにソレを使えばアイツの危険性は格段に下がる。だがアレは…」
「うん。公安に付け込まれる可能性が高い。エリちゃんが危険に晒される」
「………分かった。入中たちに話は通しておく。1つ約束してくれ」
「うん?」
「お前だけで背負うな」
「嬢ちゃんの考えてることはなんとなく分かった。嬢ちゃん…1人で考え込まねぇでくれ。存分に俺らを巻き込んでくれ」
ドッポの言葉で、気持ちが落ち着いた。頭の中に流れてくる情報も緩やかになった。合ったばっかだから調整しないとダメだな。
「
「当たり前だ」
「おうよ!」
「個性消失弾を?!」
「ああ」
「なんで…」
ステインに呼び出され、事務所に行ったら、個性消失弾を使わせて欲しいと言われた。理由もなくこんなことを言う奴では無いことは分かっている。分かっているが…アレは……
「やることが終わったら全て処分する」
「……」
「……AFOが脱獄を考えてる可能性が出てきた」
「?!タルタロスから!?いくらなんでも不可能だろ!」
「そうとも言い切れなくてな…脳無を製造した奴が捕まっていない」
「!」
「まず、
「だから事務所に呼び出したのか。まぁ、理由は分かった。アレについては…お嬢と話させてくれ」
「ああ」
流通したのは試作品のみだったから被害は少なかったが、アレは危険だ。いくらヒーローでも使うことはやめた方がいい物。だけど、AFOからの被害を考えると個性を消失させてた方が安全なのは分かる。
「どう説明すりゃあ……」
「入中さん?」
「あ、お嬢?!いつの間に……」
「どうしたの?」
ここ最近は、イレイザーヘッドのおかげでお嬢の個性は暴走の心配は無くなってきた。本当に頭が上がらねぇ…
「いや…その、お嬢!」
「?」
「………あの…
「!…何か…あったの…?」
「お嬢が不愉快に思わないなら、使用したいってステインに相談されたんだ」
「ステインさんが…」
「AFOって敵を
「………良いよ」
「お嬢…?」
「悪いことに使わないなら、良いよ!私、入中さんとステインさんたちを信じる!!」
真っ直ぐに俺を見つめる血塗とは少し違う赤色…だが、同じように見てくるその目に、思わず笑ってしまう。
「お嬢は血塗と同じ目をするんだな」
「血塗さんと…?」
「ああ」
「血塗さんも入中さんたちを信じてるから?」
「!……そう、だろうな」
昔っから変わんねぇ目だけど、そん時から俺を信じてくれてたのなら…
「スッゲェ嬉しいな…」
……ォ